ソードアート・オンライン ~The Chosen Stars~   作:ASNE

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枳殻虹架<The day before Aincrad>

―物心ついた時、既に私は普通じゃないと幼いながら感づいていた。

 

 

私の名前は枳殻虹架。日本人とロシア人のハーフで、本当なら妹が居るが今は両親が離婚してしまい離れ離れだ。

今私は、日本で中学校に通いながら妹を探しているが、実はもう一人探している人が居る。

―その人は、前世で私の師匠をしていた。心優しくて愛情深く、時々怒りっぽい人。私のただ一人の師であり、兄のような人だった。……でも彼は、悪の化身へと堕ちてしまった。隠遁してからはレックス以外の以前の知り合いには会っておらず、彼がどうして暗黒面に堕ちてしまったのかは終ぞ分からなかった。だけど、時々見せる怒りの表情から彼の闇は根深いものだと感じてはいた。今思えば、あそこで彼から離れ、独り去ってしまったのは失敗だったのだろう。私の冤罪事件もまた、彼の心を闇に堕とすのに利用されたのではないかと、そう思えてならない。

 

 

ある少年に救われ、旅をしていたある日。私は何かを感じ取った。

(マスター……?)

後日、皇帝と黒の死神が死んだという知らせを聞いた時、前感じたのは師の帰還とその死だと悟った。

(そうなのね……おかえりなさい)

そこから私は数十年放浪の旅を続け、天寿を全うし、今ここにこうしてもう一度別人として生を受けた。だから私には、師がこの世界に生きているのではないかと、そう思えてならず、探し続けている。

 

 

ある日のこと、街を歩いていた学校帰りの私は、とある広告を見つけた。

「ソードアート・オンライン……?」

何故か興味を惹かれた私は、家に帰って調べてみた。それはどうやら、初めて生まれたVRMMOなる仮想現実のゲームらしい。ベータテストはもう終わってしまったが、本サービス開始はまだ先らしい。

「……やってみようかな」

今まで学業と二人の人間を探すことにかまけて特に何かに熱中することは今までなかったが、初めてやってみたいと思った。何とはなしに貯金していた金を切り崩し、ナーヴギアという専用機器とゲームソフトを手に入れた。

 

 

この選択は正しかったのだと、デスゲームに囚われた後彼女は悟る。このゲームの中で彼女は師と再会し、師が何故闇に堕ちたか知ることが出来るのだから。

 

 

―『ソードアート・オンライン』という、死の牢獄。このデスゲームの開始が様々な人々を引き合わせ、近い将来世界をも巻き込む大きなうねりとなっていくことは誰も知る由もなかった。

―2022年11月03日。この日から、運命が人を引き寄せていく。

 




あけましておめでとうございます。新年一発目の投稿です。
本文ではぼやかしていますが、多分知ってる人は多くないので軽くレインの前世について説明しておきます。
レインの前世は、アソーカ・タノ。アニメシリーズ『クローンウォーズ』や『反乱者たち』などに登場した、アナキン・スカイウォーカーの弟子です。お調子者の元気な子でしたが、アナキンと共に戦ううちに段々と成長し、人格的にも実力的にも成長していきます。ですが、冤罪により騎士団への信頼を失ってアナキンの元を離れ、結果的にオーダー66による粛清を免れました。その後成長して再登場しますが、ダース・ベイダーと死闘を演じることになる悲しい運命を背負った子です。
この死闘も生き延び、マンダロリアンにも登場してます。吹き替え版の声優は伊藤静さん。
まだ見てない、知らなかったという人は是非見てみてください。
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