いろは「"人を助ける"って、楽じゃないよ】   作:一時キリカ

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「注意事項です。この小説では、二人の視点を交代して話を進む事が頻繁に起こります」

「タグにもあるけど、片方はオリキャラで別作品と強く関わるよ」

「原作のマギアレコードと設定や物語を変えたり、キャラ崩壊も有り得るので注意してくださいね? それでは、マギアレコード始まります!!」




Episode01【Strange point / 何か私が知ってるのと違う】

 

 

 

Howdy! 元気してる?

 

...ああ、そう言えば初対面だったね。

 

 

前の話で、いろはちゃんを助けた聖女お姉ちゃんだ。

(↑赤の他人です)

 

今別視点で説明するけど、いろはちゃんが魔法少女に喧嘩を売られてる状態だよ。こうなった経緯なんだけど、まずは彼女が起きる前に逃げた"私を追いかけようとした"のが原因。

 

マギアレコードプレイヤーなら知ってると思うけど、この神浜市の魔女(使い魔も込み)って、馬鹿みたいに強くなってるんだよねー。いろはちゃんが使い魔からリンチされてるのを、コンビニ帰りで助けた訳だけど、実は今回戦う魔法少女もこっそり居たんだよ。

 

私も既に何度か会ってるけど、あの魔法少女は全く話を聞かない(6連敗)

 

「待ちなさい」

 

「すみません、今急いでるんです!!」ダッ!

 

ビュオッ!!

 

「!?」

 

「"待ちなさい"と、言ったはずよ? どうしても通りたいなら、私を倒してから行きなさい」

 

 

I told you so(ねっ、言ったでしょ)?

 

弁慶やらボス戦とか、ポケモンのトレーナー並に話を聞かないんだ。こんな洗礼(物理)が無ければ、安心してフレンチフライ食べ歩けるんだけどねー(泣)

 

いろはちゃんの首元スレスレに、水の槍を突きつける状態。アレに当たると、水圧か何かかシュパッと切れますよ? 今まで体験したのは、私と魔女くらいなもよう(^_^)

 

「どうして...?」

 

「あなた自身がよく分かってるはずよ? "使い魔ごときに無様にやられて、アイツに助けられたじゃない"」

 

「...!! あの人のことを知ってるんですか!?」

 

「ええ、知ってるわよ。"私の行動に一々水を差してきて、良い子ぶってる子供"よ」

 

水属性だけに?

――――Sorry,冗談だよ。

 

何度も邪魔をすれば、ここまでヘイトが溜まりますよね。しかも会うたびに、徐々に急所を狙って槍で突こうとするんですよ?

 

私は! ヒーロー活動で!6回で!殺されそうなんだよ!?()

 

「そこまで覚えてるのなら、話が早いわ。邪魔者が居たから遅くなったけど.....」

 

――――今なら心置きなく、あなたを町から追い出せる。

 

バッ!!

 

 

Hey!? それは流石にマズいって!!

 

 

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−ーーーーーーーーー

 

―――私は同じ魔法少女に殺されそうになった。

 

この時に私が思い浮かんだのは、父さんとお母さん....それと夢で何度か見ただろう、知らない女の子。変身して攻撃を防ぐなんて"無理"だと、何となく分かってた。

 

ううん、《1つの例外を除いて》

 

 

『Do you miss me?』

 

ピカッ!

 

ガッ!!

 

「やっと来たわね...!!」

 

『−変身−(シフト・チェンジ):謎のヒロインXX(ダブルエックス) ―――ヒーロー活動は、常に勤務時間ですよ?』

 

「そう、労働基準法なんて機能し無さそうね。そろそろ休みたくなるでしょ?」

 

『情をかけてるつもりでしたら、わざわざ炙り出す必要も無し。あとアナタの通り魔紛いな行動を即刻やめてくれれば、少しの八つ当たりで手を打ちますが...どうでしょう?』

 

「冗談は勝ってから言いなさい」

 

キィンッ!

 

露出の目立つインナーと白いアーマーを纏う金髪の女性は、白い槍で水を纏った槍を押し返し、その勢いで青い魔法少女は飛ばされるが...宙回転して離れた位置に着地する。

それを確認すると、彼女は振り向かずにいろはへと話しかける。

 

『夕方振りですね。予想よりも早く目覚めるとは、もう少し待っていた方がトラブルは避けれて、休日出勤なんてせずに....いえ、ナンデモアリマセンヨ?』

 

「夕方...本当にあの時の...!?」

 

『姿形から口調まで合致せず疑うのも気持ちは分かりますが、キミが会ったのは紛れもなく私ですよ。何なら、調整屋に聞いてもよろしいですよ』

 

「....」スチャ...

 

青い魔法少女は静かに構える。

 

矛先はいろはだけに留まらず、助けに来た彼女にも向けられていた。そもそも、いろはの方が"ついで"としか見ていないのかも知れない。

 

『色々と聞きたいことがあると思いますが、まずはこの状況を切り抜けてからにしましょう。良いですね?』

 

「は、はい!」

 

『さて...待たせてすみませんね、"やちよちゃん"』

 

「.....」

 

――――"七海(Nanami) やちよ"――――

 

神浜市で7年間もの魔女と戦い続け、短命な魔法少女でありながらも、存命しているベテランの魔法少女だ。

 

「ッ!!」ダッ!!

 

『It's hero time(さあ、ヒーロータイムだ)!!』

 

キィン!

 

再び槍同士がぶつかり合い、鈍い金属音が鳴る。それは一度ならず、何度も、何度でも。一方は"無力化する"為に、もう一方は"倒す"為に...一向に終わらないぶつかり合いは、もう一人の魔法少女によって横槍を入れることとなる。

 

 

バシュンッ!

 

ゴポッ!

 

((水の魔法を...盾に....!!))

 

「所詮は使い魔程度にやられた魔法少女、この程度で防ぐのに魔力も必要なかったわね」

 

「っ...!」

 

「あら、まだやる気? でも、引き際を間違わない方が良いわよ」

 

カチャッ!

 

ヒュンッ!!

 

「...!!」ダッ!

 

槍が新たに作り出され、宙に浮かぶそれは刃をいろはに向き、そして射出されるタイミングで彼女はその場から離れる。この行動によって、彼女に当たることなく壁へと突き刺さる。

 

((あの人と戦ってるのに、槍を飛ばして攻撃してくるなんて...!?))

 

「まだよ、これで終わりじゃない」

 

カチャッ! カチャッ!

カチャッ! カチャッ!

カチャッ! カチャッ!

 

「数が...まさか!?」

 

「行きなさい」

 

七海やちよの合図に合わせて、槍が一斉に射出される。いろはも同じように、クロスボウをマシンガンが如く矢の連射は可能だ。だからといって、槍の雨を撃ち落とせるだけの威力が無いのを理解している。いろははそのまま成すすべもなく逃げ続け、自身の生存を優先した。

 

 

「そのまま逃げ続けなさい、少しでも速度を落とせば....分かるでしょ?」

 

((このまま障害物を利用して、死角に入れば...!!))

 

『...!! シールドビット展開、行ってください!!』

 

 

 

「はぁ...はぁ...!!」タッタッタ!

 

あと少しで振り切れる。この時の私は、後ろから襲いかかってくる槍から逃げるのに精一杯でした。だからこそ、前と後ろにしか注意を向けれなかったんだと思います。

 

ヒュンッ!

 

「えっ..?」

 

ガキンッ!

 

ガキンッ!!

 

獲物を待っていたかのように、上から降り注ぐ槍の数々。それらから私を守ったのは、あの人と同じ"白い装甲"でした。

 

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−ーーーーーーーーーー

 

『"Don't even think of cheating on me."(他に浮気しようだなんて、考えないでください)』

 

....私のセリフよ

 

『何を言ったか聞こえませんが...あの子に攻撃を通す程、鈍ってはいませんよ。それとも、あの子に何か恨みでも?』

 

「..."無い"とも言えるし、"有る"とも言えるわ」

 

私の知る限りではあり得ない。そもそも、年下に好意的ですし。いろはちゃんを町から追い出そうと襲いかかるのも、少しかどうかはともあれ"過保護"から来るもの。

 

それがどうして....

 

―――こんな必要以上にいたぶるような事を

 

 

「分からないかしら?」

 

『分かりませんよ、やちよちゃんがそれをするだけの理由なんて....』

 

「....」

 

ドスッッ!

 

『うっ!?』

 

水の棘が、彼女の装甲を貫く。右肩、腹部、左太股にそれぞれ十数センチの穴を空け、そこから激痛と共に血が流れ出す。

 

((装甲ごと貫いた....仮にも宝具クラスの防御力、それを突破するだけの実力をいつの間に...?))

 

「あなたは本当に優しいのね、あの子だけじゃなく私にまで心配するなんて....」

 

『....』

 

もう少し早く会えれば、私は...」

 

何やら重要なターニングポイントを聞いてるが、このままだと集中力が切れて、いろはちゃんの所に行ったシールドビットが消失してしまう。しかもハイライトオフの状態で、何か私が出血した部位に触れて手を血塗れにしてる。流石にこれ以上マズい状況は嫌なので....

 

少しくらい、"宝具展開"しても良いよね?

 

 

『控えめに言って本気を出します』

 

そして神浜市のひとけのない場所で、白い閃光と大爆発が発生した。

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「え、なにっ!?」

 

突然目の前が真っ白になって、大きな音が響いた。収まると、飛んで来た槍と私を守ってくれたあの人の装甲が消えて無くなっていた。

 

でも、音は止んでなかった。

 

何だろう、まるで近付いて来るような....

 

『ずらかりますよ!!』

 

ガバッ!

 

「ぐぇっ!?」

 

『間に合ってください...!! 粒子テレポート、起動!!』

 

ズズズ...シュンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガッ!

 

「あうっ!? ....一体何が...」

 

気付けば、私の部屋にあの人と居ました。怒涛の展開に、状況を理解出来なかったんですよね。でも...それを起こした本人を見ると、そんな些細なことに構ってられませんでした。

 

『うぅぅ.....』

 

((酷いケガ...こんなに血が出てるなんて..!?))

 

「――――しっかりしてください!!」

 

『...良かった、アナタを助けれましたか....』

 

「私のことなんて気にしないでください! それよりも、自分の心配を..!!」

 

『大丈夫ですよ...こんな傷、寝ればすぐに...』

 

そしてあの人はここで意識を失い、私もここから記憶があやふやなんですよね。おそらくは、あの人に何度も治癒の魔法をかけたんだと思います。

両親が海外へ出張して不在なことを、今日ほど感謝することは無かったでしょうね。

 

 

そして....

 

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−ーーー

 

 

 

 

いやー...まさかあの棘攻撃って、内部からも襲って来るとは思わなかったよ。攻撃方法が、魔法少女の発想じゃねぇ!!

 

おかげで見た目以上に重傷になったし、いろはちゃんの部屋で気を失いました。ダイナミックお邪魔しますしたのに、ベッドまで借りてしまうなんて、この少女は優しい天使ですね♪

 

 

 

――――だからって、普通"添い寝"します?

 

『うーん、少女特有のぷにぷに肌。心地良いけど、艦これ次元なら同性でも憲兵に捕まっちゃうよね』

 

その前に、嫁に見られたら死ぬ。魔女化して、ギュッと大きな手で圧死されちゃう。故に、逃げるしかないったらない。

 

でも、だいしゅきホールドで逃げられない!!(悲報)

 

「うぅ...ん....誰..?」

 

『....ドーモ、いろは=サン。一時 拓未(Hitotoki Hiromi)デス』

 

「....きゃぁぁああああああっっっ!!?」

 

パチィンッ!!

 

こうして私の自己紹介は、赤面平手打ちで返された。

 

 

――――本当に"人助け"って、楽じゃないよ

 

 

 

 

 

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