「タグにもあるけど、片方はオリキャラで別作品と強く関わるよ」
「原作のマギアレコードと設定や物語を変えたり、キャラ崩壊も有り得るので注意してくださいね? それでは、マギアレコード始まります!!」
「オホしサマぁ、ミィつケた〕
『
「冗談言ってる場合ですか!? 早く止めないと...!!」
Yeah... I know.(ええ、分かってますよ)
ですが止めようにも、あそこまで強くなってると骨が折れます。いろはを守りながらだと、尚更...
ジャラッ!
『手加減は期待しないでください』
カチャッ!
「ソんナの、いラナいワ!〕ダッ!
ガッ!!
キンッ!!
「アハははハハハハッ♪〕スッ!
キィンッ!!
ギギリリリッ.....
『キャラ崩壊してませんか? あとで恥ずかしい思い出になる前に、早く元に戻ることをオススメしますよ』
「イやヨ、コンなニ楽シィいのにッ!!〕
ギャリッ!
『楽しむのなら、少しは相手にも共有させるよう努力していただきたいです...ねっ!!』
ジャララララッ!
「ヘぇ...〕
さっきから鎖で槍を絡めては、また新しい槍で振られるのを絡めて止めるの繰り返し。こんなことを繰り返しても、"どちらかが壊れるまで続く"チキンレースにしかならない。
―――これは"時間"と"可能性"との勝負。
"いろはを狙いだし、防戦一方になる可能性"
"私の魔力が底をつき、いろはと死ぬ可能性"
"やちよの異常な強化が、身を滅ぼす可能性"
"やちよが、もう一方(ドッペル)に呑み込まれる可能性"
数々の最悪のPossibility(可能性)が、数多の世界での経験から思考を通る。一番の"最善策"は....
―――ヒーロー1人の力では、まだ足りない
私はメデューサには本来ない、緑色の魔石を嵌め込んだネックレスと魔力のパスを繋げる。今更説明するのもなんだけど、"−変身−(シフト・チェンジ)"で変身すると、色々と制約がある。
−−−−− −−−−−− −−−−−
・−変身−(シフト・チェンジ)以外の魔法や魔術が使えなくなる。
⇨代わりに魔力があれば、変身先の使用した能力,今まで使用したアイテムなどが使えるようになる。
・変身先に変身する場合、その対象をどれだけ知っているかで能力や武器を発揮できる。(知らない部分が多いほど、能力の制限や出力不足に陥る)
・よくある話だけど....戦隊や仮面ライダーみたいに、魔力切れや大ダメージで強制変身解除される。
また...その時に変身先もダメージ量によって、アーキタイプの修復が終わるまで使用できない。(例をあげれば前回のヒロインXXは、今のところ変身できない)
・変身先が多いこともあって、自分が望んだヒーローに変身できない場合あり。そして自身の呪いから、変身先が男性なら全て"女性"へと変化して、能力も1ランクダウンする。
⚠今の私は後遺症により、どれに変身しても更に1ランク能力が下がってしまう状態だ。こればかりは、自身の自然治癒力に頼るしかない。
−−−−−− −−−−−−− −−−−ーーーー
さて....
"リハビリ"を理由に、逃げてばかりは居られないね。
『−変身−(クイック・チェンジ):閃刀姫―レイ!』
【−変身−(シフト・チェンジ)】
ピカッ!
魔石に触れながら、黄緑の閃光を発して変身する。その姿はSFのような白いプロテクター装甲の付いた黒いラバースーツを纏い、赤いラインが刻まれた刀剣型デバイスを持つ白味がかった金髪少女へと姿が変わる。
『行くわよ!』
ダッ!
キィンッ!!
拓未が刀を振るい、それをやちよは槍を片手で持って防ぎ、互いの武器が押し付けられて発する金属音が耳障りな程に鳴る。仮面の被ったやちよは、ギギギっとぎこちなく首を傾げる。
「―――ヨわイ。ドうシテ、弱クナってルの?〕
『これだから脳筋は....攻撃力ばっか見てると、痛い目に遭うわよ!』
【閃刀機 ――シャークキャノン】
ジジジ...スチャッ!
「――‼〕
『ブッ飛べ』
片手に一風変わった巨大な重火器が投影され、やちよに向けると、零距離でのレーザーが放たれた。
「...ア..あハハハはッっ!!〕
『はぁ.....そうよね、終わらないわよね』
「他ハなイの? モットミせテ!!〕
ダッ!
『...エンゲージ、"X-002(ダブルゼロ・ツー) シズク"!!』
《承認》
ガシャッ!
【閃刀起動 ――エンゲージ】
再び襲いかかるやちよに、拓未は刀を構えてパスコードを唱える。それに反応し刀は粒子と化して彼女を纏い、青い重装甲が次々と投影されパワードスーツのようになる。(エンゲージは本来、普通の戦闘服になるだけらしいが....何故かパワードスーツを纏うにも使えるようで、使いやすいから気にしない)
変身先であるこのキャラクターは、カードゲームで有名な遊戯王から来ている。このテーマはレイやロゼを起点に、専用魔法やリンクモンスターへと展開するのが"閃刀姫"だ。ある意味で、魔法少女と似た存在と言えるかもしれない。(ニチアサ的な意味で)
『どっからでも来なさい!』
「...!〕タッ!
やちよの槍は、的確に拓未の心臓に目掛けて突き出す。拓未はパワードスーツがあるとはいえ、カードゲームでも攻撃力が高い訳でもなく、原作以上に強化されているやちよ相手では装甲として役に立つかも怪しい。
ならば....
『閃刀術式展開!!』
【閃刀術式 ――ジャミングウェーブ】
青い結界が展開され、その結界を無理矢理槍を力任せに差し込むが....強力な電磁波を発してやちよを押し返す。いくら固有魔法で強化された彼女でも、壊すだけの力はまだ無いようだ。
『どう? そろそろ諦めて、元のやちよを返してくれないかしら!!』
「―――マダよ。ツギは、わタシがミセルバんだから〕
シュゥゥ...
〔......〕
そう言ってやちよは槍を立て、穢れを散らしながら集中する。すると、霧状の穢れは固まり....人の形へと変わる。それは穢れの黒一色でありながらも、鉄パイプを持った魔法少女へと変わったのだ。
((あれは..."雪野 かなえ"!? 冗談じゃないわ、あの固有能力にそんな使い方が出来るなんて聞いてないわよ!!))
『間に合って!! "閃刀機 ――ウィンドウアン..』
「はアッ!!〕
ブンッ!
閃刀姫シズクの能力で、あのかなえの幻影を無力化しようと閃刀機を緊急展開するも、その前に槍が結界に突き刺さる。それは先程と違い、まるで硝子をバットで叩き割るように崩れてしまう。
そう――――
"雪野 かなえ"という魔法少女の固有魔法は、"装甲無視"という内部からダメージを与える魔法だ。積み上げた積み木の城という結界を、無理矢理パーツ一本を押し込んで、バランスを整えられないよう崩していると言ってもいい。
『...カー!!』
シュルルッ
ガシッ!
〔..!?〕
((ニセかなえを盾にして...!!))
ウィンドウアンカーで捕らえた偽物のかなえを盾にし、やちよの追撃に備える。最悪、このシズクアーマーを犠牲にすれば...
「"
グジュ!
『あっ...っ...』
致命的な一撃により、拓未は変身解除されていた。心臓を避けたとはいえ、捕まえた偽物のかなえで、新たな魔法少女の形を作っていたのを予想していなかった....
−−−−−−−−−−−−−−−−−ーーーーーーーーー
私は何も出来ずに、ただ"見ている"ことしかできませんでした。例え"役に立てなくても"、こうなる未来を避けられる筈なのに。
「ッ!!....拓未さん!?」
ポタッ...
「努力シタノに、かわいソうな人。マモッてイるのニ、まモラなイトモだチ〕
「ち、ちがっ...」
『ゴホッ!!』
「ミテ....トッテもキれイ。 ホら...アなタのトもダチのチよ〕
聞きたくない音が聞こえた、"人の血肉が抉れる"音が耳にこびり付く。どうして止められずに、私は立ったままなんだろう?
――デモ、ワタシハ"無事"ダヨ?
違う、拓未さんが血を流してる。
―――ソレデモ、"使い魔"ニスラカテナイヨネ?
違う、勝ち負けの問題じゃないよ。
――――デモ、ワタシハ"逃げる"コトシカデキナイヨ。
違う、私は....
チガワナイヨ、ダンダンハナレテルヨ?
「え...」
私は"震えた自分の足"と、さっきよりも離れた位置で"見ている私"を認識してしまった。
違う...
違う違う違う違う違う違う違う違う違う
違う違う違う違う違う違う違う違う違う
違う違う違う違う違う違う違う違う違う
違う違う違う違う違う違う違う違う違う
違う違う違うちがうちがうちがうちがう
ちがうちがうちがうちがうちがうちがう
ちがうちがうちがうちがうちがうちがう
ちがうちがうちがうちがうちがうちがう
ちがうちがうちがうちがうちがうちがう
ちがうちがう......
ズズズ...
徐々に穢れが満ちていく、私のソウルジェム。そしてやちよさんと同じ、"白い仮面を被った私"が後ろから抱きしめて、耳元でこう囁く。
〔"メヲトジテ"。ツギニオキタトキニハ、アクムハオワッテルヨ〕
うん、こんな"悪夢"なんて見たく無いよ。
((だかラ、モウ...〕〕
―――ダメだよ、お姉ちゃん
((ダレ...〕〕
―――――お姉ちゃん、ヒーローが呼んでるから。
いろはちゃん!!
((...!!))
−−−−−−−−−ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Howdy、元気かな?
今の私は、ヒーローじゃない。つまりは、"変身"していないよ。とてもじゃないけど、今の状態をいろはちゃんには見せたくなかったのにね。
「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ"ッ"ッ"!!!?〕
『いろはちゃんは...悪くない....!!』
私は穢れを吸う事で、魔力へと変換できる。それがもう一つの、やちよちゃんを救う鍵。グリーフシードでは吸い切る前に魔女が孵化するけど、私なら....
「ハ"ナ"レ"ナ"テ"ェ"ェ"エ"エ"エ"エ"ッ""ッ〕
ブン! ブン!
『離す...もんか...!!』
シュゥゥゥ....
やちよちゃんから吸い出した穢れは、私の魔力となって自然治癒力も平行して高まる。傷口は徐々に治り、血痕を残して傷跡が消える。
そのまま吸い続けていると、白い仮面の右半分が消えて、やちよちゃんのPretty Face (素顔)がやっと見えた。
『やちよちゃん、どうして欲しい?』
「早く殺して....」〔イヤヨ、シニタクナイ!!〕
『That is not what I was asking(聞きたいのと違うよ?)』
「もう嫌よ..."他人を犠牲にして生き残る"なんて...」
〔ワタシハシンジャダメナノヨ!! ゼッタイニ、カッテニシネナイッ!!〕
もうDoppel(本心)が必死に語ってるのに、とうの本人は頑固なままだ。"3日目"と"7日目"に会った時とは、本当に凄い変わりぶりだよ。
だったらさ...もう一回、この言葉を送るよ。
『やちよちゃん!!』
「!!」〔!!〕
『キミが何で誰にも知られずに、ひっそりと死のうとしたのかは知らない』
「――――嘘...」
ーーーーーーーーー−−−−−−−−−−−−−−−−−
冷たい色に染まる、夜の町...
私は廃墟ビルの最上階で、命を絶とうと歩みだして行った。今まで願いに犠牲となった魔法少女(なかま)達のバトンを背負い、ついにやっと諦めが付いた日に...
――――あの人が現れた
『Howdy(やあ)、こんなひとけのない所で何してるの?』
「....帰って」
『Hey、せっかく来たのに"何も知らずに"帰れないでしょ? Let's,Please tell me that reason(さあ、理由を教えてよ)』
「...フフ、"懺悔"でもしなさいと?」
『悪いけど、修道女じゃなくて"ヒーロー"なんだ。人生経験豊富なヒーローなら、答えてくれるかもよ?』
「...そうね、教えてあげるわ。"自称ヒーロー"さん」
『"自称"は取り消そうか』
――――リーダーとして生き残りたい
「そう願ってから、みんなが死んでいったのよ。まるで私の願いが、みんなを代償に叶えるように....」
そうよ、最初からこうすれば良かった!!
「もう疲れたのよ、これ以上誰かが"犠牲になるの"を!」
そして私は飛び降りた、これで誰かが犠牲にならずに済むんだって.....
パシッ!
『Good、gotcha!(よし、捕まえた)』
どうして....
「どうして、死なせてくれないのよっ!?」
『....ヒーローだからね』
そんな理由が、私を死なせてくれなかった。
もう嫌なのに....やっと決心がついたのに...
『キミが何で誰にも知られずに、ひっそりと死のうとしたのかは知らない』
「離して...一緒に落ちたくないでしょ...」
『大丈夫、救助なんて日常生活さ。だから、こんな時に"決まり事"がある』
「いいから、離して!!」
『助けを呼んでみなよ、"ヒーロー"は必ず助けに来るからさ!』(◠‿・)—☆
「......」
私は今になって後悔した、"まだ死にたくない"だなんて。次にあの人の顔を見た時には、ヒドい顔になってたでしょうね....私
「――――――
−−−−−−−−−−−−−−−−−ーーーーーーーーー
――――――助けて」
『あぁ、ヒーローが来たよ』
〔ココデオワレナイワ〕
ガッ!
シュゥゥ...
パシィッ!
『うわっ!?』
〔モウジュウブンヨ、コレデアナタガシネバ!!〕
別側面のやちよちゃんが再び表に出て、私を片腕で吹き飛ばす。傷は癒えても、疲労までは回復しない....
おぼろげな視界に、私はいろはちゃんが目に入った。
「メヲトジテ、ツギニ...〕
彼女もまた、やちよちゃんと同じ状態になりつつあった。それが分かった時には、次の行動まで一瞬だったと思う。意識を手放さないよう意地を張って、いろはちゃんに近づいて抱きしめた。
『...いろはちゃん!!』
「....拓未さん...?」
いろはちゃんは顔を上げて、私が目の前に居ることが信じられないかのように目を見開く。
『ごめん...今の私はヒーローじゃないんだ....一人だけじゃあ、助けられない....』
「.....」
『だから...一緒に戦ってくれないかな?』
ギュッ!
「―――勿論。私達は..."仲間"じゃないですか...」
『ありがとう』
〔マトメテシニナサイ!!〕
『まだ、戦える!!』
拓未は1段目の槍を屈んで避け、次にいろはを抱えてバックステップで2段目の槍を上手くに避ける。いろははやっと現実と向き合ったからか、密着してる間に溜まった穢れが吸われたからか、瞳に輝きが戻っていた。
私はちょっとボロボロだけどね。
「....拓未さん、どういう状況何ですか?」
『One⇛あと一歩で、やちよちゃんを助けれそう。Two⇛助けるには、私が穢れを吸い取ること。Three⇛一緒に戦えばイケる。OK?』
「でも、私じゃあやちよさんには....」
『今からおまじないをかける、私と手を合わせて。そうすれば、やちよちゃんに力負けしないから』
「....はい!!」
パンッ!
手を合わせると、互いの魔力(穢れ)が行き交う。穢れって言うけど、その中には"欲望"ってものがある。今の私達の欲望は、"誰かを助ける力が欲しい"こと。
――――だからそれぞれの力が、望んだ形となって相手に送られる。
【
『
「さあ、ヒーロータイムです!!」
『It's HERO Time!!』
〔イマサラフエテモ...ムイミヨ〕
スチャッ!
仮面やちよは、いくつもの槍を展開し...雨のように射出される。その雨を前に、拓未は正面から向かう。
『それでも...!!』
【限定変身(リミテッド・シフト):アルトリア・ペンドラゴン】
ガキンッ!
〔ッ...マダマダノコッテルワヨ!!〕
姿を変えることなく風を纏う不可視の剣を手にし、その剣で次々と飛んでくる槍を薙ぎ払う。それに対し仮面やちよは、再度展開しようとするが...
「させない....届けっ!!」
バシュンッ!
【ストラーダ・フトゥーロ】
ダダダダダッッ!!!
〔アナタノコウゲキナンテ...‼〕
天より降り注ぐ矢の雨、今のやちよでは通じもしない必殺技(マギア)。それに託された、拓未の願い...退魔の弓へと変えた。
〔ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ"ッ"ッ"!!!?〕
『痛いだろうと思いますが、私の腹を貫いたツケです! そしてこれが、いろはちゃんの....』
【−変身−(シフト・チェンジ) 解除(アウト)】
ピカッ!
勢いのまま矢の雨に突っ込み、やちよに直撃して二人纏めて雨の外へと通り抜けた。やちよの上に拓未が上に覆いかぶさる状態(拓未の胸は、やちよの顔下半分埋もれてる)。
それでも2人は、傷一つもなく消えていた...
『"傷一つのない"願い。やちよちゃん、待たせちゃった?』
モゴモゴ...
「――――遅すぎるわよ」
拓未はいろはに視線を向けると、いろはは苦笑いで応える。
『「"ヒーローは遅れてやって来る"ものだよ(です)」』