ポケットモンスター・パールストーリー   作:ましゅ

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第20話   ナタネの戦術

「パッチ気を付けて!

 タネに当たっちゃダメだよ!」

「――――z!」

 

 体当たりするにせよ噛みつくにせよ、パッチの攻撃手段は接触技だ。

 しかし逃げるチェリンボが、ちんちくりんな見た目で案外素早い。流石に足の速いミーナから逃げきっていただけのことはある。

 しかも背中を見せてパッチから逃げ回る中で、後方にばらまくやどりぎのタネが、パッチを真っ直ぐ追わせない。

 真っ直ぐ走れば追い付けるパッチも、やどりぎのタネを浴びながら追い詰めるような気の早い攻め方は出来ない。そんな強攻策、するにしたってまだ早い。

 

「いいよいいよー、チェリンボ!

 草むらに隠れて、潜って、充分距離を作ったら……おっと」

 

「パッチ! 葉っぱが飛んでくるかもしれないよ!

 注意して追いかけてね!」

 

 一度もパッチを振り返らず、きちんと離れる動きで逃げまくるチェリンボは、まるで背中に目がついているかのよう。

 それもそのはず、チェリンボのもう一つの目を閉じた顔が、後ろのパッチの方を向いて、こっそりちらっと薄目を開けている。

 背中に目はついていないが、振り返らなくたって後ろの光景は見えているのだ。逃げを主戦術に取り込む身分として、この視野能力は結構馬鹿にならない。

 

 そして丈の長い草が生い茂る広い草むらへ、小さな体で潜り込むチェリンボは、一旦パッチの視界から姿を消す。

 その後の動きを示唆するようなことを言い、コレ大声で言っちゃダメだと口を手で隠して言葉を止めるナタネ。

 これにより、パールもパッチもチェリンボのやどりぎのたねやマジカルリーフを警戒するが、警戒すれば果敢パッチの追い足も鈍る。

 気の萎えぬパールとの真剣勝負が望みのナタネだが、案外細かいところでは心理戦を楽しんでもいるようだ。

 

 チェリンボが草むらを抜けていく姿は、がさがさと揺れる草の動きでわかる。

 パッチはそれが向かう方向へ先回りするように走るが、途中でチェリンボは足を止め、ぴょいんと草丈の上までジャンプ。

 チェリンボの方からもパッチの場所は見えていなかったようだが、今から取る手段はパッチの細かい位置を把握する必要が無い。

 

「よーし! ばら撒け~!」

 

 ぷくっとほっぺたを膨らませて気合を入れたチェリンボは、上に向けて大量のやどりぎのたねを発射した。

 十や二十では利かぬ数のやどりぎのタネが、四方八方全面に、噴水のしぶきのように拡散する。

 パッチがどの方向にいるかなんて関係ない。ナタネが撒けと言ってくれるなら、射程範囲内に敵がいることは確定なのだ。

 

「っ、パッチ~! いっちゃえ! 今しかないかも!」

「――――z!」

「あらっ!? そう来るの!?」

「噛みつき狙って! 絶対逃がしちゃダメだよ!」

 

 逃げなきゃやどりぎのタネを浴びてしまう状況、あるいは逃げても間に合わぬかもしれぬ広範囲の種撒き攻撃。

 やどりぎのタネの怖さと厄介さを見せつけてやった直後だし、コリンクが逃げる指示をする見込みだったナタネの予想に反している。

 パッチが逃げるなら、その隙にチェリンボはさらに距離を作り、マジカルリーフを飛ばす攻撃に移れたのだが。

 

 草むらへと突っ込んでいき、チェリンボの方へ突き進むパッチの体に、やどりぎのタネが付着したのは確かである。

 しかし、着地してすぐ逃げようとしたチェリンボを、草むらの中でパッチががぶりと噛みついて捕まえる。

 これだけで大きなダメージだが、パッチはさらにチェリンボを捕まえたまま草むらから飛び出してくると、近場の木に向けてチェリンボを投げ飛ばす。

 

「行っけぇパッチ! たいあたり!」

 

 べちんと木の幹にぶつかって、着地するもよろめいているチェリンボに、パールの指示とパッチの狙いがシンクロして迫る。

 逃げる足運びが出来なかったチェリンボが、パッチの頭からの体当たりに押し出され、樹木と敵の頭に挟まれる強烈な一撃に沈んだ。

 目を回してぺちょりと地面に転がったチェリンボは、誰がどう見ても気絶した戦闘不能状態である。

 

「お疲れ様、チェリンボ!

 いい仕事だったわ!」

 

 チェリンボをボールに戻し、目を閉じ両手で持ったボールを、こつんと自分の額に当てるナタネ。

 気を失っているチェリンボを、その揺れで目を覚まさせるかのようにだ。

 

「ふふっ、見ててねチェリンボも。

 あなたの繋いでくれた最高のバトン、いい結果に繋げて見せてあげるから」

 

「ナタネさーん! 早く次のポケモン出して下さーい!

 うちのパッチが弱っていっちゃうじゃないですかー!」

「あ、あらあら?

 なんだかせっかち……」

「やどりぎで弱らせる時間稼ぎなんてズルいですよー!

 なんか許せないですっ! ジムリーダーさん、正々堂々とお願いしますー!」

「あ、あー、そういう誤解?

 いやぁ、あははは、そういうわけではないんだけど……」

 

「パール、焦ってるなぁ……それだけ熱中してるってことか」

 

 観戦席のプラチナも、やどりぎのタネがどういうものか詳細を知らぬパールを見て、だけど知らぬなりに、ゆえに神経を遣っているんだろうなと想い馳せる。

 一気の撃破のためにやどりぎのタネを浴びてしまい、頭の上と背中から双葉の芽が出てしまっているパッチである。

 パッチがじわじわそれに体力を吸い取られているはずだと、パールはすごく気が急いている。

 ナタネがポケモンを出さねばパールもパッチも何も出来ないし、その時間で少しでもパッチを弱らせるつもりなのかと、パールは一人でぷんすかぷー。

 心配しなくてもやどりぎのタネはそういうものじゃないので、ナタネもそんなつもりではないのだが。

 

「まあいいや、この熱が冷めないうちにいっちゃおう!

 いくよ、ナエトル! あなたの仕事を見せてあげて!」

 

「わっ、ピョコだ!

 パッチ、わかるかな!? 戦い方!」

「――――z!」

「よーし、行くよ!

 だいたいパッチに任せちゃうかも!」

 

 さて、ナタネの次鋒はナエトルだ。

 パールは旅の中で、パッチとピョコの両方がボールから出ている時、しばしばお手合わせするかのように戦っている姿を見たことがある。

 初めてそれを見た時は、ケンカでもしているのかと思って大慌てだったパールだが、ピョコもパッチも非常に仲良しで喧嘩なんてしない。

 これからもいくつものジムを回り、強敵と相対することを見越したピョコとパッチは、互いに手合わせして己を高め合うことに非常に前向きだっただけだ。

 そんなわけで、仮想的ながら、パッチはナエトルという個体との戦い方を、幾度か肌で経験済である。この局面、それは活きるだろうか。

 パッチの方が自分よりも戦い方を知っているかもしれないと、任せる意味合いを強めたことを言うパールだが、これは身内を知るがゆえの敢えてだろう。

 

「はは~ん、なるほど。

 あなた手持ちに草ポケモンがいるわね?」

「うっ、なんでわか……あっ」

「図星っ! 勝てるっ!

 ナエトル、はっぱカッター!」

 

 なんとなく文脈から当てずっぽうしてみたナタネだが、パールが素直過ぎて正解だとわかってしまった。

 先ほど余計なことを言ったふりして、片手で口を塞いだナタネの演技と異なり、両手で慌てて口を隠すパールときたら、これは明らかに演技じゃない。

 この動揺はつつき回したくなる。見抜いたぞ、私が有利だ、と言わんばかりの煽り文句を作って、ナエトルへの指示へ繋ぐナタネ。楽しんでいらっしゃる。

 

 マジカルリーフのように複数の葉が多種多様な飛来を見せるものではなく、素直な直線弾丸の群れの様相を為す、葉の数々がパッチに迫る。

 当たれば肌が傷つく刃である。パッチもわかっている。

 きちんと躱してナエトルに迫るパッチの姿は、やどりぎのタネを受けて徐々に体力を吸われる身、だらだらしてはいられないという意志が感じられる。

 

「ナエトル、リフレクターよ!

 活きるわ!」

「――――z!」

「ッ……!?」

 

 素早い駆け足でナエトルに迫ったパッチだが、体当たりの直撃寸前、ナエトルの全身が淡い光を放ったのがパールの目にもはっきり映った。

 全力の体当たりをぶつけていくパッチ、受けきるナエトル、そして当たった側のパッチが硬い岩盤にぶつかったかのようにたじろぐ姿。

 ナエトルも目を閉じて二歩三歩退がるが、攻撃を仕掛けた側と受けた側で痛みがイーブンと見えるこの図式は攻め手に悪い展開だ。

 

「はっぱカッター!」

 

 体勢を崩していないナエトルの放つはっぱカッターが、躱せぬ近距離で晒されるパッチの全身をばしばしと斬りつけていく。

 首を引いて背を丸め、顔と目だけはやられまいとするパッチだが、見るも甚大なダメージを受けていることは傍目からも明らかだ。

 攻め気を弾かれた予想外の展開に続く逆風に、パールの焦燥感が募る。

 

「パッチ……!」

「ッ……、――――!」

 

「――――ッ!?」

「ガッツが凄いわ……!」

 

 的確な指示が閃かず、パッチを案じる声を放つのでいっぱいのパールだが、ぎらりと眼光を光らせてナエトルに再び体当たりするパッチである。

 頭と頭をごっつんこ、くらつくように退がるナエトルに、さらに口を開けて迫ればその頭部にかじりつく。

 よろめいた相手に牙を立て、もう離さないと顎に力を入れるパッチが、リフレクターを構えて物理的な攻撃に強くなっているナエトルにも相応の苦痛を与える。

 

「ナエトル、甲羅に! 振り切って!」

 

 頭に噛みつかれたまま、ナエトルは強引にその頭を甲羅の中に引っ込める。

 頭ごと引っ張られる形でパッチはナエトルの甲羅に頭をぶつけ、逃げ切られた頭からは口を離してしまう。

 だが、よろめくように三歩退がるふりをして、このままで終われるかとばかりに前へと踏み出すパッチ。

 相手は甲羅の中に入り込んだ防御態勢だが、それでも全力の強い体当たりが、脚で踏ん張れないナエトルを離れた場所まで突き飛ばす。

 

「はっぱカッターよ! 立て直して!」

「ッ、――――z!」

 

 倒置の命令、早く立て直してはっぱカッターを撃てという指示。

 早くとどめを刺して動けないようにしなきゃ、いつまでもどこまでも食らい付いてくるコリンクだとナタネも悟っている。

 突き飛ばされて痛いかもしれないが早く足を出して立って、そしてとどめの一撃を、という急務に応えたナエトルが立ち、迫りくるパッチに散弾を放つ。

 

 向こう見ずなパッチの姿に何を指示していいのかわからなくなったパールだが、パッチはもう腹を括っている。

 全身をはっぱカッターに切り刻まれながらも足を止めず、顎を引いた体当たりでナエトルの額に頭をぶつけにいく。

 バトルフィールド全体に響いた鈍い衝突音は、パールが短い悲鳴をあげるほど怖いもので、百戦錬磨のナタネでさえも息を呑むほどのものだった。

 それによってナエトルがふらふらとたじろぐが、何歩もたじろぐパッチはもう、その攻撃に全力を使い果たしたかのように右前脚の膝をついている。

 

「――ナエトル! はっぱカッター……」

「だめだめだめ!

 やめてやめて、パッチ戻ってえっ!」

 

 しかし、真剣勝負の世界はしばしば非情さも必要だったり。

 完全にパッチが落ちるまで油断は出来ないと、さらなる追い討ちを命じるナタネの判断は絶対に正しい。流石に指示までに僅かな間が開きはしたが。

 しかし、哀願するように叫ぶパールがパッチのボールのスイッチを押し、彼女をボールに引っ込める。

 絶対に駄目、もう戦えない状態だと、パッチのことを一番よく知っているパールの目に曇りは無い。

 傷ついたパッチがさらなる痛みに晒されることを恐れたパールの必死さに、ナタネもばつの悪い感情は拭えない。敢えて顔には出さないが。

 

「……さあさあ、パール!

 時間稼ぎは無しよ! 次のポケモンを出さなきゃ!」

「うぅ……ナタネさん容赦ない……!」

 

 恨みがましい目ではないが、パッチの収まったボールを両手でぎゅっとして胸に抱くパールが、さあ来い次来いと煽るナタネにたじろいでいる。

 ナタネも内心では胸ちくちく。この辺り、ジムリーダーらしく振る舞おうとする身分としては色々複雑なのだ。

 どう見ても戦闘不能に見えた、しかし油断ならぬコリンクへのとどめを命じた自分の判断は間違っていないと思うし、詫びるつもりは無いしすべきではない。

 だったらいっそ、厳しく接するしかないのだ。年下の女の子相手に、こうきつく当たるしかないのは、先輩トレーナーとして少々胸も痛むところ。

 

 こんな出来事をきっかけに、パールがポケモンバトルそのものを嫌いになったりしないかとさえ、心の片隅では心配もしてしまうのだ。

 "匂い"でわかるが、パールが自分のポケモンを可愛がってやまない子なのはナタネも知っているのだから。

 しかし、そんな心配は杞憂だと教えてくれるのもまた、自分の顔を両手でぱちんと叩き、続く戦いに気合を入れ直すパールの姿である。

 

「ぜえったい負けません!

 ひどい大人には絶対勝つぞーっ!」

「ひどくないっ!

 あたしだってジムリーダーとして、正しい全力の尽くし方をしてるのよっ!」

「わかってますっ! 冗談です!

 でも、パッチの仇は絶対討ちます! これは譲れないっ!」

 

 大丈夫そう。あの子、燃えてる。

 三番手のポケモンが収められたボールを握りしめて、それに目線を向ける表情は、絶対勝つよと最後のパートナーに意志を伝えるかのよう。

 戦闘不能のパッチに追い討ちをかけられそうになればあれだけ慌てる、友達ポケモン大好きな割には、この局面で日和るようなトレーナーではないようだ。

 口にはしないし顔にも出さないが、ナタネは心の中で密かに詫びておく。

 あなたの前向きな精神力、甘く見てたかも、と。もちろん、ポケモンバトルにおける自分の判断に対する謝罪なんてものではないとも。

 

「ピョコ、行くよ!

 絶対に勝とうね!」

 

 相性問題でカラナクシを出せない中、パールにとっては他に選択肢の無かった最後の一人。

 そこに、これしか無くって追い詰められた状況、という感情の色は微塵も無い。

 最初のポケモンにして一番のパートナー、自分の切り札とも言える懐刀にこの苦闘を任せる彼女は、姿を見せたピョコと共に気合充分だ。

 

「ここまではほんと順調なんだけどね……

 ふふっ、でもでもまだまだわからない!」

 

 ナタネはここまで、ほぼほぼ自分の望んだ組み立てから逸さず、それどころか想定以上に展開を進められてきた立場にある。

 元々ナタネは、自分が草ポケモンの使い手だと公言しているので、挑戦者は対策が立てやすい。

 どんなジムリーダーにも言えることだが、そのジムリーダーが扱うタイプのポケモンに、有利なタイプのポケモンで挑まれたら一定は不利である。

 ナタネも勿論、草タイプに有利なポケモンを相手が用意してくることは想定済みで、ゆえに無思考なポケモンの出し方選び方は当然していない。

 

 やどりぎのタネは、どんなタイプのポケモンにも通用する技だ。

 逃げ足の速いチェリンボでアウェイ戦術を取り、長引きがちな一戦目の中で、挑戦者の戦い方をおおよそ見定める。

 戦い方が戦い方なので白星は高望みの域だが、それだけにミーナを緒戦で破ったのは大きかった。これが想定以上に良い展開という意味。

 一体撃破し、パッチの戦い方をチェリンボとの戦いの中で見定め、ナエトルによるパッチの撃破までスムーズに繋げたのだ。

 ナタネは本来、切り札である最後の一体を出す頃には、相手が複数残っているぐらいの想定である。そうはなっていない。

 かなり順調な試合運びである。しかし、勝負は何が起こるか最後までわからないので、今でも気を抜かず慎重である。

 自分のポケモン全員に覚えさせている、隠し技を未だパールに見せていないのも、密かな慎重さの一端だ。

 

「ナエトル、小手調べいくわよ!

 はっぱカッター!」

「ピョコ、新技いくよ!

 はっぱカッター!」

 

 次戦に繋ぐことも意識して、パールの最後のポケモンであるピョコに、ナエトルとの戦いで手の内をなるべく晒させたいナタネ。

 同種の対決なので、小手調べという単語も、そんな真意をパールには隠したまま、ナエトルに行間として伝えられる。

 指示ひとつ取っても、望む戦術に沿ったものを短い思考時間で選び抜くナタネの真髄に、今のパールが気付くには経験不足が過ぎる。

 

 お互い離れた距離で、無数のはっぱカッターを飛ばし合うピョコとナエトル。

 惜しみない飛刃がばちばちと双方の中間点でぶつかり合い、音と火花めいた光を放つのはなかなか派手な見栄えである。

 パールは妙にどきどきしてしまう。なんだかテレビで何度も見たような、トップトレーナー同士の戦いの一幕のようで。

 既にベテラントレーナーのナタネのみならず、プラチナ目線でさえも、ぎゅっと握り拳を作って興奮しているパールの表情は微笑ましい。

 

「ナタネさん、ナエトルでピョコの戦い方を暴く戦法取るつもりだな……

 パールも出し惜しみなんて出来ない状況だし、けっこう厳しい戦況かも……」

 

「やるじゃない……!」

「いけるよ、ピョコ!

 絶対勝とうね!」

 

 よく育てられたナエトルだと、相手の侮れなさを心に刻むナタネ。

 二体の相手が残った苦しい状況だとは知りつつも、勝てない勝負じゃないはずだと信じてピョコに発破をかけるパール。

 そして傍観者目線として冷静な分析をする中で、やや劣勢の現実と、それでもパールに勝って欲しいという理想の狭間でやきもきするプラチナ。

 バトルフィールドに立つ勝敗の懸かった者同士の意識と、傍目の認識は全く違うという好例であり、対戦相手同士でも有利不利を超越した意識の差がある。

 勝負の世界の思惑の渦は、いつでも混沌としたものだ。

 

 パールのポケモンはあと一体。

 果たしてここから望む結末、勝利という結果を導き出せるだろうか。

 ピョコに全てを懸けてバトルフィールドを見据えるパールは、まばたき一つせず少しでもピョコを助ける指示が出来るよう、意識を研ぎ澄ませていた。

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