第55話
「ゲンガー! アサルト!」
「ミーナっ、当たらないようにして!
今それ受けちゃ駄目だよ!」
"どくづき"を指示するメリッサ、回避を指示するパール。
持ち前の素早さで急接近するゲンガーの、指先を尖らせた突きをミーナは跳んで躱す。
反撃や迎撃の意志の無い、大きくゲンガーから離れた位置に着地するミーナの行動は、かなり余裕を持った回避だった。
流石に身軽で機敏なミミロル、回避に徹するなら相手の攻撃から逃げ続けることも難しくなさそうだ。
「オホホホ、逃げ回ってばかりでは勝てませんよ!
臆病風にやられてますね!」
「うぐぐっ……!
ミーナ、だいたいわかるよね……!?
相手の攻撃で、一番受けちゃ駄目なのはあの技だよ!」
「フフッ、それではちょっと勇敢になれるようヘルプして差し上げましょう!
ゲンガー、あやしいひかりデス!」
「うぁっ、きたっ……!」
ゲンガーがミーナに両手を向け、両手を中心に全身をぼうっと光らせた。
陽炎の中に身を置いたかのように、ゲンガーの姿がゆらゆらと揺れ、さらに放つ光はちかちかと多色に点滅し、パールとミーナの目を痛くさせる。
眩しい光で相手の眼を潰すのとはまた異なり、瞳を通して頭を痛くさせる配色の光で以って、相手を"こんらん"させる技。
目を逸らすか、閉じるか、その光を見さえしなければ免れる症状なのに、ミーナとパールがゲンガーの姿から目を逸らせないのも、技の効果の一部である。
霊的な魔力を含むそれは、対象の魂を魅了する力をも擁しており、自身と相対する者の意識を確実に侵害する、非常に成功率の高い技として知られるものだ。
「さあ、ゲンガー! アサルトですよ!
サムライ魂、見せて下さい!」
「っ、く……!
ミーナっ、退がって、躱して、なんとか……!」
ミーナが少し後ろにふらついて、足を広げて腰を落とした姿からも、妖しい光を受けたことでくらついた症状が表れているのは明白だ。
他ならぬパールさえ、ミーナほどじゃないにせよ少しの頭痛とくらつきを覚え、片目を閉じているぐらいである。
そんなミーナに駆け迫るゲンガーに、ミーナは何とか足に力を入れてバックステップだ。
大きな跳びで回避したつもりが、あまり離れきれていないのは、やはり頭の中まで傷つけられたかのような症状による行動力の不全ゆえだろう。
真っ直ぐ立つのが苦しいコンディションに追い込まれたミーナは、ゲンガーの一撃目を容易に躱していた最初より、明らかに動きが落ちている。
掠らせこそしないものの、追い込むようにすぐ距離を詰め、毒突きを繰り出すゲンガーの攻撃を回避するすべてがぎりぎりだ。
恐らくこの追い詰められぶりと今のコンディションの中、安易に反撃でもすれば、躱された挙句にすっ転びでもして自傷さえするだろう。
混乱状態に陥った時の怖さとは、攻め立ててくる敵への対抗手段すべてが普段のように上手くいかなくなり、自滅的なダメージに繋がる点にある。
「さあ、チャレンジャー! どうしますか!?
逃げているだけでは袋のネズミですよ!」
「ッ――――ッ……!」
「ミーナ、っ……!?」
逃げと回避に徹するミーナも、やがては毒突きを脇腹に掠めさせられて、小さく呻く声を発していた。
このままではジリ貧、まさにその図式。
一方で、さながらノーガードで攻め立てるゲンガーの方には、戦況的アドバンテージもあるだけに、その猛攻にも迷いが無い。
仮に手痛い反撃を受けて自分が敗れても、次が控えているのだから。カウンターなど恐れる必要は無い、自分の仕事は一撃でも多く相手に当てることのみ。
サムライ魂という極端な言葉の使い方をするメリッサだが、刺し違えてでも、という使命を理解し攻め立てるゲンガーにその真意は正しく伝わっている。
後が無いパールと、次が控えているゲンガーというこの状況も含め、パールはなんとか攻めて活路を見出さねばならない戦況だ。かなり苦しい。
「っ、ぅ……!
ミーーーナーーーーーっ!!」
「――――ッ……!?」
「バック! こっちに! 迷わなくていいよ!
私が絶対、勝たせるから!!」
あまりにパールが大きな声で呼ぶものだから、思わずミーナもちらっとだけそちらを見てしまった。
目線の先にあったのは胸の前で拳二つを握りしめて、少し苦しげな表情で叫んでいたパールの姿だ。
振り返ってしまったせいで、ゲンガーの毒突きの攻撃をまた掠めさせてしまって痛かったが、彼女の姿はミーナに僅かな活を注ぐ結果にもなっている。
自分が頭がずきずきする中で頑張っている中、パールだって似たような症状に見舞われているのはミーナだって知っている。
パールも妖しい光を目にしてしまったのだから。そして彼女が、頭痛で頭に手を添えていた姿もミーナは全く見ていないわけではない。
そんなパールが弱い自分の姿を見せまいと、あんな顔しながらも拳を握り、痛むはずの頭を押さえず大声を出してくれているのだ。
私がへこたれてられるかと頭に血を昇らせたミーナは、パールに言われたとおり、力強く足元を蹴ってゲンガーから離れる方へと跳んだのだった。
「おやおや……!
今度はあなたがダークサイドを利用する戦術ですか……!?」
「いいよいいよ、ミーナ……!
相手は見えてるよね……!?」
「フフッ、お生憎様ですが深追いはしませんよ?
ゲンガー、バック!」
天井からの光に照らされたバトルフィールド外に出ると、その真っ暗闇に身を置いたミーナの位置が、ゲンガーには見えなくなる。
双方闇の中へと飛び込んだら、どっちも相手の位置がわからなくなるし、トレーナーも自分のポケモンの位置がわからなくなる無法地帯。
もっと言えば、"みやぶる"眼を持つミーナだけがゲンガーの位置を確かめられるまであり得る。こんな場所にメリッサもゲンガーに飛び込めとは言わない。
フィールド中央に引き下がらせて、どこから敵が飛び出してくるかわからない、闇の近場で待つようなことから免れさせる。
「えぇと……ミーナ、しっぽをふる!」
「なるほど、混乱状態から立ち直るまでの時間稼ぎですね?
まあまあにはクレバーですよ?」
「うっ、バレてる……
でもでも、ここから……!」
まあ、別にバレても痛くはないのだが。それでも即看破されるとへこむ。
闇の中に身を隠したミーナに、相手にお尻を向けて尻尾をふりふりさせることを指示するパールだが、行為自体に意味は無い。
可愛げいっぱいの仕草で相手の警戒心をほぐし、ちょっとでも相手のガードを解かせる効果を見込める技なのだが、相手にミーナの姿が見えていないし。
どちらかと言えば相手に背を向け、妖しい光を放たれても見ずに済む姿勢を作ることが目的なので。それも含めてバレバレだったようで。
妖しい光を一緒に受けたパールなので、ようやく頭がはっきりしてきたという実感と共に、ミーナが快調したタイミングも推し計れる。
遠目のメリッサの姿がしゃきっと見えるようになった自分のコンディションを頼りに、ミーナも立ち直っただろうと見込んで、さあ反撃の狼煙を。
「行くよ、ミーナ!
まるくなって、突撃!」
「ゲンガー! 来ますよ!」
パールの指示が、勝負再開のゴング音に近いものだ。
身構えるゲンガーは、どこから敵が飛びかかってくるものかと視野を広げて待ち構える。
ここにほんのちょっとでも、敵の虚を突く挙動を混ぜられれば戦況は少しずつ良くなっていくはず。パールの指示はそう信じてのものだ。
「いっけえっ!!」
「むむぅっ……!
ゲンガー、凌いでアサルトですよ!」
地に足を着けた、駆け足あるいは転がる攻撃ではなく、跳躍して身を丸めたミーナが回転球体めいた勢いで、放物線を描きゲンガー目がけて飛んできた。
地続きの場所からミーナが駆けてくる想定であったゲンガーとメリッサにとって、多少程度には予想外の動きを見せられたか。
しかし、砲弾のような特効に対してゲンガーが選んだ回避行動は、躱してすぐさま反撃に移ろうという極めてシンプルなもの。面は食らったが困りはしない。
「でんこうせっか!」
「む……!?」
「キックバック! とびげり!」
ゲンガーが躱して誰もいなくなった床の上に着地、あるいは着弾したミーナが、足元を蹴って体勢を整えたその瞬間。
その隙を毒突きで攻め立てようと踏み込んだゲンガーだが、素早く離れる方向へと逃れたミーナは、その毒突きを空振らせる。
そして、その素早さで一度ゲンガーから距離を稼ぎつつ、ひとっ跳びの着地点から即座にゲンガーの方へと矢のように跳ぶミーナの瞬発力は凄まじかった。
これが出来るミーナの脚だと知り、それが出来るよう指示を先んじて指示を置いたパールの言葉に、ミーナはまさしくトレーナーの望むとおりに動いている。
着地を両足、ゲンガーから逃れるために離れる方向へ跳ぶ、その着地の瞬間に地を蹴って再び敵の方へ。
毒突きを空振った後で前のめりな姿勢のゲンガーの額に、ミーナの跳び蹴りが突き刺さる一幕は、やられたとメリッサに感じさせるには充分だったはず。
「ガッツですよ! カウンターショット!」
「――――z!」
「ッ…………!?」
ゲンガーも弱ってはいる。ピョコの強烈な噛みつく攻撃を受けた傷は癒えていない。
だが、脳天を貫くようなミーナの跳び蹴りを受けても、のけ反りかけた顔をぐいっと前に引き戻し、ミーナに向けて毒突きを放つ。
それがミーナの胸元に直撃し、痛烈な一撃にミーナがけはっと息を吐いた姿は、パールも我が事のように表情を歪めるほど痛そうなものにも違いない。
「っ……メガトンキック!!」
「――――z!!」
突かれ、よろめくように一歩退がったミーナは、毒突きに打たれた所を両手で押さえる寸前だった。それだけ痛かったのだ。
それでも長い耳に届いた強い声を受け、痛い場所を押さえる手も止め、眼に強い光を取り戻したミーナは、片脚軸に身を回す。
確かな手応えを感じていたゲンガーが、目の前でぐるんと獲物が回転する姿にはっとする中、視界が横にぶっ飛んでいくような光景を目にすることに。
回し蹴りめいた強烈なミーナのキックがゲンガーの側頭部を捉え、思いっきりぶっ飛ばしたからである。
「む、むぅ……これは、少々……」
蹴っ飛ばされて、フィールド上に転がされ、目を回して倒れているゲンガーの姿は、ミーナの決め技の破壊力を顕著に表すものだ。
仮にゲンガーがミーナに敗れるとて、立とうとすることすら出来ない負け方をされるとは想定外だったメリッサは、動揺混じりにゲンガーをボールに戻す。
挑戦者のミミロルが、これほどまでの必殺技を持っていたことは、それなりにメリッサに見解を改めさせるには充分だったようだ。
「ミーナ、大丈夫!?」
「――――!」
毒突きを受けたミーナを案じるパールに、ミーナは背を向けたまま振り向いて、ぐっと握り拳を振り上げた。
どうだ、見たか、やるだろ私、という誇らしげな姿である。
ずきずき痛む胸の痛みに、ちょっと涙目になっている辺り格好つききっていないが、まだまだやるぞという意気の表れは、むしろ強調されている。
「うん……!
頑張って、お願い……! 頼りにしてるからね!」
それでもやっぱり、ミーナの目元に溜まった雫を見て、彼女の苦痛を感じ取ってしまうパールだ。
すべて理解した上で、苦しいだろうけど頑張ってと訴える彼女の両手は、ぎゅうっと握られている。
ミーナには、自分の痛みを想像した上で、それでもこの大一番の勝利を自らに託そうとしてくれている、そんな姿と見て取れる姿であろう。
これだけ切実に頼られるっていうのも、なかなか悪い気はしないものだ。
ふんっ、と鼻息を鳴らして、私に任せろとパールに力強い笑みを見せて、ミーナは再びメリッサの方に向き直った。
さあ来い、お前の出してくる最後の一人も私がぶっ飛ばしてやる。
やや前のめりな姿勢をこれ見よがしに、そうして敵対者にかかって来いと見せつける姿は、不屈の挑戦者を望むメリッサを喜ばせそうなものである。
「…………」
しかし、メリッサの表情は熱戦を目前に滾るものではなく、むしろ訝しげにパールとミーナを見つめる目つきを露わにしていた。
最後のポケモンはもう決まっているメリッサだ。そのボールを、手首の力だけで回転させながら低く投げ上げて、それをキャッチすることを繰り返している。
何らか考えているようだが、手持ち無沙汰でボール遊びしながら、鋭い目つきでパールとミーナをじっと見つめる表情には、パールも気付いてぞわっとする。
「め、メリッサ、さん……?」
背が高くスタイルも良い大人の女性。お上品に振る舞えば、パールも見惚れて憧れるようなメリッサである。
が、大人だ。機嫌を悪くしているかのような、目を細めて無言の姿は、パールのような気が強くない子供には怖さすら感じる。
さあいくぞ、と意気込んでいたパールも一転、何か怒らせるようなことを、知らずにルール違反でもしちゃったのだろうかとさえ考える。
「……やはり、メガトンキックであるはずがないですね。
その一方で、あれほどの威力……パラドックスです」
パールの耳に届かぬような独り言で、自答しながら解に迷うメリッサ。
メリッサには経験上わかる。ミーナがゲンガーを打ち破ったあの強烈な蹴りは、技の名をあてるならば"やつあたり"だ。
先の場面での一幕をなるべく鮮明に思い出しても、蹴りを放つ瞬間のミーナの眼、溜まったストレスを爆発させるようなぎらついた目だったのは間違いない。
あれは絶対に"やつあたり"に間違いない。メリッサには確信できる。
トレーナーにむごい仕打ちを受け続けたポケモンほど、その鬱憤を晴らすかのように高い威力を出す技。それがやつあたりだ。
メリッサが生まれ育った地の、柄の悪いポケモン使い――敢えてトレーナーとは呼ばない――には、自分のポケモンにそれを多用させる者もいた。
要はポケモンを大事に育てなくても、むしろ蔑ろな扱いにするほどポケモンが力を出す技なので、勝利だけ求めて愛情を惜しむ者達には都合のいい技なのだ。
中にはその力を引き出し続けるために、自分のポケモンを意図的に苦しめ続けることに努めるという、歪んだ努力をする者さえいたほど。
他者を喜ばせること、幸せにするためには思慮という簡単ではないものが必要だが、苦しめることと嫌わせることには悪意しか要らず、ずっと簡単だからだ。
メリッサが故郷を離れ、異郷の地に移り住むことを決断したのには、そんな連中のいる地元が嫌だというのも一因に含まれるぐらいである。
シンオウ地方にはそんなトレーナーがおらず、だからこそメリッサは、シンオウ地方が好きだという想いを胸に秘めている。
少なからず愛着もある地元の、一部とはいえ忌むべき背景はわざわざ人に話したくないし、誰にも話せないメリッサだけの秘密だ。
メリッサの目が不機嫌を含んでいると感じたパールの解釈は、あながち間違ったものではない。
嫌なことを思い出しているからだ。こればかりはメリッサもどうしようもない。
しかし一方でメリッサは、ミーナが使っていた技が"やつあたり"だと確信した上で、腑に落ちないものも見て捉えている。
パールはやつあたりの技が高い威力を発揮するような、あのミミロルに対して嫌われ続けるような接し方をする少女だろうか。
断じてそうは見えないのだ。このバトルの中においても、パールとミーナ相互の信頼関係は、ここまでだってそれなりに見て取れてきた。
きっといい関係を築いているはずの関係にして、"おんがえし"ではなく"やつあたり"があれだけの威力を出しているのは、どう考えても理屈が合わない。
「……まあ、いいでしょう。
勝負がつく頃には、自ずと答えは出るはずです」
浮かせてキャッチ、それを繰り返していたボールをぱしんと力強く握ったメリッサの姿。
個人的な事情で空気の変わったメリッサの姿を、いよいよジムリーダーが本気を出してくると勘違いしているパールは、ごくりと生唾を呑み込んだ。
いや、まあ、大間違いではないけれど。
ほんの思索と好奇心こそ抱えてはいるものの、ジムリーダーとしてのメリッサが目指すところは、挑戦者から勝利をもぎ取ることに他ならない。
最後の一対一。落とせない勝負に、メリッサも深呼吸を一つ挟んで気を引き締める。
「さて、ラストバトルですよ。
そう簡単に、勝利はお譲りしませんからね?」
「……はいっ!
ミーナと一緒に、絶対勝ってみせます!」
「――――z!」
「フフッ……………………エクセレント!
行きましょう! ムウマージ!」
純真な瞳で強く主張するパールと、それに応えたミーナの声に、やはり彼女らは私が忌むようなトレーナーとポケモンの関係ではなさそうだと信じて。
ようやく再び一気に滾った想いと共に、メリッサは最後のポケモンのボールを高々と放り投げた。
高所に達したボールから飛び出してきたムウマージは、宙に浮遊させた身を降ろさず、遥かミーナの手の届かぬ場所から見下ろしてくる。
フワライドとバトルした時と同様、平面同士の戦いではない。
高所を確保し、恐らく飛び道具を持つであろう相手との勝負だ。
パッチのような、じわじわと相手を引きずり下ろす手段にも秀でないミミロルに対し、ムウマージは位置取り一つで大いなるアドバンテージを持っている。
「行くよ! ミーナ!
絶対、勝とうね!」
「――――z!」
「アイディアはあるようですね……!
さあ、見せて貰いましょうか!」
過去を思い返してしまった雑念も、今一度胸に秘めて。
確かな絆を感じる挑戦者の姿に、熱き魂を取り戻したメリッサは、口の端が思わず上がる想いでこの一戦に臨めている。
明確に一度疑念めいたものまで抱えてしまったにも関わらず、信ずるに値するその姿で再び燃えさせて貰えたのだ。
ベストチャレンジャー。現時点でメリッサも口にしかけ、一度お預けに喉の奥に封じ込めた称号である。
果たしてパールはこの勝負の結末を以って、改めてメリッサにその言葉を賜れるものを残せるか。
歴戦のジムリーダーにそこまで言わしめられるなら、それは自慢してもいいぐらいのことだ。ベストという言葉は、それだけの意味を含められている。
このバトルには、そうしたものさえ懸かっていた。
5つ目ものバッジを目指すトレーナーであるならば、手加減してくれている相手にただ勝てただけの、形だけの結果に恵まれる才のみでは物足りない。
本気でチャンピオンという大願を目指すなら殊更だ。
初心者を脱却しつつあるパールは、更に一皮剥けたことを示した結果を叶えられるか。
ここが、彼女の築き上げてきたものが問われる分水嶺である。