ハルウララさんじゅういっさい   作:デイジー亭

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一発ネタだけのキャラなど、この作品には存在しないのですよ……
たっくん・きっくん・もっくんは除く。
あと、一応オリキャラもいるからタグに追加しときました。


ハルウララさんじゅういっさい そのじゅうろく ロリを探せ

~前回までのあらすじ~

 

 今日も今日とて、勤労の喜びを知るハルウララ。

 

 だが、同志ママーリンの言葉に己が耳を疑う。

 

 猛禽類の新曲。

 

 怨霊に燃料をダンクする役割を持つ、自分が知らされぬはずはない。

 

 進み出るロリコン。

 

 裏切り者はここにいた。

 

 ピアノを運ぶという大役の放棄に、彼女は次善策を瞬時に検討。

 

 押し付けようとした汚い帝王は、既に虜囚と化していた。

 

 しっとり監禁である。

 

 もはやこれまで。

 

 彼女は腰痛の悪化に怯えながらも、ママ帝十字陵の礎となることを決める。

 

 そして、同志による論功行賞において、叱責を受け、シベリアの空気を感じたハルウララ。

 

 流した純粋な涙で独裁者を悦ばせ、ついでに男児の性癖を破壊する。

 

 腰痛三十路ロリのかわいそうなのでもいける。

 

 そして始まるお歌の時間。

 

 地下アイドルの粗相に、腹を立てた同志の愛情たっぷりの抱擁。

 

 彼女は蟹工船に揺られる甲殻類の如き泡を垂れ流しながら、薄れゆく意識の中、思う。

 

 猛禽類はいつか殺す。

 

 

 

 

 

 

 夕焼けに染まる空。

 

 ブラインドから差し込む夕陽に照らされたツインテールは、厳かに告げる。

 

 

 

 「さて、諸君。ゆゆ式問題だよこれは」

 

 

 

 なんとか片割れによる、闇の奇跡より脱出した彼女。

 

 首に巻かれた金属製の首輪は、愛する加湿器との絆の証。

 

 ナイスネイチャによる問題提起である。

 

 

 

 デーモンファル子閣下による木偶人形の館を終え。

 

 土曜日の夕方の、スタジオの楽屋は重い空気に包まれていた。

 

 クリークママは不在である。

 

 愛する赤ちゃんとの時間を邪魔する者は、クリークママに滅! されてしまうのだ。

 

 

 

 「なるほど、女子高生は既にババァ。オレは興味がないな」

 

 餓狼の頭を外したウララT。

 

 だが、ぎらつく瞳は着ぐるみのつぶらな瞳よりも、余程女児に飢えている。

 

 ゆのつく三人の女子高生の日常の話ではない。好きだが。

 

 

 

 「わかってないね……年齢を重ねた方が、味が出る。

 ウララだってそうでしょ」

 

 「なるほど……合法及び違法なロリについてはその主張を認めよう。

 だが、絶対数が足りぬ。大多数はやはりババァだ」

 

 「二人とも、話が大脱線してるって、ファル子思うの……」

 

 

 

 おずおずと、曖昧な状態を脱した猛禽類による路線変更。

 

 宙を舞っていたNゲージが、レールを粉砕しつつ着地をキメるかと思われた。

 

 

 

 「いや、この事態はあんたのせいだし……」

 

 「そうだぞ、元凶。罪の重さを自覚して若返れ。責任を取ってお前もヘルニアを悪化させろ」

 

 「ファル子、ガン泣きするよ? 三十路の涙、そんなに見たいの?」

 

 

 

 バ鹿二人による最もな指摘。

 

 そう。今回の議題は、本日の収録において、名誉の負傷を負った彼女。

 

 ハルウララの来週以降の代役を、誰にするかである。

 

 医師の診断によると、動けるようになるまで1週間はかかるとのこと。

 

 出演できるようになるまでは、それ以上にかかるだろう。

 

 彼らはそれを、彼女の保護者によるお叱りの電話で知ったのだ。

 

 

 

 『ちょっと! うちのウララさんになんてことしてくれるのかしら! ウララさんは持病の椎間板骨折が悪化してしまったのよ!? まともに動けるようになるまで一週間はかかるって安心沢先生が仰っていたわ! お宅の番組には、いたいけな天使を鯖折りするような悪魔がいるのっ!?』

 

 『います』

 

 『えっ』

 

 『ほんとすいません……うちの独裁者がご迷惑をおかけしまして……』

 

 『い、いいえ……今後は気をつけてもらえるかしら……ウララさんは、子供たちと接するのを楽しみにしてるもの……私が無理に仕事をやめろとは言えないわ……もう。永遠に養ってあげるのに……あっウララさん、起きたの!? 動いちゃダメよ! すぐに先生が針を……ここ、5階よ!?』

 

 

 

 そこで電話は切れた。

 

 常識ウマによる叱責は心に来る。

 

 電話を取ったスマートファルコンは、罪悪感で心が壊れそうになったという。

 

 自業自得である。

 

 あとハルウララは、5階からどうしようとしたのだろう。

 

 疑問は尽きない。

 

 

 

 「まぁ、責任を追及してもしょうがない……建設的な意見を出すべきだね。

 ファルコンのケツは後で好き放題するけど」

 

 「うむ、同意しよう。正直ウララが居ないと、番組はわりとヤバい。

 後で見舞いに行かねば……トレーナーとして、未来の夫としてな。弱ったロリもまた良い」

 

 「二人とも……!」

 

 ケツを庇いつつ、感動の涙を流す猛禽類。

 

 ファルコン・ピンチである。

 

 

 

 そう。ハルウララの不在。これが問題なのだ。

 

 彼女の役割は、体操、遊び。

 

 独裁者へのゴマすりと、大多数の男児の性癖の破壊。

 

 さらには他の出演者の牽制・鎮圧まで一人でこなしていた。

 

 不在の穴は、とても大きいのだ。

 

 

 

 「ネイチャは先代だろう? 臨時で元の鞘に収まることは?」

 

 「番組初期の話だからねぇ……あたしがウマのお姉さんやってたの。

 今やっても、幼児が満足しないさ。あと理性を抑える自信が無い。

 今度こそ長期監禁コースだね。

 着ぐるみごしなら、なんとかショート監禁で許してもらえるからね……」

 

 「セクハラしない選択肢って無いの……?」

 

 「「無い」」

 

 「ファル子、転職しようかな……」

 

 黄昏る猛禽類。がろうくんには聞いていなかったのだが。

 

 

 

 「ウマのお兄さん登場は? 臨時で」

 

 「オレも鍛えてはいるが……幼児を砲弾にするほどの膂力はないな。

 あと、それは多分誰も得をせんぞ……」

 

 「需要はあると思うけどねぇ」

 

 

 

 ウマのお兄さん。

 

 ウマ娘のコスプレをした野郎など、腐女子しか喜ばぬ乱行である。

 

 性癖にサミングをキメれば、彼は理知的な顔立ちをした、涼やかなイケメンではある。

 

 わりと需要はあるかもしれない。

 

 

 

 「ドトウはどう?」

 

 「難しいだろう。そもそも出演自体不定期だ。

 怒涛丸鶏の人気が大爆発したからな……

 この間、オレもウララからおすそ分けされたが、キモいわりにやたら極上の味だった。

 なんで年増の胸に挟まれて圧死しただけで、あんな肉質になるのか……世界は不思議だな」

 

 「ファル子も食べてみたいなぁ……」

 

 

 

 怒涛丸鶏は、お高すぎて買うには少々躊躇うのだ。

 

 今度彼女におねだりしてみよう。猛禽類は誓った。

 

 

 

 「ヒシアママは?」

 

 「同じく、出演回数が限られている。

 しかもアレが出るとなると、ウララによる牽制が必要になる。

 クリークママもはしゃぐからな……

 ツインママドライブを、なんとか暴走から防ぐのは、オレたちだけでは厳しいだろう。

 幼児たちが大量殺戮されかねん。性癖的にも、物理的にもな」

 

 「なんでそんな危険な呪物が国民的スターをやってるんだろうね……」

 

 

 

 この世界の不思議である。

 

 自分のウマドル活動は、歌以外鳴かず飛ばずなのに。

 

 

 

 実はこの猛禽類、アルバムの収入で、3代は遊んで暮らせるほど稼いでいる。

 

 テイエムオペラオーのクソ映画やクソドラマの主題歌や、プロウマレスの入場曲など。

 

 その他にも様々なオファーが来るため、印税だけでがっぽがっぽである。

 

 彼女の歌には、共感する独身ウマ娘がやたらと多いのだ。

 

 金銭感覚が庶民なので、贅沢もせず、普通に働いてはいるが。

 

 あとテレビ出演は出来ない。何故ならドイツは到るところに存在するからだ。

 

 

 

 「となると、ファルコンか……」

 

 「しかし、ファルコンはマズいだろう……」

 

 「ふ、二人とも。今回のはファル子のやらかしだから、ファル子頑張るよ……?」

 

 

 

 向けられる不審の目に怯える猛禽類。

 

 何故このような扱いを受けるのか。彼女は内心、首を傾げた。

 

 

 

 「急な発狂を止められる自信がないね。あたしは」

 

 「うむ。スピーディーな鎮圧が出来るのは、クリークママか、ウララだけだろう。

 これ以上出演者が減るのは避けたい」

 

 

 

 彼女のドイツに対する憎悪が、お歌の時間にしか発揮されぬとは限らない。

 

 幼児が隠し持ったじゃがいもやソーセージを見るだけで発狂する恐れがある。した。

 

 

 

 歌のお姉さんの、お歌の時間以外の急遽の発狂は、独裁者による圧政と。

 

 ハルウララの涙ぐましい努力により、食い止められていた。

 

 猛禽類の株価は、常に上場を差し止められている程の低さを誇る。

 

 そして、独裁者の手を煩わせた場合、出演者がまた一人減りかねないのだ。

 

 

 

 「な、なんとか持ち物検査をすれば……?」

 

 「幼児をまさぐるのはいいアイディアだね」

 

 「女児をまさぐるのは望むところだ」

 

 「やめよう」

 

 

 

 さすがに外聞が悪すぎる。

 

 この番組は、まだ放映打ち切りになっていないのが奇跡であるのだ。

 

 毎回通報を受けて、捜査に来るのが卒業後、ウマ娘警察に入隊した、ちょっと単純すぎる彼女……

 

 サクラバクシンオーでなくば、もう全員牢獄に収監されている。

 

 探られて痛い所しかない。

 

 バクシン式捜査術には感謝しかない。

 

 彼女はあれで特捜部のエースらしい。

 

 大丈夫か、ウマ娘警察。

 

 最も放置してはならない邪悪を大胆に見逃している。

 

 

 

 「やっぱり代役かねえ。がろうくん。合法ロリに心当たりは?」

 

 「有れば既にスカウトしている。ウララほどのロリは、合法違法問わず、なかなか居ない」

 

 「合法ロリ限定なの……?」

 

 

 

 その通り。

 

 彼らのやる気は、クリークママとスマートファルコンだけでは引き出せぬのだ。

 

 かわいい合法ロリは募集の必須要綱である。

 

 

 

 「できれば性癖がヤバすぎず、体力があって、幼児にセクハラを働かず、子供好きで、かわいらしくてクリークママも気に入りそうな……」

 

 「それでいてある程度の期間働いてもらうとなると、定職に就いておらず、日中暇で、多少腹黒くてツッコミもこなす、気が利いて世話好きなおよめさん適性の高い合法ロリか……」

 

 

 

 およめさん適性は必要なのだろうか。

 

 スマートファルコンは首を傾げた。

 

 しかし、そんなロリコンの理想を煮詰めたようなウマ娘など。

 

 最高のコンテンツを作る会社がいくら打診しても、受け入れる権利者はいないだろう。

 

 居るのは属性特盛ツンデレヒロイン系ウマ娘。

 

 ダイワスカーレットの存在は奇跡なのである。マジでよく許可出たな、アレ。

 

 

 

 

 

 「ふむ。ニシノフラワーとか?」

 

 「ああ、ウララの知り合いの……ううむ。なんというか。ピンとこないな」

 

 「まぁ主婦だから暇はあるだろうけど、ちょっと腹黒すぎるか……。

 およめさん適性は高いんだけどねぇ。

 ファルコンは、いい合法ロリ知らない? 違法でもいいよ」

 

 「えっ? 合法ロリの知り合いなんて……あっ」

 

 

 

 脳裏に走る閃き。

 

 

 

 

 

 

 そう。彼女には心当たりがあった。

 

 性癖はただの百合。

 

 体力があり、年増好きなので、幼児にはセクハラを働かないだろう。

 

 ファンサービスで子供に愛嬌を振りまいていたところを見ると、わりと好きそうだ。

 

 試合が終わったばかりであるので、そこまで忙しくはないと思われる。

 

 そしてとても世話好きであるらしい。

 

 

 

 およめさん適性は凄まじいと、彼女がその姿で語っていたのだ。

 

 以前、ハルウララと共に訪れた日本小料理店で。

 

 偶然居合わせた独身三十路怪鳥が。

 

 共に酒を楽しんでいた、褐色ロリにあまあま給仕をされながら。 

 

 

 

 

 

 

 そう……アフガンコウクウショーである。

 

 クソかわTS異世界転生ウマ娘力士は一発ネタではなかったのだ。

 

 オリジナルウマ娘力士はこう使う。このタグ、みんな使っていいよ。

 

 

 

 「いるっ! 居るよっ! 合法ロリッ! 性癖はただの百合! プロウマレスラーだから体力はある! 

 年増好きだから、幼児にセクハラしない! 黒髪ショートの褐色ロリ! 

 今エルコンドルパサーの所に転がり込んで、メイド服着てご奉仕致す♡とか言ってるらしいから、およめさん適性もたぶん高い!」

 

 

 

 アブドゥルは二ホン文化に造詣が深い。

 

 特に共感できる理由も無く、人格的に何の深みも無い主人公に熱狂的な奉仕精神を発揮する、チョロインムーヴもお手の物である。

 

 これとは特に関係ないが、筆者はなろう系も愛読している。いつもお世話になっております。

 

 

 

 

 ちなみに、この世界において、ただの薔薇と百合は常識人扱いである。

 

 ニシノフラワーとセイウンスカイのように。フラウンスは基本。もちろんスカイは猫である。

 

 

 

 「マジかよエルコンいつ百合になったの」

 

 「勝ち組すぎないかその年増怪鳥。どうやってそんな理想の合法ロリを手に入れた……? 

 オレにもご教授願いたいものだ……」

 

 「羨ましいよね…………違う。ファル子は百合じゃないもん……

 でももうウララちゃんでもいいかなぁ……

 まぁそれはともかく。ネイチャちゃんはエルコンドルパサーに連絡取れる?」

 

 「なんであんたが連絡しないのさ」

 

 「だってダートに来た時、ゴール後にクソほど煽ったし……」

 

 「こいつ、共演させて大丈夫か? その件の合法ロリの、嫁の仇では?」

 

 「うーん。エルコンには直接は関わらないだろうから……大丈夫かな……わかった。

 連絡してみよう。ネイチャさんにまっかせなさい!」

 

 

 

 さすが。性癖が絡まなければ頼りになる女だ。

 

 トレセン学園元副会長のウマ脈は伊達ではないのだ。

 

 件の小料理屋では、自身は気まずすぎて、ハルウララの背に隠れて熱燗をやっていた。

 

 怪鳥は気づいていなかったようで、助かった。

 

 ハルウララ様様である。結婚しよ。

 

 

 

 

 

 「ふむ。事前にエルから聞いていた通りだな。

 話はわかった。このアフガンコウクウショー、困っている者は見捨てられぬ。

 子供は国の宝とも言うしな。子供のファン層は貴重であるということもある。

 愛しの怪鳥の今後の役にも立つであろう。喜んでその大役、承ろう」

 

 

 

 翌日。ハルウララが破壊されたのが、土曜日であったのが幸いした。

 

 日曜日の昼に、クリークママ立ち合いの元、スタジオに招聘し、出演を打診。

 

 メイド服に身を包んだ褐色合法ロリは、快くこれを受け入れたのだ。

 

 できたウマ物である。

 

 口調も古風であり、とても20歳の合法ロリとは思えぬ、貫禄がある。

 

 

 

 それもそのはず。

 

 転生前も含めると、御年70近い。

 

 メイド服でご奉仕とかやるような年ではないが、彼女は今の自分に大層満足している。

 

 問題は何も無い。

 

 

 

 「じゃあ、アフちゃんって呼ばせてもらいますねー♡ママ、感激♡

 こんなにかわいい合法ロリが、すぐに見つかるなんて♡

 明日からよろしくお願いしますねー♡」

 

 「うむ。クリークママは素晴らしいママであると、エルから聞いている。

 その元でかわいらしい幼児と戯れつつ働けるとは光栄の極み。

 このアフガンコウクウショー、誠心誠意勤めることを誓おう。

 これは、つまらぬ物だが……皆さんでどうぞ」

 

 

 

 差し出されたのは段ボールに包まれた、お徳用の紙おむつ。

 

 しかも、メリ〇ズである。

 

 

 

 「あらあらまぁまぁー♡みんなで使わせて頂きますねー♡

 ありがとうございます♡アフちゃん♡」

 

 むぎゅむぎゅと、クリークママのご機嫌な抱擁を受けて、ニヤリと嗤う彼女。

 

 

 

 (アフガンコウクウショー……! 恐ろしい子……!)

 

 猛禽類は、衝撃のあまり劇画調になり、感嘆の声を心中で上げた。

 

 ウララTとナイスネイチャも、同じく劇画調になっている。

 

 

 

 なんというウマ娘か。完全に媚びを売るべき相手と琴線に触れる品を心得ている。

 

 輝ける二ホン文化の一つ。サラリーマン式贈答術を、この年齢にして完全に習得している。

 

 恐らくお歳暮も完璧だろう。

 

 これは、ハルウララの地位も危ういかもしれぬ。

 

 (ウララちゃん……! 早く、帰ってきて……! 居場所がなくなっちゃうよ……!)

 

 心中で桜の妖精の身を案じ、ナイスネイチャとウララTとの顔合わせを済ませた彼女に近寄る。

 

 自分が提案したこととは言え、同期の座を奪わせるわけにはいかぬ。

 

 飽くまで短期の付き合いだ。ビジネスライクな関係に留めるべきだろう。

 

 

 

 「アフちゃん、ファル子もよろしくねっ☆」

 

 「うむ。よろしく、ファル子ちゃん。エルから噂はかねがね。

 ……彼女はあまり気にしていないようだ。今度仲立ちをしよう。

 何、先輩と愛する者の関係修復は、およめさんとして当然である。

 外国語もいくらかは話せる。かの国に渡るための手助けも、微力ながらできるであろう」

 

 「これからずっとよろしくねっ☆」

 

 (ごめんねウララちゃん……! ワンちゃんを連れ帰ったら、ベビーシッター兼ロリ嫁として養ってあげるから……! 安心して引退してね……! 大丈夫、ファル子お金だけは腐るほどあるから……!)

 

 一瞬で篭絡される、猛禽類であった。

 

 

 

 

 

 

 つづかない 


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