やはり最後は、王道少年漫画の展開で。
魔王戦のBGMを流しつつ、お楽しみください。
私事ではありますが、小説を書き始めて7週間。記念すべき100本目がこれになりました。
後悔なんてしてない。
~前回までのあらすじ~
ラヴクラフト汚染に息も絶え絶えのハルウララ。
肉屋の文筆家のかわいいお婿さんからコロッケを徴収し。
休憩のため訪れたゲーセンにおいて、更なる狂気をわんこそば。
現代版源平合戦の始まりだ。
連銭葦毛に権田栗毛。
決着の後、羆谷次郎直実は、世の無常に出家を決意したが。
そのような豆腐メンタルでは、この世界は生き抜けぬ。
後退の二文字など、バックステッポ以外はありはせぬ。
ハーレム物主人公は、間違った罪袋と化し。
幼児どものシュプレヒコール。
迫りくるカッコウの托卵。
そして勇者は新たな被害者をかの害鳥から守るため、その場を去る。
托卵された鳥は、幸せなのだろうか。
答えはもちろんハッピーエンド。
だって愛娘だもの。ウラを
「ついに、この時が来てしまった……」
勇者が見上げるはラストダンジョン。
長い長い旅路の果て。
チルチルミチルはこう言った。
幸福の青い鳥は、手の届く身近な魔王城にて貴様を待つ。
そう……
社会主義の牙城。
性癖の墓場。
勇者たるこの身を一度は地に堕とした、マ魔王の棲む魔窟。
クリークママといっしょのスタジオである。
「思えば長い旅路だった……」
振り返るは、好敵手たちとの闘い。
彼女に未来を託し、散っていった四天王。
『怒涛丸鶏は、優しくですよ、ウララさん……』
牛。
『ハッハッハ! イグアカデミーは頂きさ!』
クソ映画。
『アタシとガトリングが憑いてるよ……』
AV(アニメじみた性癖特撮ビデオ)女優。
『おファ〇クですわ! レッツパンジャン!』
特別移籍。
『恥ずかし固めは、夫婦円満の秘訣よ……』
カッコウ。
三銃士の人数を間違える者が後を絶たぬように。
四天王の数もまたフレキシブル。
五条通りを歩く時。
六つの幼子の童歌。
すなわち。
〇だけヤバめにつけておけ
姐さん性癖タコ殴り
もはやブッダも大満足
十八の通りの名は堕ちた。
つまり、そういうことだ。どういうことだよ。
「よし……逝くか!」
そして勇者は城門をくぐる。
縄文時代以下の倫理を誇る、性癖の鮮血魔城へと至らん。
「デトロ! 開けロイト警察だッ!」
四天王の一人。
仮面魔法ウマママ少女ライダーより借りパクしたデリンジャーを構え、突入する。
魅惑の脚線美が物理的な威力を発揮。
控室の扉が拉げて吹き飛ぶ。
目にもの見せてくれよう。
「長期の無断欠勤……! 誠に申し訳ありませんでしたぁぁぁぁぁぁぁ!」
そのままスライディングしつつ土下座。
摩擦熱に膝が熱い。
もはや、腰が改善しようとレースには出られぬ身と化すかもしれぬ。
だが、問題は無い。だって引退したし。
初手謝罪は、社会人として当然のマナーだ。
社会主義とは、こういうことなのだ。
権力者の足は、積極的に舐めねばならぬ。
猛禽類は正しかったのだ。
「あらあらー♡ウララちゃん♡お元気そうで何より♡」
「ウララッ!? まさか、安心沢より自力で脱出をッ!?」
「ウララちゃんっ! 結婚しようッ!」
「ウララ! 土下座ということは、おさわりオーケーッてことだね!?
あたし、萌えてきたッ!」
「ウララ先輩っ!? 立て籠もったテロリストの鎮圧と、謝罪は両立するのか……
やはり、二ホン文化はクレイジー……!」
地面を舐める勢いで下げたぷりちーフェイスを、下げたママに考える。
……なるほど。やはり変態とシンザン者しかおらぬが、揃っているようだ。
それぞれの声から、復帰の可能性を試算する。
憎きニューフェイスは、二ホンで生まれ育ったくせに。
どうやら文化の違いに戸惑っているらしい。
二ホン文化の粋を集めた奥義。
パワハラにて、ポジションの再奪取は容易だろう。
セクハラは良くない。
触られた瞬間、ラーニングしたマジ狩る☆リロードを活用し。
穴あきチーズにしてやらねば。ヤツは発酵を通り越し。
腐ってやがる。遅すぎたんだ。
初手土下座のアンサーに、求婚を選ぶバ鹿がいるようだが。
恐らく知らない猛禽類だろう。
積極的にカッコウの巣から卵を強奪せんとする、摂理に反した怪鳥。
ゲルマン怨霊が、容易く恨みを忘れるとは思えぬ。
あとで45度の角度からのカラテチョップにて、真空管を直してやらねば。
ツバメの声はやたらとキモやかだ。
岩盤浴でもしたのだろうか。
デトックスなぞすれば、骨も残らぬと思うのだが。
まさかロリコンで無くなったわけでは無いだろう。
尻に感じる視線がアツい。
あとママの感情は読めぬ。
恐らく、生物としての格の違いのせいだろう。
「腰は既に治り申したッ……! 今すぐにでも働けますッ……!」
「あらあらー♡もうちょっと休んでいても、いいんでちゅよ♡
景色の良い所で、療養とか♡」
なんと。これはもしや。
シベリア送りは既に決定していたのか。
考えてみれば当然だろう。
彼の同志が、生産が出来ぬ者を、凄惨な目に遭わせぬはずが無い。
プリンセス。おかあさん、もうダメかもしれない。
だが。諦める訳には、いかぬ……!
愛玩動物を通り越し、木を数えちゃうおじさんと化す訳には、行かぬのだ……!
「そこを何とかっ……! このハルウララ、誠心誠意にてッ……!
クリークママといっしょを、二ホン一のクソ番組にする部品……!
理想社会のための歯車として、身を粉に致しましょうッ!
いえ、ならせて頂きたいッ……!」
いかん。本音がちょろっと漏れた。
だが、勢い任せは大得意。
じゃじゃウマ娘の扱いは、お任せあれ。
「……覚悟は本物のようですね。
いいでしょう。ウララちゃん。復帰を許します。
まず、役職ですが……」
なんと。その腰をうっかり鯖折りし。
逃がした勇者が、自分からまた我が懐に飛び込んできた。
やたらとダイナミックな勢いで。
このクリークの、偉大なる覇道への道。
大人気乳児量産番組を、クソ番組呼ばわりは頂けぬが。
自分から戻って来た、愚かで賢い青い鳥である。
多少の粗相は寛大に許そう。
まぁ、予想外ではあるが、問題ない。全てはこの偉大なる母の母性の内である。
どのみち、来週には復帰を促すつもりであった。
それが、早まっただけに過ぎぬ。
スーパークリークは、にこやかにほくそ笑んだ。
なんと愛らしいいきものか。
やはり、コツコツと調教し続けたのが、実を結んだらしい。
自分が胸を下すまでもなく。既に絶対服従の構え。
これは、予定を早めるのも良いかもしれぬ。
「やっぱりウマのお姉さん?
でも、困りましたねー♡もうウマのお姉さん役は、アフちゃんが居ます♡」
「いや、私は別に、ここに就職を決めたわけでは……」
「黙れ」
「わんっ♡きゅーん♡きゅーん♡」
腹を見せて服従の意を示す、アフガンコウクウショーを眺めつつ。みえた。はえてない。
異邦の神の加護など、このマ魔王の眼力の前には無力。
どう誘導したならば、この愛しい勇者を赤ちゃんに堕とすことが能うのか。
思考を巡らせる。
一度シベリアへ。否。
狙う者が多い彼女の事だ。すぐに救出……いや、奪取され。
逃げられかねぬ。
二ホン国外では、さすがにこのママの威光も届かぬ。
やたらとドイツ以外には活動範囲も広い、横の猛禽類も油断できぬ。
昨日のお歌の時間。
新曲『海底二万参り』。
曲中で登場したフラッシュ脳散らす号。
あれは、現存していると考えた方が良い。
歌の中で、大破しておらぬ。
帰港の理由は、酔っ払ったクルーと、本人の方向音痴だ。
名も無き彼の者の愛船。
そのスペックは、脅威の一言である。
深海の底に籠城されたなら、自分とて手が出せまい。
(コイツ、ほんとによくわからん生き物ですね……)
能天気に勇者の復帰を喜ぶ、猛禽類を見て思う。
なんでドイツに行こうとして、アトランティスの遺産を手に入れるのか。
実はわざとやっているのではあるまいか。
彼の閃光は、今は協力してやっているが、早めの損切りを考えねば。
彼女に協力していることがバレれば。
逆上した猛禽類の、オモシロ兵器により。
我が魔城が崩壊しかねぬ。
では、しばらくマスコットに封印を。
失楽園ビースト君という名前はどうだろう。否。
狂演する、他の畜生どもがまずい。
まずがろうくん。
ロリコンから進化し、合法及び違法ロリ限定のロリコンと化した、ヤツ。
もはやこのスタジオに、彼のターゲットは2人しかおらぬ。
百合大相撲本場所が揺らぐことはないだろう。
ますます不都合。
(なんであの状況で、退かなかったんでしょうかこのバ鹿……)
いやらしく勇者の尻を視線にて舐め回す、彼。
駄目な方向に進化した謎コンを見て思う。
いや、あれ、退いても問題なかったじゃん。
撮り直しでどうとでもなる物に、何故命を賭けたのか。
クソかわ褐色合法ロリが靡かぬと確信したならば。
彼の愛は勇者にのみ注がれる筈。
脇目も振らず、自分にのみ愛情を向ける、一途なイケメンと化した餓狼。
勇者が絆されても不思議ではない。
(とびっきりのジョーカーもいることですし……)
そして。セクハラの機会をうかがうツインテール。
この場において、最も警戒すべき彼女。
汚い帝王が厄介だ。
ピエロを演じてはいるが、その隠した実力は脅威。
少しでも油断したならば。
マ魔王たるこの身とて、クッソ面白い変態性癖を、耳から植え付けられかねぬ。
獅子身中の虫にしては、あまりにも巨大な障害。
サナダ虫でももう少し、自重したサイズである。
やはり、ウマ美ちゃんの起用は失敗だったかも知れぬ。
だが、あの企画書はあまりにも魅力的すぎたのだ。
だって、ママは子供たちが心配なんだもん。
ならば。答えは一つのみ。
頭を下げたままに思う。
腰が痛い。
二ホンの伝統的な謝罪は、この身には負担が大きすぎる。
早いところ、結論を出してもらえないだろうか。
なんだか腹が立ってきた。
ハルウララの、腰痛に起因する苛立ちは、最高潮に達していた。
まぁ元々一瞬で切れたナイフであるのだが。
おや。同志が考え込んでいた顔を上げた気配。
如何なるポジションも、受け入れてやろうではないか。
さぁ。我が新しい役目とは。
「ウララちゃん♡じゃあ、収録中は、ママのお胸でねんねしてまちょうねー♡」
「幼児どもと同じ扱いじゃねぇか」
パァッン!
「ああんっ♡ウマのお姉さん復帰確定ッ♡お給料三倍ッ♡」
「「「「「やったぜっ! 今夜はホームランだッ!!!」」」」」
喜びの声を上げる、頼りにならないクズどもと自分。
斯くしてマ魔王の野望は、土下座からの逆ギレにより打ち砕かれた。
限界を超えた腰の痛みにより、完全なる覚醒を果たした、勇者の新たなる力。
乳ビンタ式交渉術。
その勇者の証たる力により。
それは、彼女の巨乳への憎悪から生まれた力。
少しばかり胸の大きさに自信が無い彼女。
彼女の怒りが臨界点に達した時。
正義の嫉妬の力により、悪の山脈に対し、張り手をカマすことによって。
勇者に相対する者は、強力なウララン洗脳により、己が不明を悟り。
ハルウララに都合の良い結論を出力するのだ。
キレやすい彼女に、最適な力と言えるだろう。
ちなみに貧乳には効果が無い。
飽くまで、強大な敵に相対するための切り札。
三女神による、小粋な祝福なのだ。
ヤツらもこの世界の住人である。
「勝った……! 第1部、完ッ!」
もちろん首輪を持って待ち受けていたキングちゃんにも、乳ビンタした。
珍しく、ちゃんと反省したらしい。
変態たちの戦いは、これからだ!
ハルウララの勇気が、世界を巣食うと信じて!
オレはようやく登り始めたばかりだからな。
この果てしなく遠い性癖坂をよ……!
ご愛読、ありがとうございました!
デイジー先生の、次回作にご期待ください!
くぅ~疲れましたwこれにて完ケツです!
つづかない
もうちっとだけ(当社比)続くんじゃ。第2部をお楽しみにっ!