この作品においては、具体的なレース名は、なるべく出さないようにしております。
ええ。コンプライアンスは重要ですから。
有マは例外とする。漢字が違いますから。
元ネタは、黙示録と花の傾奇者。あと雅楽。
一部抜けがあったので、修正しました。
以前の映画の部分ですね。
~前回までのあらすじ~
猛禽類の失職の危機。
だが、桜色の勇者は慌てない。
登場シーンで腰を痛め。
ツバメのネズミーランド二丁目。
湿布の時間はASMR。
忠実なる下僕のメイドスカート。
しゃぶしゃぶはおいしいね。
獄中にて梅雨の到来を告げる汚い帝王。
代打として、綺麗な帝王を配備。
それぞれのクズどもに対し、番組の要として。
雅やか、かつ万全な気遣いを魅せる。
猛禽類はスルー。マイル中距離での恨み。
勇者は敗戦の屈辱を決して忘れぬ。
昨今は暗い過去を克服する、成り上がりの需要が高い。
流行りを追うのは当然のことだ。
筆者とて、人気は欲しい。
高評価待ってます。
そして、猛禽類のアンサー。
蠢動する愉快な宇宙海賊一味。
オリジナルウマ娘リアクション芸人。
第二のマルチ、ロックオン。
無茶振り芸人、スマートファルコン。
彼女の愛は、とても大御所だった。
ファル子さん。愛してはいけません。
あなたの愛は、歪んでいる。
あなたが仕上げたリアクション芸人。
その数なんと、九十九。
Übung macht den Meister. 素晴らしい成果です。
ニホンのお笑い界を牽引する、有為の人材ではありますが。
いかんせん、ツッコミの供給が追い付いていません。
ウララさんはもっといけません。
彼女は既に、一人前のリアクション芸人。
きっとあなたは、彼女を壊してしまうでしょう。
無茶振りのエスカレーションは、腰痛の元。
やはりあなたの愛を受け入れられるのは。
安産型の、私以外に居りますまい。
待っててください、ファル子さん。
ドイツ仕込みのツッコミは。
あなたに捧げる、愛の証。
Ich liebe dich.愛しの隼よ。
とあるニホンの空港で。
彼女はそっと、微笑んだ。
「よいこのみんなー♡クリークママといっしょ、始まりますー♡」
いつもの甘く蕩けたタイトルコール。
教育番組に、非日常は似合わない。
「ウマのお姉さん、ウララだよっ!」
くるっと回ってプリファイポーズ。
ぐきりと唸りをあげる腰。
やはり、愛する我が子のおねだりとはいえ。
三代目は若すぎた。
あと一年早ければ。
完璧なぺドフィリアを魅せられたものを。
ハルウララは腰を抑えつつ、呻いた。
冷や水である。
だが、クリークママの叱責は無い。
彼女も、昨日の収録でのダメージが大きかったのだろう。
珍しく、中腰気味である。
「大丈夫かウララ。
後で痛い痛い気持ちいいしてやろう。
あ、がろうくんだ。がおー」
最近マッサージを習得したツバメ。
そのいやらしい手つきの効果は高い。
心地よさに、按摩時は寝入ってしまう。
やはりあのドリンク。盛られていたか。
美味であったので油断した。
まぁ、ヤツに不埒な事を企む度胸は無いだろう。
問題なし。
「ウマ褐色合法ロリお姉さんのメイドさん、アフちゃんである」
おっと。迂闊な後輩め。
また名乗りを間違えおった。
ふわふわと浮かぶ彼女を睨めつける。
「わんっ♡きゃいんきゃいんっ♡」
腹を見せて転がったので、許してやることとしよう。
空中で服従ポーズとは。器用な犬である。
みえた。はえてない。
このハルウララの眼力。舐めてもらっては困る。
眼球舐めは失明の恐れがある。
良い子のみんなはやらないように。
「ブルスコッ! ブルスコッ! オネエサーン! コレハヒドイ! アッフンッ!」
ウマ美ちゃんの学習機能も正常に動作している。
ナイフは電化機器にも効果的だったのだろう。
やはりゾーリンゲン製は違う。
「す、スマートウィークですっ! 頑張りますっ!」
「サイレンスマイクよ。アゲて行きましょうね。スペちゃん」
「アゲませんッッッッッ!!!」
小粋な一週間の到来をお知らせする。
少しばかり黒鹿毛な、道産子猛禽類。
音響機器としての欠陥を高らかに告げる。
ポンコツ栗毛な、起伏の足りぬ小道具。
猛禽類の特徴の一つである、急な発狂まで完備。
やはり彼女らを招聘したのは正解であった。
ハルウララは自らの神采配に、深く満足した。
音の出る面白いおもちゃ。
その最大の特徴は、握り締めたマイク。
完璧な替え玉である。
蠱毒のグルメ出張版が、中央でやっていて助かった。
快く乳ビンタに喘いだ、アイアンオペラオーには感謝しかない。
まったく、あの猛禽類。
心配は特にしなかったが。
まさかあのような粗相をやらかすとは。
シベリア送りは当然である。
昨日の収録での、ヤツの蛮行を思い出す。
鋼の暴風の中を駆け抜ける、一羽の猛禽。
その羽ばたきは、我が投擲術をもってしても。
仕留める事は叶わなかった。
そしてそのまま、ヤツは。
何故かバナナの皮を、地面に設置し始め。
うっかりそれを踏んだクリークママが。
素晴らしいドリフを披露したのだ。
あの時のハーリティーの顔は、忘れられない。
危うく、漏らしかけた。
気遣いの達人たる、愛娘に。
帰宅後、パルン○アをそっと手渡される事態になりかねぬ。
彼女が幼稚園のお絵かきの時間。
描き出したる三世代型住宅。
バリアフリーまで完備であった。
我が娘ながら、天晴れ。
一級建築施工管理技士も狙える器である。
「さて♡今日はスペシャルなお歌の時間♡
太めのファル子ちゃん♡備品♡張り切ってどうぞ♡」
このママ、言葉遣いと性癖破壊を除けば。
理想的な鬼子母神であるのだが。
世の中、ママならぬものである。
ハルウララはそっと嘆息した。
「行くわよスペちゃん! フォーメーションBよ!」
「なんですかそれ」
「豚」
「このポンコツ、追い出してやろうか……」
「からのー?」
「私、なんでこんなの好きになっちゃったんでしょう……
ごめんね、お母ちゃん……」
スペシャルファルコンは、オグリキャップと共に。
罪もない飲食店を破滅に追い込んだ証。
そのぽっこりおなかを撫でながら、慨嘆した。
いつの世も、惚れた者の敗けである。
信じて送り出した愛娘が。ニホン一となり。
エヘ顔Wピースでポンコツを伴って。
帰ってきた際のご母堂の気持ち。察せる筈も無い。
プリンセスの運命の小僧とやらは。
真の母たる、このハルウララの厳正な審査を受けねばならぬ。
ナイフと銃弾とミサイルの雨。
それを潜り抜けた勇者にこそ、トドメの閃光魔術。
勇者の代替わりにはまだ早い。
思索に耽っている間も、繰り広げられる愁嘆場。
このハルウララ、愉悦の笑いを抑えきれぬ。
クリークママも、ケツを抑えつつ満足げだ。
こやつら、反面教師としても適性が高い。
安産型は、胎児の保護には向くが。
代償として、転倒時の自身へのダメージも大きい。
凄まじい快音に、快哉の叫びを挙げた我等。
危うく全員永久凍土送りになるところであった。
「さて。スペちゃん。おいで」
ぽんぽん、と。床に女の子座りし。
自らの膝を叩き、スペードウィルコンを誘う栗毛。
「えぇ……ほんとにやるんですか……
絶対幼児の教育に悪いですよ、あれ」
「映画にまで出ておいて、今さら何を言ってるの。
お義母様も大喜びだったじゃない」
「知りたくなかった一面でしたね……」
しぶしぶと、誘いに乗るスマシャルファルク。
膝に頭を沈めた瞬間。
彼女の表情が一変する。
ここだ。ここからが彼女の本質。
二ホン一のウマ娘たる、威容が見られる。
「スペーッペッペッペッペッペッペッぺ!
このむっちむちのふとももだけで!
ポンコツ具合もなんのその!
一生養ってあげますからね、スズカさん!」
全力で後頭部から頬にかけてを、大腿部に擦り付け。
とんでもなく淫らな助平ヅラを魅せる、ニホン一。
さすがは総大将である。二重人格を疑いかねぬ醜態。
彼女はふとももフェチなのである。
以前の令和狸合戦・奔放鼓では、まだ栗毛の練度が未熟であり。
嫌がるスぺちゃんにウマ乗りになって演奏する、旧式の奏法のため。
逆シューティングスターで夜空に打ち上げられる事態となった。
だが。この新・スぺちゃんおなか鼓奏法。
スぺちゃんに大好物を味合わせつつ、演奏することにより。
Win-Winの法則により、逆撃を受ける可能性はほぼゼロ。
欠点は、前屈みという無理な姿勢での演奏となることであるが。
グランブ〇ーファンタジーに出演せぬ限り。
栗毛の胸が障害となる事は無い。
むしろ、ふとももには勝てぬものの。
絶壁に興奮する、登山家のような習性を持つスマぺーフィ―ンに対しては、効果は絶大。
まさに、サイレンスマイクにのみ許された、スぺちゃんおなか鼓の奥義である。
この世界では、抱える業が深いほど。
レースの実績も高い傾向にある。
この、ハルウララを除いてな。
彼女はキメ顔でそう思った。
栄光の日曜日。そう謳われたレースがある。
秋のやんごとなき方が見守る、そのレースにおいて。
事件は起こった。
今ふとももを楽しまれている、栗毛の故障である。
テンションをアゲすぎた彼女は、うっかりウマ娘の限界を超え。
大欅を超えた瞬間、汚いユニコーンに助けられたのだ。
愛するふとももの危機を第六感で感じ取った、彼女。
スマールファルークによって。
栗毛は足に違和感を感じた瞬間、抱き上げられ。
黒鹿毛はそのふとももを抱え上げ、頬ずりしたままに、一着でゴールした。
不敬罪である。
賓客席に居た、時の権力者は言った。
『汝、何故神聖なるレースを穢したか』
彼女は答えた。
『我、ふとももフェチ故に。愛する彼女のふとももの危機。
我が命を失おうと、見過ごすことなどできませぬ。
赦しなど請いませぬ。
ふとももに劣る太さしかありませぬが。
不敬の代償。この素っ首をもって、贖わせて頂きます。
……グラスちゃんっ!』
『スぺちゃん。私にあなたの首を落とせと言うのですか。
しかも彼女を助けるために、その身を擲ったあなたを。
……ひどいウマ。よもや違う女のために。
私に愛するあなたの命を絶つことなど……』
『さっさとやれデカケツ。ふとももよりもケツが目立つから、タイプじゃないんです』
『介錯しもす!!!!!!』
『グラスっ! 落ち着くデース!!』
振り上げられる薙刀。
目を瞑る観衆。
だが。
『待てィッ! ……そのふとももを想う気持ち。誠に天晴。
性癖に罪は問えぬ。汝、これより二ホン一の、ふとももフェチウマ娘。
ふともも総大将を名乗れィっ! ふともも御免であるッ!』
高らかに告げる、時の権力者。
ふとももフェチの首魁。
太(もも)閤。トヨトミ・モモキチ。
二ホンの(ふとももフェチ)総大将。
彼女はこの一事をもって。
二ホン一の(ふとももフェチ)ウマ娘を名乗る事が赦されたのだ。
彼女はお母ちゃんとの約束を守ったのだ。斜め下の方向に。
ええ……こうはならんやろ……なんやこの日曜日……
そう呟いた、URAの職員の嘆き。
それを略し。
ええこう(栄光)の日曜日と号された、輝かしいレースの記憶である。
「さて、皆様。これより奏でるは。二ホンの誇りし雅楽にあらず。
二鼓、四鼓は途絶えるも。一と三は未だ残る。
しかしてこれは、数えられぬ、第五の鼓。
スぺちゃんおなか鼓。とくとご覧あれ」
朗々と唄い上げられる、前口上。
相変わらず良い声をしている。思考は異次元に逃亡しているが。
それでも、現役時代は並みいる強者を置き去りにして。
ウィニングライブにて観衆を魅了した、魔性の逃げウマ。
「ヨォーッ!」
すぺんっ。
「ハッ!」
すぺぺんっ。
「ヤッ!」
すぺぺぺん。
「イヤー!」
すぺぺぺぺぺん。すっぽこぽん。
どこかノスタルジィを感じさせる、懐かしき音。
そして、今前奏が終わった。始まる。
『ぽんぽこおなかのスぺちゃんは』
すぺん!
『いつもかわいいアイドルで』
すぺぺん!
『食べ過ぎ愛嬌、うっかりアポリオン』
すっぽこぽんっ!
『なんともはや、飛蝗が如き、飢饉だね』
すっぺんぺんっ!
『オグリの相棒、タマちゃんの』
「スーペッペッペッペッ!」
『実装めでたし、やれ愉快』
蟲毒のグルメ、9thシーズン主題歌。
『大食ウマ音取』。
その音は、幼児たちの性癖に、優しく響き渡り。
おなかフェチが量産されたという。
タマちゃん、実装おめでとうございます。
つづかない