ハルウララさんじゅういっさい   作:デイジー亭

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さてさて。クリスマスどころか、大掃除の時期になりつつありますが。
伏線回収に勤しみます。
展開を予想できる勇者は、果たしておられるのでしょうか……
ファル子さん、第2部ヒロインだからね。こういう展開もあるよね。


ファル子さんじゅういっさい そのじゅう 要忖度、交渉術

~前回までのあらすじ~

 

 宇宙戦艦と母性怪獣の大決戦に巻き込まれたハルウララ。

 

 凄まじい『力』の激突に、己の天国行きを悟る。

 

 だが、三女神はウマ娘の危機を見逃さなかった。

 

 ガイドラインを遵守するため細部は記載できなかったが。

 

 ポンコツ栗毛によるスぺちゃん虐待により。

 

 彼らの命は守られたのだ。

 

 ハルウララは三女神を呪った。

 

 バ鹿に力を与えすぎるからだ。

 

 そして、死の危険から生き延びた本能は、彼女をセクハラに走らせる。

 

 ツバメのケツ。初めて揉んだが、これは感嘆符の多いバ鹿に勝るとも劣らぬ。

 

 幸せの青いケツはここにあったのだ。若造だけに。

 

 そして、クリークママが次なる砲声を準備。

 

 ハルウララは知っていた。ご都合主義の天丼は無い。

 

 最期に、純情な恋心を満足させつつ、終わりの瞬間を待つ。

 

 兄ちゃん、いいケツしとるやないけ。

 

 だが、神がウマ娘を見捨てても。

 

 バ鹿は自分で生き延びるもの。

 

 謎のウマ娘・ユキオ―のインターセプト。

 

 みどりのアクマオーに刷り込まれた学園OGの習性と。

 

 マ魔王特有の習性を利し、破滅の産声を封じる。

 

 感嘆するハルウララを他所に、続く交渉。

 

 猛禽類の年甲斐も無いギャルアピール。

 

 スイーツ無罪を掲げる、葦毛の野次ウマ。

 

 一連の流れにおいて、明かされる当然の事実。

 

 ただの切れ者キャラに、この作品では居場所は無い。

 

 年増好きリアクション芸人としての一面を覗かせるユキオ―。

 

 やはりか。そう思いつつ、ハルウララは愛娘に与えた、本物の蒸かし芋を想う。

 

 蒼い米は、寄生されているようで、その実ポンコツ栗毛に全面的に依存する。

 

 役にも立たぬ農園を、必死に維持するおかゆのダメさを浮き彫りにし。

 

 続く交渉。音速で権力に対し、膝を折るママ。

 

 ハルウララはツバメのケツを、顔面で楽しみつつ思う。

 

 なんでやねん。

 

 

 

 

 

 

 

 『さすがスーパークリーク様。賢明な判断です。

 やはり、道理を分かっている方はいい。

 道理をわからぬバ鹿ほど始末に困る者は無し。

 まぁそやつはワシの横で、タピオカの次は飴ちゃんを舐めておりますが。

 おじいちゃん、あんまり甘やかしちゃダメよ。後でわたしにも頂戴。

 

 ゲフン。スマートファルコン会長の翼の庇護下で、さらなる番組の隆盛と。

 幼児たちの暗い未来の実現。

 このフラスプネズミ商事中間管理職。

 ユキオ―が全面的に保証いたしましょう』

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 中空に映し出された、秘書っぽい服装の。白髪のウマ娘が告げる。

 

 なるほど。やはりあの猛禽類。

 

 ロリが好みと見える。

 

 

 

 「やったわウララちゃん♡クリークママといっしょの更なる飛躍は確定♡

 人バでちゅね計画実現の暁には、豪華なベビーベッドを用意してあげるわ♡

 やっぱり誠意を籠めて話せば、想いは通じるのね♡

 ママ、これからも頑張るから、せいぜい私の足元で足掻け」

 

 「ママ。素。素が出てるよ?」

 

 「ウララ。オレのケツからまずは顔を離してくれないか。

 新たな性癖に目覚めそうだ」

 

 「あらあらうふふ♡ごめんなさい♡

 でも、ファル子ちゃんはどうするのかしら。

 歌のお姉さん、続ける理由ないわよね? 

 私も上司を顎で使うのはまぁできるけど……

 

 雑に扱いすぎるのも良くないわよね。

 スタジオに私より上位者が居てはならない。

 畑から兵士が取れるように。当然の道理よね。

 どうやっておだてて、退職に追い込もうかしら……」

 

 「ママはまっこと、産まれついての支配者じゃき……」

 

 

 

 思わず別世界線の自分と交信し、高知訛りが出た。

 

 このハルウララ、産まれも育ちも北海道。

 

 根っからの道産子である。

 

 まぁ北海道弁は既に忘却したが。

 

 はんかくせぇ。

 

 

 

 『さて会長。これでケリは着きましたな。本社へ帰りましょう。

 会長室に、本来の支配者が座す時です』

 

 「あら、おだてる必要すらなかったわ♡

 ユキオ―とやら、後で死ぬほどなでなでむぎゅむぎゅしてあげないと♡

 ウマ娘は頑丈だから、わりと力を入れても大丈夫よね♡」

 

 「次回、ユキオ―死す……!」

 

 

 

 さて、新しい歌のお姉さんを探さねば。

 

 猛禽類よ。良いリアクション芸人を見つけたようであるし。

 

 私のお給料アップもお願いします。

 

 ハッピーエンドである。

 

 

 

 「う、ウラッ! ウラァァァァァ! ウーランツァール!!!」

 

 そう、納得し。あまりの快楽に、帝国の隆盛を誇る。

 

 ツバメのケツをヘッドバンキングにより、楽しんでいると。

 

 

 

 『えっ? ファル子、歌のお姉さんは続けるよ? 

 ウララちゃんをまだ我が物にしてないし。

 なんだかんだ、子供と遊ぶのも好きだし。

 引き続き、会社の運営はよろしくね?』

 

 『……は?』

 

 

 

 おっと。雲行きが怪しくなって参りました。

 

 致し方ない。ヘッドバンキングを止め、見守るとしよう。

 

 ほら、ツバメ。女王をなでなですることを赦す。

 

 

 

 「う、うむ……ウララ、今日はなんだか積極的だな……

 やはりマッサージ時の洗脳が効いたか……? 

 まぁ役得役得。どれ、なでなで催眠法でも……」

 

 

 

 なでなでを楽しみつつ、会話の趨勢を見守るとしよう。

 

 あとツバメ。調子には乗るなよ。ウララちゃんに催眠など効かぬ。

 

 だがとっても気持ちいい。結婚しよ。

 

 

 

 『会長。趣味を仕事にする。まぁ良いでしょう。

 ワシにはわかりかねますが、成功者も、少なからず居る。

 ……ですが、現場の者たちの気持ちも考えてあげるべき。

 絶対的支配者に対し、ツッコミなど入れられる訳もなし。

 

 スタジオに響き渡るのは、幼児たちの歓声ではなく。

 揉み手にて、指紋を削り倒す音だけです。

 幼児たちの性癖を破壊するのは合法でも。

 幼児たちをサラリーマン化するのはあまりに侘びしい。

 もう身バレしちゃったんだから、潔く身を引きなさい』

 

 

 

 そうでもないと思うが。

 

 あの幼児ども、なんだかんだ自分の立場の強さを分かっている。

 

 思う存分、猛禽類の歌を楽しみ、隙あらばセクハラすることだろう。

 

 このウララちゃんへのセクハラは、許容できぬが。

 

 

 

 ハルウララは、なでなでを存分に楽しみ。

 

 ツバメの魔手にて、結婚願望を増大させられつつ思った。

 

 

 

 『えー? やだやだ。ファル子やだ。

 もっとウララちゃんで遊びたい。

 スタジオには、真実の愛があるんだよ? ユキオ―』

 

 『ハッ。何をおっしゃる。

 真実の愛は、弱者の積みあがったピラミッドの頂点に。

 そうワシに教えてくれたのは、会長ではないですか。

 いいからつべこべ言わずに本社に戻りますよ。

 

 大丈夫です。会長に難しい事など期待しておりませんよ。無駄なので。

 会長室で、ふっかふかの椅子に座って。

 わたしを膝の上に乗せて、愛でるだけの簡単なお仕事だよ。

 

 ほら、簡単でしょ? セクハラももちろんいいですよ。

 当然の権利ですからね。わたしの。

 会長からしか摂取できない必須栄養素。

 ファル子ニウムとでも名付けますか……

 それを情俗的に得られるなら、わたし無敵だし。

 ユキオ―、マジ頑張るし。経済界を制圧するし。

 

 こんなので金がもらえるとか、世の中舐めてます? 

 会長がペロっていいのは、このユキオーのみ。

 それが世の道理ってもンだし』

 

 『どうしてこんなになるまで放っておいたんだ……!』

 

 『会長のせいだと、ワシら思うんじゃけど。

 口調すらあやふやになってきとるぞ』

 

 『ユキオ―ちゃん、孫娘みたいに思っとるけども。

 この性癖には、ワシ、ついていけんなぁ』 

 

 『責任とって結婚してあげるべきじゃと、ワシ思います。

 ご祝儀は弾むぞ。この仕事もぶっちゃけ趣味じゃし』

 

 『ええいっ! ジジイども! ワシワシワシワシうるせーぞっ! 

 ファル子は隼だよっ! 飛べない隼はただの……何?』

 

 『わたしの愛する支配者に決まってンじゃん。

 ペットはわたし。あなたは飼い主。まぁ離さンけど。

 ああ、安心して? 下剋上なんてしないから。

 ユキオー、恩は忘れないから。でもあなたの自由はオフ。

 おじいちゃんたち。逃がしたらもう肩揉んであげないかンね』

 

 『『『『『会長! 御免ッ!!!』』』』』

 

 『ぬわー!!! HA☆NA☆SE☆!!!』

 

 

 

 どったんばったんがんがらがっしゃん。

 

 宇宙戦艦のスピーカーから、聞こえる狂乱のジジイハザード。

 

 下手に抵抗すると、骨粗鬆症により、仏を量産しかねぬ物量戦術。

 

 あの性根はなんだかんだで優しい猛禽類に。

 

 脱出することはできないだろう。

 

 

 

 ハルウララは満足した。

 

 もうあやつ、二度と会長室から出られないな。

 

 バ鹿の封印は強固となることだろう。

 

 ユキオ―とやら。いい仕事をする。

 

 満足しつつ、なでなでを楽しんでいると、猛禽類の悲鳴。

 

 

 

 『ウララちゃんっ! 助けてェッ! ファルコン・ピンチッ!』

 

 

 

 助けを呼んでも無駄である。何せ、私に助ける気がないのだ。

 

 せいぜい幸せな余生を送るがいい。

 

 そう思っていると。

 

 

 

 『……おじいちゃんたち。圧力弱めて。

 骨ヤバいっしょ。圧し掛かってれば大丈夫だよ。

 会長優しいから。大事なおじいちゃんたちを害せないよ。

 そういうところに惚れたンだし。

 

 会長。これで落ち着いて話せるね? 

 前々から聞きたかったンだけど。

 フラッシュとやらはもういいんでしょ。口に出さなくなったもンね。

 偉いね。昔の女は忘れてくれたンだ。洗脳の成果はあったし。

 でも、ユキオー気にいらないンだけど。

 ハルウララって、会長にとって、何?』

 

 『えっ? ウララちゃんは……私にとって……大事な……』

 

 『……なるほど。アイコピー。そういうことね。

 まだ気づいてないみたいだけど、叛逆の芽は早めに摘み取るべき。

 会長が教えてくれたこと、ユキオー何一つ忘れてあげないよ。

 おじいちゃんたち。独房型艦長室に連行して。

 隣のユキオー愛玩専用艦長室と間違えちゃダメよ。

 あそこ、椅子とベッドしかないから。

 

 ……さて、スタジオの諸君。会長がお世話になっておりました』

 

 「まずはマヤノに謝れよ。可哀想だろ。過去形なのはまぁいいとして。

 自然に台詞をパクるんじゃない。アイツ、出番無いんだから」

 

 

 

 現在の所、出演は未定である。

 

 

 

 『これは失礼。ユキオー、わかっちゃった!』

 

 

  

 こやつ。恋犯にして故意犯である。

 

 このような濃いオリキャラ。ガイドラインには抵触せぬが。

 

 今度こそ読者減少の危機である。わりと頻繁にあるが。

 

 ハルウララは冷や汗を垂らした。

 

 

 

 『んふっ。さて、会長は預かった。まぁ元々わたしのもンだけど。

 文句があるのなら! 

 第四世代型超光速恒星間航行用超弩級万能宇宙戦艦ファル子リヲンまでいらっしゃい! 

 来れるものならな。ああ、アフガンコウクウショー先輩。

 先輩なら、その難しさ。わかってますよね?』

 

 「ユキオー……思い込みが激しいタイプだとは思っていたが。

 なんという面白い姿に……」

 

 「うおッ!? びっくりしたっ! アフちゃん。どこに居たの? 空気だったじゃん」

 

 「ウララ先輩。ずっと横でお座りしておったぞ。

 先輩の助平面、怪鳥にそっくりであった」

 

 『会長にもねっ!』

 

 「カイチョーカイチョーうるせえぞ。

 乾燥してた頃のトウカイテイオーかよ」

 

 「ウララ先輩。その発言はやや危ない。

 まるで今はジメっているかのような誤解を招く」

 

 「ウララ、うっかりっ☆」

 

 

 

 てへぺろにて不明を詫びる。

 

 

 

 「アフちゃん。あの精神状態と口調が不安定なファルコン

 (ファル子コンプレックスの意)知り合いなの? 

 早めに縁を切った方がいいよ」

 

 「あの程度で縁を切っていたら、ウララ先輩とも縁を切らねばならぬ。

 私は実はにじゅっさいでな……あやつはじゅうはっさい。

 ついでにウララ先輩はさんじゅういっさい」

 

 「喧嘩を爆盛りで売ってくれるね……やるか? オイ」

 

 「許してだワンッ!」

 

 

 

 腹を見せて転がる褐色合法ロリメイド。

 

 犬芸も堂に入ってきたものだ。

 

 

 

 「わんっ♡わんっ♡……もういい?」

 

 「話が進まないから許す」

 

 「わぁい。年の差の通り、トレセン学園では1年生と3年生。

 接点はあまりなかったが……偶然気が合ってな。よくカフェテリアで共に。

 抹茶と芋ようかんに舌鼓を打ったものである」

 

 「お前ら、やたらじじむさいよね……年齢詐称してない?」

 

 「しておらぬ。先輩とは……わんわんっ♡きゃうううんっ♡」

 

 

 

 口調のわりに、口を滑らせがちなロリを踏みつけながら思う。

 

 なるほど。若い。つまりは敵だ。

 

 ならば。猛禽類を助けるためというのは気に食わぬが。

 

 このウララちゃんに喧嘩を売った事。

 

 生涯後悔させてやらねばならぬ。

 

 

 

 「ウララ。オレはたまに思うんだが……

 よくオレたち人類は、ウマ娘と共存できてるよな……」

 

 「どうしたのトレーナー? なでなでの手が止まってるよ」

 

 「すまない。……好戦的すぎないかな、この種族……」

 

 

 

 普通の世界線のウマ娘と一緒にしてはいけない。

 

 彼女たちはレースに関しては好戦的だが。

 

 この作品においては、全てに対して全面闘争である。

 

 

 

 「さて。アフちゃん。

 あのバ鹿みたいな宇宙戦艦にたどり着くのが、難しい理由。

 アフちゃんならわかるっていうのは? 

 さっさと吐け。話の腰ばかりポキポキポキポキ折りおって。

 腰痛持ちの私に対する嫌味か」

 

 「そのような気は無かったのだが……ゆるして。

 領域である。ユキオ―は未勝利ウマ娘だが。

 トレセン学園に入る前から、目覚めていたらしい。

 あやつの領域、私のアフターバーナーとは相性最悪でな……

 私がウララ先輩を抱えて飛んでも。すぐに撃墜されるであろう。

 私の他にも、飛行手段が必要である」

 

 「領域に学園入学前から目覚めてるとか、オリーシュかよ……」

 

 「レースにはクソの役にも立たんからな。そういうこともあるのだろう」

 

 「お前らウマ娘舐めすぎじゃない? 領域は走るために使えよバ鹿」

 

 「今、何か悪口を言われたような気がするわ♡」

 

 「クリークママの事じゃありません。ごめんなさい」

 

 

 

 さて。これは困った。

 

 空を飛ぶしか能の無いくせに、このロリ、役に立たぬらしい。

 

 使えぬ手駒を持つと苦労する。

 

 褐色ロリの他に、飛行手段がいる。

 

 

 

 ……問題ない。

 

 実に良いタイミングだ。

 

 すぐにフライトできるだろう。 

 

 

 

 だが、陽動が必要だ。

 

 生身で宇宙戦艦に飛びつくなど。

 

 命がいくらあっても足りぬ。

 

 そう、頭をなでなでされつつ、悩ませていると。

 

 

 

 「やはり宇宙戦艦ですか……

 いつ出発致しますか? 私も同行いたしますわ」

 

 「メジロマック院」

 

 

 

 そうだ。こやつがいた。

 

 ハルウララは、満足げに微笑んだ。 

 

 

 

 

 

 

 つづかない

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