ハルウララさんじゅういっさい   作:デイジー亭

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そういえば。自分で作品を読み返していて。
どの回が、どういう内容なのか。
すげーわかりにくいことに、気づき申した。
サブタイトルの、出番ですなぁ!
全話つけてみました。わかりやしゅい!


ファル子さんじゅういっさい そのにじゅうはち 開帳される絆

~前回までのあらすじ~

 

 領域バトルの、膠着を。

 

 脱する方策、ファル子リヲン。

 

 アフちゃんは、出し得の精神で。

 

 奏者のステージ、土俵入り。

 

 航空力士であるためだ。 

 

 動揺するユキオー。

 

 高らかに、怪鳥の性癖を暴露しつつ。

 

 ついに、始まるシン〇ォギア。

 

 フォニックゲインの、高まりと。

 

 褐色メイドの蹴り弾幕。

 

 ユキオーの、目論見も。

 

 宇宙戦艦の、性癖。

 

 予想できぬ、要素によりご破算。

 

 やっぱり最後は、真っ向勝負。

 

 最速、最短、思い切り。

 

 手など繋がぬ。拳で語る。

 

 ぶつかり合う、我が儘な純情。

 

 衝撃に、遠退く意識。

 

 ユキオーは、幻視する。

 

 彼女がここに、居る理由。

 

 愛しい彼女の、その翼。

 

 それに包まれた、日の事を。

 

 真相は、酔っ払い。

 

 恋とは、勘違いから始まるものである。

 

 ラブコメ。

 

 

 

 

 

 

 

 「……ッ! 会長ォォォォォォォォォォォォッ!」

 

 「ぬうっ!? こやつ、急にッ!?」

 

 

 

 意識を取り戻し。

 

 思い出した、恋の始まり。

 

 恋する乙女の、絶叫は。

 

 敵手を弾き、間合いを作る。

 

 

 

 「来たよっ! 来た来たァッ!」

 

 

 

 ワンフレーズ歌い、感情が昂った。

 

 ファル子リヲンの、増幅回路が駆動。

 

 魂が震え、心の中のおじさんの絶叫。

 

 トラウマが甦り、悲痛な声で告げる。

 

 皆、ワシと共に。堕ちるがいい。

 

 

  

 「フォーリンダウンッ! ダウンダウンダウンッ!」

 

 「ぬぅっ!? 妻と娘の顔がァッ!? 

 アフターバーナー! 飛びます飛びまァす!」

 

 

 

 敵手が、頭を抱えて叫ぶ。

 

 妻と娘? その年で既に子持ち? 

 

 疑問に思いつつ。

 

 圧力を、どんどんどんどん強めていく。

 

 

 

 「身体に上昇気流! かけてンだよねえっ!? 

 ならさ! 重圧が強まれば! 

 そのちんまい身体で、耐えられるッ!? 

 上下からの圧力で! お洒落なウマスタ映え! 

 ホットサンドみたいに、潰れなァッ!」

 

 「ぐぁぁぁぁぁぁっ!? SMも、エル専用ォッ!!」

 

 

 

 アフガンコウクウショーは、領域を解除。

 

 上昇気流で支えれば、この骨身が耐えられぬ。

 

 貞操観念の強さを、示しつつ。

 

 

 

 三つ指突いて、最も圧力を。

 

 掛けられ慣れている、姿勢へシフト。

 

 怪鳥は、わりとドS。

 

 自分のM心を、常に満足させてくれるのだ。

 

 

 

 (だが、わりと詰んだッ!)

 

 心中で、臍を噛む。

 

 奥の手は、無くは無いが。

 

 今は使い時ではない。

 

 この態勢で使っても、効果は薄いだろう。

 

 

 

 「ダウンッ! ダウンッ! ダーウンッ!」

 

 ユキオーに、油断する様子は無い。

 

 さらに強まる、プレッシャー。

 

 このまま、こちらの体力を削り。

 

 順当に勝利を、掴むつもりだろう。

 

 

 

 (こういう時、不便であるなぁ。アフターバーナー)

 

 自分には、必要不可欠な物ではあるが。

 

 この状況では、使いようが。まるでない。

 

 試しに、頭を少し上げ。

 

 敵手に上昇気流を、吹かせて見る。

 

 

 

 お歌の時間の、成果確認だ。

 

 自分を浮かせずに、他を浮かす。

 

 普段は出来ない行為だが、果たして。

 

 

 

 ふわり、と。

 

 微かに浮かぶ、ユキオーの痩身。

 

 

 

 「ン? 天井にでもぶつける気? 

 でもね。ユキオーわかっちゃった! 

 あンたの領域は、飽くまで自分が飛ぶための! 

 ハルウララの、錯乱桜と同じタイプ! 

 範囲が自己チュー気味な、おひとりさま用! 

 対象指定型デバフの、わたしのとは違う! 

 

 増幅したら、差が出たね! 離れすぎだよ! 

 あンたを浮かせずに、わたしに作用させるには! 

 とことン向いてないから、出力が足りない!」

 

 (うーむ。悔しいが。言うとおりであるなぁ。

 増幅は、されているようだが。

 あやつを、ちょっと浮かせた所でなぁ。

 でも軽い物なら、結構な勢いで……あっ)

 

 

 

 浮かぶ、天啓。

 

 いけるわこれ。

 

 そう思うが。

 

 

 

 (うーむ。罪悪感が……)

 

 なんといっても。相手は自分とは違う。

 

 十中八九、見た目通りの精神年齢。

 

 わりと、非ウマ道的行為な気がする。

 

 なんといっても、かわいい後輩であるのだ。

 

 彼女との、心温まる思い出。

 

 思い出される、学生時代。

 

 

 

 

 『先輩! 街にいい店あるンですよ!』

 

 彼女に、話題の和スイーツ店に誘われ。

 

 やたらと高い、それを奢らされた日。

 

 

 

 『先輩ッ! 堕ちろォッ!』

 

 ふわふわ空を散歩していたら。

 

 気まぐれに、叩き落とされ続けた毎日。

 

 

 

 (罪悪感/ZEROッ!)

 

 

 

 恨み骨髄。

 

 およめに行けないように、してくれる。

 

 

 

 「アフターバーナーッ! 最大出力ッ!」

 

 「無駄な足掻きッ! 何を浮かすつもりっ!?」

 

 

 

 決まっている。お前の尊厳だよ。

 

 

 

 「神の加護を持たぬ身を、呪うがいい! 

 ダイナミック・上昇気流スカートめくりっ!」

 

 「ちょっとォォォォォォォォォッ!?」

 

 

 

 対象指定、ユキオーのタイトスカート。

 

 身体全体は、きつくとも。

 

 布切れ程度、訳は無い。

 

 

 

 「先輩ッ! ガイドラインガイドラインッ! 

 マジヤバいってこれっ!」

 

 「ちゃんと抑えているのだぞ。

 遵法精神の行方は、お前のその手に」

 

 

 

 悪戯な風さんに。

 

 必死に、スカートを抑えるユキオー。

 

 領域に、集中など出来よう筈も無い。

 

 こちらも立ち上がり、肩を回す。

 

 

 

 「ウララさんの影響、受けておりますわね」

 

 「まぁ、ダーティプレイも嫌いじゃないわ」

 

 「なかなか、いいネタを使いますね。

 ヨゴレ芸人向きです、彼女」

 

 

 

 先輩方も、満足してくれている。

 

 

 

 「もう、彼女らでは興奮できんからなぁ。オレ」

 

 「その年で枯れてんのかよ。大丈夫か?」

 

 「ウララが生きてるだけで、興奮できる。

 何も問題は無いな」

 

 「もう一度聞くが。大丈夫か?」

 

 

 

 男どもは、あまり興味が無さそうだ。

 

 彼女にも、自分にもである。

 

 わりと、プライドが傷付くが。

 

 まぁ、大興奮で見られても。

 

 それはそれで問題がある。

 

 寛大な心で、許すとしよう。

 

 

 

 「ぬうっ! フォーリンダウン! 

 対象指定ッ! わたしのスカートッ!」

 

 

 

 おっと。余裕を見せているうちに。

 

 対処を終えたようだ。

 

 わりと、応用性の高い領域。

 

 初期段階の領域で、戦うのは。

 

 そろそろ、困難であろうか。

 

 

 

 「コンプライアンスを守れたな。

 えらいのである。ユキオー」

 

 「こ、この外道ッ! 乙女の花園ッ! 

 あンたのよりも、高値だよッ!? 

 ……でもっ! もう通用しないっ! 

 依然わたしが、有利だしッ! 

 あンたが急に! 領域を成長させない限りッ!」

 

 

 

 タイトスカートを、異常振動させながら告げる。

 

 ユキオーを、ほっこりと眺め。

 

 アフガンコウクウショーは、意地悪く笑った。

 

 

 

 「ユキオー。私が、いつ。

 初期段階の領域しか、使えぬと。

 発言したのである?」

 

 「……まさかっ!?」

 

 

 

 ルーティンを行う。

 

 スカートの裾を。

 

 ちょいと摘まみ、カーテシー。

 

 一流メイドとしての、所作である。

 

 

 

 「そういやアフちゃん、さっき。

 完全展開に、いつか挑戦せねばと。

 具体的には、乗り込む前に言ってたなぁ」

 

 「雑な伏線ですこと」

 

 

 

 外野の視線。

 

 能あるメイドは、スカートの中も隠すが。

 

 爪も、隠すものである。

 

 

 

 思い出す。このヒトソウルが。

 

 この世界に、馴染んだ日。

 

 愛する怪鳥と、魂を共振させた日を。

 

 

 

 

 

 

 

 『エルッ! 聞いてくれ! 

 私は、答えを得たのであるッ!』

 

 『どうしたんデース? アフちゃん。

 クリークママといっしょ。馴染めそうですか?』

 

 

 

 そう。あの日。

 

 ウララ先輩の代打として。

 

 アブドゥルに、別れを告げた日に。

 

 おうちで寝転ぶ、彼女に駆け寄り。

 

 自分は、大興奮で彼女にわんわんした。

 

 

 

 『それはもちろん。幼児どもにも大人気。

 やはり、ニホン人は。力士に惹かれるものである』

 

 『ただ単に、褐色合法ロリが。

 好きなだけだと思うデース。

 私と、同じように。まぁアフちゃんを。

 楽しんでいいのは、私だけデースけども』

 

 

 

 つれない言葉を返しながらも。

 

 セクハラを敢行してくる、愛しいウマ。

 

 調教の成果を。スカートの中で、実感する。

 

 

 

 『んっ。エクスタシィ。

 エル。それよりもだ。

 話を聞いて欲しいのである』

 

 『おや。珍しいデース。何かありましたか?』

 

 

 

 スカートの中から、顔を出し。

 

 不思議そうに、問う怪鳥。

 

 愛しさに、心が震える。

 

 

 

 『ああ。私は、ようやくこの世界に。

 馴染めた気がするのである』

 

 『遅くないデース? というか、アフちゃん。

 この世界産まれの、ウマ娘でしょ?』

 

 

 

 彼女の疑問。

 

 もう、この愛しさを止められない。

 

 隠し事など、愛する彼女にしてはならない。

 

 全てを、話す事を決め。

 

 自分は、そっと怪鳥の愛しい瞳。

 

 それを、見つめて告げた。

 

 

 

 『実は、エル……私は、隠していたことがある』

 

 『お仕置きデース』

 

 『まって♡』

 

 

 

 隠し事をしていたこと。

 

 それを、正直に告げた自分。

 

 だがそれが、逆に怪鳥の逆鱗に触れた! 

 

 

 

 およめさんメイドが、愛しい主人に隠し事。

 

 なるほど、確かに大罪である。

 

 

 

 全てを話すどころか、初手にて口を。

 

 ベイクドモチョチョ型の、鉄球で塞がれ。

 

 夜のぱっぱか大レースを、好き勝手に。

 

 かわいがりされ尽くした自分。

 

 力士であるためだ。

 

 

 

 そして、激しいお仕置きの中で。

 

 怪鳥なのに、テンションが昇り龍した、ドSな彼女。

 

 魂を共振させた、ドМな自分。

 

 SとMの相性は最高。そりゃー魂も震えるというもの。

 

 

 

 エルコンドルパサーが。

 

 ポンコツクソかわTS異世界転生褐色合法ロリメイド系オリジナルウマ娘力士(精神年齢還暦越え妻子持ち)(早口)

 

 その、正体を知ることは。

 

 未来永劫無い。

 

 

 

 彼女の趣味は、愛するおよめさんメイドを。

 

 好き勝手に、お仕置きすること。

 

 恥ずかし固めよりも、大好きなライフワーク。

 

 

 

 お仕置きの口実を見つけ次第。

 

 理性を華麗に、コンセントレーションするため。

 

 アフちゃんの、自白は毎度。封じられるためだ。

 

 知らぬが仏。TSウマ娘の中身など。

 

 読者以外が知っても、得など特にない。

 

 誰も不幸には、ならないのである。

 

 

 

 

 

 

 

 「……と、いう経緯で。私は領域を。

 ジョグレス進化させたのである」

 

 「あンたの恋人、大丈夫? 

 ウェカ〇ポの妹の夫より。

 気が短いじゃン」

 

 「そこも愛しい。およめさんメイドは。

 主人を丸ごと、全肯定。

 皇帝みたいに扱って。気ままに愛され。

 そして、甘々奉仕でベッドインである」

 

 「まぁ、うちの会長も。似たようなもンだけど。

 なンか、親近感。感じちゃったなぁ。

 先輩、今どこ住み? てかウマインやってる?」

 

 「うむ。フルフルでよいかな?」

 

 

 

 回想を、捲し立て。

 

 同意を得て、満足しつつ。

 

 ウマホを振って、連絡先交換。

 

 

 

 尽くす、喜び。

 

 後輩も、純愛を育んでいるようだ。

 

 先輩として、ホワイトプリムが高い。

 

 

 

 「こいつら、クソみたいな恋愛観ですわね?」

 

 「マックイーンに。言われたくないと思うわ」

 

 「純愛というなら、私は何も」

 

 

 

 先輩方は、賛否両論。

 

 まぁ、メイドではない。当然である。

 

 

 

 「ウララには、お仕置きされたいが。

 たまにはお仕置きもしてみたい」

 

 「おめぇ、命知らずだなぁ」

 

 「時にジジイ。ウマ同士では、領域は成長しないのでは? 

 後輩に嘘をつくとは。呆れた先輩だな」

 

 「やっぱアイツ、トリじゃねぇ? 

 トリとウマで、共振するかはわからんけど」

 

 「トリならしょうがないな……」

 

 

 

 正解は、リキシソウル。

 

 ウマと力士は、相性が良い。

 

 

 

 「さぁ! 改めて、ご開帳! 

 怪鳥との愛、快調故! 

 目覚めし新たな、我が力!」

 

 「くッ……いったい、どんな飛び方を!?」

 

 「ネタバレはやめるのである」

 

 「だって先輩、飛ぶしか能がないし……」

 

 「くやしい」

 

 

 

 肩を落として、再度のカーテシー。

 

 既に、わりとバレているが。

 

 全貌が割れたわけではない。

 

 ちょっとばかり。

 

 ションボリルドルフ、しただけである。

 

 

 

 「まぁ良い! さぁさぁ航空力士の土俵入り! 

 土俵の高さは、何m!? 正解は、全高度! 

 世界を四股にかけたる我ら! 飛ぶ空を選ばぬ! 

 部分展開ッ! アフターバーナー『雲竜型』ッ!」

 

 「なン……!? 寒いッ!?」

 

 

 

 我が身を包む、数多の気流。

 

 さぁ、空の広さを知るがいい。

 

 

 

 

 

 

 つづかない

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