ハルウララさんじゅういっさい   作:デイジー亭

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ようやく、第2部主人公のエンジンがかかってきました。
スロースターターにも程がある。


ファル子さんじゅういっさい そのさんじゅうに ゴリラの毛色

~前回までのあらすじ~

 

 ちいさな、恋物語。

 

 忘我していたトレーナー。

 

 褐色ロリに、責任を問う。

 

 愛バのおなかは大切だ。

 

 母性の塊たる、彼女。

 

 もしも愛の結晶が。

 

 少数しか、ウマれなくば。

 

 悲しむに違いない。

 

 そう思った彼は、サブ母体を求めた。

 

 カッコウ被害鳥類たる、ハルウララ。

 

 赤子さえ、与えておけば多分満足。

 

 彼の、ささやかな心遣いだ。

 

 怯える褐色ロリ。密談するカッコウズ。

 

 ウマ娘の使命のひとつ。血の継承。

 

 栗毛と葦毛はほくそ笑む。

 

 ハルウララのおなか。

 

 一つ叩けば、産駒がぽんぽん。

 

 二つ叩けば、いったいいくつ? 

 

 魔法の拳を、叩き込め。

 

 愛の無い、行為は大好物。

 

 三十路の気持ちは、一致した。

 

 そして、怒れるハルウララ。

 

 トラウマを、刺激されたためだ。

 

 純愛の御旗の元。桜を咲かせ。

 

 カッコウどもを、始末する。

 

 粛清を終え、一息ついた彼女。

 

 言質を取られた事実に、焦り出す。

 

 百十三は、多すぎる。

 

 フレキシブルに、純愛分配を目論みつつ。

 

 最後の戦いに臨む。

 

 トレーナーは、わりと気が狂っていた。

 

 ハルウララ。例の物置より、大丈夫。

 

 嫌な信頼である。

 

 

 

 

 

 

 

 ──彼は必死に働いた。

 

 愛する彼女と暮らすため。

 

 血尿流し、汚泥を啜り。

 

 地を這いずり、頭を踏まれ。

 

 やれることは、なんでもやった。

 

 悪事にだけは、手を染めなかった。

 

 彼女に穢れた手では、触れられぬ。

 

 

 

 心の癒しは、月に一度の彼の地の訪問。

 

 触れ合うことは、もうできぬ。

 

 だが。穏やかに暮らす、彼女の姿を見るだけで。

 

 削られた心は、癒された。

 

 何度でも、誓いを思い出せたのだ。

 

 

 

 だが、ある時気付いた。

 

 このままでは、間に合わぬ。

 

 彼女の時間は、有限である。

 

 焦りは彼を、修羅にさせ。

 

 彼の地を訪問せずとも。

 

 戦い続けられるようになった。

 

 

 

 そして、最後に彼の地を訪れてから。

 

 十の年月が過ぎたとき。

 

 彼は、目標を達成した。

 

 彼女に与える、何不自由ない暮らし。

 

 それを可能とする資産。

 

 金銀ダイヤ、エメラルド。

 

 彼女から奪われた、全てを補い余りある。

 

 莫大な富を、携えて。

 

 向かうは、彼女が暮らす牧場。

 

 そして、彼は知ったのだ。

 

 人と自分の、あまりの愚かさを。

 

 

 

 

 

 

 「さぁ。ウララちゃん。ラストバトルのお時間だね。

 ファル子、張り切っちゃうよ?」

 

 「会長と共に戦える。わたしはそれだけで幸福。

 なンて僥倖。なンて昂る。この想い。あンたたちに。

 ぶつけて全てを、地に堕とすッ!」

 

 

 

 くるくると、マイクが回る。

 

 敵手は、共に意気軒高。

 

 こちらの手札は、数少ない。

 

 ハルウララは、舌打ちした。

 

 背後を見やる。

 

 

 

 「きゃんきゃんっ」

 

 褐色ロリ。どうやら部分展開に成功したようだが……

 

 完全に、怯えている。

 

 何か怖い目にでも、遭ったのだろうか。

 

 

 

 「ウララさん。もぐもぐ。バナナの準備は。

 むぐむぐ。万端ですもぐもぐ」

 

 黒鹿毛。なんかすげーバナナ食ってる。

 

 ゴリラと同じ、毛色なだけはある。

 

 計画性の、欠片も見えぬ。

 

 脳細胞の、存在を疑う姿。

 

 

 

 『わたし、産むからッ! わたし、産むからッ! わたし、産むからッ! 

 わたし、産むからッ! わたし、産むからッ! わたし、産むからッ!』

 

 「ンエクスタシィッ! 謎の記憶もなんのそのッ! オレの愛は、今最高にッ! 

 昂り続けて股間が滾るッ! もはや結婚式が待てぬッ!」

 

 トレピッピ。完全に錯乱している。

 

 言質を取られたのは、非常にマズい。

 

 このままでは、明るすぎる家族計画。

 

 

 

 (さすがに、百十三は無理ッ!)

 

 だが、頑張らねばならぬ。何故なら純愛だからだ。

 

 でも、ちょっとは手加減して欲しい。

 

 褐色ロリと、そこらに転がるバ鹿ども。

 

 三人で、十三ぐらいは担当して欲しい。

 

 百人までなら、大丈夫。おそらく。きっと。

 

 ハルウララ、頑張る。

 

 思いつつ、我が軍の総合戦力を試算する。

 

 結論。

 

 

 

 「ろくな戦力が、いねぇ……!」

 

 ステージの横。練習スペースだろうか。

 

 壁に掛けられた姿見を見つつ、嘆く。

 

 鹿毛のかわいい、ウマ娘。

 

 桜の色は、欠片も見えぬ。

 

 自身の弱体化も、著しい。

 

 

 

 「ぴよっ」

 

 かわいい我が子だけが、救いである。

 

 弟妹を、死ぬほど作ってやるからな。

 

 

 

 「ウララ先輩が、二人ほど始末して。

 領域を 後先構わず ブッ放す(字余り)」

 

 「黙れ」

 

 「くぅーん……」

 

 

 

 駄犬を叱責しつつ、考える。

 

 対面不利。これ以上の戦力の減少は、許容できぬ。

 

 思いつつ、ふと気づいたことについて。

 

 褐色ロリに、確認することとする。

 

 

 

 「ところでアフちゃん」

 

 「なんである? ウララ先輩」

 

 

 

 ふわふわと、近くに寄って来た駄犬。

 

 彼女のスカートを覗き込み、首を傾げる。

 

 

 

 「ここ、完全展開まで。できるヤツばっかりだけど。

 お前、丸出しで戦ってたの?」

 

 「えっ」

 

 「いや、お前のピエロとやら。

 初期段階の領域。それの応用でしょ? 

 部分展開までしてるヤツなら、集中してれば普通に見えるよ」

 

 「あら。言われちゃったねぇ。先輩。

 後で、それでからかって。動揺を誘おうと思ったのに。

 うまくいかないもンだねぇ」

 

 ユキオーが、先にネタバラシされたことをぼやく。

 

 部分展開に成功した彼女も、気づいていたのだ。

 

 アフちゃんが、大サービスをバラ撒いていたことに。

 

 

 

 クリークママと、自身が。

 

 褐色ロリの、メイドスカートの中を。

 

 普通に確認できていた理由。

 

 肉眼ならば、上位領域覚醒者なら。

 

 初期段階の領域。それによる幻影など。余裕で突破できるから。

 

 アラー!! とやらの加護は、ガバガバだったのだ。

 

 

 

 「そういうのは、早めに教えて欲しいのであるッ! 

 だ、だがッ! 同性同士なら、問題ないッ! 

 六平トレーナー! アラー!! しか見えておらぬよなッ!?」

 

 「ああ。俺にはピエロしか見えんが……」

 

 「ほらッ! セーフセーフ! アフちゃん貞淑!」

 

 

 

 ほっと胸をなでおろす、褐色ロリ。

 

 自分は、怪鳥専属ご奉仕メイド。

 

 男になど、見せるわけにはいかぬ。

 

 

 

 「すまないアフちゃん」

 

 「嘘でしょッ!?」 

 

 

 

 あまりの衝撃に、栗毛っぽく地面に堕ち。

 

 ゴリラが設置していた、バナナの皮。

 

 それに足を滑らせ。トレーナーにToL〇veるする、褐色ロリ。

 

 お約束である。

 

 

 

 「気にするな、アフちゃん。どうせウマせるのだ。

 将来見ることは、確定している。予定が早まったに過ぎぬ」

 

 「くぁwせdrftgyふじこlpどす恋ッ!?」

 

 

 

 しげしげと、メイドスカートの中を眺め。

 

 冷静に告げる、トレーナー。

 

 彼は、愛する自分以外では。

 

 寸毫たりとも、興奮すること能わぬ。

 

 純愛志向ゆえだ。

 

 ハルウララは、うんうんと頷いた。

 

 できた男である。

 

 

 

 ギブアップした後は、予備どもとの儀式の際。

 

 補助に付く必要が、あるだろう。

 

 まぁ、致し方ない。生きるためだ。

 

 羅生門でも、言っていた。

 

 

 

 「もうッ! アフちゃんお嫁に行けないッ!」

 

 「嫁に来る必要はない。調子に乗るなよ褐色ロリ。

 お前に求めているのは、身体だけだ」

 

 「最低すぎるのであるッ……!」

 

 

 

 身の程知らずにも、我がトレピッピの顔面に。

 

 ウマ乗りになっていたアフちゃん。

 

 ふらふらと、立ち上がり。

 

 端の方に歩いていき、さめざめと泣き始める。

 

 この戦いの間に、立ち直るのは難しいだろう。

 

 アフガンコウクウショー、再起不能(リタイヤ)! 

 

 

 

 「チッ。戦力が減りやがった。これだから若輩者は」

 

 「会長、あのさ。本当にアイツでいいの? 

 アイツ一人で、三人ほど。

 今後、立ち上がれるかも怪しいダメージ。

 獅子身中の虫っていうか。もう大量虐殺兵器じゃン? 

 燃料気化爆弾を、抱え込むようなもンでは?」

 

 

 

 白髪ロリの疑問。誰がデイジーカッターか。

 

 厳密には、違うという説もあるが。

 

 まぁ似たようなものであろう。

 

 だが、猛禽類に動揺は見えぬ。

 

 

 

 「ユキオー。あんな珍獣。長いウマ生でも。

 二度とは出会えぬ、確信がある。

 ハルウララ(燃料気化爆弾)は、まだ条約違反じゃない。

 合法だよ。違法ロリではあるけど。

 

 ファル子、ウララちゃんには前から目をつけてたんだぁ。

 きっと、刺激的な毎日が。待っているに違いないよ。

 わたしも、産駒は残しておきたいし。

 ユキオーにも、分け前はあげるからね?」

 

 「なンという器の広さ……! 

 なンという深謀遠慮……! 

 部下にも配慮する、その心遣いッ! 

 ユキオー、イケメンも大好きッ! 

 一生ついていきます、会長ッ!」

 

 「ふふ。素直な部下は、大好きだよ。

 勝負が終わったら、さっそく爛れた失楽園」

 

 「俺、やっぱり育て方間違えたよなぁ……」

 

 

 

 一瞬で、部下のメンタルケアを行い。

 

 更なる忠誠を、勝ち得る一手を打ち。

 

 こちらを見やる、猛禽類。

 

 サングラスの下で、涙を流すジジイ。

 

 

  

 (やりおる……)

 

 敵に回すと、相変わらず恐ろしい女である。

 

 味方にすると、それ以上に厄介だが。

 

 ハルウララは、激闘の予感に。

 

 そっと、覚悟をキメる。

 

 失楽園は、結婚式にて。

 

 幸せなキスを、してからである。

 

 この勝負、負けるわけにはいかぬ。

 

 メルヘン回路を、躍動させ。

 

 いざ、決戦の時……! 

 

 

 

 「ゴリラ。征くぞ」

 

 「フラッシュです」

 

 

 

 現有戦力は、互いに2。

 

 こちら、無敵でかわいい、ウララちゃんとゴリラ。

 

 あちら、猛禽類と白髪ロリ。

 

 類人猿が混じっているが。まぁあちらも鳥類が混じっている。

 

 トントンと言っていいだろう。

 

 

 

 「部分展開ならッ! 生き様で無力化できるッ!? 

 しかもあンたは弱ってる! 鹿毛もかわいいねッ! 

 試してガッテン! 愛なき楽園にもハッテンッ! 

 フォーリンダウン『失脚へのカウントダウン(Eカード)』ッ! 

 対象指定、ハルウララッ!」

 

 「むうっ……?」

 

 

 

 ウマ耳に、ふわふわとした飾り。

 

 手に、いくつかのカード。

 

 感じる重圧。しゃらくさい。

 

 カードを投げ捨て、前傾姿勢。

 

 

 

 「効かぬッ!」

 

 「嘘でしょッ!?」

 

 

 

 領域は使えずとも。

 

 筋力は健在。

 

 莫大な初速をもって、いざ吶喊。

 

 

 

 「相変わらず、何があっても止まらないねッ!」

 

 「ぐえっ」

 

 「チッ!」

 

 猛禽類のインターセプト。

 

 白髪ロリの襟首を引っ掴み。

 

 こちらの突撃線上から逃れる。

 

 

 

 どごん、と壁に突撃痕。

 

 仕損じた。全身を引き抜き、方向転換。

 

 

 

 「ねぇ会長。アレ、猪かなンか?」

 

 「猪よりもタチが悪い。なんたって止まらない。

 ボーラでも無駄だったよ。というかトレーナーさん。

 相当に腕がいいね。全盛期と同じ、キレがあった」

 

 「ウララの体調管理。オレに勝てる者などいない」

 

 「夜にも期待が持てそう。ファル子わくわくしちゃう。

 ……おっと」

 

 

 

 ぎぃん、と弾かれる音。

 

 ゴリラの奇襲が、防がれた。

 

 マイクで先端が欠けた、レイピア。

 

 あのマイク、どんな材質だよ。

 

 

 

 「くっ……! 計算が狂いましたかッ!」

 

 レイピアを、即座に破棄。

 

 飛び退る、ゴリラ。

 

 

 

 「会長、あのレイピアは?」

 

 「『黒い剣』。フラッシュちゃんの部分展開。

 計画通りに、戦闘が進むほど。

 刀身強度と、突きの速度が上がる。

 グラスちゃんとか、タイキちゃんとかと同じ。

 単純な、具現化系の領域だね」

 

 「レースであンな、物騒なもン。振り回していいの?」

 

 

 

 白髪ロリへの、領域授業。

 

 そんなわけがない。

 

 

 

 「レースでは、幻影のみだよ。単純な最高速度増加。

 ゴルシちゃんの領域とか、死傷者が出るでしょ」

 

 「なるほどねェ……そりゃそうか」

 

 「刃傷沙汰になったのは、一回しか見たことないよ」

 

 「あったのッ!?」

 

 

 

 栄光の日曜日の、次のレース。

 

 あるグランプリにおいて、起きかけた惨劇。

 

 グラスワンダーは、有言実行の徒。

 

 スペシャルウィークが、もう少し遅ければ。

 

 切腹抜きでの、ダイナミック介錯待ったなし。

 

 かわいさ余って、憎さ億倍。

 

 

 

 URA職員が、領域を視認できていれば。

 

 和風栗毛は、今頃臭い飯に。

 

 舌鼓を打つことに。なっていただろう。

 

 スぺちゃんおなか鼓を打つ、ポンコツ栗毛とは。

 

 凄まじい違いである。同じ栗毛なのに。

 

 どこで、差がついたのか。

 

 せめて、デカいのがケツではなく。

 

 ふとももであれば。勝ちの目はあっただろうに。

 

 勝負の世界は、残酷である。

 

 

 

 「わたし、レースに出なくてよかったわ」

 

 「まぁ、ユキオーは言ったとおり。向いてないよ。

 私の翼の下で、足掻いてればいいよ。ほらお返事」

 

 「わンッ♡」

 

 「ここは駄犬の多い宇宙戦艦だね……」

 

 「うう……エル……私、穢されちゃったのである……」

 

 

 

 もう一匹の駄犬は、うじうじしている。

 

 辛気臭いにも程がある。

 

 我がトレーナーの、どこに不満があるのか。

 

 ちょっと気が狂っているだけ。

 

 この世界では、呆れるほどの優良物件である。

 

 

 

 「ウララッ! そこだっ! 目を狙えッ!」

 

 「お前、ダーティプレイを推奨するんじゃねぇよ。

 もっと、明るく楽しく健全な戦いをだな……」

 

 「何か言ったか。先代」

 

 「その節については、誠に申し訳なく……」

 

 

 

 サイリウムを振りつつ、声援を送ってくる彼。

 

 心が躍る。無限のエネルギ―が沸いてくる。

 

 おじいちゃんは、どうしたのだろうか。

 

 学園において、面白い不祥事が起きた時の理事長。

 

 彼女と、同じ顔をして項垂れている。

 

 

 

 恐らく、育て方を間違えたシンデレラについて。

 

 自責の念に、駆られているのだろう。

 

 同じトレーナーに育てられた者として。

 

 呆れ果てるウマ娘である。一体どんなヤツなのか。

 

 

 

 「おじいちゃんも、大変だね……」

 

 「会長。これツッコミ待ち?」

 

 「天然だよ。退かぬ媚びる省みぬ。

 王者に至るには、自らが常に至高であるという確信。

 それこそが、最も重要だよ」

 

 「会長には、感謝しかないね。

 あンなやつらと、レースとか。

 出走してたら、今頃発狂してたよ」

 

 「ウララさんとファル子さんは。

 その中でも相当、特殊ですよ。

 私とか、まともでしょう? ユキオーさん」

 

 「話しかけないでくれる?」

 

 

 

 唾棄すべき者を見た顔をする、白髪ロリ。

 

 どうやら、ゴリラは嫌いらしい。

 

 恐らく、細マッチョが好みなのだろう。

 

 趣味が合いそうだ。勝利の暁には、配下にしてやろう。

 

 あと、百人もよく考えるとキツい。

 

 有望な、生贄となってくれるだろう。

 

 何。猛禽類のものは、わたしのもの。

 

 わたしのものは、わたしのもの。

 

 つまりは、夫婦の共有財産の一部。

 

 当然の摂理である。

 

 

 

 「さて。仕切り直そうか。フラッシュちゃん。

 レイピアの具合は?」

 

 「栗毛に載せられたのが、効きましたね……

 ハリセンと、然程強度に差が無い。

 しばらく、プラン通りに進めないと。

 お役に立てそうもありません」

 

 「役立たずが」

 

 「だからアフさんに、乗りたかったのです。

 あのような飛び方。想定できるはずもありません」

 

 

 

 一度、ゴリラと合流。

 

 前衛自分、後衛彼女。

 

 一撃離脱を、旨とする。

 

 アサシン型の彼女には、前衛は務まらぬ。

 

 調子を尋ねるも、貧弱な回答。

 

 呆れ果てる限り。

 

 軟弱なゴリラなど。チンパンジーにも劣る。

 

 やはり、このハルウララについて来れる者など。

 

 トレーナーと。そして。

 

 

 

 「んふっ。お困りですか、ウララちゃん。

 ファル子、容赦しないよ?」

 

 「言ってろ、バ鹿」

 

 

 

 業腹だが。こやつぐらいであろう。

 

 まったく。楽しませてくれる。

 

 拳を握りしめ。突撃姿勢を取る。

 

 久方振りの、好敵手との闘争。

 

 楽しみ尽くして、くれようではないか。

 

 

 

 

 つづかない




ついに、お気に入り1000件達成。
人を選ぶ作品である自覚しかないので、小躍りしております。
タンスの角は、痛い。
気が向いたら、感想なども頂けると。
マンモス嬉ピーでございます。
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