ハルウララさんじゅういっさい   作:デイジー亭

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コメント欄で大人気だったあの方が暴れ出しました。
今回はサービスシーン満載でございます。
ですがこの作品はKENZEN作品ですので安心!
ちなみに拙作におけるネイチャを良く知りたいという危篤・・・誤字じゃないなこれ。
奇特な方は、筆者の短編「汚い帝王」に目を通していただければ。
とても良く後悔できます。ダイマです。
元ネタは仮面○イダーと、NEXC○中日本。


ハルウララさんじゅういっさい そのきゅう 襲来! 第二のママ

~前回までのあらすじ~

 

 着々とラスボスの術中にはまりつつも、プロレタリア階級として、誇りを持って労働に勤しむハルウララ。

 

 頼れる仲間たちは、売れないアイドル、同志ママーリン、ロリコン、欲望の権化と彩り豊か。

 

 いつも通り、クズ共との収録に臨む。

 

 本日は楽しいお歌の時間。

 

 開帳される、能楽三鬼女に続く、第4の演目。

 

 シテは猛禽、ツレは自分。

 

 怨霊の歌声は、スタジオに響き渡り。

 

 きっとドイツに届くことは無い。

 

 クリークママと一緒。

 

 未だ、海外での放送予定は無い。

 

 最新話から読む派の方には申し訳ないが、このあらすじ。

 

 全て物語の中で起こった事である。是非最初から読んで欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 乾いた銃声。

 

 崩れ落ちる彼。

 

 彼女はそっと、銃口に艶やかな唇を添え、硝煙を吹き消した。

 

 飢えが、心を満たす。

 

 このままでは、自分は駄目になる。直感する。

 

 

 

 カンッ。

 

 拍子木の鳴る音。

 

 身を翻し、自らを褒め称える監督に微笑む。

 

 何も分かってはいない。

 

 だが、言っても無駄だろう。

 

 

 

 この渇望を、理解してくれる者など……

 

 「征くのか」

 

 この男ぐらいであろう。

 

 

 

 「ああ。征く。この渇望を、埋めるために。

 彼女には悪いが……決して損な話じゃないだろう? 

 アタシはこれでも人気者。視聴率も上がる筈さね」

 

 「然り。彼女の夢の実現。

 それを加速させる一助。そうなるだろう。主の考えは正しい。

 だがな、主。素直に頼むのも、偶には悪い物ではない。

 友人ならば、猶更にな」

 

 信頼する相棒の言葉。 

 

 心の裡に、染み渡る。どうやら、自分は思ったよりも焦っていたらしい。

 

 

 

 「悪いね、相棒。目が覚めたよ。アタシの道に、横道は無い。

 いつだって、直線一気。タイマン勝負がアタシの信条さね。

 

 

 後は頼んだよ……窮兵衛」

 

 

 

 悠然と頷く彼。頼もしい姿だ。

 

 

 

 「任されよ。主。

 おいどんが、すぱっとこの腹掻っ捌き!! 

 監督どんに、おんしの不在を認めさせもす!!! 

 キィェェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!!」

 

 

 

 突如響き渡る猿叫。

 

 騒然とするスタジオ。

 

 肥後同田貫宗広。2尺3寸7分の無骨な姿を白日の元に晒し。

 

 ブラジル産のさぶらいは、監督に向かい詫び申さん。

 

 

 

 「監督どん! アマさッ! こどんわっぜぇ好いちょっど!!! 

 クリークかかどんが番組いっど!!! でいなこつしもした!! 

 ことわいにおいどんの腹ば掻っ捌き!!!!!!!!!!!! 

 おんしの腹がきわを、治めもうす!!!!!!!!!!!!!」

 

 「誰かあのバ鹿を止めろ!!! 何言っとるかわからんが、また切腹する気だぞ!!!」

 

 「何回目だよ!? 窮兵衛の切腹からの奇跡の復活は、番組だけで腹一杯だよ!!!! 

 スパスパスパスパやりやがって!! まだ足りんのかアイツは!!! 漢塾じゃねーんだぞ!!」

 

 「ぬおぉぉぉぉぉ!!!! おいどんの生き様見晒せ!!!! 

 チェストォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 喧噪を背に、歩み出す。

 

 頼りになる相棒だ。

 

 

 

 意図せぬセクハラの度にスタント無しで切腹するため、出演回数は少ないが。

 

 1クール目からずっと自分に寄り添う、信頼すべき薩摩隼人。

 

 

 

 だが些かパイタッチの回数が多い。

 

 半径10メートル以内に近寄らないように言うべきか。

 

 

 

 自分の身体は安くないのである。

 

 彼女はそう思いつつ、友人の元へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「よいこのみんなー♡クリークママといっしょ、はじまりますー♡」

 

 甘く母性に蕩けたタイトルコール。だが些か様子がおかしい。

 

 ハルウララは思った。

 

 

 

 ……何か、いつもと違う。声から感じる違和感。

 

 これは、何を秘めているのか。焔の如き炎熱。

 

 熱い感情がその二子山にて燃え盛っているような。

 

 

 

 

 「ウマのおねえさん、ウララだよっ!」

 

 くるりと笑って両手を広げ、にぱっと笑い自己紹介。

 

 まぁいい。このスタジオにおいては、一瞬の逡巡が命取りとなる。

 

 誇りを今日も彼方へと投げ捨て、労働の報酬を寄生先へ還元せねばならぬ。

 

 そうでなくば、己は真に愛玩動物へと堕ちるだろう。

 

 首輪を付けられるのは勘弁である。

 

 

 

 

 「歌のお姉さん、ファル子だよっ☆……はぁ」

 

 猛禽類も同じ気持ちだ。

 

 いつもと変わらぬ♡マークを手で作る。

 

 だが、少々精細を欠いている。

 

 溜息まで漏らす始末。

 

 

 

 昨日の歌の時間にて。

 

 ノリで燃料を与えすぎたためか。

 

 もしくは収録が終わった後も、曖昧な状態だったため。

 

 

 

 飲み屋でさらにビール飲み放題。山盛りポテト。

 

 おまけにソーセージをあーん♡してやって、思う存分煽ったのが悪かったのか。

 

 お持ち帰りのシュトーレン。良かれと思ってやったのだが。

 

 

 

 常ならばスタジオの絶対君主に、立場をわからせられているところ。

 

 だが同志ママ長は優しく微笑み、その無作法を見逃した。

 

 いよいよもって違和感は加速する。

 

 

 

 「がろうくんだがおー」

 

 がろうくんはいつも通り。

 

 クリークママにあまり興味がないのだ。

 

 今日も熱心に自分と女児の尻に熱い視線を向けている。

 

 死ねばいいのにコイツ。

 

 

 

 「ウマ美ちゃんも元気だウマー」

 

 ウマ美ちゃんも、今日は理性を保持しているようだ。

 

 トウカイテイオー宅への復帰を許されたのだろう。

 

 昨夜は余程、尻を楽しんだと見える。

 

 余韻に浸り。手を宙に向け、怪しく蠢かせている。

 

 

 

 こんな超弩級の穀潰しの寄生を、寛大にも許しているトウカイテイオー。

 

 実のところ、レズなのではないか。

 

 誘い受けの帝王。

 

 つまりはそういうことだろう。

 

 

 

 やはり当時のトレセン学園生徒会には碌な人材が居なかった。

 

 

 

 生徒会長。緋色の女王。ダイワスカーレット。

 

 副会長。奇跡の帝王。トウカイテイオー。

 

 同副会長。汚い帝王。ナイスネイチャ。

 

 

 

 君臨者の名を冠する、綺羅星の如き優駿たち。

 

 レースの実績で言えば、妥当な人選であった。

 

 だが、シンボリルドルフの目も曇っていたのだろう。

 

 

 

 愛しい後輩たちへその座を譲り、後見として。

 

 帝王たちの尻を満足げに揉みしだく、彼女の顔を思い出す。

 

 

 

 女王の尻はトレーナー専用。触れた瞬間消し炭となるのだ。

 

 一度やってみたら、首が360度回転したよ。

 

 彼女はそう言い、寂しげに微笑んでいた。

 

 やはり狙っていたらしい。色に目を曇らせすぎである。

 

 

 

 色ボケ。誘い受け。変態。

 

 トレセン学園を代表する優駿は、その実トレセン学園の乱れた性情をも代表していたのだ。

 

 世も末である。今はどんな変態が生徒会に巣食っているのだろう。

 

 興味はあるが知りたくはない。

 

 

 

 「よいこのみんなー♡今日はぁ♡特別ゲストが来てくれてるんですよー♡」

 

 クリークママによるアンブッシュ。

 

 彼女はいつでも突然に。

 

 こちらを殺しに掛かってくる。

 

 幼児の性癖を殺害するだけでは、満たされないのだろうか。

 

 

 

 特別ゲスト。どんな変態だ。

 

 自分の許容量にも限界というものがある。

 

 場合によっては、ハローワークの戸を叩く必要があるだろう。

 

 こういう時は、ゲストがレギュラー化することも想定しておかねばならぬ。

 

 甘い想定は、デスソースの如き激辛な現実にプランチャされるのが常である。

 

 エルコンドルパサーの独り身のように。

 

 

 

 

 スタジオに緊張が走る。

 

 誰だ。誰なのか。辺りを見回す我ら一同。

 

 どんな変態か。趣味は? 年収は? 

 

 

 

 特別ゲスト。お前は誰だ。誰だ。

 

 

 

 焚かれるスモーク。サンマの香り。

 

 

 

 「アーマーゾーンッ!!!!!!!!!」

 

 バァンッ! 突如床が開き、迫りあがってくる姿。

 

 幼児番組には明らかに不要なギミック。

 

 またプロデューサーの胃が破砕される。

 

 

 

 姿を探すと、七輪の前で涙を流す彼。目に沁みたらしい。

 

 予算をケチるからである。

 

 

 

 そして、スモークが薄まり、ヤツが姿を現す。

 

 いや待って欲しい。心の整理がついていない。

 

 さっき聞こえた登場の掛け声。

 

 十中八九間違いは無いが、嘘だと思いたい。

 

 だって人気女優なのだ。

 

 こんな世紀末性癖教育番組に出演していい立場ではない。

 

 願いも虚しく、彼女が煙を振り払い、ニカッと笑ってお腹を揺らす。

 

 

 

 母性に濁った瞳。

 

 抜群のスタイル。

 

 だが、シルエットに一つの異物。

 

 お腹が大層膨らんでいる。

 

 そう、彼女は妊婦なのだ。

 

 トレードマークの魔法少女ライダースーツではなく、マタニティドレスに身を包んだ姿。

 

 服装がいつもと違っても。その輝きを見誤る者などいない。

 

 性癖の伝道者。出生率の救世主。

 

 誰もが知る彼女を、クリークママが紹介する。

 

 

 

 「特別ゲストの、ヒシアマゾンちゃんです♡みんなもテレビで良く見てますよねー♡」

 

 「よう! 子供たち。ヒシアマゾンだ! 今日は仮面魔法ウマママ少女ライダーじゃないがね。

 気軽にアマゾンママって呼んどくれ!」

 

 「うふふ♡ママがいつもの倍♡今日は、張り切っちゃいますよー♡」

 

 この番組でママと名乗るのが許されるのは、偉大なるクリークママのみ。

 

 その不文律が崩れた。なにせ、彼女自身が認めたのだ。

 

 

 

 力の一号。力の二号。母性のゴリ押し。

 

 2人のママが並び立ち。

 

 辺り一帯の酸素が食い潰され。

 

 さらに狂乱の度合いを増した、歪んだ母性が場の空気を満たす。

 

 スタジオが、性癖の墓場と言う名のゆりかごと化した瞬間である。

 

 

 

 わぁぁぁぁぁぁぁぁ。幼児どもの歓声。

 

 何せ、大人気性癖特盛特撮ヒロインご本人のご登場だ。

 

 ご家庭のテレビ越しで見ていた姿を、目の前で見られる。

 

 彼らにとっては嬉しいサプライズだろう。

 

 

 

 だが、彼らは幼さ故、理解できていない。

 

 自分がこれからどうなるのかを。

 

 これから起こる惨劇を想うと、身が竦む。

 

 いったいどれだけの性癖が破壊されるのか。

 

 

 

 「ねえねぇアマゾンママ! おなか、触っていい? あかちゃん!」

 

 「ん? もちろんいいとも。ほら」

 

 勇気ある男児がゲストに歩み寄る。屈んでお腹を差し出すアマゾンママ。

 

 バ鹿、やめろ。

 

 心の中で呟いた制止は、届くはずもなく。

 

 

 

 「わー! 動いてる! すごい!」

 

 「ふふ。あんたにもこんな時が、あったんだよ……?」

 

 ゴリッ。男児の頭に押し当てられるデリンジャー。身に沁みついた動き。

 

 幼児は生命の神秘に夢中で、己が命の危機に気づいていない。

 

 引き金が引かれるその瞬間。

 

 

 

 「アマゾンちゃんー♡めっ♡」

 

 ドンッ! 

 

 母の皮を被った殺人者が、哀れな被害者の前から横にスライドして吹き飛ぶ。

 

 幼児の危機は見逃さぬ、クリークママが間一髪で、滅! したのだ。

 

 おなかの子に障らぬよう、常より優しめのヤクザキックである。

 

 ウマ美ちゃんならば、20メートルは吹き飛んでヤムチャしているところだが。

 

 さすがはライダー。そのままの姿勢で5メートルしか吹き飛んでいない。

 

 

 

 ヒシアマゾンは、スライドしつつばつ牛ンの体幹で、おなかの子を庇い、態勢を立て直す。

 

 ノーダメージ。母は強しということだろう。

 

 「おっと、すまないねクリーク。ついいつもの癖で」

 

 「もう♡今日は女優さんじゃなく、ただのママだっていうお約束でしょ♡

 ママ、ぷんぷんですよー♡」

 

 「はは、許しておくれよ。クリークには叶わないね。

 ウララ。悪いが預かっておいておくれ」

 

 

 

 パスされる拳銃。受け取った瞬間感じる重み。

 

 中折れ2連式。レミントンモデルのデリンジャー。明らかに実銃である。

 

 

 

 まさかと思い、手慣れた動きでバレルの固定をリリース。

 

 銃弾を検めると、誇らしげにトガる、熱い母性を注入するための鈍色。

 

 実弾である。コイツマジか。

 

 

 

 この世界のやたらと頑丈な人類でも。

 

 幼児では、ショート弾とはいえ、41口径を脳天に発砲されれば落命は免れぬ。

 

 危うく番組の放送禁止と共に、職を失う所であった。

 

 

 

 

 そして、今さらながらに自らの生命が脅かされていた事を認識した、もっくん(5)。

 

 「ぼ、ぼく、死……? あっ……だ、だめ……」

 

 その一張羅の、サスペンダーで保持した半ズボンを小水にて濡らす。

 

 おもらしである。約束のサービスシーンだ。

 

 これには読者諸兄もニッコリであろう。

 

 

 

 

 「あらあらまぁまぁー♡」

 

 「おやおや、これはいけないね……」

 

 しかしながら、なんと不用意なサービスか。

 

 致し方無いとはいえ、それは死刑執行書へのサインだ。

 

 幼児の世話を焼く事に飢えた、凶獣たちの目が愉悦を湛え煌めく。

 

 

 

 むぎゅむぎゅむぎゅむぎゅう。

 

 もっくんが両側から四本の手に持ち上げられ。

 

 二人のママのワガママなボディー。

 

 四つの偉大なる山脈に埋もれる。

 

 

 

 その大きさは、実に合計2メートルを越える。

 

 K2越えの、人類の登頂を一切阻まない。

 

 とても優しい、四つの母性に満ちた山。

 

 だが、それこそが罠。

 

 

 

 何時だって、無知な人類の。

 

 無謀な登山は死を招くのだ。

 

 「あっ……やわらか……」

 

 もう助からないゾ♡

 

 

 

 「あらあらー♡もっくん、おもらししちゃったんでちゅねぇ♡しょうがありまちぇん♡クリークママが、優しぃく♡おむつを履かせてあげまちゅからねぇ♡」

 

 「おっと、待ちなよクリーク。これはアタシのやらかしのせいだろ? もっくん、もっくんは、アタシにおむつを履かせて欲しいよなぁ?」

 

 むぎゅむぎゅむぎゅむぎゅ。

 

 愛情たっぷりの抱擁。

 

 熱の籠ったバイノーラルの囁きにより、理性を蒸し上げられるもっくん。

 

 

 

 「あひっ……! ぼく……え、えらべない……!」

 

 ばたばたと手足を跳ね回らせ、いやいやと首を振る彼。

 

 そして最悪の選択。

 

 どちらを選んでも性癖は死ぬ。

 

 だが、選択をしない自由など、このケースにおいては存在しない。

 

 否。選ばぬ事は出来る。

 

 出来るが……その選択は己の性癖の死を加速させるだけである。

 

 

 

 「もう♡もっくんは優柔不断でちゅねー♡こうなったら♡」

 

 「ああ。ママが1人という法は無い。二人のママの、共同作業……アタシたちが、王様みたいに贅沢に、おむつを履かせて上げようじゃないか」

 

 一人の哀れな男児。

 

 甘やかしママと、勝ち気ママ。

 

 二人の母に挟まれて。

 

 ママっぱい四天王に退路を塞がれ、行き着く先は八王子インターチェンジ。

 

 性癖の中央自動車道を逆走して行く幼子の運命。

 

 理性と言う名の機動隊のサイレンも、それを最早止められぬ。

 

 

 

 それにしても、ママが二人とは。

 

 こやつら分かっておらぬ。

 

 可愛いプリンセスの母は、このハルウララだけだ。

 

 ママは二人も必要ない。

 

 そう思いつつ、もっくんの性癖の行方を見守る。

 

 まあ結果など。

 

 偽りの母でうまぴょい伝説を演奏したら、淫らなヴォーカルが耳を楽しませるように。

 

 見るまでもなくわかること。

 

 

 

 逆走の代償とは。常に一つ。

 

 ぎゅううううううう……♡

 

 バタバタと跳ね回る四肢は母性の山脈に封じ込まれた。

 

 アカチャン奔放は許されぬのだ。

 

 

 

 「「ほら、もっくん♡はやくぅ♡きもちよぉく、なろう♡」」

 

 

 

 息のみ最低限出来るよう、膨大な母性に埋め込まれた幼い身体。

 

 トドメの蕩けたふたつのバイノーラル。

 

 さぁ、新生の時だ。

 

 

 

 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!」

 

 ぐりんと白目でWピース。

 

 サービスシーンその2である。大サービスだな。

 

 全身の穴から体液を垂れ流し、幼児の性癖が完全かつ徹底的に破壊された。

 

 もはや社会に出る事は叶わぬだろう。

 

 

 

 もっくんは、ツインママによりおむつを履かせてもらえねば、もう満足を得られぬ。

 

 叶わぬ再度の快楽を求め、生涯おむつを手放せぬ、永遠の島の住人。

 

 要介護ピーターパンと化したのだ。

 

 

 

 「あら、おねんねしちゃいまちたねー♡」

 

 「おや。こりゃおむつは起きてからだね。寝たまま履かせちゃ、可哀想だ」 

 

 痙攣を続けるもっくんを、慈愛の目で舐め回し、ねっとりとした手つきで撫で続ける彼女たち。

 

 

 

 性癖の破壊者たちは、二重の意味で目覚めた彼を更に破壊するだろう。

 

 今は幸せな夢を見ていて欲しい。

 

 起きたらきっと、更なる性癖の溶鉱炉に沈み行くこととなるのだ。

 

 ハルウララは、そっと十字を切った。

 

 

 

 心の中で思う。

 

 娘の運命の相手とやら、無理矢理聞き出すべきであった。

 

 このツインママ式性癖ミキサーなら、そやつを破壊し尽くせたのに。

 

 

 

 「ところでアマゾンちゃん♡どのぐらいの頻度で来れそうですかー♡」

 

 「週一が限度かねぇ。うちの子供も居るし、撮影もある。何より旦那とタイマンしなきゃいけないからねぇ」

 

 「お盛んですねー♡この負けウマ♡」

 

 アヘ顔の男児を愛玩しながら、のほほんと井戸端会議に興じる邪神ども。

 

 

 

 チャンスはまだまだある。

 

 ウララは密かにほくそ笑んだ。

 

 

 

 

 

 

 この後、滅茶苦茶幼児の性癖が破壊された。

 

 被害者の数は、番組史上過去最大の数を記録したという……

 

 

 

 

 

 

 

 つづかない


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