リリカルFate 八神を名乗ることになったエミヤ 作:古明地こいしさん
「ヴィータちゃんの反応も、シグナムの反応もないわ。どちらもセットアップしてないみたい」
夜、探っているであろう時間に反応がない
どちらも見つけていないということだろう
しかしこうも
「なぜはやてまで出張ってくるのだね?」
「そりゃ、大将さんが家で引きこもる〜、なんてそないなことしとったらあかんやろ?現場監督はウチや。魔法は使えんでも、ウチは家族の
いつから幼少児童...8歳の子供が大人5人の面倒をみる社会になったのだ?
これには世界に同情を禁じ得ないな
「士郎、ホンマにここでええの?色々と用意してもらってるけど...」
「なに、紅茶など淹れるのは慣れている。執事見習いもやったことがあるからな...それはそうと寒くないか?」
「上着でなんとかなっとるよ。しかし極楽やなぁ...なんやお姫様にでもなったみたいや。シャマルとザフィーラは警護?みたいなのになってて、ヴィータとシグナムは御二方の話をシャマルづてで通信することで派遣騎士になってて、士郎は最終手段の...」
確かに
それを今...いや、私の行動を読まれた時点で八神はやてという少女が持つ天才差は....完璧、いやそれ以上か。
完璧な人間などいない。
しかし、完璧ではないが故に完璧以上というのも存在する
「はやてちゃん!例のロストロギア、金髪の子、フェイトちゃんが強引に見つけ出そうとしてるみたい!」
「全く...海鳴市に迷惑をかけるなとあれほど口酸っぱく言っておいたのがまだ分からんか」
「いや、違うよ。フェイトちゃんは迷惑かけんよう、人に当たらんよう調節しとるみたいやで、ほら、電撃の当たっとる場所見てみ?」
...なるほど、帯電状態で魔力を直に流す、それによってジュエルシードに辿りつかせるというわけか
「これ、士郎とシグナムが戦った時みたいなやつやな...結界やっけ?」
「うん。なのはちゃんとヴィータちゃんもここに入ってるわ...始まるわね」
「さて、4人...いや、6人の戦闘、お手並み拝見といこうか」
しかしあの宝石、何かに似ていたような...いや、今はその考えはやめておこう。観察が大事だ
sideヴィータ
「うっさいぞ、高町なんとか!」
「なのはって呼んでよ〜...でも、ヴィータちゃんもいるからジュエルシード集めるの、直ぐで助かったよ...まさか私たちの街に魔導師がいたなんて」
「はい、驚きです。魔法の文化がない世界にいるとは僕も思いませんでした」
「平和に暮らしたいやつだっていんだよ...これは!?おい、チビ助!早く結界展開しやがれ!」
アタシにシグナムから、シャマル越しで連絡がきた。今ジュエルシードを発動させるとただそれだけ、だけどそれだけでアイツが何を言いたいのかはわかった
「広域結界!」
電撃が、ジュエルシードの姿を見せやがったな...さて、あれを壊すのには骨が折れるが...コイツはコイツでフェイトってヤローと話がつけたい、だからアタシに無理言って特訓もした...なら、しゃーない。
アタシはシグナムの相手をしてやっか!
「おい、行くぞ!行かないなら置いてくからな!」
「あ、うん!」
「ヴィータ、まさか2人が対決するのを狙って?」
「さぁな...アタシは考え無しに突っ込むのが取り柄なんでね...此処で会ったが百年目!倒させてもらう!」
と、アニメに出てきたセリフをアタシは言ってみた。かっこよかったんだよな
「ふ...ならば私もそれ相応の決意を持って"貴様"を斬ろう」
ちっ、あくまで演技するつもりなのかよ...まぁいい
だったらアタシもアタシで全力を出すまで
「ぶち抜けぇええ!!」
「使わず...ならばいなす!」
「なっ!?」
「突っ込み過ぎだ。さて、後ろががら空きだ!」
即座にあの高町なのはに教えてもらった即席のプロテクション、あれを展開した。それにより、シグナムの直接の攻撃は避けられた
「危ねぇ...今のは本当に...」
「...相当実力を上げたようだな」
「当たり前だ!そっちこそ、この街守る気あんならこっちにつけよ」
「...私は強者にしか興味はない」
これも、演技、いや、演技混じりの本気だな...っ!
「なんだこの魔力は!?」
「ジュエルシードが暴走をしたのだろう...このままでは次元振が起きて、崩壊するぞ!争っている場合ではないな...協力して封印を...!?」
シグナムの目の前に降り立った人物を見て、アタシらは驚いた。近くのビルで待っていた男、監視していた男だからだ。
ソイツの名は...今の名は
「「エミヤ!?」」
「すまないが、アレは破壊させてもらう。まずは第一波を突破するのが先だな」
「待ってください!ジュエルシードは必要なもので」
「この街を守るためだ。諦めろ、それともこの街は滅んでいいと?」
話してるだけだと刻一刻と時間が刻んでいく、時間が経つにつれて次元振は酷くなるあまり
「
「バカ!今破壊なんてしたら爆発が」
「...
アタシらの前に、7つの花弁が展開された。これが士郎の防御魔法か?こんなの、アタシですら貫き通せるか...っ、やっぱり次元振の威力は相当なものか...
「くっ!」
士郎の腕から血が、しかし、士郎はもう片方の手で新たな武器を作り出した
「
それはまるで呪いのような、禍々しくも、魅入ってしまうような槍だった
「
槍を投擲した。いや、それは当たり前だ
槍とは本来、払ったり、突いたりするもんだ。けど、昔の人じゃ、投げて当てる...なんてこともしていた
そして、士郎が作り出した赤い槍がジュエルシードに当たると暴発しかけていた魔力が消えたという
「おい、エミヤ!今のはなんだ!?」
「悪いが企業秘密だ。これもこの街のためでな。さて、なのは、こうして私はしがない正義の味方などをやっている魔導師だ。まぁ、魔を使うものでも、見習いではあるが...もし次があればこれ以降は私が破壊し、いましたように無力化する。いいな?」
無言が続く。アタシらが答えていいものじゃねぇ、それに
「...分かりました。でも士郎さん...はやてちゃんはこのこと...」
「知っているさ、承認をもらってやってる。でなければ出てこない。そろそろ帰らないとはやてに怒られるので帰らせてもらう」
あ、アイツ逃げやがったな...ちっ、まぁはやての家に帰ったら後々問い詰めりゃいいか
「ではな、ヴィータ。次に相見える時は倒す」
「ほざけ!アタシがそっち3人まとめて倒してやるよ!」
「あの、ヴィータちゃん。穏便にね?穏便に...名前、聞いても?」
「...シグナムだ。しがない魔導師だ。ではな」
そう言ってアイツとフェイト、そして狼?は飛んでった。アタシも帰って風呂入りてぇ...
「じゃあな。高町なんとか、次勝つんだったら何か作戦でも練ってな。アタシが全部潰すまえに」
「だからヴィータちゃん、それはそうだけど...って、いない!?」
「....で?士郎、
「...気分のいいものではないな」
それを聞いたらアタシは眠った
sideout
「...そうだったな...あの人種....あの類のものに、私は出会っていたな...」
どんな願いも叶える力
それは生前体験したことで、忘れてはいけないもの
衛宮士郎が絶対に忘れてはならないものであり、衛宮士郎があの地獄を二度と作らないと考えてしまった元凶
「聖杯...」
まさにその類であった。
そして歪な形で答えるというのもまた同じ
不完全な聖杯のようなもの
それがあのジュエルシードだ
「さて、少し眠るか...セイバーが摂っていたように、休眠することではやてへの負担は減らせるだろう」
そしてソファーの上で眠る。あの地獄を思い出しながら
エミヤが魔術師と答えなければならない所を魔導師と答えているのは混乱を避けるための言葉選びです。
シグナムも同じく騎士と答えられないためです