リリカルFate 八神を名乗ることになったエミヤ 作:古明地こいしさん
意識が浮上するとはこの事か
目が覚める。
体がダルい。
昨日魔力を使いすぎたためだ。しかしそれはただの言い訳
平和で満喫していたが故に体が鈍っていただけだ。
幼少期から鍛錬を欠かさずに...そう教えこまれたはずなのにと言いき聞かせ目を開けると
「やっと起きやがった。はやて飯、作ってくれてるから食うぞ〜」
目をパチクリさせてしまう。ヴィータが私より早起きとは...
今の私を見れば鳩が豆鉄砲を食らったのように驚いた顔なのだろう。
記憶が鮮明に、若返っているのかと思いもしたが、そんな事るあるはずもない
「すまないはやて」
「ええんよ、昨日は大変やったんやから。それで、昨日使った武器とかの名前はなんて言うん?」
「....まさか調べる気か?」
ニッコリとしながら頷いている。こういう所は凛に似ている。やはり声質が悪魔性を産んでいるのだろうか、ならばこの声色の人は恐らく周りに苦労をかけるだろう
「調べるなら私が答えよう。まず弓は以前に使ったからいいとして、最初の盾、あの盾は本来投擲物への対処法として使われる防御宝具なのだ」
「のわりには結構防げてたじゃねーか」
「いや、4枚も割られるのは異常すぎる。残り2枚にでもなったら腕が耐えられんな。いやなに、そこはマスターへの期待に応えるために守り通すが」
「名前は?」
「
「頭痛くなってきたわ...うち、そないな強い英雄さん呼んでたん?」
「...君が召喚したサーヴァントなのだ。そのサーヴァントが最強でないはずが無いだろう?」
いつの日かに言ったようなセリフをまたもや言ってしまった。でもまぁ...彼女と重なる部分もある。仕方ない
その後、アルバイトをこなし、そのままフェイトの家まで行き、料理を作り終えると帰宅し、昨日と同じ事を始めた。
全くの徒労に終わったが、とりあえずは数日、探索も全て任せて魔力の反応があり次第...と言ったところか
「士郎」
「なんだね」
「なんもない日がくるとええな...」
「...そうだな」