俺のナイメアでハンティング!   作:ヤーナムの影

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プロローグ

「あぁー、すまないが受験番号114514番……夢中 狩人(ゆめなか かりゅうど)くん? 本当にこの記載は何かの間違いって訳ではないよね?」

 

「────!? ────!!!」

 

「全て正しいです、何か記入漏れなどありましたでしょうか? そう狩人様はそうおっしゃております」

 

 

 栄光ある雄英高校、その受験の一つである面接会場では早速不安な空気が漂っていた。

 面接官である人が受験を受ける生徒を向け入れる、しかしそこには生徒はおらず、代わりに来たのが性別からして違う何故か車椅子を押して入ってきた10代後半ほどに見える女の子。そしてその車椅子に寝かせられている赤子だけでだった。

 その異常さは面接官であるイレイザーヘッドが何かに対して驚き目を見開いて固まり、俺ことプレゼントマイクがおふざけ無しの真面目口調になって質問、そしてハイスペックの個性を持つネズミである根津校長が何故か突然に恐怖に震え、使い物にならない事から明らかだろう。

 

「ハッハハ……コレはしびぃーぜ」

 

 もしかしてとプレゼントマイクは思い性別や年齢などの記載ミスを疑ったがそうではないらしい。イレイザーヘッドに頼ろうにもイレイザーヘッドは既に明らかに異常状態に陥っている根津校長を保健室へと運び出しているために不在となったので頼れない。

 

「えっと、君? なんだよね、狩人君というのは」

 

 流石に男と記載があるのに女の子な訳ないだろうなぁ〜なんて思いながら問う。すると女の子は一瞬首を傾げたが何かに気付いたのだろう、車椅子に乗せられている赤子を抱えた。

 

「私は人形、狩人様に仕える物です。そして狩人様はこちらにおらせます赤子でございます」

 

「」

 

 え? この反応的にまさかまさかの赤子の方か? ってか、自身の事を人形って不思議ちゃんかよ……

 人形と名乗った不思議少女は赤子が狩人君だと言うが到底信じられない……けれど今の世の中、個性って言う超常現象が当たり前のように起こっている世界だ。そんな事も……ある、のか? 

 

「そ、それじゃ次の質問だが────」

 

 俺は考えるのを止めた。赤子でも相手は個性持ちだ、なんか秘密があるんだろう。例えば次の質問内容とか。

 

「────この夢を現実にする個性って具体的に言うとどんな事が出来るんだ?」

 

 ナイトメア・ハントとかカッコいい振り仮名振ってあるが、説明がアバウト過ぎてうまく理解出来ねぇ。なんだよバジャーとか、プシューとかギギギ……ッドカン! とか擬音ばかりじゃないか。意味わかんねネー

 

「私がご説明させていただきますと狩人様の夢から夢の住人をブシャー、ドカン! っと現実世界へドドンッ! と使徒とし、連れて来る個性でございます」

 

 なるほど、あの部分は彼女が書いたんだな。そして口で説明されても擬音ばかりでまたわけわかんなぇ。

 

「お分かり、いただけたでしょうか?」

 

「────ッ! OKOKベリーベリーグッドだ!」

 

 いや、わかんねぇーよ。

 なんか涙目になりかけてたから咄嗟に取り繕ったが内容自体は理解不明だぜ、こりゃ。

 多分彼女なりに説明したんだろうが全くもって意味がわかん。なんだか満足げな表情を見るにもう聞けないだろうから後は実技試験で見るしか方法は無いが……でもこんな赤子の姿で本当にやれんのか? 

 そんな感じで面接は終了した。一応あの後も色々と手順通りに聞きはしたが擬音ばかりで話になんねぇ。けれど最後に俺の思い付きで聞いた内容が気になるな。

 

「そーいえばドール少女、狩人ボーイは何故眠り続けているんだい?」

 

「狩人様は眠り続けていなければなりません。もし目覚める事があろうものなら────」

 

「あろうものなら?」

 

 

「この世界に最悪がドドトッンット降りかかるでしょう」

 

 ドドトッンットで部分は意味がわからないが最悪って……一体なんなんだ? 

 

 

【相澤君! 相澤君! 獣狩りが、狩人が来たよおおおおおお!!!】

 

【校長落ち着いてください、どうしたんですか一体】

 

 ……っとその前にイレイザーの助けに行かないとな。ってか、なんで保健室にいるはずなのにここまで声が届いてんだ? 

 

※※※

 

 おらぁー人形ちゃん! 気張って実技試験、合格するぞー! 

 

「はい、狩人様。私も出来る限り力添えさせていただきます」

 

 実技試験会場B。俺たちは門を開く時を今か今かと待ち続けていた。

 あと突然だが俺は転生者だ! え? いつも通り過ぎて飽きたって? 

 

 

 

 ……

 

 

 

 ……黙れこ※※

 

 

 

 まぁ、それは置いておいて俺ってば生まれた時からずっと成長せずに赤子! そう、赤子のままなのだ! なんなら生まれた時から眠りっぱなしだし。だけど寝ている状況なのに意識はハッキリしていてやべぇーな、生まれ変わったってのに変な難病持ちかなぁー? なんて考えた頃に転生した世界ってのがヒロアカの世界ってのを知り眠りながら意識がある状況も納得した訳よ。

 そんでもって俺の個性の問題だ。

 両親はどちらも夢に関する個性持ちだった。母親はグリム童話の如く寝て夢を見ると夢に出てきた服を作り出すことの出来る個性で父親は夢を誘発させる個性。だからセオリー通り俺も夢に関する個性持ちなのかなぁーなんて呑気に考えていた3ヶ月目の夜。何を考えたのか父親がなんとも微笑ましい笑顔と共に夢を誘発させる個性を発動。俺は生まれ変わって初めて、夢を見た……見てしまったんだなぁコレが。

 

 結論から言おう、俺の個性はブラッドボーンと言うゲームに登場したキャラクターを現実世界に出力する個性だ。夢を見る事によって強制発動された俺の個性はなんとも異様。年齢はその時に固定され成長することは無く、なんなら俺は夢を見る度にヤーナムの街を駆け回って獣狩りしてる始末だ。いやー、完全に悪夢だよ悪夢。なんで俺ってば獣狩りの夜を寝る度に観光し続けなきゃいけないんだよ。そんな状況は続き、俺の個性はブラッドボーンの世界へと行く事かな〜なんで考えて始めた3歳になった頃、ある出来事がきっかけにブラッドボーンのキャラを出力できる事が分かってしまった。俺はずっと赤子のままなので両親に負担かけて申し訳ないなぁ〜なんて考えながら時計塔のマリアを片手間に相手にしてた頃、最後のモツ抜きを土手っ腹に食らわせながらリアルでの世話役として人形ちゃん欲しいって考えたのいけなかったのか夢から覚めて意識を覚醒させるとそれは待っていた。

 

「────かりゅうどちゃま、おはようごぢぁいます」

 

 うわぁーお、幼女版ミニ人形ちゃんってマジかってね。

 体はマリア、頭脳は人形! ってな感じの子を出力してしまってさぁー大変。父は困惑し、母は隠し子かと父を疑いリアルファイト勃発しかかったがまぁなんとかなった。なんと俺の言葉を人形ちゃんが代弁してくれたのだ! その事に初めて人形ちゃんを介してとは言え息子と喋れて両親は歓喜歓喜、大歓喜。そして個性によって人形ちゃんは生み出されたと説明されても俺ちゃん驚愕。そんなカオスな状況は長く続き、なんやかんやトラブルとかあって結果的に雄英受ける事になり俺は今に至るって訳。ついでに言っておくと一応人形ちゃんは個性の一つって役所に提出してるから戸籍関係は解決は問題なかった。てか、この世界超常現象について容認し過ぎでしょ。成長する人に最も近い人造人間の如き人形を生み出したんだぜ? 普通なら怪しい研究機関に真っ先に放り込まれるだろうに。

 

「そろそろ時間でございます狩人様」

 

 なーんて思考の海に沈んでたら時間のようだ。一応運動という事で運動着に着替えさせた人形ちゃんに押されて俺達はスタートラインに着く。ざわざわと小声で俺がいる事に戸惑っているようだが皆のものよ受け入れよ。赤子が受験している、それが現実だ。

 

「────行きます」

 

 空気がピリつき物理的に重くなるのを肌で感じながら今────

 

「試験開始ッ!」

 

 ────俺達の試験が始まった。




・基本情報

名前:夢中 狩人
年齢:3歳(16歳)
個性:ナイトメア・ハント
Bloodborneのキャラクターを夢の中から呼び出して使徒する事ができるぞ! 
そのかわり夢を見るたびに強制的に獣狩りの夜にぶち込まれ、年齢が固定されるがな。
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