白い空間
「はっ」
ザエルアポロは何も無い真っ白な空間で目覚めた。
「ここはどこだ?……僕は確か……!?」
『100年後まで御機嫌よう』
「思い出した……あの死神ィ」
そうだ僕はあの死神に……
「思い出したかな?」
「誰だ?」
声のした方に目を向けるとその空間が歪み1人の女性が現れた。
「私は君をここに呼んだものだよザエルアポロ・グランツくん」
「ここに呼んだだと?」
「ああ、死んだ君の魂をね?」
「……なるほどやはり僕は死んだのか」
「おや?あまり動揺しないね?」
「当たり前だろう流石にあの状況から生きてましたなんて思うつもりは無いさ、で?君はそんな死人の僕に何の用だい?もしかして生き返らせてくれるとかかな?」
僕は冗談半分で聞いてみた。
「ん~それでもいいんだけどね~」
「できるのかい?」
思いもよらないチャンスにザエルアポロは少し反応した
「当たり前だろう私を誰だと思ってるんだい?憂鬱の魔女リリィスミス様だぜ?」
「いや……憂鬱の魔女が誰だか知らないができるなら生き返らせてくれ僕はあの死神を殺さないといけないからな」
僕はらしくもないくらい殺気立っていた。
「まあまあ落ち着きたまえよザエルアポロくん正直君を生き返らせることに異論はないさ、でもいいのかい?今のまま生き返らせても正直二の舞だぜ?」
「……何が言いたい」
「ん?ここはあれは油断しただけだ!次があれば負けないというところでは?」
「何が言いたいと聞いてるんだ前置きはいい結論を言いたまえ」
「ふふ、そうだねじゃあ言うけど君は完璧な生命体ではなかったそれは今回の戦いで分かってくれだだろうだから私が君を完璧な生命体に近づけるように手伝ってあげようと思うんだ☆」
「完璧に近づけるように手伝うだと?」
「そう、はっきり言わせてもらうとこの世界だけで君が完璧な生命体を目指すのは無理な話だ」
「この世界だと?はは面白いなまるで別の世界があるみたいな言い方だね」
「その認識で構わないよ世界は幾つも存在し世界によって力も法則も何もかも違うそれらを解析できたら君は完璧に近づけるんじゃないかと私は思うだ」
「完璧に近づけるね……完璧になれるとは言わないんだね」
「ん~私は別に完璧を否定するつもりは無いよ?ただ完璧に辿り着けるかは君次第だからねザエルアポロくん?」
憂鬱の魔女はニコニコ笑顔でこちらを見上げてきた。
「……まあいい君がなんのために僕を選んだとかはどうでもいいその異世界を渡るのも今度こそ完璧な存在になるために甘んじて受け入れよう」
ぼくは鼻を鳴らしながらそう言いきった。
「そう言ってくれると信じていたよザエルアポロくんじゃあ早速出発!……といきたいがひとつ注意だ君には異世界に1つ渡る度その異世界の住人1人とパスを繋いでもらう」
「パス?」
「それくらい自分で調べろ☆」
「君は理不尽だな!?」
「冗談だよパスというのは魂と魂を繋ぐ力の通り道みたいなもので君をここに連れてくる前に君の魂にその機能を追加したのさ」
「誰に許可を得て僕の魂に勝手に機能を追加してるんだ君は!」
「ははははっ」
「笑うな!」
「まあいいじゃないか特に害がある訳じゃない、ただパスを繋げた同士で能力や知識、技術を共有したり呼び出したりできるってだけだよ」
いや、サラッと言ってるが結構凄い事じゃないか?
「……まあいいつまりは使えるやつとパスを繋げと言ってる訳だな?」
「Exactly!まあパスを繋いで得た力で完璧になっても意味ないだろうからそれは記憶の片隅に置く程度で構わないよ」
「最初からそのつもりだ、さあ話はもういいさっさと行くぞ」
「了解~じゃあ行くぜー!」
憂鬱の魔女が指を鳴らすと辺りが輝き始めた。
そして僕の完璧な生命を目指すための旅が始まったのであった。
気が向いたら続き書くかも?