ザエルアポロ、憂鬱の魔女との邂逅から10日たったある日のこと士道は学校から下校中見覚えのある人物に出会った。
「あっ士道くん~やっほー」
「ゲッ……憂鬱の魔女……さん?」
『この世界に留まって居たのね……』
「ん?あっそっか士道くん私の名前知らないんだっけ私はリリィスミス気軽にリリィでもいいよ~」
「わかりましたリリィさん」
「前にタメでいいって言ったのに~」
「わかったリリィ」
「よしよーし~」
そう言ってリリィは頭をわしわし撫でてきた。
「ちょっ!?子供じゃないんだからやめてくれよ!」
「私からしたら君くらいは子供だぜ?」
「……リリィさん幾つなんですか?」
『ちょっと!女性に歳を聞くの禁止よ!』
「あっ悪い!」
「あはは~気にしてないからいいよ!私ね~もう100から数えてないかな?」
「100!?」
(見た感じとリリィの姿は15~16位に見える)
「まあ見えないよね~若作りしているから♡」
「いや……若作りで片付けられるか?」
「気にしない気にしない~」
その泉こなたの様な目で手をヒラヒラするリリィはあの時の残虐な憂鬱の魔女とは似ても似つかなかった。
「そうだ!前にお茶に誘ったじゃん?今はうるさいザエルアポロも居ないし良ければこの後2人で行かない?」
『……士道今がチャンスよザエルアポロとリリィが合流する前に片方ずつ攻略しましょう』
「わかったよろしくなリリィ」
士道は二つの意味で頷いた。
「いや~付き合ってくれてありがとうね士道くん!私こうやって誰かと飲むの久しぶりでさ~ザエルアポロくんも毎日引きこもっているから付き合ってくれないし」
「意外だなリリィはコミュニティが広そうなのにな」
「いやいやそんなことはないよ~私はコミュ障だしそれに弱い人を連れてるとすぐ死んじゃうし」
「そ、そうなんだ……」
士道は乾いた笑いしか出来なかった。
「そういえば士道くんなんで私が1人で君に会いに来たのかわかる?」
「え?」
「あれ?もしかして私が偶然私が1人で偶然君と会ったと思う?」
じっと士道を見る目には答えによっては殺すと暗に言っていた。
「いや……正直怪しいとは思ってたけど」
「でしょ?つまりそういうこと、私にも企みがあって1人で君に会いに来たんだ」
そう言ったリリィの顔を見れば正解を当てたことが分かる。
「企み?」
「これを渡しに来たんだよ」
そう言ってリリィは1枚のメモを差し出した。
「これには私達の拠点の場所が書いてある」
「はい!?」
「だから~拠点のメモ招待状だよ士道くん?ザエルアポロくんも言っていたでしょ次は私達のフィールドでも戦ってもらう」
しばしの沈黙の後士道学校から口を開いた。
「……ひとつ条件がある」
「おや?なんだい士道くんお姉さん優しいから聞いてあげるよ?」
リリィはニコニコ笑いながら了承した。
「その戦いに勝ったらリリィ達との時間を1日ずつくれ」
「……ふふふ、いいでしょう約束するよ私達との戦いに勝ったら私達との時間をプレゼントするよ☆」
「ありがとうリリィ」
「いやいや大丈夫だよ~ただし戦力になる精霊は全員連れてきてね?」
「ああ……わかった」
「契約成立~じゃあね」
「待ってくれ!」
「ん?なんだい士道くん?」
背を向けるリリィに士道はひとつの疑問をぶつけた。
「リリィ達は人を殺したりすることになんとも思わないのか?」
「……ふふふ~ザエルアポロくんはなんとも思ってないだろうね~私はつまらない人間1匹1匹にかける情はないかな?」
「そんな……」
「まあ私達は違う存在なんだよ士道くん?」
そう言って振り返ったリリィの笑顔はとても無邪気なものだった。
ザエルアポロ不参加の話でした~次か次の次の話でザエルアポロがチカラを発揮します!