ザエルアポロの完全なる生命を目指すための物語   作:白ノ兎

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愉悦


突撃

「十香、折紙、耶倶矢、夕弦、準備はいい?」

 

「ああもちろんだ」

 

「問題ない」

 

「我らを誰だと思っているもちろん大丈夫だ!」

 

「同調 夕弦達はいつでも万全です」

 

「よし!じゃあ行くわよ」

 

 戦うのは十香、折紙、耶倶矢、夕弦、琴里の5人

 

「き、気をつけてください」

 

「死ぬんじゃないわよ」

 

「皆さん頑張ってくださいね~」

 

「皆ー!無茶は厳禁だよ!」

 

 比較的戦闘能力が低いメンバー(プラス四糸乃)四糸乃、七罪、美九、二亜はお留守番だ。

 

「皆……最後に言わせてくれ──全員生き残ろうな!」

 

「「「「もちろん」」」」

 

 そして士道達はザエルアポロとリリィのいる拠点に向かった。

 

 

 

 

「これは……」

 

「疑問 病院でしょうか?」

 

「どっちかといえば研究所じゃない?」

 

「……おかしい」

 

 最初に異常日気づいたのは折紙だった。

 

「何がおかしいの折紙?」

 

「ここは10日前まで廃墟だったはず」

 

「確かに……じゃあリリィ達はこの短時間でこんな施設を作ったっていうの?」

 

「そういうことになる」

 

「驚愕 それは……人間技じゃないですね」

 

「まあ、精霊だし有り得なくはない……のかな?」

 

 耶倶矢は頭を捻り疑問を浮かべたがとりあえずそう言って納得したようだ。

 

「とりあえず入ってみるか?」

 

「そうね……士道、罠とかに気をつけなさい」

 

「分かってるっと」

 

 士道を先頭に折紙、十香、夕弦、耶倶矢、琴里の順に研究所内に入る。

 

「どう?」

 

「どうと言われても普通に白いだけの建物だな……」

 

「そうだな……特に変わったものは見えないが……」

 

 士道と十香がキョロキョロ見渡しているが変わったものは見当たらないようだ。

 

「とりあえず上に行ってみましょうか皆できるだけ離れないでね」

 

 全員は頷き琴里の後に続いた。

 

「びっくりするくらい何も無いな……」

 

「困惑 これは拍子抜けですね」

 

「気を抜かないのまだ何かあるかもしれないでしょ?」

 

 と言っている琴里も軽く拍子抜けしている……と。

 

 カチッ

 

「な、なんだ!?」

 

「誰かなんか踏んだ?」

 

「……悪い私が踏んだ」

 

「十香……」

 

 すると周りから紫の霧が発生した。

 

「これは……霧?」

 

「警戒 毒ガスですか!?」

 

『いや、そんな生易しいものじゃないさ』

 

「「「「!?」」」」

 

「この声は……ザエルアポロ!」

 

『人の名前を叫ぶんじゃない五河士道』

 

「あっ……悪い……」

 

『ふん、まあいいその霧がなんだだっけか?簡単だそれは時限式の爆弾さ』

 

「「「「はあ!?」」」」

 

「……!?」

 

 その反応を確かめると気を良くしたのか説明を始めた。

 

『その霧は体内に入り血流を流れていくそして一定時間経つと爆発を起こす、まあ君達精霊でもタダでは済まないだろうね』

 

「貴様!」

 

「十香!落ち着きなさい!」

 

 そう言う琴里も汗を浮かべていた。

 

『ふふっいい反応だ、そんな死を待つだけしかない君達にいい報告だ僕はその爆弾を解除する薬を持っている』

 

「……つまり助かりたければ逃げるなってこと?」

 

『まあその認識で構わないよ、この薬は起爆5分前までに飲めば爆弾が解除するように出来ているそれまでに飲めなければ君達は仲良くあの世行きだ』

 

「……いつまで?」

 

『今から1時間だじゃあ健闘を祈る』

 

 そうして声は聞こえなくなった。

 

「……皆大丈夫か?」

 

「すまない私が罠を踏んだばかりに……」

 

「気にしないの!やることが変わった訳じゃないんだから」

 

「肯定 そうですさっさとザエルアポロを倒して薬をぶん取ればいいんです」

 

「ふ、ふん私も気にしてないし」

 

「十香」

 

「……なんだ」

 

 パチンッ

 

「痛っ!何するんだ!?」

 

「このくらいで許す」

 

「折紙……」

 

「次から気をつけて」

 

「わかっている」

 

「皆大丈夫みたいねじゃあ進むわよ」

 

 そうして琴里に続き皆でザエルアポロの元に進んだ。

 

 

 

 

「やあザエルアポロくんご機嫌そうだね」

 

 愉悦に浸っているザエルアポロの背後に憂鬱の魔女リリィスミスがやってきた。

 

「ああ憂鬱の魔女かまあね、あいつら1番簡単な罠に引っかかったんだ、これには呆れを超えて尊敬にあたるよ」

 

 ザエルアポロはコーヒーを飲みながらこちらに向かう精霊一行を見つめていた。

 

「で、ザエルアポロくんよくあんなのこんな短時間で作れたね?」

 

「僕を誰だと思っている?あれくらいなら1日もあれば作れるさ」

 

「ふーん流石ザエルアポロくんだねじゃあ質問だけど──ザエルアポロじゃあ残り1日は何を作っていたんだい?」

 

 その場には沈黙が流れた。

 

「……爆弾の解除薬だ」

 

「……」

 

「疑っているのかい?」

 

「別に~ザエルアポロくんがそういうならそうなんだろうね~」

 

 憂鬱の魔女は背を向けると部屋から出ていった。

 

「さて……僕も待機するか」

 

 そうしてザエルアポロは精霊一行を迎え撃つために席を立った。

 




ザエルアポロ強化します!
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