ミサトはシンジの大好きなお姉さん ~碇シンジ養育計画~   作:朝陽晴空

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瞬間、肉体(カラダ)、重ねて

 ミサトが入院している間、シンジたちには使徒殲滅の命令は出されなかった。

 コウゾウが気を遣って他の適格者に仕事を回したのだろう。

 そしてミサトが退院した頃、コウゾウは任務があるとシンジたちを呼び出した。

 

「君たちは水野サキと言う使徒を覚えているかね?」

「ええ、シンジ君たちが初めて戦った使徒ですね、元水泳選手の……」

 

 コウゾウの質問にミサトはそう答えた。

 

「彼は使徒の能力に目覚める前は真っ当な水泳選手だった。しかし試合に勝つためにATフィールドを展開させた結果、パターン青が検出され、彼は使徒として金メダルをまで剥奪されたのだよ」

 

 スポーツ競技ではATフィールドの使用が認められるはずも無い。

 水泳の公式大会では過去にもスピードが出過ぎる水着が禁止になる程だ。

 

「それと今回の任務に何の関係が?」

 

 ミサトが尋ねると、コウゾウは咳払いをしてから説明を始めた。

 今、世間で『霊長類最恐女子』と呼ばれている女子レスリング選手。

 馬凛(マー・リン)は世界大会で15連覇を果たし、次の大会でも連覇を期待されている。

 彼女は音楽に合わせてダンスを踊るように舞い、62秒で決着を付けたと言う伝説まで残されている。

 

「まさか、彼女が使徒だと?」

 

 ミサトの問い掛けに、コウゾウは首を縦に振った。

 まだリン選手は公式の試合でATフィールドの力を使っていない。

 しかし残念な事に、常勝はいつまでも続くものではない。

 リン選手のコーチを務める父親によれば、彼女は常勝を誇るためにATフィールドの力を使い始めてしまったらしいのだ。

 娘が使徒と認定され、追放される姿は父親として見たくない。

 その前に娘を止めてくれとコウゾウはリン選手の父親から相談を受けたのだ。

 

「ジュニアクラスである君たちに負けたとなれば、リン選手も身を引く時期を自覚するだろう。だから何としてもリン選手に勝って欲しい」

「任せなさい! 霊長類最恐相手でもアタシは負けないわよ!」

 

 コウゾウに対してアスカは自信満々に言い放った。

 こうして、アスカが任務遂行する事になると思われたのだが、思わぬ事態が起こった。

 アスカがアメリカ合衆国中西部の街にあるレスリングチームの合宿所にリョウジと二人で遠征に行ったところ、ウイルスに感染してしまった。

 ワクチンを打って回復したものの、しばらくは隔離措置が取られ帰国できないとの事だ。

 

「次の大会までそれほど時間も無い。シンジ君にお願いできるかな?」

「そんな、僕はレスリングをやった事すら無いんですよ!?」

 

 白羽の矢が立ったシンジは、首を大きく横に振って拒否した。

 レイが勝っても相手がアンドロイドだからと逃げ道をリン選手に与えてしまう事になる。

 

「大丈夫、あたしの腕も直ったし、しっかりとコーチしてあげるから!」

 

 ミサトからそう声を掛けられたシンジは、身体がミサトと密着する事を妄想し、股間に血流が集中するのを感じた。

 シンジはシングレット(レスリング用の吊りパンツ)に着替えてサークルの真ん中でミサトが来るのを待った。

 自分の両方の乳首が露になって恥ずかしい。

 レスリングの試合をあまり見た事の無いシンジは、まさかミサトもこのX型の服を着て来るのか!?と天を突いていたが、ミサトの服がX型のは背面の部分だけだった。

 それは当たり前だ、グラビアアイドルが着る服ではないのだから。

 シンジはホッと安心したような、大いにガッカリしたようなため息を漏らした。

 しかし両肩を露出した服を着たミサトは充分にセクシーである。

 レスリングの試合では、どんなにポイントで勝っていても、両肩を相手に1秒以上抑えつけられる『フォール』を食らうと負けになる。

 小柄なシンジが体格の勝るミサトに抑えつけられては負けが確定してしまう。

 まずは相手と組んで倒されないようにする訓練が行われた。

 

「行くわよ、シンジ君」

 

 ミサトとシンジは向かい合って手を組む。

 力比べの始まりだ。

 フワッとミサトの長い髪がシンジの顔の前で舞うとシャンプーの甘い香りがする。

 するとシンジの肩からぐにゃりと力が抜ける。

 シンジはミサトに押し倒されてしまった。

 柔らかい物がシンジの顔面へと押し付けられる。

 

「ほら、両肩を抑えつけられたら負けなのよ。必死に抵抗しなさい!」

 

 シンジはしばらくの間もがいていたが、やがて全身の力を抜いて気を失ってしまった。

 

「バカシンジってば、最初から最後まで起ちっ放しじゃない。ミサトの『ぱふぱふ』でイッたわね」

 

 ミサトとシンジの練習試合中継をモニターで観ていたアスカは呆れた顔でため息を吐き出した。

 リョウジはどうしてアスカが『ぱふぱふ』を知っているのか疑問に思った。

 自分が知ったのは弟たちと軍の基地から食料と一緒に略奪して来た漫画本だった。

 ミサトはシンジのパンツから染みが出ているのは、恐怖のあまりにおしっこを漏らしてしまったのだと思い、いきなり全力ではなく段階的に訓練をするべきだと反省した。

 シンジは痕跡を隠すために自分のパンツを必死に洗い流し、ファファブリーズで臭いを消すまでの念の入れようだ。

 フリースタイルで対戦する予定のシンジは、ミサトと技の練習をする事にした。

 まずは4ポイントも取れる『デンジャーポジション』。

 相手の身体を90度転がせば技が決まったことになる。

 ATフィールドの力を使っても良いと言われたので、シンジは思い切り投げた。

 ミサトは何とか受け身をとってシンジの投げ技を受け流す。

 常人相手にATフィールドを全開にしてはいけない。

 その力加減を覚えるための反復練習が続いた。

 

「デンジャーポジションには慣れて来たみたいね。次はテイクダウン行くわよ!」

 

 『テイクダウン』は2ポイントと得点はそこそこだが、相手の両手両足、両膝をマットに付かせれば技が決まった事になる。

 タックルをしてよろめかせて、背中から圧力を掛ければ割合に決まりやすい技だ。

反対側にお尻を着けさせて背中をマットに密着する仰向けの体勢でもOKなのだが、それにはどうしても相手の胸を強く押す必要がある。

 シンジにはそれが出来なかった。

 

「よし、行けるぞ!」

 

 シンジはミサトの脇からタックルして、『テイクダウン』に持ち込むつもりだった。

 しかし、シンジの足はミサトの腕に絡めとられ、ミサトはシンジの膝を深い胸の谷間に挟み込む。

 

「うわっ、ミサトさんの胸、何て柔らかいんだ」

 

 シンジは身体をグルリとひっくり返されてしまう。

 これは『ローリング』という技で、2ポイント得点が入る。

 さらにミサトはシンジの背中に乗って体重を掛けた。

 

「ミ、ミサトさんのおっぱいが背中に……!」

 

 シンジは快楽に抵抗できずに『テイクダウン』をとられて合計4ポイントをとられてしまった。

 審判の合図によりミサトはシンジから身体を離す。

 柔らかい感触が無くなって、シンジは残念で仕方なかった。

 こうなっては投げ技で逆転を狙うしかない。

 しかし『デンジャーポジション』を狙って投げても、相手がうつ伏せに着地した場合は『コレクトホールド』という技になって1ポイントとなってしまう。

 技の練習を何度も繰り返したが、やはり勝利の花形はフォールによる一本勝ちだ。

 依頼人であるリン選手の父親も、心を徹底的に折るためにフォールによる一本勝ちを望んでいる。

 そこでシンジはミサトを相手にフォールの練習をする事になってしまった。

 ミサトの両肩を自分の両腕で押さえるには、ミサトの身体の上に馬乗りのような形にならなければならない。

 しかもATフィールドの力加減を謝ると、相手を骨折させてしまうので何回も練習が必要になる。

 シンジはタオルを手に取って汗を拭く振りをして股を閉じて前屈みの体勢になっていた。

 着ているシングレットは股間の形が分かってしまうし、ポケットが無いので手を突っ込む方法も使えないからだ。

 

「3.141592653589793238……」

 

 シンジは中学校で習った円周率を暗唱して気を静めた。

 フォールの練習だと言う事で、正面から手を合わせたミサトは自分からシンジに押し倒される体勢になる。

 シンジには自分の勝ちパターンのイメージを持って欲しかった。

 

「ほらシンジ君、もっと前に出て両腕であたしの両肩を抑えつけなさい!」

 

 シンジはミサトに言われるがままに腰を前に突き出した。

 するとシンジは自分の敏感な部分がミサトの谷間に挟まれた事に気が付き、電撃に撃たれたかのように身体を前に倒してしまった。

 

「ちょっとシンジ君、大丈夫?」

 

 ミサトは全身から脱力したシンジを払い退けた。

 きっと練習の疲れが出たのだろうと、練習は一時中断となった。

 モニターで中継を見ていたアスカとリョウジは頭を抱えてため息を吐き出した。

 そして練習が再開されると、シンジは体勢を変えると言う対策を考えた。

 相手を押し倒して馬乗りになるのではなく、ミサトの身体の上を匍匐前進するような体勢で進んで覆いかぶされば良いと考えた。

 僅かな隙に上半身を起こされてしまうリスクがあるが、股間に直撃を受けるよりは良い。

 シンジは姿勢を低くして、ミサトの両肩を抑えに掛かったのだが、新たな問題が発生した。

 自分とミサトの顔が近くなりすぎて、ミサトの魅惑的な唇と自分の唇が衝突事故を起こしてしまう危険性が出て来たのだ。

 ミサトの唇を至近距離で見て、やはりシンジからは身体の力が抜けてしまった。

 

「こんなので本当にレスリングの訓練になるんでしょうね」

 

 アスカはピザを食べながら呆れ顔でシンジとミサトの様子をモニターで観ていた。

 

 

 

 そしていよいよ近づいて来た馬凛(マー・リン)との対決の日。

 彼女を使徒としてしまわないために、シンジは全力を出すつもりだ。

 しかしシンジはミサト以外の女性とのスキンシップは未経験だった。

 他の女性と肌が触れ合って興奮してしまっては、ミサトを裏切る事になる。

 シンジは自分勝手にそんな事を考えていた。

 しかしシンジとの対戦が予定されていたより前の日に、リン選手は記者会見を開き公式大会からの引退を宣言したのだった。

 リン選手は父親が自分をわざわざ中学生の少年と試合をさせようとする意図を汲んでいたのだ。

 

「私のせいで君に迷惑を掛けてしまったね」

 

 シンジとリンが触れ合ったのは握手だけだった。

 彼女の父親はコウゾウやシンジたちに感謝して中国へと帰って行った。

 隔離期間が終わってアメリカからリョウジと帰って来たアスカはとんだ茶番劇だと機嫌が悪かった。

 シンジはいけない事だとは理解しつつも、夜になる度にミサトの身体の感触を思い出すのだった。




実在のスポーツ選手と関係のない名前にしたかったので、リーンホースから連想して、馬凛(マー・リン)と言う名前にしました。

シンジとミサトの関係について

  • R15(?)の現状でいい
  • 姉弟の関係に徹するべきだ
  • アスカやリツコとの三角関係が来い!
  • より激しく!もっと激しく!さらに激しく!
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