今回はシズさんの登場です。
あとこの話で聖剣に選ばれるキャラが出てきます。
最近は、FGOの水着イベントの周回で大忙しです。
何回も同じことを続けていると疲れますね。
オート機能が欲しくなります。
もしくはスキップ機能が欲しいです。
他にもウマ娘やクァンタムマキ、対魔忍RPGとか好きなゲームがたくさんあり過ぎて大変です。
漫画だと
・落ちこぼれだった兄が実は最強 〜史上最強の勇者は転生し、学園で無自覚に無双する〜
・くノ一ツバキの胸の内
・史上最強の魔法剣士、Fランク冒険者に転生する
・異世界迷宮でハーレムを
・転生賢者の異世界ライフ 〜第二の職業を得て、世界最強になりました〜
・骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中
等を読んでいます。
面白いので、気が向いたら読んでみてください。
今回の話も気に入ってくれたら幸いです。
ーブルムンド王国ー
ー自由組合 ギルドマスター執務室ー
今この部屋には、四人の人間が集まっている。
机を挟んで、窓側に座っているのはブルムンド王国自由組合の
反対側に座っている三人は、[
[
[
三人はフューズからの依頼で『ジュラの大森林』に存在する『封印の洞窟』の調査をしていたのだ。
『封印の洞窟』には『暴風竜ヴェルドラ』が封印されているのだが、今から数十日前にその存在が消失したのだ。
一体何が起こったのかを調べるために、この三人が派遣されたのだ。
そして、彼らは今その調査の報告をしているのだ。
フューズ
「では聞こうか、ジュラの大森林の報告を。」
カバル
「大変だったんだぜ。」
「労いの言葉もないのかよ?」
フューズ
「・・・報告を聞こう。」
彼らは長い期間洞窟の調査と、危険な森の中から帰ってきたばかりで、身なりがボロボロである。
フューズは先を促すように、報告のみを聞こうとする。
カバル
「帰ってきたばっかりだって言うのに、ったく。」
エレン
「・・・お風呂に入りたい。」
ギド
「大変だったのは、旦那と姉さんの口喧嘩を宥めなければならなかったアッシの方だと思うんですがね?」
フューズ
「・・・ん。」
フューズの顔が強張る。
彼はこの三人の実力はわかっている。
だからこそ彼らの調査を依頼したのだ。
ただ、三人のリーダーであるカバルは危機回避能力に関しては、危ういものがある。
この三人のトラブルの原因は大概カバルが原因である。
それにエレンが噛み付いて喧嘩になり、それをギドが仲裁する。
そう言う構図が出来上がっている。
この三人は大概こうだ。
カバル
「洞窟ではヴェルドラの消失をか確認。」
「洞窟内を隈なく探したが、何もありませんでした。」
フューズ
「・・・何も?」
エレン
「何もです。」
ヴェルドラが消失したのだ。
それを裏付ける何かが洞窟内に何かあると思っていたが、何もない。
彼らが嘘を言っているようにも見えないし、仕事を適当に済ませて来た訳でもないようだ。
フューズ
「う〜ん・・・洞窟のことは分かった。」
ギド
「では、アッシらはこれで・・・」
フューズ
「三日間の休養をやろう。」
カバル・エレン・ギド
「え?!」
フューズ
「今度は、洞窟ではなく森の調査だ。」
カバル・エレン・ギド
「え?!」
てっきり仕事はこれでお終いで、やっと休めると思っていた三人は、フューズのその言葉で固まった。
なんと今度は、森の調査をしろっと言ってきた。
フューズ
「ヴェルドラの消失により、魔物が活性化しているかもしれん。」
「何でもいい、変化を見逃すな。」
「以上、行っていいぞ。」
カバル・エレン・ギド
「・・・・・・・・」
そう言われた三人は、青い顔をしてギルドを出て行った。
そして、しばらく歩き十分ギルドから離れたところで。
カバル
「・・・行っていいぞ。 じゃねぇーよ!」
エレン
「何ですか三日って?! もっとお休みくださいよ!」
「帰って来たばかりなんですけど!」
と、叫んだ。
二人の叫びが虚しく響く。
ギド
「・・・それ、ギルマスに直接言って欲しいでやすよ。」
本人の前で言わないと聞き届けてはくれないだろう。
言ったとしても聞いてもらえるとは思えない。
だからこうして叫ぶしかないのだ。
所詮雇われの冒険者の扱いなんてこんな感じである。
カバル・エレン
「はぁ〜。」
エレン
「またあの森か。」
カバル
「言うなよ、気が滅入るだろ。」
三人は一刻も早く休みたくて歩みを進める。
ジュラの大森林は封印の洞窟と違い、魔物の脅威度は格段に下がる。
それでも、
他にも、この三人だけでは対処できない魔物が沢山いる。
そんな森を調査しろと言うのだ。
気が滅入るのも仕方がない。
そんな三人に。
???
「君たちはもしかして、ジュラの大森林に向かうのかな?」
カバル
「うん?」
白い服にマント、腰には剣。
黒い髪に特徴的な白い仮面をつけた女性が声をかけてきた。
カバル
「・・・そうだが?」
仮面の女
「森を抜けるまで、同行させて貰えないだろうか?」
カバル
「・・・」
カバルはこの町では見たことがない彼女に警戒していた。
一応彼もリーダーを任されているのだ。
危険を持ち込むわけにはいかない。
しかし、エレンが軽いノリで動向を許可してしまった。
軽く自己紹介をしたことで、仮面の女の名前が『シズ』と言う名前だと言うことはわかった。
こうして、即席のパーティが出来上がり、三日後に出発することになった。
この調査が、シズにとって、運命的な出会いが待っているのだった。
ーゴブリンの村ー
俺は今、アリスタの巣のところに来ている。
リーアル
「どうだ? 住み心地は?」
アリスタ
「ハイ。 涼シクテトテモ住ミヤスイデス。」
「皆ンナモトテモ元気デスヨ。」
どうやら彼女達はこの場所が気に入ったみたいだ。
日陰を確保する為に外壁の上に布を貼ったのも良かったのだろう。
最初に見た時と比べて、だいぶ大きな巣が出来上がっている。
ただ、俺の知っている蜂の巣とは違い、まるで蟻塚のような巣ができていた。
アリスタ達とは話し合いの結果、ここで暮らす代わりに蜂蜜を定期的に提供してもらうことになった。
あと、犍陀多の眷属達と協力して、この村の警備もしてくれている。
喧嘩しないか不安だったが、今のところそんなことは無い。
仲良くしてくれている様で何よりだ。
リムルがドワルゴンから帰って来た時、初めて見る人物が五人いた。
鍛冶職人のカイジン。
防具職人のガルム。
装飾品を作ったり、細かい作業が得意なドルド。
建築や芸術に詳しく、基本無口なミルド。
そして、自称カイジンの弟子のエイダ。
彼らのお陰で、村が一気に発展した。
鍛治・建築に関しては、カイジン・ミルド・エイダ担当している。
初めて鍛治職人の仕事を見たホブゴブリン達は、興味深そうに、そして真剣にカイジンやエイダの話を聞いていた。
ミルドは無口だが、何となく言いたいことは分かる。
必要な木材を調達し、直径4メートル、高さ2.6メートルほどの遊牧民などが住んでいた『ユルト』っぽいものが出来上がっている。
衣服・防具・装飾品の製作に関しては、ガルム・ドルド・犍陀多が担当している。
防具は装飾品は鍛治の時と同じで、ホブゴブリン達は少しでもその知識を吸収しようと真剣に聞いている。
犍陀多が自分の糸で布を作り、それを使ってガルムとドルドが衣服を作っている。
村の皆んなは初めて着るまともな衣服に感動している。
それはいいのだが、リムルが帰って来た直後は大変だった。
それは、500匹いるゴブリン達のことだ。
犍陀多やアリスタにも驚いていたリムルだが、ゴブリン達の方に驚いていた。
最初はお引き取り願おうと思っていたリムルだが、大賢者からの助言で思いとどまり、この村で受け入れることになった。
そして、俺とリムルはゴブリン達を半分に分け、名付けを行い。
三日間寝込む事になったのだ。
俺は初めて
体は動かせず、まさしく眠っている状態だ。
だが、不思議と周囲の気配を感じることはできた。
葛乃葉とアーセナが三日間寝たきりの俺の面倒を見ていてくれた。
有難い事だ。
一時はどうなるかと思ったが、この調子なら何とか全員住めそうだ。
だが、エイダさんはちょっと怖かった。
実はリムルは、エイダさんに水勢剣流水を見せたことで、この村に同じ剣を持つ俺のことを道中話していたのだ。
俺が低位活動状態から復活した次の日、俺の聖剣を見せて欲しいといって来たのだ。
取り敢えず、今ある聖剣全部を出すと。
エイダ
「ーーーーーーーーーーーー!!!」
「なんて美しい剣なのおおおおおおおぉぉぉ!!!」
リーアル
「いっ?!」
と叫んで、おおよそ女性が見せてはいけない顔になってる。
一言で言うと、蕩けている。
エイダ
「この赤と黄色の剣!」
「見た目はリムルさんが見せてくれた青い剣とそっくりですけど、赤い剣からは熱く燃えるような炎、黄色い剣からは貫き
リーアル
(! この人、わかるのか?)
エイダさんはそれぞれの聖剣の特性を、見ただけで見抜いていた。
その中でも、特に気になったのは。
エイダ
「!? リーアルさん、この剣を持ってみてもいいですか?」
リーアル
「いいですよ。」
エイダさんが手に取ろうとしているのは、音銃剣錫音である。
聖剣の中で、一番気になる一振りみたいだ。
エイダさんが錫音を握ると、突然錫音が光り出した。
リーアル
「な?!」
エイダ
「何?!」
個体名・エイダ=ドリュウズはUQスキル『音銃』獲得・・・成功しました。
個体名・リーアル=テンペスト及びエイダ=ドリュウズが・魂の回廊で繋がりました。
相棒
《告 EXスキル・『絆の架け橋』の効果の発動を確認。》
《魂の回廊で繋がりました。》
《告 個体名・エイダ=ドリュウズは・個体名リーアル=テンペストの『無限収納』へのアクセス権が与えられます。》
リーアル・エイダ
「え!?」
何と俺とエイダさんが魂の回廊でつながり、俺の『無限収納』にアクセスできる様になった。
しかも俺とリムル、そしてヴェルドラが聖剣に選ばれたように、エイダさんも音銃剣錫音に選ばれたようだ。
ただ、無限収納へのアクセスは、聖剣とライドブックを取り出す時と、収納する時限定みたいだ。
選ばれたのなら仕方がないので、俺が持っているこれらの剣は聖剣であることを話した。
超レアな存在である聖剣が11本もある事に、そして自身も聖剣に選ばれたことに驚愕していた。
物は試しに、『ヘンゼルナッツとグレーテル』のライドブックをエイダさんに渡し、変身を試してもらった。
エイダ
「この小さな本を起動して、この聖剣に取り付ければいいんですね。」
リーアル
「うん。 ちょっとやってみてくれるかな?」
エイダ
「わかりました。」
エイダさんはブックを起動する。
『ヘンゼルナッツとグレーテル!』
『とある森に迷い込んだ小さな兄妹の、おかしな冒険のお話・・・』
エイダ
「おぉ! 音が鳴るんですね。」
音が鳴ったことに驚いたが、エイダさんは次にブックのページを閉じ、スズネシェルフにセットした。
そして錫音の柄の部分についているトリガーを引く。
しかし・・・
エイダ・リーアル
「・・・・・・」
リーアル
「・・・あれ?」
エイダ
「???」
変身できなかった。
ソードライバーを使わない錫音なら変身できると思っていたが、ダメみたいだ。
相棒
《告 音銃剣錫音に・解析不可能な封印が施されています。》
《何らかの条件を満たさない限り・変身できないと思われます。》
リーアル
(条件か・・・)
何をどうしたらいいのか、見当もつかないが。
ひとまず、音銃剣錫音と『ヘンゼルナッツとグレーテル』のライドブックはエイダさんに渡しておいた。
最初エイダさんは、自分がこんな美しい聖剣を持っていていいのか戸惑っていたが、他でもない錫音が選んだから使って貰わないとかわいそうだ。
だから遠慮はいらないと俺は言った。
なんだかんだ言って、エイダさんも嬉しそうだ。
足がルンルンだし。
ーノーザンベースー
ーリベラシオン内ー
そして今俺はリムルと一緒に、ノーザンベースのリベラシオンの中にいる。
リムルが新しいスキルを獲得したらしく、どこか試せる場所はないか相談して来たので、ここに来たのだ。
リムルは最初、このワンダーワールドに驚いていた。
見た事もない幻想的な空間に、大はしゃぎしていた。
今はリベラシオンの中に3メートルくらいの岩を出現させて、二人で眺めている。
相棒曰く、リベラシオンの中は本来何もない暗い空間が広がっているだけだが、相棒に頼めばこうやって立体物を置く事も出来るみたいだ。
リムル
「よし、じゃあやるか。」
リーアル
「おう! ここなら周囲を気にする必要がないから、思いっきりやっていいぞ。」
リムル
「おう! リムル、へ〜んしん!」
ボフッ!
リムルはスライムボディの姿で、昭和ライダーのような変身ポーズをとった。
リムルが黒い霧に包まれ、次に出て来たのは『
リムルが強くなったから『擬態』もそれに合わせてパワーアップしたのだろうか?
リムル
「『黒稲妻!』」
リムルがそう言うと、上空で一瞬光ったと思ったら、黒い雷が目の前の岩に直撃した。
後に残ったのは砕かれて、バラバラになった岩の破片だけだった。
リーアル
「『黒稲妻』か・・・すごい威力だな。」
リムル
「・・・だな。 自分でもこの威力は引くわ。」
リムルは『黒稲妻』を余程の事がない限り使わないように、封印することにした。
この威力なら大抵の魔物なら一発で倒せてしまうんじゃないか?
リーアル
「さて、検証も終わったし、出るか。」
リムル
「そうだな。 ありがとうな、ここを使わせてくれて。」
リーアル
「いいて事よ。」
俺とリムルはリベラシオンを後にした。
問題はここからである。
実はこのワンダーワールド、入る時はいつでも入れるのだが、出る時に問題を抱えているのだ。
リムル
「どんな問題があるんだ?」
リーアル
「実は・・・出るところがランダムなんだよ。」
リムル
「は? ・・・マジか?」
リーアル
「マジで。」
幸いにも、入った地点から半径1キロ圏内のどこかに出るから、全く知らない土地に出ることはない。
まるで、壊れた『どこ○もドア』みたいだ。
もしくは『どこ○かドア』だな。
そして、俺達はワンダーワールドから出ると案の定、村とは別のところに出てしまった。
魂の回廊で繋がった皆んなの気配を辿れば、迷うことなく帰れるのだが、これはどうにかならないものだろうか?
そんな俺達の耳に(リムルに耳はないが)悲鳴みたいなものか聞こえてきた。
ージュラの大森林ー
ー森の中ー
カバル
「うおおおおおおおおおお!!!」
エレン
「いやあああああああああ!!!」
ブルムンド王国を出発した彼等は、今魔物に追われていた。
全長4メートルはある大型の蟻の魔物『
何でこんな事になっているのか?
それは・・・
ギド
「カバルの旦那がいけないんでやすよ!」
「巨大妖蟻の巣に剣なんてぶっ刺すから!」
そう、何とカバルは巨大妖蟻の巣穴に剣を刺したのだ。
それを敵対行動と受け取った巨大妖蟻が、彼らを追いかけてきているのだ。
かれこれ三日の間、追いかけられている。
カバル
「しょうがねぇだろ! 気になったんだから!」
エレン
「リーダーの癖に迂闊すぎなのよ!」
カバル
「うぐ!」
全くもってその通りである。
何を考えているのやら。
エレン
「死んだら枕元に化けて出てやるんだから!」
カバル
「ハハハッ! それは無理ってもんだな!」
「なぜなら・・・その時は俺も死んでるからだあああ!!」
エレン
「いやああああああ!!」
シズ
「貴方達、無駄口叩いてないで走りなさい!」
この中で唯一冷静でいたのはシズのみだった。
そもそも、彼等が三日も生き残っているのは、彼女がいるからだ。
カバル達も薄々気づいてはいたが、シズは自分達より格上の冒険者だ。
危機感知能力、戦闘能力、サバイバル技術、どれを取っても熟練の冒険者のそれである。
今もシズが
シズ
(・・・このままじゃ追いつかれる。)
「・・・少しだけなら。」
不意に、シズは後ろに向き直り、剣を抜く。
エレン
「シズさん?!」
カバル
「おい! よせ!」
すぐそこまで巨大妖蟻が迫ってきている。
しかしシズは冷静に、自身の力を解放する。
剣の刀身に炎が渦巻き始めた。
剣を構え、巨大妖蟻に斬りかかる。
剣で切った箇所に炎が燻り、暫くすると内側から爆発した。
内側から燃やされた巨大妖蟻は地面に倒れ、それ以降動くことはなかった。
その調子でシズは、残りの巨大妖蟻を斬り伏せていく。
エレン
「す・・・すこい。」
一見順調に倒している様に見える。
しかし、カバル達は気づかないが、シズ本人は焦っていた。
シズ
(早く・・・早くしないと。)
まるで、自身の使っている炎の力に制限でもあるかのように。
巨大妖蟻相手に全力に近い勢いで、相手をしていた。
しかし、そのお陰で巨大妖蟻はすぐに討伐された。
シズ
「ふぅ〜。」
(よかった・・・間に合った。)
だが、シズは気付いていなかった。
後ろにいる巨大妖蟻がまだ生きていることに。
その時。
???
「そこの人! 伏せろ!」
シズ
「!?」
誰かにそう言われたシズは、咄嗟に地面に伏せた。
次に見たのは、炎の鳥だった。
ーリーアルsideー
俺とリムルは騒ぎが起きている方へ走っていた。
と言っても、走っているのは俺だけで、リムルは俺の頭の上に乗っかっているのだが。
リーアル
(リムルの奴、器用だな。)
騒ぎが起きている現場に来てみると、どうやらもう終わっているようだ。
周囲には、赤い巨大な蟻の魔物、解析鑑定の結果、『巨大妖蟻』と言う魔物が炎に焼かれて倒れていた。
その中に、黒く長い髪の女性が剣を持って立っていた。
リムル
(あれ? あの人どこかで?)
しかし、その時1匹の巨大妖蟻がその女性に襲い掛かろうとしていた。
リーアル
「! そこの人! 伏せろ!」
黒髪の女性
「!?」
俺は走り出し、火炎剣烈火とライドブックの『ブレイブドラゴン』と『ストームイーグル』を取り出した。
火炎剣烈火のシンガンリーダーに二冊のブックのスピリーダーを読み込ませた。
『ブレイブドラゴン!』『ストームイーグル!』
『ふむふむ!』
俺のジャンプと、女性が伏せるタイミングが重なる。
火炎剣烈火の柄にあるトリガーを引く。
『習得二閃!』
火炎剣烈火に炎と風の力が宿る。
その時、技のイメージが浮かんだ。
リーアル
「『
烈火を突き出し、巨大妖蟻に向かって飛翔する。
その姿は、炎を纏った鳥だった。
技が巨大妖蟻に直撃しると爆発が起こり、跡形もなく消滅した。
法術師の女性
「シズさん! 大丈夫?」
シズ?
「え・・・えぇ。」
盗賊の男
「い・・・今の、何でやす?」
重戦士の男
「炎の鳥みたいだったが?」
シズと呼ばれた女性の元に、彼女のパーティメンバーだろうか?
三人の男女が集まってきた。
リムル
「俺の黒稲妻もそうだけど、お前のその技も大概だな。」
リーアル
「あぁ、使い所を考えて使わないとな。」
「「「「?!」」」」
爆発の際に生じた土煙が晴れ、俺とリムルの姿が露わになる。
重戦士の男
「・・・え? 人間と、スライム?」
リムル
「ム! スライムで悪いか?」
重戦士の男
「あ、いや・・・」
リーアル
(虐めてやるなよリムル。 まぁ、俺も人間じゃないけど。)
今の俺は覇気を制御しているから、パッと見人間にしか見えないようにしているが、上手くいっている様だ。
リムル
「この仮面、お姉さんのだろ。 返しとくな。」
シズ?
「ありがとう。」
リムル
「!?」
(・・・思っていたより早く出会えたな。 運命の人。)
リーアル
「ごめん。 使い慣れていない技を使ったもんで、加減がわからなくて。」
「どこか怪我とかしてないか?」
シズ?
「えぇ、大丈夫。」
「お陰で助かったよ。 ありがとう。」
どうやら何ともないようだ。
まぁ、こっちには俺とリムルが作った回復薬があるから、大丈夫だと思うけど。
それにしてもこの人、美人だな。
左目の下に火傷みたいな跡があるけど、それ込みで美人だ。
若干幼い感じのする顔だけど、大人の女性みたいな雰囲気があって、とても魅力的だ。
「「「はあああああ〜・・・」」」
大きなため息をして、シズと呼ばれていた以外の三人が地面に座り込んだ。
リムル
「? あんた達、どこか怪我でもしたのか?」
重戦士の男
「いや〜、精神的な疲労というか・・・」
盗賊の男
「あっしら、巨大妖蟻に三日間追いかけられていやして・・・」
重戦士の男
「荷物は落とすし、振り切ったと思って休めば寝込みを襲われるし・・・」
法術師の女性
「装備はボロボロになるし、くたくただし、お腹減ったし・・・」
リーアル・リムル
「・・・・・・」
三日間も追われていたとか、一体何をしたんだ。
それに、よく見たらこの三人、ヴェルドラの洞窟ですれ違った冒険者の三人組だ。
まさかこんな所で会うなんて、縁があるな。
リーアル
「みんな、よかったら俺達の村に来るかい?」
法術師の女性
「え? 村があるの?」
リムル
「あぁ、仲間達と一緒に暮らしているんだ。」
リーアル
「食事もご馳走するぜ。」
「ここで会ったのも何かの縁だし。」
法術師の女性
「魔物が村?」
盗賊の男
「まぁ、悪いスライムじゃなさそうですし、もう一人は人間でやすし。」
重戦士の男
「う〜ん。」
まぁ、警戒するのは当然か。
こっちは完璧善意なんだけど。
シズ?
「いいんじゃないかな。」
法術師の女性
「シズさん?」
シズ?
「お邪魔しよう。 この人達は信用できると思うから。」
重戦士の男
「・・・シズさんがそう言うなら。」
リムル
「じゃあ、行くか。」
リーアル
「おう、ついて来てくれ。」
そう言って、俺とリムルは彼等を村まで案内した。
村に着いたら、ホブゴブリンや嵐牙狼族、
暫くしたら起きたので、料理を振る舞った。
と言っても、鉄板の上で肉や野菜を焼くだけの簡単なものだが、今の彼等にはご馳走だろう。
現に今彼等は一心不乱に肉や野菜を食いまくっている。
そんな中、シズさんはマイペースに食事をしていた。
一つ分からないのは、仮面越しでも飲食が出来ている言うこと。
リムル
(器用だな、運命の人。)
リーアル
(どうやって食べているんだ?)
リグルド
「えぇ〜・・・お客人方、
「改めて紹介します。 こちらに座す御方々が、我らの
リムル・リーアル
「よろしく。」
リグルドのその言葉を聞いて、シズさんを除いた三人は驚いていた。
シズさんは相変わらずマイペースにお茶を飲んでいる。
ちなみにシズさんが飲んでいるお茶は、偶然見つけたものである。
森を散策している最中、香りのいい葉を見つけたので、試しに焙煎して御湯を注いで飲んでみたところ、意外と美味かった。
感覚的にほうじ茶に近いかもしれない。
すると、リムルがいまだに戸惑っている三人を見て。
リムル
「初めまして。 俺スライムのリムル。」
「悪いスライムじゃないよ。」
と、俺にしか分からないネタを披露したので、思わず。
リーアル・シズ?
「プフッ!」
法術師の女性
「? シズさん?」
リーアル
(うん? これって・・・)
リムル
(ネタが通じた?)
今のネタは、ド○クエに出てくるスライムのセリフだ。
それが通じたと言うことは、彼女も転生者なのだろうか?
それを見て毒気が抜けたのか、彼等が話し始めた。
重戦士の男がこのパーティのリーダのカバル。
盗賊の男がギド。
法術師の彼女がエレン。
そして、向かう方向が同じと言うことで、臨時のメンバーとなったシズ。
やっぱりシズさんって、日本人っぽいな。
正座してるし。
それからカバル達は、ここに来ていた理由を話してくれた。
ブルムンド王国のギルドマスターの依頼を受けて、調査をしにやって来ていたのだ。
どうやらヴェルドラが消えた影響は周辺に影響を及ぼしていたようだ。
洞窟だけでなく、周辺の調査までするくらいだ。
リムル
「俺達、ご覧の通り村を拡大している最中なんだが、ギルド的には何か問題があるのか?」
リーアル
「まぁ、多種多様な魔物が集まっているからな。」
「一応、敵意を向けられない限り攻撃はしないように言ってはいるけど、人間からしたら結構な脅威だと思うし。」
カバル
「・・・いや、多分大丈夫だろ。 なぁ。」
エレン
「そうね、魔物のやっている事に口を出せる立場じゃないし・・・国としてはどうなんだろう?」
ギド
「う〜ん、事が国家規模となると、アッシには想像もつかないでやすね。」
まぁ、彼等は冒険者だからな。
国の考えている事なんて分からんだろう。
それこそ、ギルドマスター位じゃないと、国との直接の関わりなんてないだろうし。
リムル
「まぁ、話はわかった。」
「今日のところはここに泊まっていくと良い。 ゆっくり疲れをとってくれ。」
カバル・エレン・ギド
「ありがとう御座います。」
リーアル
「リグルド、リグル、彼等を空いているユルトに案内してやってくれ。」
「丁重に頼むな。」
リグルド
「ハッ!」
リグル
「分かりました。」
彼等との話が終わり、カバル・エレン・ギドの三人は食事が終わった後未だに発展途上のこの村を散策していた。
そしてシズさんは一人、夕日に染まるこの村を、一本の木が聳える小高い丘から眺めていた。
シズ
「・・・・・・」
リムル
「どうかな? この村は気に入ってくれたかな。」
シズ
「スライムさん。 あ! リーアルさんも。」
リーアル
「此処にいたんだな。」
リムルがシズさんと話したそうにしていたので、二人で彼女を探したいたのだ。
夕陽を眺めながら黄昏ているシズさんも、何だか絵になる。
何となく儚さも感じるけど。
シズ
「この村ってすごいね。」
「ホブゴブリンだけじゃない、嵐牙狼族に
リムル
「ビックリした?」
シズ
「すごく。 でも、良い村だと思うよ。」
リムル
「へへ。」
自分達が造った村を誉められるのは良い気分だ。
いずれは彼女達みたいに、人間達も気軽に来れるような町にしたいと思っているからな。
リムル
「・・・なぁ、シズさんってもしかしてにほ「スライムさん、さっきのはゲームのセリフでしょ。」・・・え?」
シズ
「『悪いスライムじゃないよ。』ってやつ。」
リムル
「・・・」
リーアル
「やっぱり知ってたのか。」
シズ
「うん。 私はやった事がないんだけど、同郷の子から聞いた事があるんだ。」
そう言ってシズさんは、リムルを持ち上げ抱き抱えた。
リムル
(おぅ! この姿になってから、よく女の人に抱かれるな。)
(役得だな〜。)
リーアル
(うん? 今リムルから
シズ
「二人とも日本から来たの?」
リムル
「あぁ、そうだよ。」
リーアル
「うん。」
シズ
「そっか! 会えて嬉しいよ!」
俺とリムルは、お互いのことをシズさんに話した。
リムルはこの世界に転生する前は、職場の後輩達の相談に乗ろうとしていたところ、通り魔に刺されて死んでしまったようだ。
俺は飲食店のガス爆発に巻き込まれて死んでしまった。
そして、気が付いたらリムルはスライムに、俺は『聖龍』という龍種になっていた。
シズ
「え?! リーアルさん人間じゃないの?」
リーアル
「あぁ、普段は
そう言ってから、覇気を少しだけ解放すると頭に二本の角と、龍の瞳が出現した。
シズ
「! すごい!」
(覇気もすごいけど、綺麗な赤い目。)
リーアル
「こんな感じさ。 修行すれば龍の姿にもなれるみたいなんだけど、今の俺じゃ無理みたいだ。」
(相棒が言ってたし、間違い無いだろう。)
シズ
「そっか、二人は転生者なんだ。」
「大変だったんだね。」
リムル
「シズさんは違うのか?」
シズ
「・・・私は、『召喚者』なの。」
リーアル
(召喚者? それってヴェルドラが言ってたな。)
ヴェルドラが封印されていた洞窟で、俺達は転生者のことを聞いた、その他にもこの世界にやってくる方法があるらしい。
それが『異世界召喚』を可能にする大規模魔法だ。
これは30人以上の魔法使いが何日もかけて儀式を行い、異世界から呼び出す魔法だ。
異世界から呼び出す側の意図は、呼ばれた側に『強力な兵器』としての役割を期待して、異世界から呼び出すのだ。
呼び出す側を『召喚主』、呼び出された側を『召喚者』と呼ぶ。
その際に、召喚者は召喚主に逆らえないように、魔法で魂に呪いを刻まれるらしい。
だが、シズさんに呪いがかけられているようには見えない。
相棒
《告 解析鑑定の経過報告をします。》
《個体名・シズの魂には『呪い』に関する状態異常は確認できません。》
リーアル
(そうか。 引き続き頼むぞ。)
(シズさんに気付かれない様に慎重にな。)
相棒
《了。》
実はこっそり相棒に解析鑑定を頼んでいたのだ。
でも良かった、『呪い』の類いがかけられていなくて。
だとしたら、シズさんを呼び出したやつはシズさんをどうしたかったんだろうか?
どうやらシズさんは、後に『東京大空襲』と呼ばれる時代、日本が戦争をしている時代からこの世界に召喚されたらしい。
シズさんの話だと、シズさんは
その男はシズさんではなく別の人物を召喚しようとしていたらしく、ひどく落胆しその場を去ろうとしたがどんな気まぐれか、シズさんに精霊を憑依させ、死にそうになっていたシズさんの命を繋ぎ止めたのだ。
その時、同時に炎を操る力を手に入れた。
リーアル
「要するに、人違いでこの世界に・・・」
シズ
「・・・」コク
リムル
「なんて傍迷惑な。」
戦争中に人違いでこの世界に召喚されるなんて。
相当苦労したんだろうな、シズさん。
リーアル
「・・・でも、ある意味よかったのかもな。」
シズ
「え?」
リーアル
「だって、そいつがシズさんをこの世界に召喚していなかったら、俺達三人が時代を越えてこの世界で出会うことなんてなかっただろうしさ。」
リムル
「確かにな・・・それに関してはこの出会いを与えてくれたそいつに感謝だな。」
シズ
「・・・そうだね、私も二人に会えて嬉しいよ。」
かと言ってシズさんを召喚したそいつを許せるかと言われれば、許すことはできない。
一発ぶん殴ってやりたい。
リムル
「・・・あ! そうだ、面白いものを見せてやるよ。」
シズ
「?」
リムル
(大賢者、『思念伝達』でシズさんに俺の記憶の一部を見せてやってくれ。)
大賢者
《了。》
リーアル
「?」
(相棒、リムルは何してるんだ?)
相棒
《解 『思念伝達』用い・個体名:シズに自身の記憶の一部を見せているようです。》
リーアル
(あ〜、なるほど。)
思念伝達で俺達の時代の景色を見せているんだな。
シズ
「・・・? 誰かの部屋?」
リーアル
「え?」
リムル
「NOOOOOO!!? 違う! これじゃない!!」
シズ
「綺麗だったよ!」
部屋って、リムルの奴自分の部屋の景色でも見せたのか?
かなり慌てているが、何かシズさんに見られてはならない物でもあったのだろうか?
まぁ、男が女に見られたく無い物なんていくらでもあるが。
リムル
「見せたいのはこっち! こっちだから!」
すると、シズさんはまた別の景色でも見ているのか、表情が驚きに変わっていた。
シズ
「え?! これが・・・あの炎に包まれていた町?」
リムル
「俺も自身で見て、経験したわけじゃ無いけど、終戦後に復興に励む人達だよ。」
シズ
「こんなに綺麗に・・・! すごい!」
「まるで、絵葉書で見たニューヨークの摩天楼みたい!」
リムルが見せているのはおそらく現代の東京の景色だろう。
シズさんの時代の人から見れば、物凄く発展した景色だろうな。
リムル
「こっちの世界でも、この景色に負けないくらいの街を作りたいと思っているんだ。」
リーアル
「みんなが安心して、笑顔でいられる街にな。」
シズ
「そっか・・・できると思うよ、二人なら。」
俺とリムルの目的は、気の良い仲間達と面白おかしく毎日を過ごすことだからな。
その為にはまだまだ問題が山積みだけど、そう言われるとモチベーションが上がるというものだ。
頑張ろう。
カイジン
「おーい、リムルの旦那。」
リムル
「うん?」
その時、カイジンが俺達の所にやって来た。
カイジン
「村づくりの事で、相談があるんだが・・・今いいか。」
リムル
「わかったー。」
「ちょっと行ってくる。」
リーアル
「おう。」
カイジン
「お邪魔だったか。」
リムル
「いや・・・そんなことは。」
カイジン
「赤くなってるぞ。」
リムル
「え! ・・・いや、俺色変わらないし!」
カイジン
「ガハハハ。」
カイジンに揶揄われ、リムルは村に戻っていった。
その時、俺は一瞬、魔素の乱れを感じた。
そっちの方を見ると、シズさんが胸を押さえて蹲っていた。
リーアル
「シズさん?!」
シズ
「はぁ、はぁ、だ・・・大丈夫、大丈夫だから。」
リーアル
「・・・」
(思考加速。 相棒どうなっている?)
相棒
《告 個体名:シズに憑依している精霊が暴れたようです。》
《現在・彼女のUQスキル『
《しかし・精神的老化により・スキルの効果が減衰している模様。》
リーアル
(対策は?)
相棒
《検討します。 しばらく時間がかかります。》
リーアル
(できるだけ早く頼むぞ。)
相棒
《了。》
俺は思考加速を解除し、シズさんに問いかけた。
リーアル
「シズさん、俺に何かできることはないか?」
シズ
「・・・気持ちは嬉しいけど、これは多分どうにもならないから。」
この感じだと、シズさんも自分の状態を把握しているんだろう。
俺はシズさんにある言葉を言った。
リーアル
「シズさん。 もしシズさんが、本当に絶望しそうになったら、俺とリムルがシズさんの『最後の希望』になるよ。」
シズ
「? リーアルさん・・・それって?」
リーアル
「今日はもう村に帰ろう。」
「ゆっくり休めば少しは楽になるだろうし。」
シズ
「・・・うん。 わかった。」
それから俺とシズさんは村へと戻った。
その道中、俺達は無言で歩いていた。
実はその時、俺は夕陽に照らされてそう見えていただけと思っていたが、シズさんの剣の鞘が赤く光っていることに俺もシズさんも気づいていなかった。
リーアル
(俺も考えておかないと、シズさんを救うための方法。)
自分が使っているユルトに着いた俺は、目を閉じ方法を考えていたが、いつの間にか寝落ちしていた。
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○リムル=テンペスト 獲得スキル
Cスキル
・黒稲妻
黒嵐星狼に擬態した際に獲得した攻撃スキル
以降、スライムの姿でも使用が可能になる
○エイダ=ドリュウズ 獲得スキル
UQスキル
・音銃
音銃剣錫音に触れた時に獲得したスキル
錫音の所持者として選ばれたため、音銃剣錫音を使用することができる
リーアル=テンペストの無限収納にアクセスする権限を持ち、聖剣とライドブックの取り出しと収納ができる
現在、解析不明の封印が施されており変身は不可能
○リーアル=テンペスト 獲得技術
・鳳凰天駆
ライドブックの『ブレイブドラゴン』と『ストームイーグル』を使った技
鳳凰をかたどった炎を纏い、上空から地上に向かって突進する
いかがだったでしょうか?
リーアルがシズさんに行ったセリフは勿論仮面ライダーウィザード「操真晴人」のセリフです。
次回でいよいよリーアルが変身します。
どういう風に変身するかは、読んでからのお楽しみです。
さて、この後書きを書いているのは8/26の夜の9:00くらいなのですが、昨日ついに
仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル(初回生産限定)が届いたのでこれから視聴しようと思います。
どんな内容か楽しみです。
それでは皆さんまた次回会いましょう。