転生したこの男、龍で、剣士で、仮面ライダー   作:ナハト02

7 / 10
 お待たせしました。

 タイトルでわかると思いますが、初変身がレジェンドワンダーコンボです。

 悩んだ末にこの小説では、今回の方法でシズさんを救います。
 
 いよいよ来月25日に転スラの映画『紅蓮の絆 編』が上映しますね。
 自分は仕事の都合で、上映初日に観にいくことは出来ませんけど、絶対劇場で視聴しようと思っています。
 今から楽しみですね。


変身! レジェンドワンダーコンボ!

 

ーシズsideー

 

 一夜が明けたリムルさんとリーアルさんの村。

 今日はカバル達がブルムンド王国へ帰る。

 カバル達とはここで別れる。

 

 カバルとギドは支度を終えて待っている。

 エレンと私は、ユルトの中で支度をしている最中である。

 

エレン

「ねぇ、シズさん。 一緒にブルムンドに帰りませんか?」

 

シズ

「え!」

 

エレン

「このままお別れだなんて、寂しいですよ。」

 

 そう言ってくれるのはすごく嬉しい。

 

シズ

「・・・貴方達は良い冒険者達だよ。」

「みんなと一緒に冒険するのも楽しいと思う。」

 

エレン

「じゃあ!」

 

 エレンは期待の籠った目で私を見てくる。

 でも、私は首を横に振る。

 

シズ

「ここまで一緒に旅をして、やっぱり仲間っていいなって思えた。」

「最後の旅が、貴方達と一緒で本当に良かったと思ってる。」

 

エレン

「最後って・・・」

 

 そう、これで最後。

 多分私は、もう長くない。

 自身の内に憑依している精霊の力を抑えきれなくなっている。

 自分のUQスキル『変質者』効果で、今まで何とかなってきたけど。

 心の老化のせいか、UQスキルの効果が弱まってしまっている。

 このままだと暴走の危険がある。

 彼女達に迷惑はかけたくない。

 だから私は。

 

シズ

「・・・実は私、もう何十年も生きてるの。」

「見た目は若くても、実は結構お婆ちゃんなんだよ。」

 

エレン

「へ? ・・・何だ冗談か〜。」

「脅かさないでよ。」

 

 冗談じゃないんだけど。

 多分、冒険ができる年じゃないから、冒険者を引退すると言う認識なのだろう。

 まぁ、仕方がない。

 私は本当にそれくらいの長い年月を生きてきたから。

 そんな時、思い返すと浮かび上がるのはあの時のリーアルさんの言葉。

 

 「俺とリムルがシズさんの『最後の希望』になるよ。」

 

 この言葉だった。

 この世界で出会った同郷の転生者の二人。

 私も自身の精霊の制御の方法を探さなかった訳ではない。

 結局分かったのは、精霊との対話が一番の近道だと言うこと。

 しかし、自分のとってこの精霊は『呪い』だ。

 今更対話なんてする気になれなかった。

 

シズ

(・・・もっと生きたいな。)

 

 最後くらい、自分の好きな様に生きてみるのも良いかもしれない。

 いざと言う時は二人を頼ってみよう。

 

シズ

(どうせ死ぬんなら・・・二人の手で・・・)

 

 

 

 

 

 

ーリーアルsideー

 

 今日はカバル達がブルムンド王国へ、シズさんが単身旅に出る日だ。

 カバルとギドは支度が済み、今はエレンとシズさんを待っている。

 そこへ、俺は葛乃葉とアーセナ、リムルがリグルドとリグルを連れて、見送りに来た。

 

リーアル

「ゆっくり休めたか?」

 

カバル

「えぇ、三日ぶりにゆっくり休めましたよ。」

 

 まぁ、三日も巨大妖蟻(ジャイアントアント)に追い掛けられていたんだから、疲れも溜まっているはずだな。

 こうやって縁ができたのだから、カバル達にはキチンと国に帰ってもらいたい。

 そして、またこの村に遊びに来てほしい。

 その時は、出来ればシズさんと一緒に。

 

リーアル

(相棒、シズさんを救う方法は見つかったか?)

 

相棒

《解 方法はすでに発見しています。》

《ですが・現状・個体名・シズを救う事は不可能です。》

 

 ? 方法が分かっているのに不可能ってなんだ?

 

リーアル

(どう言う事だ?)

 

相棒

《解 この方法は・マスターが変身できた場合を想定しているため・現状は不可能と判断しました。》

 

リーアル

(それは無理だな。)

(ちなみに、他に方法はないのか?)

 

相棒

《解 可能性としましては・『希望の竜使い ウィザード』『エグゼイド 医療日誌』『パンドラビットのビルド』のライドブックを用いた『習得三閃』であれば・42.5%の確率で成功します。》

 

《ウィザードの『アンダーワールドへ入る力』で彼女の精神世界から精霊を分離し・エグゼイドの『リプログラミング』で個体名・シズの細胞にマスターの細胞の情報を上書きし・ビルドの『創る』力で細胞の生命力に耐えうる肉体を形成することで・個体名・シズの種族を『人間』から『龍人(たつびと)』へ進化させる事で急激な老化による死亡を防ぐ事が可能です。》

 

 42.5%って、成功率五割もないのか。

 だが、なるほど・・・方法は理解した。

 

リーアル

(・・・原因は?)

 

相棒

《解 魔素(エネルギー)の絶対量が足りないのが原因です。》

 

 相棒によると、変身前と後では魔素量が3倍は違うらしい。

 変身するとその恩恵でスキルの性能が上がるらしい。

 スキルから生み出されたライドブックにもそれが当てはまるみたいだ。

 変身が可能ならば、成功率は98.2%にまで上がるらしい。

 

 変身による『三冊撃』ならば、ブックと聖剣の力をライダーキックの一点に集中できるため、『習得三閃』よりも効率良くシズさんに俺の魔素を伝えやすくなる。

 こうなって来ると変身できない自分が恨めしい。

 一体どうやったら変身できるんだろうか?

 

葛乃葉

「? リーアル様、どうかしましたか?」

 

リーアル

「いや、何でもない。」

 

 そんなことを考えている内に、エレンとシズさんが支度を終えて出てきた。

 

リグル

「あ! 来たようですよ。」

 

エレン

「お待たせ〜。」

 

ギド

「待ってたでやすよ〜。」

 

カバル

「女は支度が長いよな。」

 

 その時、シズさんが歩みを止めた。

 

エレン

「? シズさん?」

 

シズ

「・・・グッ! ガァ・・・」

 

 突然シズさんが胸を押さえて蹲った。

 

エレン

「シズさん!?」

 

リーアル

「何だ? どうしたんだ?」

 

相棒

《告 対象の魔力の増大を確認。》

《警戒を!》

 

リーアル

「!?」

 

 ゴオオ!!

 

 地面から炎が立ち上り、シズさんを包む。

 球状に変化したと思ったら、突然爆発した。

 その爆風で、俺達は吹き飛ばされた。

 

リムル

「おっと! おい! みんな無事か?」

 

リーアル

「何とかな。」

 

リグル

「我々も大丈夫です。」

 

 リグルとリグルドも平気みたいだ。

 あの三人は?

 

カバル

「何だよこれ? 危険手当上乗せしてくれよ!」

 

ギド

「だから! それはフューズの旦那にいうでやすよ!」

 

エレン

「シズさん!」

 

 大丈夫そうだな。

 シズさんはいまだに炎を纏い、宙に浮いていた宙に浮いていた。

 今のシズさんには、シズさんとしての意志が感じられない。

 

カバル

「シズ? ・・・炎。」

「・・・まさか!? シズエ=イザワ!」

 

エレン

「え!!?」

 

ギド

「シズエ=イザワって、『爆炎の支配者』でやすか?!」

 

 『爆炎の支配者』?

 シズさんのことを言っているみたいだが?

 

エレン

「それって、50年前に活躍したギルドの英雄じゃないの?」

 

カバル

「あの人が! もう引退したんじゃなかったのかよ?」

 

 シズエ=イザワ。

 ギルドの英雄か。

 やっぱりシズさんってすごい人だったんだな。

 しかし、そんな人でも精霊の暴走を止められなかったのか。

 

リムル

「リグルド、リグル、村のみんなを避難させろ。」

 

リーアル

「ここは俺たちが引き受ける。」

 

リグルド

「しかし!」

 

リグル

「お二人を置いていくわけには。」

 

リムル

「命令だ! 行け!」

 

リーアル

「葛乃葉、アーセナ、お前達も行くんだ。」

「いざという時はお前達が村の住民を守れ。」

 

リグルド・リグル

「・・・ハッ!」

 

葛乃葉

「わかりました!」

 

アーセナ

「主様、気を付けて!」

 

 俺とリムルの命令を聞き、急いで村の住人を避難させにいく四人。

 俺も、必冊ホルダーから聖剣を抜き、前に出る。

 

リムル

『嵐牙、いるか?』

 

嵐牙

『ハッ! 主よ、ここに。』

 

リムル

『戦いが始まったら頼むぞ。』

 

嵐牙

『承知!』

 

 リムルも自身の影に身を潜めている嵐牙に『思念伝達』で指示を出していた。

 シズさんの顔からいつも付けている仮面と、腰に差している剣が地面に落ちる。

 仮面の下にあったシズさんの目は真っ赤に光っており、そこから涙が流れていた。

 その涙も周囲の炎によって瞬時に蒸発してしまう。

 

 またしても球状の炎に包まれたと思ったら、そこから出て来たのはシズさんではなかった。

 

炎の精霊

「・・・ギイイイイイイィィィ!」

 

 髪のように見える部分が、まるで炎の様に揺らめく。

 二本の角に、褐色の肌。

 2mサイズの人型の精霊が出現した。

 

カバル

「炎の上位精霊、『イフリート』!」

 

エレン

「あ・・・あんなの勝てる気がしないんですけど!」

 

ギド

「無理でやす・・・あっし達はここで死ぬんでやす。」

「短い人生でやしたね。」

 

リーアル

「おいおい、縁起でもないこと言うなよ。」

 

リムル

「そうだぞ、お前達も逃げとけ。」

「俺とリーアルが何とかする。」

 

 イフリートはさっきから叫ぶばかりで、こちらを攻撃してこない。

 しかし、放たれる殺気が尋常ではない。

 普通の人間では身体がすくんで動かなくなるだろう。

 

 しかし、カバル達も冒険者。

 万が一の時の覚悟は決まっているのか、この殺気の中でも十分に動けるみたいだ。

 リムルが三人に逃げろと促すが。

 

カバル

「・・・そういう訳にはいかねぇよ。」

 

 そう言ってカバルは背中の剣を抜く。

 それを見て、ギドはナイフを抜き。

 エレンも杖を構える。

 

カバル

「あの人が、どうしてこんな事になったのかしらねぇけど。」

 

ギド

「あっしらの仲間でやすよ!」

 

エレン

「放っておけないわ!」

 

 こいつらはやっぱりいい奴らだな。

 無茶だけはしない様に、見ておかないとな。

 

リムル

「そうか。」

(いい奴らだな。)「いくぞ!」

 

リーアル

「おう! イフリート、ノーコンティニューでお前を攻略してやるぜ!」

 

 俺は『言ってみたいセリフ集』の中の一つ。

 仮面ライダーエグゼイドに登場する、『宝生 永夢』のセリフを少しアレンジして言い放ち、火炎剣烈火をイフリートに向ける。

 

リムル

「一応聞くが・・・イフリート、お前の目的は何だ?」

 

 イフリートはその質問に答える気がないのか、左手を上に向ける。

 左手の指先に炎の球が出現し、それをリムルに向けて放った。

 

 リムルはその炎の球を後ろに飛び跳ねて躱し、『水刃』を放つ。

 しかし、当たる寸前で「ジュッ!」と、蒸発してしまった。

 

 すると、イフリートは3本の火柱を出現させ、何かを呼び出した。

 見た目は炎を吐く空飛ぶトカゲみたいだが。

 

リーアル

「何だあれ?」

 

相棒

《解 イフリートが呼び出した炎の使い魔・『火炎蜥蜴(サラマンダー)』です。》

 

リーアル

「使い魔! そんなの呼べるのか、あいつ。」

 

 あれもスキルだろうか?

 呼び出された3匹の火炎蜥蜴は、リムル、俺、カバル達にそれぞれ向かっていった。

 

リーアル

「アイツって、物理攻撃は効くのか?」

 

相棒

《解 精神生命体である火炎蜥蜴に・物理攻撃は無意味です。》

 

リーアル

「だよな。」

 

相棒

《ですが・マスターの聖剣であれば・直接ダメージを与えることは可能です。》

 

リーアル

「マジか! なら問題ないな。」

 

 こうなって来ると、一番心配なのはカバル達だが、彼らは防御の障壁を張りつつ、エレンの氷結魔法による遠距離攻撃で対応している。

 リムルは嵐牙と共にイフリートを警戒しつつ、火炎蜥蜴の攻撃を躱しながら、対策を考えているようだ。

 

リムル

「ってアホかー! 意味ねぇだろ!」

 

リーアル

「? リムルはどうしたんだ?」

 

相棒

《解 個体名・リムル=テンペストより・体内に溜めている水を火炎蜥蜴に放射する案を『大賢者』に提案したところ・水蒸気爆発が起きるという返答を聞き・先程の反応に至りました。》

 

リーアル

「? 水蒸気爆発が起きるとどうなる?」

 

相棒

《解 建設中の村を含めた・周囲一帯が更地になります。》

 

リーアル

「あ〜、なるほど。」

 

火炎蜥蜴

「ギイイイ!」

 

リーアル

「鬱陶しい!」

 

 さて、聖剣が効くと分かればどうとでもなるが、大量の水を浴びせるのはNGだな。

 『タテガミ氷獣戦記』の力なら、火炎蜥蜴を氷漬けにしてやれるんだが、生憎まだ持っていない。

 『オーシャンヒストリー』は作中も詳しい能力は描写されていなかったが、おそらく海とか水の生き物に関する力だろう。

 戦い方が限定される相手だな。

 

リーアル 

(いっそ純粋な魔素の塊をぶつければ消滅するかな?)

 

 俺がそう思っていると、突然リムルがエレンが放った氷の魔法『水氷大魔槍(アイシクルランス)』の前に飛び出し、捕食した。

 すると。

 

相棒

《告 個体名・リムル=テンペストが『水氷大魔槍』の解析鑑定に成功。》

《『水氷大魔槍』の習得に成功しました。》

 

《告 EXスキル『絆の架け橋』の効果が発動。》

《魂の回廊を介して・『水氷大魔槍』の情報を取得。》

《『水氷大魔槍』の習得に成功しました。》

 

《告 UQスキル『不思議な仮面の書』が『水氷大魔槍』の情報を元にライドブックを生成。》

《ライドブック・『氷結魔槍の書』が使用可能になりますた。》

 

 なんと!

 実にタイムリーだ。

 リムル、グッジョブ!

 

 俺は無限収納から『氷結魔槍の書』を取り出し、火炎剣烈火に『氷結魔槍の書』を読み込ませた。

 

 『氷結魔槍の書!

 『ふむふむ!

 

 火炎蜥蜴がこっちに向かって突っ込んでくる。

 その瞬間、また技のビジョンが浮かんだ。

 

リーアル

「『ファンドル・グランデ』!」

 

 火炎剣烈火を地面に突き刺すと地面が盛り上がり氷塊が出現する、すると氷塊が火炎蜥蜴を飲み込み氷結させる。

 その状態で、氷の塊を烈火で横一文字に斬り裂く。

 氷塊に亀裂が生じ、粉々に砕け散った。

 

 リムルの方も、習得した『水氷大魔槍』をアレンジした魔法、『水氷大魔散弾(アイシクルショット)』を使って、火炎蜥蜴を撃破していた。

 残りの一体も始末しようと、俺とリムルがエレン達に駆け寄るが、残りの一体の腹部が赤く光だした。

 

カバル

「こいつ! 自爆する気か?!」

 

 その瞬間、カバルは火炎蜥蜴に背をむけありったけの魔力を障壁に注ぎ、ギドはエレンを守るために覆いかぶさる。

 しかし、爆発の規模が大きく、張っていた障壁は砕け散り、三人は吹き飛ばされた。

 

リムル

「おい! 大丈夫・・・じゃないな。」

 

リーアル

「これ以上は無理だな。」

 

リムル

「あぁ、嵐牙お前はこの三人を安全な場所に運んでくれ。」

 

嵐牙

「しかし!」

 

リムル

「行け!」

 

嵐牙

「ハッ! 仰せのままに、ご武運を。」

 

リムル

「安心しろ。 イフリートは俺とリーアルが何とかする。」

 

 それを聞くと、嵐牙は三人を連れて走っていった。

 改めて、俺とリムルはイフリートの前に立ちはだかる。

 すると、イフリートは炎で自分の分身を作り出し、俺達を囲む。

 地面に降りてきたことで、高温により地面が溶けドロドロになっていく。

 

 リムルが体をバネの様な形にし、回転し始める。

 すると、周囲に氷の槍が出現しる。

 これは、さっき見せたやつだ。

 

リムル

「『水氷大魔散弾』!」

 

 この魔法により、イフリートは本体以外の全ての分身が消滅した。

 本体にも何本か直撃していたが、顔色ひとつ変えない。

 効いているかどうか分からないが、問題なく戦えそうだ。

 

 しかしその時、地面が赤く光っていた。

 いつの間にか魔法陣が出現していた。

 

イフリート

「・・・イエアアアアァァァ!!」

 

 俺は危険を感じ、咄嗟に飛び退く。

 しかし、リムルが遅れた。

 イフリートの叫びと共に、炎の竜巻がリムルを襲った。

 

リーアル

「リムル!!」

 

相棒

《告 イフリートのスキル・最上位範囲攻撃『炎化爆獄陣(フレアサークル)』です。》

《・・・しかしながら・個体名・リムル=テンペストには無力である・と進言します。》

 

リーアル

「え? ・・・あ! そうか、リムルには。」

 

相棒

《解 『熱変動耐性』により、熱によるダメージは・自動的に無効化されています。》

 

リーアル

「なら大丈夫か。 さて、シズさんを助けないと。」

 

相棒

《警告 『習得三閃』が失敗した場合・肉体と細胞のバランスが崩壊し・個体名・シズエ=イザワの肉体は消滅します。》

 

リーアル

「マジか?!」

 

相棒

《マジです。》

 

 いや、聞いてない。

 成功率42.5%じゃ、いまいち心許ない。

 どうして自分は変身出来ないのか?

 今から別の方法を探そうにも、そんな悠長なことをしていたらシズさんが持たないだろう。

 

リーアル

(くそ! リムルに捕食してもらうしか方法はないのか?)

 

 しかし、その方法だとイフリートとシズさんを分離できても、シズさんは急激な老化によって死んでしまう。

 せっかく知り合ったリムル以外の異世界人。

 こんな事で失いたくない。

 リムルだって絶対後悔するだろう。

 

リーアル

「・・・それでも、何もしない訳にはいかないよな。」

 

 どんなに低い可能性でも、助かる可能性があるならやるべきだ。

 ・・・これは現実逃避だろうか?

 無理矢理そう自分に言い聞かせているだけではないだろうか?

 失敗すればきっとリムルも怒るし、恨むと思う。

 

リーアル

「それでもやるしかない。」

「普通にやって魔素が足りないのなら、俺の全ての魔素を使えばいいはずだ。」

 

相棒

《解 全ての魔素を消費した場合・成功確率は75.1%に上昇します。》

《しかし・その方法では・マスターの生命活動に影響が及びます。》

《最悪・死に至る可能性も。》

 

 なるほど、いいことを聞いた。

 命懸けでやれば何とかなりそうだ。

 だが、死ぬつもりはない。

 シズさんは絶対救い出す。

 そのついでに、俺も生き延びてやる。

 

リーアル

「・・・覚悟を超えた先に希望はある!」

 

 仮面ライダーセイバーである『神山 飛羽真』の先代である、『上條 大地』の言葉が思い浮かんだ。

 火炎剣烈火を両手で握りしめ、イフリートに視線を向ける。

 すると、地面に落ちていたシズさんの剣の鞘の部分が、強い光を放ち始めた。

 

イフリート

「ウゥ!」

 

リーアル

「何だ?」

 

 鞘から剣が抜け落ち、鞘が俺の元へやってくる。

 鞘は少しずつ形を変えていき、次第に俺が知っている形になった。

 

リーアル

「っ!? ソードライバー!」

 

 それは、『聖剣ソードライバー』だった。

 どうしてシズさんの剣の鞘が?

 という疑問が浮かんだが、俺は咄嗟にソードライバーに手を伸ばし、腰に当ててみた。

 すると、ベルトが巻きつき装着される。

 その時。

 

確認しました。

 

『聖剣ソードライバー』の起動を確認。

各種ドライバー及び・聖剣の変身機能の封印の解除・・・・・・・・・・・・成功しました。

 

相棒

《告 『世界の言葉』からの申告を確認。》

《各種聖剣の変身機能の封印が解除されました。》

 

《告 覇剣ブレードライバー・邪剣カリバードライバー・最光ドライバーの封印が解除されました。》

 

《告 『聖剣ソードライバー』の情報を元に・『聖剣ソードライバー』を無限収納内に存在する・魔鉱塊を用いて複製・・・成功しました。》

 

 今まで謎の封印のせいで変身ができなかったが、ソードライバーを手に入れたことでその封印が解除されたみたいだ。

 

リーアル

「これならいける!」

 

 すると、炎化爆獄陣の中から糸が飛び出してきた。

 リムルの『粘鋼糸』だ。

 それにより、イフリートを捕縛する。

 炎化爆獄陣が解除され、無傷のリムルが出てきた。

 

リムル

「残念、俺に炎は効かないんだよ。」

 

 イフリートは糸を焼き切ろうとするが、『熱変動耐性』を持っているリムルが出した糸だからなのか、燃えることがなかった。

 

リムル

「さて、シズさんを返してもらおうか?」

 

 リムルがUQスキル『捕食者』を発動し、イフリートを捕食しようとする。

 

リーアル

「リムル待て!」

 

リムル

「え?!」

 

リーアル

「捕食するのはもう少し待て、俺が合図を出すから待ってくれ。」

 

リムル

「え? でも・・・どうする気だ?」

 

リーアル

「こうするんだよ。」

 

 俺は、火炎剣烈火をドードライバーに納刀し『無限収納』から三つのライドブックを出し、起動した。

 

希望の竜使い ウィザード!

かつてドラゴンを従え、最後の希望となる戦士がいた・・・

 

エグゼイド 医療日誌!

とある病から人々を救うため、天才ゲーマーが立ち上がった・・・

 

パンドラビットのビルド!

この二つの力が混ざり合う時、世界にLOVE & PIECEが訪れる・・・

 

 それぞれのライドブックが中に浮き、俺の前に現れる。

 起動音が再生し、ページが開かれるとその本の物語が朗読される。

 朗読が終わると自動的にページがしまり、俺はソードライバーのライトシェルフにウィザード、ミドルシェルフにビルド、レフトシェルフにエグゼイドのライドブックをセットする。

 

 すると、軽快な音が鳴り響く。

 お馴染みのドライバーの待機音である。

 

 烈火の柄を掴み、引き抜く。

 

 『烈火抜刀!

 

リーアル

「・・・変身!」

 

 炎を纏った火炎剣烈火でX字の斬撃を飛ばす。

 右肩に『ウィザードリング』を模したショルダーアーマーが付き、右手の甲から腕にかけて、青・緑・黄の宝石が出現する。

 腰のベルトから黒いマントが出現する。

 

伝説のライダーが集いし時!

 

 左肩に『ライダーガシャット』を模したショルダーアーマーが付き、左腕にゲーム病診断装置『ゲームスコープ』が出現する。

 両肩から『ライダーガシャット』の『RGサーキットボード』の基盤を模した黒い模様が入ったピンク色のマントが出現する。

 

正義の剣が〜! 悪を断つ〜!

 

 頭部には胸から伸びた赤・黄・青・紫の『フルボトルパイプライン』が伸び、額から左右に分かれ、赤・黄と青・紫のパイプの様な形のセンサーが伸びる。

 胸の中心には、ウィザード・ビルド・エグゼイドの『ライダーズクレスト』が三角形の形に刻まれ、その中心部分にセイバーの『ライダーズクレスト』が刻まれた。

 

レジェーンドライダー!

 

 火炎剣烈火で飛ばした炎を斬撃が戻ってきて、マスクに『クロスフレイムバイザー』を形成する。

 

ウィザード!』『ビルド!』『エグゼイド!

伝説三冊!

正義の心で満たされた、伝説の剣が今ここに!

 

 仮面ライダーセイバー・レジェンドワンダーコンボの誕生である。

 

リムル

「え?! それって、仮面ライダー!?」

 

リーアル

「リムル、そのままイフリートを縛っておけよ。」

 

 俺は火炎剣烈火を再度ドライバーに納刀し、トリガーを2回引く。

 

必殺読破!

ウィザード!』『ビルド!』『エグゼイド!

三冊撃!』『ファ・ファ・ファ・ファイヤー!

 

リーアル

「『豪火三蹴撃!

 

 三人のレジェンドライダーの力が右足に集中する。

 その状態でジャンプし、右足を突き出す。

 

リーアル

「ハアアアァァァ!」

 

イフリート

「!! ガアァ!」

 

 ライダーキックがイフリートに炸裂する。

 その瞬間、俺はイフリートの精神世界へ入り込み、シズさんの肉体と魂を発見しその勢いで精神世界から脱出する。

 イフリートの真後ろに着地した俺の腕の中には、目を閉じ寝息を立てているシズさんがいた。

 

リーアル

「リムル! 今だ!」

 

リムル

「よし! 『捕食者』!」

 

 シズさんを奪われ動揺するイフリートを、リムルは『捕食者』で捕食した。

 後に残ったのは、俺とリムルそして、シズさんだけだった。

 イフリートがいなくなったからなのか? さっきまで曇っていた空が青く晴れ渡っていた。

 

リーアル

「どうだ? 上手くいったか?」

 

相棒

《告 個体名・シズエ=イザワの『龍人』への進化を確認しました。》

《肉体の急激な・老化も確認できません。》

《肉体と細胞の拒絶反応も確認できません。》

 

リーアル

「じゃあ!」

 

相棒

《成功です。》

 

リーアル

「よし! ・・・あれ?」

 

 急に視界がぐらつき、力が抜ける。

 咄嗟に、シズさんを地面に落とさないようにゆっくり寝かせる。

 それを見届けた瞬間、視界が真っ暗になり、倒れた。

 

相棒

《告 マスターの肉体的・精神的消耗を確認。》

《変身を強制解除・低位活動状態へ移行します。》

《完全回復の時刻は・2日後になります。》

 

リムル

「?! シズさん! リーアル!」

 

 俺達を心配してリムルが近づいて来る。

 気絶した俺は知らなかったが、シズさんの手の中には『希望の竜使い ウィザード』のライドブックが握られていた。

 

 その頃、リムルに捕食されたイフリートは。

 

 

 

 

 

 

ーリムルの『胃袋』の中ー

 

 イフリートは、気が付いたら真っ暗な空間にいた。

 自身の炎を使って脱出を試みるが空間が広大なためか? 放出した炎はただ消えるだけだった。

 

???

「観念せよ、イフリートよ。」

 

イフリート

「?」

 

 イフリートは気づいていなかった。

 目の前に圧倒的な存在がいると言うことに。

 

???

「貴様にこの空間は破れんぞ。」

 

 最初は朧げだったその存在が、次第に鮮明になっていく。

 イフリートが全体像を把握した時。

 

イフリート

「!!?」

 

???

「そもそも貴様が敵う相手ではないわ。」

「リムルとリーアルは我が盟友ぞ。」

 

 この時イフリートは理解した。

 どうして、たかがスライムと()()があれほどの力を持っているのか?

 

 ちなみに、リーアルはイフリートと戦っていた時は覇気(オーラ)をスキルで抑えていたので、イフリートには『人間』と認識されていた。

 

ヴェルドラ

「我は『暴風竜 ヴェルドラ=テンペスト』。」

「ちょうど遊び相手が欲しかったところだ、心ゆくまで相手をしてやろう。」

 

 この後イフリートがどうなったのか?

 それを知るのは、イフリート本人と、俺とリムルの心友(ダチ)のヴェルドラだけである。

 

 

 

 

 

======================

 

◆リーアル=テンペスト

 

・各種聖剣の変身機能及びドライバーの変身機能の封印が解除された

・魔鉱塊を使用し、『聖剣ソードライバー』の複製を製作

・覇剣ブレードライバー・邪剣カリバードライバー・最光ドライバーを使用しての変身が可能

 

○習得魔法

 

・水氷大魔槍

 鋭い氷の弾丸を標的に向けて放つ

 

○獲得技術

 

・豪火三蹴撃

 レジェンドワンダーコンボを使用した際の『三冊撃(ライダーキック)

 

・ファンドル・グランデ

 地面を隆起させ、氷塊を出現させ対象を凍り付かせ、対象を粉砕する

 

○獲得スキル(絆の架け橋の効果)

 

・炎熱操作

 炎や熱を自在に操る

 

・炎熱攻撃無効(統合進化により消失)

 炎や熱による攻撃を無効化する

 

・範囲結界

 広範囲の結界を展開する

 

・分身体

 魔素を消費し、自身の分身を作り出す

 

○統合進化

 

・炎熱攻撃無効+熱変動耐性=熱変動無効

 自身に及ぶ熱の変動を無効化する

 

○スキル連結

 

・範囲結界+各種耐性=多重結界

 

・炎熱操作+範囲結界=炎化爆獄陣

 結界と炎による広範囲攻撃

 

○獲得ライドブック

 

・氷結魔槍の書

 聖剣に氷属性を付与するライドブック

 ワンダーコンボには使用できない

 

 

 

◆リムル=テンペスト

 

○獲得魔法

 

・水氷大魔散弾

 無数の氷の弾丸を対象に放つ。

 

○獲得スキル

 

・炎化

・炎熱操作

・炎熱攻撃無効

・範囲結界

・分身体

 

 

======================

○補足(一応)

 

 リムルは2013年に登場した『仮面ライダー鎧武』までの仮面ライダーは知っているが、それ以降の仮面ライダーは知らない。

 その原因は、通り魔に刺されて死亡した時期が2013年だったから。

 つまり、それ以降の仮面ライダー、2014年登場の『仮面ライダードライブ』から2020年登場の『仮面ライダーセイバー』は未視聴。

 リーアルの変身を見て、「え?! それって、仮面ライダー!?」と驚いたのは『ウィザード』と言う単語と『ライダー』と言う単語、そして『最後の希望』と言う単語から導き出したから。

 

 リムルとリーアルは、転生前は別々の時間軸で死亡したが、転生時は同じ時間・同じ場所に奇跡的に転生した。

 

 リムルは2013年に死亡し、『仮面ライダー鎧武』第42話まで視聴。

 残り5話は未視聴。

 

 リーアルは『クロスセイバー』登場後の2021年に死亡。

 『仮面ライダーセイバー』第40章まで視聴。

 残り8話は未視聴。

 

 





 いかがだったでしょうか?
 今回ほんの少ししかレジェンドワンダーコンボを出しませんでしたが、初変身でレジェンドワンダーコンボなので負担が大きく、少しの間しか変身できない、と言う設定です。

 自分では、シズさんを救う方法はこの方法しか思い浮かびませんでした。
 これが精一杯です。
 許してください。m(_ _)m

 レジェンドライダーと言えば、仮面ライダーゴーストしか登場しなかったので、今回のコンボは本当に自分の想像上のデザインです。
 伝わっているかどうか怪しいですが、皆さんの想像力で補ってください。


 さて、話は変わりますが。
 自分アプリゲームで『対魔忍RPG』や『アクション対魔忍』をプレイしているのですが、新作のアプリで『対魔忍GOGO』と言うゲームが出るみたいですね。

 ジャンルが『感度いい塩梅 ローグライクアクション』。
 感度3000倍ではなく、感度いい塩梅のようです。
 キャラクターもデフォルメされていて可愛い子がいっぱいです。

 主人公は『大真しのぶ』。(・・・対魔忍?)
 なんと現代日本から『対魔忍の世界』にやってきた異世界転生者。
 クラス委員長すら務めるほどの真面目ちゃんだけど、実はエロゲーマニアでネット中毒者。
 なし崩し的に対魔忍になるが、思考は一般人な女の子。

 脳筋が多い対魔忍の世界で生き残れるか、見ものですね。
 一般ピープルが対魔忍の世界に転生って、無理ゲーもいいところだと思う。
 何がしか、チート能力を持っているのならまだしも。

 歴代キャラも登場するみたいですけど、なんだか変?
 楽しみです。

 では、次回もよろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。