今回は短い目になりました。
こうした方が自分的にキリがいいので。
イフリートとの戦いから2日後、俺は自分のユルトの中のベッドの上で
シズさんの事が気になり、彼女が寝かされているユルトに出向こうとした時リムルがやってきた。
リーアル
「よっ! リムル。」
リムル
「おぉ、リーアル起きたんだな。」
リーアル
「おう、ついさっきな。」
「レジェンドワンダーコンボの反動で低位活動状態になるとは思わなかったけどな。」
リムル
「それなんだけど、お前もしかして仮面ライダーなのか?」
リーアル
「あれ? 言ってなかったっけ?」
リムル
「あぁ、初耳だぞ。」
俺はリムルに改めて自分のスキルについて話した。
俺が変身した仮面ライダーは令和2年、2020年から2021年の(おそらく)夏まで放送されていた『仮面ライダーセイバー』という仮面ライダーだと言うことを。
俺の持つスキルも仮面ライダーセイバーに関するスキルがほとんどだ。
ただ、イフリートと戦うまでは変身が出来ないでいた。
ソードライバーが無かったからと言うのも理由の人るだが、ドライバーを必要としない聖剣での変身や、別のドライバーを使用した仮面ライダーへの変身すら出来なかった。
それが、シズさんの剣の鞘が赤く光出したと思ったら、ソードライバーに変化し、それを腰に付けた時に他の聖剣やドライバーでの変身が出来る様になったのだ。
リムル
「じゃあ、俺も変身出来るってことか?」
リーアル
「どうだろうな? リムルは人間の姿がないし。」
リムル
「あぁ〜、そっか。」
仮にスライムの状態で変身した場合どうなるんだろう?
想像できないな。
ゆるキャラとかになりそう。
リムルの話だと、シズさんはいまだに目を覚ましていないようだ。
一応直接みに行ったが、顔色も良く呼吸も正常だったので一安心した。
彼女が眠っている間に、イフリートの攻撃の余波の影響を受けた村の一区画が焼けてしまったので、その区画の修繕と開発を再開した。
ちなみに、カバル達は回復薬のお陰ですぐに回復したので、手伝ってもらっている。
それからさらに三日が経過し、ようやくシズさんが目を覚ました。
リムルは先に来ていて、シズさんと一緒にいた。
リーアル
「シズさん! 目が覚めたんですね。」
シズ
「リーアルさん、おはよう。」
シズさんは最初、自分が生きている事に戸惑っていたが、リムルのが事情を説明してくれていたようで俺にお礼を言ってきた。
本当に彼女を助ける事ができてよかった。
じゃなかったら絶対後悔していただろう。
リムル
「俺からも礼を言うぜ、リーアルありがとな。」
リーアル
「うん? なんで?」
リムル
「だって、俺の能力だけだとシズさんを救えなかったかも知れないからな。」
「仮面ライダーの力を持っているお前がいてくれて本当に良かったよ。」
リーアル
「いや、俺は自分がしたいことをしただけだし・・・」
リムル
「謙遜するなよ、もっと胸張っていいぞ。 仮面ライダーセイバー。」
リーアル
「いやいや・・・」
そう言ってリムルが揶揄ってくる。
だが、やっぱり謙遜はしてしまう。
自分はまだ仮面ライダーとして戦ったことなんて、イフリートの戦闘の時が初めてだし、『仮面ライダー』を名乗れるほど自惚れられない。
リーアル
「あ! そうだ、シズさん。」
シズ
「? 何かな?」
リーアル
「聞こうと思っていたんですけど、シズさんの剣の鞘がソードライバーになったんですけど、何か知ってますか?」
シズ
「それが、わからないの。」
「それは、私を救ってくれた勇者が私と別れて旅立った時、暫く一緒に旅をしていた剣士の人が、そのソードライバーを私の剣の鞘に変えて「いずれ、それを必要とする人が現れるから」って私に持たせたの。」
「自分のことを『時の王』とか、変な冗談を言ってたけど。」
リーアル
「時の王?」
その言葉を聞いて真っ先に思い浮かべたのが、平成最強にして頂天である『仮面ライダージオウ』である。
しかし、仮に本当に仮面ライダージオウだったとして、どうしてこの世界にいたのか?
なぜソードライバーを持っていたのか?
今もこの世界にいるのか?
シズさんの話だと、暴風竜ヴェルドラの消失を聞いてブルムンド王国へ行く前に、その剣士とは別れてしまったのでその後どうなったかはわからないと言っていた。
ただ、その実力は確かで当時のシズさんでも絶対勝てない、もしかしたら彼女を救ったという勇者と互角かそれ以上の実力だったらしい。
一緒に旅をしている間、鍛えてもらっていたらしい。
しかし、そんな人でもシズさんの内にいる精霊に関しては、どうにもならなかった・・・のだろうか?
もし本当に仮面ライダージオウならその辺りもなんとかしてしまいそうだが?
まぁ、いない奴の事を気にしても仕方がない。
切り替えていこう。
その後、俺の提案でリムルがシズさんを一度捕食し、吐き出した。
理由は、人間の姿を得るためである。
最初はリムルも躊躇していたが、人間の姿があった方がこの先便利だというシズの説得もあり、意を決して彼女を捕食したのだ。
捕食し吐き出したリムルは見事、シズさんそっくりの人間の姿を手に入れたのだ。
しかし、その時の感想をリムルは。
リムル
「・・・なんか、やばっかった。 妙にゾクゾクした。」//////
シズさんは。
シズ
「私も・・・その、全身がリムルさんに包まれている様で・・・き、気持ちよかったよ。」//////
こんな風に、二人とも照れ臭そうにしていた。
暫くすると、カバル達3人組がリグルド、嵐牙、葛乃葉と一緒にシズさんの見舞いにやってきた。
カバル達3人は最初目の前にいるリムルがリムルだということに気付いていなかった。
葛乃葉達に言われて初めて気づいたくらいだ。
確かに、人間の姿のリムルはまさしく小さいシズさんだ。
違うのは、身長と髪の色と目の色くらいだ。
後見えてしまったが、股間の部分に本来あるものがなかった。
それを見ていたシズさんは。
シズ
「み・・・見ちゃだめーーーーーー!!!」//////
リムル
「うお!」
と叫んで、リムルに自分に掛けてあった薄手の布団をかぶせた。
間接的に自分の裸を見られたようなものだし、流石に恥ずかしいか。
カバルとギドは、元気になったシズさんを見て安心した顔をしていた。
エレンはシズさんに抱きついて、「よかったー!」と言って暫く泣いていて、シズさんは「よしよし。」とエレンの頭を撫でて宥めていた。
さらに一日が経過し、カバル達はブルムンドに帰ることになった。
その際に、彼らの装備がボロボロなのを指摘すると。
カバル・ギド・エレン
「ひどっ!」
と、叫ぶ3人。
そんな3人に俺達は武具をプレゼントした。
カバル・ギド・エレン
「おおおぉぉぉ!!!」
カバル
「憧れのスケイルメイル! いいですかこんなの貰っちまって!」
エレン
「な、何これ! 頑丈なのにすごく軽い! て言うかすごく綺麗!」
ギド
「あ、あっしには勿体無い代物でやすが、うん? 牙狼の毛皮まで使われてやすよ!」
これらの武具はカイジンとドワーフ三兄弟の手による力作である。
本人達は試作の段階だからまだまだ改良の余地があると言っていたが、プロではない俺の目から見てもかなり高性能だと言うのがわかる。
カバル達は伝説の鍛冶職人であるカイジン達の作品だと知ると、とても感激していた。
「家宝にする!」とまで言っていたくらいだ。
人間国宝ならぬドワーフ国宝とでも言おうか。
カイジン達は相当有名だったようで、彼らにとっていい土産になっただろうな。
大はしゃぎした後、彼らは村を去って行った。
シズさんは新しい体に慣れる為に、暫くこの村に滞在して鍛錬に励むと言っていた。
『龍人』と言う新しい種族になったことで、今までになかったスキルも増えたみたいで、確認も兼ねている。
リムルの『大賢者』や俺の『相棒』の解析鑑定の能力で確認させてもらったところ、UQスキルの『
しかし、イフリートを捕食したことで炎に関するスキルは『炎熱攻撃無効』しか残っていなかった。
その代わり、新しいスキルが増えていた。
UQスキルの『
明らかに『仮面ライダーウィザード』に関するスキルが追加されている。
シズさんが『希望の竜使い ウィザード』のライドブックを握っていたことと何か関係があるのだろうか?
時期が来たら、シズさんは一度『イングラシア』と言う国に戻ると言っていた。
そこにはシズさんの教え子がいて、俺達と同じように異世界人である。
シズさんはその子供達のことが気がかりで、旅をしている間ずっと気にしていたらしい。
リムルは、それがドワルゴンで占いをしてもらった時に見た子供達だと言うことに気づいた。
そして、『神楽坂 優樹』と『坂口日向』と言う男女。
男の方はこの世界に召喚された日本人であり、シズさんの元弟子。
イングラシアに本部を置く冒険者の互助組織を自由組合として再編し、冒険者や魔物に主にA~Fを使った六段階評価を当てはめ、強さがわかりやすいように指標を作った自由組合の総長である。
また、自由学園と言う自由組合委員の育成機関の理事長も務めており、冒険者たちの安全を向上させようと尽力している。
女の方は神楽坂優樹と同じシズさんの弟子の一人であり、他者の能力を奪うスキル『
しかし、力をつけた後にシズを信じる事が出来ずに彼女の元を離れた。
その時はすでに彼女の実力はシズさんを超えていたらしい。
さらにもう一人。
この世界の魔王『レオン=クロムウェル』。
この魔王こそ、シズさんを人違いでこの世界に召喚した張本人である。
シズさんはもう一度会うと言っていた。
しかし、会ってその後どうするのか、どうしたいのかはシズさんにもわからないようだ。
「あの時、どうして自分を生かしたのか? それを確かめたいのかも。」シズさんはそう言っていた。
俺とリムルはこの『レオン=クロムウェル』だけには同じ考えだった。
シズさんを苦しめたこの男をぶん殴る!
これは決定事項である。
完全に自己満足であるが、そうしないと気が済まないのだ。
こうして、俺とリムルはシズさんの想いを一緒に背負って生きてくことを決意するのだった。
ジュラの大森林の南部には荒野が広がっている。
ここにはある種族の国があったが、大飢饉により食糧が枯渇し、荒れ果てていた。
そんな荒野に一人の男が歩いていた。
日除けのために頭に布を巻いているが、その男は今にも倒れてしまいそうだ。
???
「・・・腹が減った・・・・・・なんでもいい・・・何か、食いたい・・・」
そう言ってついに限界が来たのか、その男は地面に倒れてしまった。
その際に頭の布が外れ、顔が露わになった。
その顔は豚のような顔をしていた。
彼は『
そんな彼の元に、白いタキシードにペストマスクを付け白いシルクハットを被った男が、杖を片手に倒れているオークの前に現れた。
マスクを付けた男
「・・・お前に名前と食事をやろう。」
オークの男
「・・・あなたは?」
マスクを付けた男
「ゲルミュッド、俺のことは父と思うがいい。」
オークの男
「・・・・・・」
オークの男は少し警戒した。
いきなり現れて自分に名を与え食事をくれると言うのだ。
何故そんな事をするのかと思っていると。
ゲルミュッド
「どうする? このまま死ぬか?」
オークの男
(・・・賭けてみるか。)
「名前と・・・食事を・・・」
オークの男は警戒しつつ、今暫く生きながらえるのならそれも仕方ないと考えていた。
このオークの男は実は、豚頭族の王なのだ。
飢えに苦しんでいる民達の為にも死ねない。
そう自分にいい聞かせ、選択した。
ゲルミュッド
「・・・お前の名は『ゲルド』だ。」
ゲルミュッドがそう言うと、オークの男の体が光だす。
名付けが成功したようだ。
だが、次の瞬間不可解な事を言った。
ゲルミュッド
「やがて、ジュラの大森林を手中に収め、『
ゲルミュッドはそう言うと、ゲルドに食事を与えた。
相当飢えていたのか? ゲルドは目の前の瑞々しい肉に一心不乱に齧り付いていた。
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人物紹介
名前:シズ(井沢 静江)
種族:龍人
武器:刀
所持スキル
UQスキル
・
統合:異なる対象同士を、一つのモノへと変質させる
分離:対象に備わる異なる性質を、別のモノとして分離する(分離された対象が実態を持たない場合、消滅する場合がある)
・
変身:仮面ライダーウィザードに変身する
指輪の魔法:ウィザードライバーとウィザードリングがあれば、変身していなくても指輪を使った魔法が使用可能
乗騎召喚:マシンウィンガーを呼び出すことができる
思考加速:通常の600倍に知覚速度を上昇させる
EXスキル
・魔力感知:周囲の魔素を感知し、周囲の状況を認識することができる
意志が込められた音波や魔力を理解できる言葉へ、自動的に変換する
思念を乗せて音波や魔力を発すると、会話も可能
・上級戦闘術:戦闘技術を向上させる(考えてから行動に移るまでのタイムラグが1秒未満になる)
・遠隔攻撃:自身の遠距離攻撃が相手の耐久力・耐性・障壁・結界等の効果を無視するようになる
・魔法石生成:自身の魔素を消費して、魔法石を作ることができる
Cスキル
・物理攻撃耐性:物理攻撃に耐性を得る
・炎熱攻撃耐性:炎や熱による攻撃に耐性を得る
・自己回復:自身を回復する。状態異常は回復できない
・指輪製作:魔法石を指輪に加工することができる
魔王レオン・クロムウェルに召喚され、イフリートと同化させられた少女。
イフリートと同化している為、炎を自在に操る事が出来ることから、『爆炎の支配者』の異名で有名。
その他、剣技の腕前も超一流。
長い年月の間に冒険者から教育者などになり、死期が近づいて来たことから旅に出た。
その道中でリムルとリーアルに出会うも、間もなくしてイフリートの暴走を引き起こしてしまう。
リムルとリーアルに暴走を止めて貰い、種族が『龍人』に進化し新しい肉体とスキルを手に入れる。
助けられた際に、ライドブック『希望の竜使い ウィザード』を手にしていたことから、仮面ライダーに変身する術を獲得する。
彼女の持っているライドブックは、リーアルのスキルで作られた二冊目のライドブックで、シズとリーアルの二人が一冊ずつ所持している。
人間の姿をしたリムルを、弟か妹のように気に入っており溺愛している。
スライムの姿の時に抱きしめてうたた寝するのが好き。
今回はこんな感じです。
次回はもう少し長く描こうと思います。
シズさんを仮面ライダーウィザードにしてみました。
変身はもう少し先になると思います。
ところで皆さんは『転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』はもうみに行ったでしょうか?
自分は11/28に観に行きました。
観に行っていない人の為に、ネタバレは慎みますがこれだけは言わせていただきます。
ハッピーエンドでよかったです。
誰か一人は欠けてしまうと思っていましたから。
テンペストと新たな国の未来に乾杯!!
次回も頑張ります。