転生したこの男、龍で、剣士で、仮面ライダー   作:ナハト02

9 / 10

 お待たせしました。
 最新話です。

 今回は大鬼族との出会いを書きました。
 あと原作にない部分を少し。

 今回も短めですが、気に入ってくれたら幸いです。
 


大鬼族の姉妹

 

 俺達の町の開発は着々と進んでいた。

 カイジンを筆頭にエイダさんやドワーフ3兄弟が住居建設、衣類の制作を進め、リグルドを中心に纏まりつつある。

 しかし、流石にリグルド一人では500人以上の大所帯になったこの町の住人全てを纏めるのは大変なので、俺とリムルはまずリグルドを『ゴブリン・キング』に昇格させ、さらにその下に『ゴブリン・ロード』4人をつけた。

 

 それぞれ、ルグルド、レグルド、ログルド、リリナという名前を付けた。

 司法・立法・行政・生産管理を担当してもらっている。

 彼等を付けたおかげか、はたまた『ゴブリン・キング』に昇格させたせいなのか、リグルドは更に筋骨隆々な身体つきになっていた。

 これにサングラスと革ジャン、さらにショットガンを持たせると、かの有名な『T-80〇』の出来上がりである。

 

 あと驚いたのが、上下水道の設置も進んでいるということだ。

 リムルにはノウハウがあったみたいで、カイジン達と一緒に設置に取り組んでいる。

 確かに糞尿をそのままにするのは病気の原因になるので、対策はしておかないといけない。

 しかし、下水の処理は如何するんだろうか?

 まさか垂れ流しじゃあるまいし。

 あれか?

 下水を一時的に溜めておける所にスライム(リムル以外)でも放っておくんだろうか?

 けど、リムル以外のスライムなんて未だに見たことがないが?

 

 あと、気になった事があるんだが、そもそもこの世界の娯楽ってなんだ?

 やることが落ち着いてきたので何と無くそんな事を考えてしまった。

 リグルドに聞くと、そもそも娯楽というものを知らないらしい。

 カイジン達に聞いたら、所謂俺達の前の世界にあったようなゲームやらスポーツやらの娯楽は無いらしい。

 

 俺は「これはいかん!」と思った。

 そこで異世界転生名物の娯楽、『リバーシ』をエイダさんの協力のもと作ってもらった。

 早速町のみんなに体験してもらったところ、いい感じでウケた。

 特にゴブリンの子供達やシズさんの間で。

 

 この調子で同様に『チェス』も作ってみた。

 こちらは、リグルドやゴブリン・ロード達、カイジンやドワーフ3兄弟、エイダさん達を筆頭に大人組に受けた。

 あと、警備隊に所属しているリグルやゴブカツにも人気があった。

 たまに警備隊の面々でチェス盤をそれなりの数で囲んで楽しんでいる。

 その様子を見ていたが、おそらく皆俺より強い。

 特にゴブカツが現在警備隊の中で一番強い。

 リムルも負けじとゴブカツに挑んだが惨敗し、溶けたアイスの様になっていた。

 リムルも決して弱くはないのだが。

 

 ちなみにそのゴブカツだが、彼は俺が名付けをしたゴブリンだ。

 最初はゴブタくらいの背丈だったのだが、今はリグルと同じくらいの背丈になっている。

 しかも彼は『人鬼族(ホブ・ゴブリン)』ではなく、なんと『小鬼英雄(ゴブリン・ヒーロー)』だった。

 これは役職とかではなく、種族としての『小鬼英雄』である。

 『相棒』(いわ)く、『小鬼英雄』は数千年に一度、極低確率で生まれる『ユニークモンスター』らしい。

 それが判明した時のゴブカツは、自分が『小鬼英雄』になった事を驚いていた。

 

 警備隊で狼鬼兵(ゴブリンライダー)部隊を編成する話になったとき、リグルを部隊の総隊長にして、意外と実力のあるゴブタが狼鬼兵部隊の一番隊隊長に、そしてリグルの強い推薦でゴブカツが二番隊隊長につくことになった。

 

 娯楽の話に戻るが、リバーシやチェスだけだと物足りないので、他に何かないかと考えた結果、あるものが思い浮かんだ。

 それが、『立体三目並べ』だった。

 これは〇✕ゲームの三次元版である。

 縦横に高さを加えたもので、縦又は上に三つ、横に三つ、斜めに三つ先に自分の玉を揃えたほうが勝ち、というゲームだ。

 ただ、このゲームには「二段目の中央に置けない」「空中には置けない」という制限がある。

 

 「二段目の中央に置けない」これは、高さ三段の内の二段目の中央にこと。

 一段目の中央に玉が置かれた時点で二段目の中央には、先攻後攻どちらの物でもない中立の玉が置かれるのである。

 簡単に例えるのなら、消すことのできない『おじゃま〇よ』である。

 

 「空中に置けない」これは下から順に詰めていく必要があり、いきなり三段目の部分に玉を置くことができないのだ。

 言い換えるなら、「重力を考慮する」という制限に言い換えられるだろう。

 

 これがやってみると意外に本人が気づかない内に一列並んでいたなんてこともあり、結構白熱した。

 並んだ際に宣言できなければ不成立のルールなので、見落として逆転負けなんてこともある。

 このゲームも住人の間でウケた。

 

 まぁ、こんな感じで町の開発と娯楽の開発によって、大分町らしくなってきたと思う。

 俺達が指示を出すまでもなく、みんな自主的に仕事をしてくれるので、俺とリムルはどうしても俺達の采配が必要な時以外は実質暇である。

 

 と言う訳で、今俺は葛乃葉と一緒にワンダーワールドのリベラシオンに来ている。

 理由はお互いの能力の確認のためだ。

 何せ彼女は。

 

葛乃葉

「では、リーアル様よろしくお願いします。」

 

リーアル

「あぁ、いつでもいいぞ。」

 

 葛乃葉は()を構え俺と向き合う。

 数秒後、俺達はお互いの剣をぶつけ合った。

 葛乃葉の剣の扱いは俺より上であるため、スキルの『魔闘法』と『縮地法』を駆使して戦うが、葛乃葉もUQスキル『仙通者(ヨステビト)』が持つ『神足通』を使えるので、実質的に純粋な剣技による鍛錬になっている。

 しかし、そこは一応彼女の主なので、『魔闘法』の出力を上げることで何とか勝つことができた。

 

葛乃葉

「やはり、リーアル様にはかなわないですね。」

 

リーアル

「いや、スキル無しの純粋な剣技のみでの勝負なら俺が負けていたかも知れない。」

「これからもたまに鍛錬に付き合ってくれ。」

 

葛乃葉

「はい。 リーアル様。」

 

 花が咲いたような笑顔で答えてくれる。

 やはり葛乃葉は奇麗だと思う。

 

リーアル

「ところで、どうだその聖剣は?」

 

葛乃葉

「はい、不思議と手に馴染みます。」

「この闇黒剣月闇(あんこくけんくらやみ)は。」

 

 そう、なんと葛乃葉は闇黒剣月闇に選ばれたのだ。

 葛乃葉は突然自分の元にやって来た闇黒剣月闇に驚いていたが、聖剣に選ばれたからには使いこなせる様になりたいと言って今回鍛錬する事になったのだ。

 

 鍛錬も一区切りつき、リベラシオンで軽く休憩をして元の世界へ戻った。

 だが、案の定入った時とは別の場所に出た。

 

葛乃葉

「聞いていた通り、この効果は不便ですね。」

 

リーアル

「そうだな。」

「まぁ、魂の回廊の繋がりで皆が何処にいるかは・・・うん?」

 

 その時、俺の耳に何か聞こえた。

 まるで金属同士をぶつけた様な音を。

 

葛乃葉

「リーアル様?」

 

リーアル

「・・・・・・」

 

 耳を澄ませてみる。

 すると確かに聞こえてくる。

 これは、剣と剣がぶつかり合う音。

 

リーアル

「! こっちか!」

 

葛乃葉

「! リール様!?」

 

 俺は音が鳴る方向へ向けて、走り出した。

 

 

 

ー???sideー

 

 私は必死になって逃げていた。

 私を守る役目を与えられた従者である妹共に。

 ここまでの逃避行で体はボロボロになり、瞳からは涙が流れる。

 

 私は今、鎧を着た猪のような一団に追われていた。

 彼等『豚頭族(オーク)』である。

 彼らは突然私達の里を襲ってきたのだ。

 兄弟や同胞の皆が私と私の妹を逃がしてくれたのだ。

 

 しかし、今私達は追い詰められていた。

 

豚頭族A

「へへへ、ついに追い詰めたぞ。」

 

???

「ヒッ・・・」

 

???

「姉様・・・」

 

豚頭族B

「お前達を食えば俺達は更に強くなる。」

 

 血の付いた武器を握り、口から涎を垂らしながら迫ってくる。

 見方によっては私達を食らうことで飢えを癒そうとしているようだ。

 一匹の豚頭族が近づき、私達の命を奪うために武器を振り上げる。

 

???

(ごめんなさい、お兄様、みんな・・・ごめんなさい。)

 

???

「姉様! だめぇぇぇ!」

 

 妹が私を庇って私に覆いかぶさる。

 しかし、その行為は意味がないだろう。

 ただすこし死期が遠退いただけ。

 私は目を閉じ、両手で顔を覆い、最後の瞬間を待つ。

 その時、金属同士がぶつかる音がした。

 何事かと恐る恐る目を開けると。

 

???

「おいおい、これはどういう状況だ?」

 

 そこには少し青い黒髪と、ロングコートを着た男性が赤く美しい剣を片手に豚頭族の武器を止めていた。

 (かたわ)らには獣人だろうか?

 美しい銀の髪と金色の瞳を持つ獣人の女性だった。

 

 

 

ーリーアルsideー

 

 音がする方向に走って行くと、そこには二人の女性が猪のような頭をした鎧を着た魔物に襲われていた。

 武器を振り上げ彼女たちを殺そうとしている様だったので、火炎剣烈火で相手の武器を止めた。

 

リーアル

「おいおい、これはどういう状況だ?」

 

葛乃葉

「貴方達、大丈夫ですか?」

 

???

「え?」

 

???

「だれ?」

 

 チラッと彼女達を見たが、一人は桃色の髪で目の下に血涙の様な模様がある美少女だ。

 もう一人は赤い髪で少し野性味があるが、彼女も桃色の彼女と同じくらい美少女だった。

 二人に共通しているのは額から角が生えていると言おう事だ。

 二人共、自分たちに何が起きたのか分かっていない様子だ。

 

豚頭族C

「な?! なんだお前たちは?」

 

リーアル

「うん? まぁ・・・とりあえず吹き飛べ!」

 

豚頭族C

「ゴハッ!」

 

 魔物の一匹が俺達に向かって叫ぶ。

 そいつに向かって拳で胴体をぶん殴って吹き飛ばした。

 

桃色の美少女

「あ、あの・・・あなたは?」

 

リーアル

「あ、話は後でな。」

 

桃色の美少女

「は、はい!」

 

 何か聞きたそうにしているが、とりあえずそれは後にしてもらう。

 改めて、魔物達にの視線を向ける。

 

豚頭族A

「お前達、何処から!?」

 

豚頭族D

「おいこいつ、人間じゃないか?」

 

豚頭族E

「もう一人は獣人みたいだ。」

 

 今はスキルの『魔力操作』で覇気を抑えているので、人間に間違えているようだ。

 

リーアル

「残念だが、俺はお前達と同じ魔物だぞ。」

 

豚頭族A

「馬鹿を言うな! どう見ても人間だろ!」

 

リーアル

「ところで、お前達は何者で目的は何だ? なんで彼女達を襲う?」

 

豚頭族B

「われらは豚頭族、そしてそいつらは獲物だ。」

 

豚頭族E

「そうだ! そいつらを喰って力を得るのだ」

 

豚頭族C

「貴様らも同様だ! 我等の力となれ!」

 

 こいつら言いたい放題だな。

 できれば無益な戦いはしたくないが、この世界は弱肉強食、それがこの世界の唯一にして絶対のルール。

 俺達の命を奪うというなら自衛のために戦おうじゃないか。

 

リーアル

「つまり、お前達は俺達の敵、と言うことだな。」

 

葛乃葉

「ならば遠慮はいりませんね。」

 

豚頭族A

「なに? 貴様ら我等とやりあうつもりか?」

 

リーアル

「当然さ、何故なら・・・俺達のほうがお前達より強いからな。」

 

豚頭族A

「なんだと!」

 

 俺達の言葉に豚頭族達が怒りをあらわにする。

 しかし、俺と葛乃葉は慌てることなくライドブックを取り出し起動する。

 

 『ブレイブドラゴン

 『かつて、世界を滅ぼすほど偉大な力を手にした神獣がいた・・・

 

 『ジャアクドラゴン!

 『かつて、世界を包み込んだ暗闇を生んだのはたった一体の神獣だった・・・

 

 二冊のライドブックから物語の朗読が始まる。

 俺はブレイブドラゴンをソードライバーにセットする。

 葛乃葉は闇黒剣月闇にライドブックを読み込ませる。

 

 『ジャアクリード!

 

 待機音が流れ、葛乃葉は予め渡しておいた『邪剣カリバードライバー』にセットする。

 そして俺達はあの言葉を口にする。

 

リーアル・葛乃葉

「変身!」

 

 俺は火炎剣烈火をソードライバーから引き抜き、葛乃葉は闇黒剣月闇の柄でドライバーの上部のボタンを押す。

 

 『烈火抜刀!

 

 『闇黒剣月闇!

 

 二つのライドブックが開き、赤い竜と紫の竜が出現する。

 それぞれの竜が俺達の周囲を飛び回り、背後で止まる。

 

 『Get go under conquer than get keen.』(月光! 暗黒! 斬撃!

 

 『ブレイブドラゴン!

 

 『ジャアクドラゴン!

 

 背後の竜が炎に変わり、俺達に新たな姿をあたえる。

 俺は、右肩に竜の頭を模したショルダーガードがあり、腕先までが赤色で、左側が黒色。

 中央が白の配色で、頭部に剣の様な角があり、炎を模した仮面が現れ、腰の右側から赤いローブが出現する。

 

 葛乃葉は、全身が紫色で胸と左肩、そして頭部の仮面にネジ留めされた銀色の鎧と兜が現れる。

 さらに右肩には、竜の頭部に銀のマスクを付けたような鎧が出現し、俺同様腰の右側から紫のローブが出現する。

 

 今この瞬間、炎の剣士と闇の剣士が出現した。

 

 『烈火一冊! 勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時、真紅の剣が悪を貫く!

 

 『月闇翻訳! 光を奪いし漆黒の剣が、冷酷無情に闇黒竜を支配する!

 

豚頭族A

「な!? 姿が変わった!」

 

リーアル

「俺は、炎の剣士・セイバーだ。」

 

葛乃葉

「私は闇の剣士・カリバーです。」

 

桃色の美少女

「セイバー・・・カリバー・・・」

 

赤毛の美少女

「この方達はいったい?」

 

 豚頭族達は俺と葛乃葉の変身に驚き、後ろの二人は俺達の変化に戸惑っているようだ。

 

豚頭族A

「怯むな! 同胞達よ、相手はたった二人だ。」

「姿を変えたところで   」

 

 言葉を発していたリーダー格の豚頭族は、最後まで言葉を発する事なく前向きに倒れた。

 

リーアル

「悪いな、隙だらけだぞ。」

 

 俺が一瞬で間合いを詰めて、烈火で首を切り落としたからだ。

 一瞬の出来事に、戸惑いと驚きを見せる。

 

葛乃葉

「この姿での実戦は初めてなんです、付き合ってもらいますよ!」

 

豚頭族達

「!!」

 

 カリバーに変身した葛乃葉が、豚頭族の集団に接近し次々と聖剣で斬り伏せていく。

 そこにセイバーに変身したリーアルも加わる。

 

 勝敗はもはやあきらかだった。

 豚頭族達は成すすべもなく倒れていく。

 その光景を俺達の後ろにいる少女たちは、驚きの表情で見ていた。

 

 

 

 

ー少女sideー

 

 私たちは夢でも見ているのでしょうか?

 同胞達ですら数の暴力に敵わなかった豚頭族達が、目の前の剣士二人によって次々と葬られていく。

 

 豚頭族達は武器を構えて応戦するが、剣士の二人は腰についている本の様な物の見開きを押した。

 

 『ブレイブドラゴン!

 

 『ジャアクドラゴン!

 

 すると赤い剣士の左腕に赤い炎が、紫の剣士の左腕には禍々しい紫の炎が出現する。

 

リーアル

「『烈火紅蓮拳(れっかぐれんしょう)』!」

 

葛乃葉

「『月闇闇黒掌(くらやみあんこくしょう)』!」

 

 赤い炎が豚頭族に向かって飛び、接触すると爆発した。

 紫の剣士は腕の炎で豚頭族に触れていく。

 触れた個所から豚頭族の全身を包むように広がり燃やしてく。

 

 そうして、残りの豚頭族が残りの豚頭族がついに二人だけになってしまう。

 

リーアル

「退くというなら見逃してやる。」

「だが、まだやるというなら・・・斬るぞ。」

 

 赤い剣士が警告するが、豚頭族達は。

 

豚頭族C

「調子に乗るなよ、人間風情が!」

 

豚頭族F

「貴様らを殺し、その力を奪い糧としてくれる!」

 

リーアル

「そうか・・・」

 

 赤い剣士はその場から動かずに、腰に付いている鞘の様な物に差し込む。

 

桃色の美少女

(・・・? あの長さの剣がどうして?)

 

 剣の長さに対して、腰に付いているそれは長さが足りないはずなのに、なぜか収まっている。

 私がそう思っていると、赤い剣士は剣のグリップについている黒いでっぱりを右人差し指で押した。

 

 『必殺読破!

 『烈火抜刀! ドラゴン一冊斬り!

 『ファイヤー!

 

リーアル

「『火炎十字斬』!」

 

 鞘の様な物から剣を抜くと、刀身に炎が宿る。

 剣士が剣を振るうと、十字の炎を斬撃が豚頭族達に飛んで行った。

 二人の豚頭族はその斬撃に焼かれて消滅していった。

 

 

 

ーリーアルsideー

 

葛乃葉

「威勢のわりに、たいした事ありませんでしたね。」

 

リーアル

「そうだな。」

 

 そう言って俺と葛乃葉は変身を解除する。

 しかし、あれだけの力の差を見せつけているにも関わらず、豚頭族達に一切恐怖していなかった。

 殺されるその瞬間にもである。

 さすがにこれは異常だと思う。

 

 しかし、今のところ判断材料がなさ過ぎるので、今は深く考えないようにした。

 イフリートと戦った後、炎を操作出来る様になったので、豚頭族達の遺体はもれなくすべて炎で焼いておいた。

 

桃色の美少女

「あの・・・」

 

 安全だと分かったのか、先ほどの少女二人が近づいてきた。

 

桃色の美少女

「助けていただきありがとうございます。」

 

赤毛の美少女

「命を救っていただき、感謝します。」

 

リーアル

「いや、気にしないで・・・っ!」

 

 俺は桃色の髪の少女を見て言葉をなくしてしまった。

 まるで雷でも落ちてきた様だ。

 さっきチラッと見たとき、彼女達も魔物だということは分かっていたが、改めて見ると本当に綺麗な美少女だった。

 彼女の美しさに思わず見とれてしまった。

 

桃色の美少女

「? あの、どうかしました?」

 

葛乃葉

「リーアル様?」

 

リーアル

「え? ・・・あぁ、ごめん、なんでもない。」

「それより、怪我の治療をしないと。」

 

 彼女達はそこらじゅうが傷だらけだった。

 あの豚頭族達から逃げる際に怪我をしたのだろう。

 幸いにも命に係わる程の大怪我はしていないようだ。

 

 俺は無限収納から瓶に入った回復薬を出して、二人に渡した。

 ちなみにこの瓶はガラスではなく土器である。

 本来ならガラス容器に入れておくのが一番いいのだが、いまだにガラスの生成まで手を付けていないのだ。

 ガラス自体はすでにこの世界でも作られているので、材料と機材があればなんとかなるだろう。

 

 回復薬を使用した彼女達は、その効果の高さに驚いていた。

 

赤毛の美少女

「何から何までありがとうございます。」

 

桃色の美少女

「このように効果の高い回復薬をいただけるなんて。」

「なんとお礼をすればよいか?」

 

リーアル

「いいんだよ、俺達にしてみれば等しく手に入れられる代物だからな。」

 

桃色の美少女

「あの、力のある魔人様のようですが、あなたは一体?」

 

リーアル

「あぁ、そういえば自己紹介がまだだったな。」

 

 俺は魔力操作を半分解除し、自身の本来の姿をさらす。

 

リーアル

「俺はリーアル=テンペスト。 種族は聖龍だ。」

 

桃色の美少女

「聖龍? 貴方は龍種なのですか!?」

 

リーアル

「実はそうなんだ。 それでこっちが。」

 

葛乃葉

「はじめまして。 主のリーアル様より名を頂き葛乃葉と名乗っています。」

「以前は善狐族でした。」

 

赤毛の美少女

「善狐族と言えば、あの希少種族の?」

 

葛乃葉

「はい。 今は進化して龍天狐という種族になりました。」

 

リーアル

「それで、君達は?」

 

 こちらの自己紹介が終わったので、彼女達のことを聞いてみた。

 

桃色の美少女

「私は大鬼族(オーガ)の姫です。 名はありません。」

 

赤毛の美少女

「私は姫の護衛の大鬼族の戦士です。 私も名前はありません。」

 

リーアル

(そうか、普通は名前は無いんだっけ。)

 

 この世界では名前があるのは人間やごく一部の魔人や魔王くらいだとヴェルドラが言っていたような気がする。

 そしてこの大鬼族の姫の出会いが、俺の将来に大きく影響する事になるとは、思ってもみなかった。

 

 

 

======================

 

〇葛乃葉

 

 闇黒剣月闇に選ばれる。

 仮面ライダーカリバーへの変身が可能。

 

〇大鬼族の姫

 

 豚頭族に襲われていた大鬼族の姫。

 武力はないが、大鬼族の中で珍しく魔法を使うことができる。

 

〇大鬼族族の姫の妹

 

 大鬼族の姫を守る大鬼族の戦士であり、姫の妹。

 姫の角は二本だが、彼女は五本の角がある。

 しかし、彼女の角は前髪で隠れるくらい短い。

 

〇ゴブカツ

 

 いつの間にか小鬼英雄に進化していたゴブリンの一人。

 リグルの強い勧めで狼鬼兵部隊の二番隊隊長に任命される。

 チェスの腕はゴブリンたちの中では一番強い。

 現在、自身の能力の確認中。

 

 イメージはFGOの織田信勝です。

 現在は第二段階の再臨状態に近い服装です。

 

 

 





 今回は以上です。
 いかがだったでしょうか?

 大鬼族の妹については、名前を与えてから詳細を書いていこうと思います。

 ゴブカツは、せっかく出したんだから活躍の場を与えようと思い急遽彼を進化させました。
 今後の活躍に期待してください。

 次回はいよいよリムルを変身させるつもりです。
 次回もよろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。