「ハジメ!!ちょっと用事があるから待って」
「え〜帰ってゲームしたいんだけど」
「お前中間対策のプリントもらってなかっただろ?授業聞いてないのにいらないのか?」
「ください」
と俺が呆れながら見るハジメに苦笑してしまう
幼馴染の南雲ハジメは素行不良でありながら、将来設計を立てているので問題はないがこの季節になると受験も頭に入れて
俺はプリントを職員室に報告し、印刷させてもらった後、日直の日誌を届けた後に教室に戻る
「んじゃ帰るか」
「うん。そういえばどうだった?」
「バグが少しだけ残っていたかなぁ。致命的なバグはなかったけど、透視バグとかあったけど」
「そっか。お父さんに伝えておこうかな」
元々はハジメのお父さん繋がりで俺とハジメは小学校の時から付き合いがある
小学校の頃から
ゲーム、アニメと漫画系は一通り目を通していることもあり、いやハジメが映画などにも興味があるが俺は映画がない分ガッツリはまっている
またこういう風にSOSが来るので時々手伝っている
そんな話をしていると少しだけ前にざわざわと声が聞こえる
「ん?どした?」
「あっ。木村。実は二大美人の二人が学校の校門で立っているんだ。誰か人を探していると思うんだけど」
「ん?二大美人?……白崎香織と八重樫雫か?」
「あはは。他校の女子の情報も持っているんだ」
「一応な。まぁその二人は別格だよ。というよりも知らない方が珍しい」
と本当に趣味を人生の中心に置くことをモットーにしているハジメだ。ついでに俺は情報通という主人公の友達役というポジションにぴったりのポジションについている
女子や男子から情報を集めることやカメラを行事で使うことが学校から許されたこともあり俺は時々依頼を受けその依頼を遂行するのだ
そうしながらその方向を見ると噂通りの美人が校門前に二人いるのが見える
遠目ながら長髪でまるで大和撫子と呼べるような少女とポニーテールで可愛いより綺麗と呼べるだろう少女が見える
まぁ探し人は違うだろうなっと思った矢先、その一人がハジメの方を見るとするとこっちに近づいてくる
「えっ?」
「いたよ!!雫ちゃん」
「ちょっと香織」
「ハジメ?知り合い?」
「ううん。違うけど」
俺が首を傾げているとすごい勢いで首を振っているハジメ
まぁ、本当に知らないことはさっきの話を聞いてたら分かるけど
「えっと?とりあえず僕に用かな?」
「昨日のお礼を言いに来たの」
「昨日?……ってもしかしてスーパーのこと?」
「……」
俺はどういうことか全くわからないが話を聞くにハジメがスーパーにいたお婆さんと子供を大学生から助けた所を白崎が見ていたらしい
自分が何もできなかったことができてお婆さんのために頭を下げたハジメと友達になりたくてここに来たってことらしい
「ダメかな?」
「別にいいけど」
「ほんと!!」
バァッと笑顔になる白崎が何でモテるのかがよく分かる。自然な態度に笑顔を見せるのが破壊力が高い
「でもよくそれだけでここが分かったな。多分だけど話したこともないんだろ?」
「…えっ?昨日ここの制服着てたから少しだけ調べたらすぐ出てきたよ?」
「「「……」」」
まじかこいつ。制服で学校先を特定してくるのがやばいんだけど
「……つーか八重樫さんだよな?なんでここに?」
「香織に付き合って欲しいって頼まれたのよ。そしたら隣街の学校で貴方のところってこと」
「…白崎って結構やばい奴なんだな。とりあえず木村楽です。白崎が興味のある方は南雲ハジメ。一応幼稚園くらいから付き合いがある」
「えぇ。こちらこそ。八重樫雫です。二人とも香織がごめんなさい」
「あぁうん」
「別に。まぁ少し危ないやつだろうけど、悪気はなさそうだけど……どっか移らないか?流石に人を集めすぎだ」
俺たちの学校でも有名な美少女の二人がハジメに会いにきただけで明日からの説明が大変だしここは普通にどこかに避けたいんだけど
「えっと、それならカラオケでも行く?」
「いいけど…」
「それよりも八重樫大丈夫か?少しだけ隈できてない?」
「…いえ、大丈夫よ。少し寝不足なだけだから」
と言いながらも少し疲れてると思うんだけど
それなら気軽に帰れるところがいい
「初めてだしファミレスでいいんじゃないか。お互いに何が好きか分からないだろうし」
「えぇいいわよ。でもカフェではないのね」
「ん。まぁな。金額的にもお得だしドリンクバーで時間潰せるだろ?それにハジメにカフェみたいなおしゃれな店って多分嫌がるだろうしな」
「うん。楽は小遣いも今月結構使ってたよね」
「いろいろ遊びに行ったりしてたし、ゲームやフットサルとかいろいろ行ってたらそりゃなくなるって。来週小遣い入るから少しはマシだけど」
特にゲームとかだったら数千円は余裕で飛んでいくんだけど
「……それって普通なの?」
「普通だと思うぞ。男子は付き合いに金使うこと多いからなぁ。」
と小遣いの使い方で話しながらファミレス向かう
これが、将来的にずっと付き合いが続くように、それも八重樫とバカップルと言われるようになるとは思いもしてなかった