やはり俺のSAOでの出会いは間違っていない    作:ふっか

2 / 3
こんばんは、ふっかです。
それでは第一話どうぞ。



一話 アスナとミトとの出会い&第一層攻略会議

クラインと別れた数日後、俺とコマチとキリトはレベリングをしていた。

しばらくすると、近くで人が落ちたような大きな大きな音がした。

俺たちが音がした方へ向かうと、崖の下に大鎌を杖代わりにして立ち上がろうとしているプレイヤーがいた。

 

「こっちの方ですごい音したあけど大丈夫か?」

 

俺は、そう言ってそのプレイヤーに手を差し出した。

 

「ありがとう!上で友達がリトルネペントに囲まれてるの!私のことはいいから友達を助けて」

 

彼女がそう言ってきた。

ん?この声どこかで...

それにこの顔もどこかで...

それより上にいるやつを助けに行くか。

 

「わかった。君は回復して休んでな」

 

俺はそう言って崖の横の坂に向かって走り出した。

後ろからコマチとキリトが走ってついてきた。

そして、坂に差し掛かったところで前からリトルネペントの大群が押し寄せてきた。

俺たちは武器を構えてリトルネペントに向かっていった。

 

「ハチマン、お前は先に行け!ここは俺とコマチに任せろ!」

 

「わかった!」

 

俺はキリトにそう返事してリトルネペントをよけながら走り出した。

上に到達すると、栗色の髪のプレイヤーがでかいmobに襲われそうになり、座り込んで恐怖で動けなくなってしまっていた。

 

「大丈夫か?崖の下にいる紫色の髪のプレイヤーに頼まれて助けに来た。待ってろ、すぐにこいつを片付ける」

 

そういって、でかいmob、ジャイアント・アンスロソーに切りかかった。

そして、何回か切った後、ジャイアント・アンスロソーはポリゴンの粒子になって消滅した。

 

「立てるか?」

 

俺はそう言って栗色の髪のプレイヤーに手を差し出した。

 

「え、ええ。助けにくれてありがとう。私、アスナ」

 

彼女はそう言って俺の手を掴んで立ち上がった。

 

「ハチマンだ。ポーションあるか?」

 

「それが、さっきリトルネペントと戦ってた時に全部なくなっちゃって...」

 

「そうか。じゃあこれ」

 

俺はそう言ってメニューウィンドウを操作して回復ポーションを出してアスナに渡した。

 

「ありがとう」

 

アスナはそう言ってポーションを飲んだ。

するとそこにキリトとコマチと紫色の髪のプレイヤーがきた。

 

「アスナ!無事でよかった」

 

紫色の髪のプレイヤーはそう言って泣きながらアスナに抱き着いた。

少したって落ち着いたようで、アスナを離してこっちを向いた。

 

「アスナを助けてくれてありがとう。私、ミト。よろしく。ってそのアホ毛と特徴的な目はもしかしてハチ!?久しぶり」

 

ミトがそう言ってきた。

 

「二人とも知り合いなの?」

 

アスナがミトにそう聞いた。

 

「うん。前にゲームセンターで格ゲーやってた時の対戦相手がハチだったんだ。それで、私が負けてそのあとも何回も対戦したんだけど一回も勝てなかった」

 

ミトがアスナにそう答えた。

 

「え、噓!?ミトでも勝てなかったの!?」

 

アスナがそう言って驚いていた。

 

「うん。まあ上には上がいるってことだよ。それよりリトルネペントが湧く前に町まで戻ろう」

 

こうして俺たちは町に戻ることにした。

町に戻る途中、アスナとミトとフレンド登録したりコマチにミトのことについて色々問い詰められたりした。

そして、五人でパーティーを組むことにした。

 

 

五人でパーティを組んだ数日後、俺たちは第一層攻略会議に参加するためにトールバーナの円形劇場に来ていた。

四十七人。

それが、攻略会議に集まったプレイヤーの総数だ。

 

 

 

「はーい!それじゃ、そろそろ始めさせてもらいます!今日は、オレの呼びかけに応じてくれてありがとう。俺の名は《ディアベル》、職業は気持ち的に《ナイト》やってます!」

 

すると、前のほうの一団がどっと沸き、口笛や拍手に混じって「本当は《勇者》っていいてーんだろ!」などという声が上がった。

 

「今日、俺たちのパーティーが、あの塔の最上階へ続く階段を発見した。つまり、明日か、遅くても明後日には、ついに辿り着くってことだ。第1層の…ボス部屋に!」

 

どよどよ、とプレイヤーがざわめく。俺も少し、驚いた。第1層の迷宮区は20回建てで、俺達が今日潜っていたのが18階から19階に上がったあたりだったから19階がそこまでマッピングされてるとは知らなかった。

 

 

 

「1ヶ月。ここまで1ヶ月もかかったけど···それでも、オレたちは、示さなきゃならない。ボスを倒し、第2層に到達して、このデスゲームそのものもいつかきっとクリアできるんだってことを、はじまりの街で待ってるみんなに伝えなきゃならない。それが、今この場所にいるオレたちトッププレイヤーの義務なんだ!そうだろ、みんな!」

 

 

 

再びの喝采。今度は、ディアベルの仲間たち以外にも手を叩いている者がいるようだ。

 

確かに言っていることは立派というか非の打ち所もない。いや、非を打とうなどと考えるほうが、そもそもおかしいのだろうか。ここは俺も、今までバラバラだった最前線の住人たちのまとめ役を買ってでてくれたナイト様に拍手のひとつも送っておくべきか――

 

 

 

「ちょお待ってんか、ナイトはん」

 

 

 

「そん前に、こいつだけは言わしてもらわんと、仲間ごっこはでけへんな」

 

 

 

「こいつっていうのは何かな?まあ何にせよ、意見は大歓迎さ。でも、発言するならいちおう名乗ってもらいたいな」

 

 

 

「•••••••••••フン。ワイは《キバオウ》ってもんや。こん中に、5人か10人、ワビぃ入れなあかん奴らがおるはずや」

 

 

 

「詫び?誰にだい?」

 

 

 

「はっ、決まっとるやろ。今までに死んでった2000人に、や。奴らが何もかんも独り占めしたから、1ヶ月で2000人が死んでしもたんや!せやろが!!」

 

 

 

「――キバオウさん。君の言う《奴ら》とはつまり••••••元ベータテスターの人達のこと、かな?」

 

 

 

「決まっとるやろ。ベータ上がりどもはこんクソゲームが始まったその日にダッシュではじまりの街から消えよった。右も左も判らん九千何百人のビギナーを見捨てて、な。奴らはウマい狩場やらボロいクエストを独り占めして、ジブンらだけぽんぽん強うなって、その後もずーっと知らんぷりや。••••••こん中にもおるはずやで、ベータ上がりっちゅうことを隠して、ボス攻略の仲間に入れてもらお考えてる小狡い奴らが。そいつらに土下座さして、溜め込んだ金やアイテムをこん作戦のために軒並み吐き出してもらわな、パーティーメンバーとして命は預けられんし預かれんと、そう言うとるんや!」

 

 

 

名前のとおり、牙の一咬みにも似た糾弾がとぎれても、やはり声を上げようとする者はいなかった。

 

その時、長身の大男が口を開いた。

 

 

 

「発言、いいか」

 

 

 

噴水のそばまで進み出た筋骨隆々たる巨漢は、四十数人のプレイヤーに軽く頭を下げると、猛烈な身長差のあるキバオウに向き直った。

 

 

 

「オレの名はエギルだ。キバオウさん、あんたの言いたいことはつまり、元ベータテスターが面倒を見なかったからビギナーがたくさん死んだ、その責任を取って謝罪·賠償しろ、ということだな?」

 

 

 

「そ…そうや。アイツらが見捨てへんかったら、死なずに済んだ二千人や!しかもただの二千人ちゃうで、ほとんど全部が、他のMMOじゃトップ張ってたベテランやったんやぞ!アホテスター連中が、ちゃんと情報やらアイテムやら金を分け合うとったら、今頃ここにはこの十倍の人数が……ちゃう、今頃は二層やら三層まで突破できとったに違いないんや!!」

 

 

 

――その二千人のうち三百人は、あんたの言うアホテスターなんだけどな。

 

 

 

エギルは、腰に着けた大型ポーチから羊皮紙を閉じた簡易な本アイテムを取り出して言った。

 

 

 

「あんたはそう言うが、キバオウさん。金やアイテムはともかく、情報はあったと思うぞ。このガイドブック、あんたも貰っただろ。ホルンカやメダイの道具屋で無料配布してるんだからな」

 

 

 

「―――貰もろたで。それが何や」

 

 

 

「いいか。情報はあったんだ。なのに、たくさんのプレイヤーが死んだ

 

。その理由は、彼らがベテランのMMOプレイヤーだったからだとオレは考えている。このSAOを、他のタイトルと同じ物差しで計り、引くべきポイントを見誤った。だが、今は、その責任を追求してる場合じゃないだろ。俺たち自信がそうなるかどうか、それがこの会議で左右されると、オレは思ってるんだがな」

 

 

 

エギルと名乗る両手斧使いの態度は至極堂々としており、論旨もこの上なく真っ当で、それゆえにキバオウも噛み付く隙をみいだせなかったようだった。エギル以外の誰かが同じことを主張すれば、キバオウは恐らく「そんなことを言うお前こそ元ベータテスターだろう」と反撃したと思われるが、今は憎々しげに巨漢を睨め付けるだけだ。

 

無言で対峙する2人の後ろで、噴水の縁に立ったままのディアベルか、夕陽を受けて紫色に染まりつつある長髪を揺らしてもう一度頷いた。

 

 

 

「キバオウさん、君の言うことも理解はできるよ。俺だって右も左も解らないフィールドを、何度も死にそうになりながらここまで辿り着いたわけだからさ。でも、そこのエギルさんの言うとおり、今は前を見るべき時だろ?元ベータテスターだって……いや、元テスターだからこそ、その戦力はボス攻略のために必要なものなんだ。彼らを排除して、結果攻略が失敗したら、なんの意味もないじゃないか。みんな、それぞれに思うところはあるだろうけど、今だけはこの第一層を突破するために力を合わせて欲しい。どうしても元テスターとは一緒に戦えないって人は、残念だけど抜けてくれて構わないよ。ボス戦では、チームワークが何より大事だからさ」

 

 

 

ぐるりと一同を見渡した騎士ナイトは、最後にキバオウを真顔でじっと見詰めた。サボテン頭の片手剣使いソードマンは、しばしその視線を受け止めていたが、ふんと盛大に鼻を鳴らすと押し殺すような声で言った。

 

 

 

「………ええわ、ここはあんさんに従したごうといたる。でもな、ボス戦が終わったら、キッチリ白黒つけさしてもらうで」

 

 

 

振り向き、スケイルメイルをじゃらじゃら鳴らしながら集団の前列まで引っ込む。斧使いエギルもまた、それ以上言うことはないというように両手を広げると、元居た場所へと下がった。

 

結局のところ、その一幕が会議のハイライトとなった。何せ、詳細な対ボス戦略を練ろうにも、まだ迷宮区の最上階にようやく達したという段階なのだ。ボスの顔すら誰も見たことのない状況で、作戦など立てられるはずが………

 

 

 

――いや、それは事実と少々異なる。なぜなら俺,コマチ,キリトの3人は、アインクラッド第一層のボスが超大型のコボルドであること、奴の武器が巨大な湾刀タルワールであること、取り巻きに重武装のコボルド親衛隊が計十二匹湧くことを知っているからだ。

 

 

 

仮に俺が、この場で元テスターであることを明かし、ボスの情報を提供すれば攻略の成功率がある程度上がるのかもしれない。しかしそれをすれば「なぜ今まで黙っていた」と言われるだろうし、流れで元テスター吊し上げの雰囲気が再燃してしまうかもしれない。

 

 

 

さらに、俺の知識はあくまで旧アインクラッドで得た物であり、サービス開始にあたってボスが丸ごと、乃至ないしは細部が変更されているという可能性もある。ベータ時の情報を基に作戦を立て、いざ突入したら、ボスの外見も攻撃パターンもまるで違っていた……などということになれば、混乱のあまりレイドが壊滅しかねない。結局のところ、一度はボス部屋の扉を開け、そこの主を湧出ポップさせてみなければ何も始まらないのだ。

 

 

 

会議は最終的に、騎士ディアベルのこの上なく前向きな掛け声と、それに応じる参加者の盛大な雄叫びで締めくくられた。

 




ハチマンのユニークスキルどうしよ...
何かいい案あったら感想でお待ちしています。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。