Fate/repeat night   作:神代リナ

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今回は魔術師側の戦闘シーン。次はサーヴァント側書きます。
あと、お気に入り15人いったらリア友にこの作品の表紙絵を描いてもらいますやったね


第十六話 野生本能Ⅰ

 ……彼女があの夜、弾丸から(わたくし)の身を守った時、(わたくし)はまず嬉しさを感じた。

 だって、あの処刑された日の願いが届いたみたいに思えたのだもの。

 でも少しすると、怒りが湧いて来た。

 あの弾丸は確かに(わたくし)に命中していただろう。

 しかし、あれは致命傷にはなり得なかった。

 所詮、丸一日休めば治る程度の傷にしかならなかった。

 でも、彼女は(わたくし)を庇った。

 どうして、自分の身体を大事にしないのか? 

 

 (わたくし)とレイカの関係はあくまでマスター(主人)サーヴァント(使い魔)の一時的なものにしか過ぎない。

 でもどうしてか……彼女のことが不安だ。

 別に(わたくし)が気にする必要も意味もない。

 

 ……とりあえず、この戦闘が終わったらなんであの時(わたくし)を庇ったのか聞いてみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼が私を見る目は狂気的だった。

 まるで、カルト宗教の狂信者が教祖を見ている。

 そんなような目だ。

 

 さらに彼の瞳が血のような赤色だからより狂気さが増す……

 彼の瞳は赤色だったっけ? 

 確か……前、チラッと見た時は普通に黒だった気がする。

 

 そして、歯の一部が牙みたいになっている。

 まさかコイツ……! 

 

「……落ちたものね、徒花零慈。魔術師殺しとしての活動をしてないと思ってたら、まさか死徒になってたとはね」

 

「致し方ないことなんだよ、神塚麗華。君を俺のものにするにはこうするしかなかったのだよ」

 

 徒花零慈がニタァッと笑う。

 ……背筋が凍るような思いをする。

 コイツ……コイツは生かしとくのはこの国にとって害だ。

 

 私はM29を構える。

 腰に差している霊刀はまだ抜かない。

 するとヤツは露骨に嫌な顔をする。

 

「……お前が、お前が銃なんてものを使うのか」

 

「別に貴方だって使うでしょう、魔術師殺し」

 

「……俺は良いんだ。でも、でも、お前には使って欲しくなかったなぁ! ライダー、お前はそこの武装親衛隊とサーヴァントの相手をしろ!」

 

 そう叫ぶと彼は機関銃を巨大なケースから取り出し、乱射する。

 あれ、航空機とかに搭載してあるヤツでしょ。デタラメね、人外は! 

 

Körperliche Stärkung(身体強化)!」

 

 私は身体強化をして疾走し、銃弾を躱す。

 標的の消えた銃弾は、そこら中の塀や壁を蜂の巣にする。

 私の身体に当たっていたら、今頃私の上半身と下半身は綺麗にさよならしていただろう。

 

 走りながら、こちらも反撃として44マグナム弾を三発撃ち込む。

 全弾、奴の頭に当たり、風穴を開けるが直ぐに再生する。

 

「ちっ、私は代行者じゃないってのに」

 

 とりあえず、残りの三発も撃ち込んでからこの辺りで一番分厚いコンクリートブロックの壁を盾にして、一旦リロードする。

 

 コンクリートブロックは大口径の機関銃弾によって少しずつヒビが入っていくがあと15秒は耐えてくれそうだ。

 5秒でリロードを終えて、特殊弾頭を装填する。

 軽やかな金属音を歌のように奏でながら薬莢が地面に転がる。

 

 あと、残り10秒くらいの間は少しだけ気を抜いて休む。

 少し、離れた頃で派手な戦闘音が聞こえる。

 どうやら、キャスター達も戦闘状態に突入したらしい。

 

 残り2秒。

 気を再び引き締める。

 1……

 すぐに疾走できるようにする。

 ……0! 

 

 コンクリートブロックがついに崩れ落ち、かつて私がいた場所に銃弾の雨が降り注ぐ。

 しかし、私には当たらない。

 

 さぁ、反撃だ。

 

「邪悪なる敵を貫け……シルヴァーバレット!」

 

 白銀の閃光が、ヤツの心臓を貫いた。

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