「……ガハッ」
血反吐を吐いて、倒れる徒花零慈。
なんだ、大したことなかったな。
なんて無感情に思った。
やはり、機能制限というのは大きいのだろうか?
それとも……
まぁ、殺戮人形の頃の残り滓程度のわたしじゃ考えても意味ないか。
それは私の仕事だろう。
とりあえず、わたしは敵を殺しまくれば良い。
さて、キャスターの方の援護にでも行こうか。
「……?」
瞼を開くと、空が見えた。
あぁ、そうか。
確かよく分からない弾頭に氷の盾が破られたんだ。
そして、それが爆発して……吹き飛ばされて横たわっているという訳か。
「ッッ! 痛い、わね」
身体を起こすとあらゆる箇所が痛い。
ドレスも所々破れている。
ボロボロになっちゃったわね。
黒服の兵士達が
……ここでやられてたまるもんですか!
「……凍りなさい」
油断している兵士三人を凍らせてからその氷の彫像を破壊する。
あと七人……!
なんとかやらないと……
銃弾が再び
また、先程と同じように氷の盾を展開する。
ただ、魔力量があまり無く荒い盾を速攻で作っただけなので、先程まで防げていたただの小銃弾が当たるごとにヒビが入り始める。
このままだと割れてしまう。
……宝具を使う?
確かに
ただ、今の魔力量では宝具展開は現界の維持に支障が出てしまう。
なら、宝具使用はまだすべきではない。
「クッ……アァァァァァァッッ!!」
使える魔力を全てこの氷の盾に回す。
お願い。
バキッ。
もってちょうだい……!
バキバキッ
パリンッ
……氷の盾が割れる。
銃弾が
あぁ、また
……ごめんなさい、レイカ。
もう、目を開きたくなくて瞼を閉じる。
ほら、
早く。
早く。
早く。
……
…………? おかしい。
まだ、
銃弾に貫かれた痛みも感じない。
恐る恐る、瞼を開ける。
すると……
「キャスター、大丈夫?」
あぁ……
あの夜、
「レイカ……えぇ、なんとか大丈夫よ」
翡翠色の剣で銃弾を全て叩き落としている。
……こんなに身体能力、高かったかしら?
……どうやらキャスターはピンチだったようだ。
間に合ってよかった。
間に合わなかったら、
わたしとしてはキャスターなんぞどうでも良いんだけど。
だって、
黒服の兵士が放つ銃弾を弾きながらそう思う。
さてさて、いい加減この鬱陶しいゴミどもをさっさと消し飛ばそう。
「キャスター、3秒くらい銃弾を弾いてくれない?」
出来る限り、彼女の知る神塚麗華と同じ口調でわたしはそう言う。
「3秒くらいなら……なんとかなるわ」
「んじゃ、よろしく」
薄めの氷の盾が私たちの前に展開される。
深呼吸をして、自身の身体を落ち着かせる。
よし……。
魔術回路、全五十九本起動。
……うち四十本は今までしばらく使って無かったから本調子とは程遠い。
仕方ない、コイツの出力を落とすことにしよう。
剣を振り上げる。
「…………
これは我ら神塚の祖先神から授かりし、神剣の究極の一撃。
「
私たちの視界は青白い閃光で塗り潰された。