呪術短編集   作: ぽてと。

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しょっぱな日記形式でございます。
初めて挑戦しましたが、文字数が不安。



平凡に成った最強の日記

 12月7日

 5歳の誕生日で手帳をもらったから、日記を書くことにした。

 どうやら僕は何の因果か、呪いが存在しない世界へ転生したらしい。

 前世と同じ髪、前世と同じ顔、前世と同じ名前。

 違うのは、あの無駄にデカい屋敷と違って住んでいる家は普通だったこと。

 使用人もない、分家もない、吐き気がするしきたりもない。母さんと父さんと二階建ての一軒家に住んでいる。

 確かに死ぬ前にあの呪われた世界をこれでもかと言うほど呪った、その結果がこれでも……おかしくはないよね、だって僕最強だし。

 あの後を僕は知らない。渋谷で僕が封印されたあの日から、僕の封印が解けたあの日まで、誰が死んで誰が死んで、誰が死んだのか。

 『五条悟』が封印されたことによって、誰に被害が及んだのか。

 とりあえず、もう『呪術師最強』じゃなくなった僕に出来ることなんて何もないんだ、好きに生きさせてもらおう。

 ……心残りは、いっぱいあるけれど。死んだ後地獄に行けなかったから、()()()傑に会えなかったのは、残念だ。

 

 

 。月;日

 この僕が小学校に入学したよ、ウケるわー。

 母さんと父さんに買ってもらったぴっかぴかのランドセルを背負って行ってやったよ。

 まさかまた青春とやらをできるようになるなんてね。

 僕が経験した青春には変えられないだろうけど! あんな濃い青春時代過ごしたの僕とアイツらの他にいる?

 桃鉄99年並みに濃かったからね。あ、やなこと思い出した、俺負けてねぇから。

 ……あー、久しぶりに思い出したら会いてぇな。この世界、傑と硝子いんの?

 恵とかは流石に生まれてないだろうけど……やっぱりあいたいや。

 でも会ってどんな顔すればいいんだろうね? 「封印されちゃってメンゴ☆」とか言ったら許してくれるかな。……やめとこ。

 まぁ、傑に会って一番にすることは決まってる、たとえ人前であっても誰かに止められても一回殴りとばしてやる。

 そのためには探さないとな。

 

 

 `月$日

 あの家が恋しくなるとは思わなかった。

 今世、僕が生まれた家は一般家庭の域を出ない。

 だから前世の時みたいに権力財力フル活用して人を探す、なんてことできない。

 あー、上手くいかねぇな。

 昨日なんか随分遅くまで学校で調べ物をしてたから母さんに怒られた。

 だって学校の図書室ぐらいしかこの世界の情報載ってる場所なんてないでしょ。図書館も近くにはないみたいだし。

 所詮小学校の図書室、しかし侮るなかれ。歴史の本ぐらいはあるんだよねー。

 んーでネットとかも使って色々調べてみたけど、どうやら本当に呪いは存在しないみたい。ついでに言うと呪術高専も存在しません。

 これを知った時の僕の落ち込み用と言ったら。だって高専存在しないなら本当に会える可能性も何も全部なくなっちゃったじゃん。

 こんな手付かずの状態で会えたらそれもう奇跡に近い呪いだよ。あ、オマエ転生しても呪いかよって嫌な顔したでしょ。見るやつなんていないと思うけど。

 

 

 =月"日

 ピコーン!

 僕閃いちゃったんだよね!

 僕たちの前世、本とか世に出回るものにしたら俺に気付いて傑が来てくれるんじゃね!?

 うん、めちゃくちゃいい作戦じゃない!? 僕ってば生まれ変わっても最強すぎるなぁ。

 

 

 =月%日

 何が閃いただよ僕のバカやろう。嘘、やっぱ最強

 計画穴だらけだね、うん。我ながらあの時の僕はどうかしてた。

 こんなお子様に何ができるんだって話だよホント。

 そもそも傑も前世を思い出してるとは限らない。それに本が出回ったことによって前世を思い出した人がいたら。

 ……うん。無理だわ。

 僕ってばいつの間に脳味噌まで小学二年生になったんだか。しっかりしてくれよ。

 やっぱり地道に探していくしかないよねぇ。そうだ、人に聞いたりしたらどうかな? すぐるってこ知りませんかーって。

 まぁ、そんなんで見つけられたら僕今こんなに苦労してないんだけど。

 アイツ、どうしてるかな。俺以外に親友なんか作ってたらキレそう。こっちは必死に探してんのに。

 っていうか俺のこと探してない時点でキレるわ。なんだよクソ前髪って罵ってやる。

 

 

 <月*日

 最悪だ、ホント最悪、クソ。

 日記を母さんに見られてた。

 あの時の「悟……いや、やっぱりなんでもないわ」ってそういうことだったのかよ。

 書いている途中に寝落ちしちゃったあん時、毛布をかけようとしたら偶然見えたっぽい。

 もう母さんの中で僕は前世とか訳の分からないことをのたまってる頭の痛い息子だ。

 すぐるくんって、お友達? なんて聞かれてどうしてだと問い詰めたら判明した。

 てっきり母さんが傑を知ってて……みたいな展開を期待したのに。

 これからは日記をもっと丁重に扱おうと思う。あと傑は前世の分の一発と今回の分の一発で二発殴ることにした。

 元はと言えば傑のせいだよね? 早く見つかってくれない傑が悪いんだ、そうだ僕は悪くない。

 ついでに硝子も巻き込んでやろう、皆がいる前で傑ぶん殴って硝子に言われましたって皆に向かって言ってやる。顔の良さってのはこういう時に使うんだよ。

 僕を怒らせたんだからそれぐらい覚悟の上だよね待ってろクソ前髪その僕より下だけど綺麗なツラにこれでもかってぐらい重いのめり込ませてやるからな

 

 

 @月_日

 最近よく学校の女の子から告白される。いや、モテる男は困っちゃうな〜、精神的にだけどかなりの年齢差がある女の子と付き合うとか、さすがにそんな趣味はないから断ってるけどさ?

 って、そんなこと書きにきたんじゃないんだよ。

 数学のテストで満点取れたお祝いに何が欲しい? って父さんに聞かれたから新しい自転車が欲しいって言ったんだよね。

 本当にもらえちゃった。しかも結構いいやつだから乗りやすいしいろんなところに行けちゃうよ。

 これで傑を探せる範囲も広くなったってものだ、嬉しいことだね!

 っていうか神様は僕の身長こんなに伸ばしてどうしたいの? GLGへの道にまた一歩近づいちゃったじゃん。

 鏡で見ても、僕の容姿は傑と初めて会った時と同じぐらいになっていた。

 まぁ僕ももう中学三年だし、当たり前のことか。

 そう言えば最近よくあの時の夢を見るんだよね。え? あの時ってどの時? あの時はあの時だよ。

 ……うん。何もないといいんだけど。

 

 

 ・月|日

 って言ってたらこれだよ。

 隣に誰か引っ越してきたって言うから挨拶に行ったらゴリラが出てきた。

 信じられる? ゴリラだよ? もう最悪だよ、なんで今世で一番最初に会えたのが記念すべき人間が伏黒甚爾なワケ?

 もしかして僕って予知夢でも見れるのかな。あの殺された時の夢を頻繁に見ると思ってたらそういうこと? ……あっ、秘密にしてたのに書いちゃった。

 アイツ、僕を見るなり「うわ」とか言って隠しもせずに顔をしかめて半身かばいやがったんだよね。もっかい抉ってやろうかア"?

 まぁ……また恵の顔を見れたから、そんなことする気も失せたけど。

 恵ってばまだ生まれて数年だからふにゃふにゃでふわふわでかわいーの、昔みたいに懐いてくんないかな。

 そう言えば、恵はそりゃ僕に懐いてたんだよってアイツに言ったら「俺の息子がオマエに懐くわけねぇだろ」とか言われたんだけど。やっぱもう一回茈って欲しいんじゃないの?

 

 

 4月7日

 明日は高校の入学式、傑と硝子のいる高専じゃないのは不満……いや、普通の高校に通えてラッキー……うん、どっちでもいいや。

 母さんには友達いっぱい作りなさいとか言われたわ、ウケる。

 親友なら、いるんだけどね。

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

「なんなんだこの胸糞悪い日記は」

 

「は〜〜〜〜〜? 勝手に読んどいていい度胸してんじゃん」

 

「どおりで殴り飛ばされたのにまた馬乗りになって殴られたわけだ」

 

「あん時の五条ウケたわー」

 

「オマエ自分のせいにされかかってたのによくあんな大声で笑い続けれたよね、流石の僕も間違いですって言っちゃったんだけど」

 

「だって笑うしかないっしょ」

 

「私は初めて悟じゃなく君に怒りが湧いたよ」

 

「高専時も怒るときくらいあったくね?」

 

「あれは呆れ。君も悟もくだらないことしかしないんだから。」

 

「へー、呆れ(笑)」

 

「保護者かよww」

 

「外に出ようか二人とも」

 

「寂しんぼか?一人で行けよ」

 

「寂しんぼは五条だろ」

 

「ちょっと黙ってくんね???」

 

「ていうか隣に伏黒いるんだろ? 連れてきてよ、私も久しぶりに顔みたい。あと五条が負けたっていう人も。死体は見たことあるけど話したことないんだよね」

 

「あ、私も気になるな。悟が育ててた子。猿は連れてこなくていいよ」

 

「ここ俺んちの俺の部屋なんだけど、なんでパシリにしようとしてんの?」

 

「じゃあ私が」

 

「いや私が行くよ、君はゆっくりしてな。」

 

「……」

 

「いや私が行くって、ちょうど煙草吸いたかったし」

 

「子供に会う前にタバコを吸うのはどうなんだい……私が行くってば」

 

「……」

 

「五条、鞄取ってくれ、煙草入ってるから」

 

「悟、取らないでいい。私が行く」

 

「……それなら俺が行くし」

 

「「じゃあどうぞ」」

 

「オマエらキラいだから!!!!!もう帰る!!!!!!!」

 

「……行ったな」

 

「ここが悟の家だよって教えてあげればよかったかな」

 

「なぁ」

 

「ん?」

 

「ホントに胸糞悪かったワケ?」

 

「………まさか。」

 

「うわwwww」

 

「ハイハイ、悟を追いかけよう」

 

 

 

 

 

 4月8日

 見つけた。

 

 

 




五条悟
転生した。生まれた時から記憶あり。
前世の癖で僕って言ったり年相応に俺って言ったりする。

夏油傑
転生した。五条に殴られた瞬間に記憶が溢れてきた。
どっっっっっちゃくそ嬉しいがからかわれること分かってるので絶対言ってやんない。

家入硝子
転生した。夏油と五条がなんとなしに話しているときに前世を思い出す。
やっぱコイツらクズだわ〜って思ってるけど二人とまた昔みたいにくだらないことがしたい。



せっかくなので、ありふれたハッピーエンドを。
五条さん、誕生日おめでとうございます。

やる気が7ぐらい上がるので、感想、評価など頂けると大変嬉しいです。

作者、女の子でしかオリ主って書いたことないんですけど……

  • 女主だけでも大丈夫
  • 下手でも男主を出してほしい
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