ソードアート・オンライン ~PotetoEdition~   作:水名(仮)

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今回から第2層編へと入っていきます

ここから5層まではプログレッシブ基準で行きます

それではどうぞ

P.S.:お気に入り登録ありがとうございます! これからもマイペースですが見ていただけると幸いです


紅の策士と伝説の勇者達 (アインクラッド編 第2層)
1話:見慣れた景色と『エクストラスキル』


フロアボスの部屋の出口からしばらく階段を歩いていくと2層への扉があり、それを開けるとそこにはテーブル状の岩山が連なっており、その山の上部分には草が生い茂っていた…

 

アインクラッドの外周開口部から青い空が見えており、その景色も相まって私は思わず声が出ていた

 

「綺麗…」

 

しばらくは第1層とはまた違った景色を楽しんでいた

 

 

そして存分に景色を堪能したので第2層の主街区である<ウルバス>へと行くことにした

 

 

~~~~~~

 

 

しばらく道なりに歩き、数回敵を倒すと第2層の主街区である<ウルバス>へと到着した

 

既にキリトさんが転移門をアクティベートしたのか人がかなりいた

 

 

今日はもう自由行動ということになったので少し必要品を買い、噂に聞いた『エクストラスキル』を取りに行こうと<ウルバス>を出ようとすると…

 

「もしかしてたみか?」

 

そう呼びかける女性の声が聞こえた

 

私のことをたみと呼ぶのは前のゲームからの付き合いの人だけだけれど今までそれに該当する女性には会ったことはない… 私は思い切って声をかけてきた人に話しかけることにした

 

「そうですけれどもあなたは…?」

「リオンと言えばわかるかな?」

 

リオンって… あのリオンさん…?

 

話しかけてきた人の方を向くとキリトさんに似た赤いケープを着た茶髪の女性がそこには居た

 

その一言で私は理解したため一応確認のために声をかけた

 

「リオンさんって 茶髪に赤い目のスキンのリオンさんですか?」

「そのリオンだと言ったら?」

 

やっぱり記憶の通りだった!

 

リオンさんとの再会を懐かしんでいるとリオンさんが質問をしてきた

 

「もしかしてたみは『エクストラスキル』を取りに行くつもりか?」

「そうですけれども… もしかして『エクストラスキル』のことを知ってるんですか?」

「そうだな」

「場所を教えてくれませんか?」

「知らないのか?」

「私も噂に聞いただけですので…」

「わかった だが私もよく知っているわけではない そのため仮に間違っていても責任は負わないつもりだからそこはよろしく頼む」

「勿論です」

 

こうして私たちは『エクストラスキル』を取りに行くために<ウルバス>を出発した

 

道中リオンさんが

 

「そういえば言い忘れていたけど 第1層フロアボスの討伐おめでとう」

 

と言ったため私は「ありがとうございます」と言った

 

 

~~~~~~

 

 

そこから私たちはリオンさん先導の元、岩壁をよじ登ったり、小さな洞窟を潜ったり地下水流を滑ったりしてようやく例の『エクストラスキル』が入手可能なクエストを受けられる場所に到達した

 

「疲れました…」

「本番はまだだが?」

 

そのまま寝てしまいたい気持ちを何とか抑え周りを見てみると岩の前に見覚えのある人がいた

 

近づいて確認してみるとやっぱりキリトさんだった… だけど顔にはアルゴさんに似たヒゲのペイントがしてあった

 

「あっ」

「さ…先ほどはありがとうございます…っ」

「お前…どうしてここに?」

「わ…私も例の…スキルを…ふふ…っ」

 

何とか笑いをこらえながらそう答えた

 

「お前今笑っただろ」

「すみませんっ…ふふふ…」

 

仮に今にらめっこをしたら秒で負ける自信がある

 

「仕方ないだろ… このクエストを受けたらこのヒゲを描かれたんだから…」

 

キリトさんは若干落ち込みながらそう言った

 

「お前もやるつもりだったらそこの小屋にいるNPCに話しかけなよ」

「わかりました」

 

私はそう言うとキリトさんが指をさした小屋へと向かっていった

 

 

私は例の小屋にたどり着き、中をのぞいてみたら座禅を組んだおじさんが見えた

 

私はクエストを受けるため小屋の中へと入り、そのおじさんの前に立った

 

「入門希望者か?」

「はい そうです」

「修行の道は長く険しいぞ」

「わかってます」

 

そして私がクエストを受領するとそのおじさんはキリトさんのいる岩の隣の岩へと私を案内し、その岩を叩き言った

 

「汝の修業は唯1つ 拳のみでこの岩を割るのだ それを為し遂げた暁には我が技のすべてを汝に授けよう」

 

この説明を聞いている間私は軽く岩を叩いてみた… うん無理!

 

「待ってください 拳だけでこの岩を割るんですか…?」

 

私はこう質問した

 

「そうだが?」

「わかりました やります…! やらせてください!」

「よかろう 汝のその意思しかと受け入れた」

 

でも私は覚悟を決め やることにした

 

「この岩を割るまで山を下りることは禁ずる 汝にはその証を立ててもらうぞ」

 

そういうとおじさんは何かを取り出し私の顔に何か描いた

 

「その証はこの修業を終えるまで消えることはない 信じておるぞ我が弟子よ!」

 

それだけを言うとおじさんはまた小屋の中へと戻っていった

 

ふと泉へと向かい水面を見てみると私の顔にもアルゴさんに似たヒゲが書いてあった

 

「受けることができたみたいだな じゃぁ頑張ろうか タミえもんッ…」

「はい…」

 

私はポテトさんに「しばらくクエストを受けるため狩りには行けないです」とメッセージだけ送り私は岩を割ることにした

 

それといつの間にかリオンさんがいなくなっていた

 

 

~~~~~~

 

 

 

 

その翌日にひま猫さんがやってきて『エクストラスキル』を入手するためにクエストを受けた

 

 

 

 

~~~~~~

 

 

 

 

そして私がクエストを受けてから2日半ほどたった時…

 

「… せいっ!」

 

そう言いながら一点に集中して岩を殴ったり蹴ったりしていると…

 

〔ガラッ〕

 

ヒビが大きくなっていって遂に岩を割ることができた

 

「あっ… やった…!」

「えっ!?」

「嘘だろ!?」

 

私が二人より早く割ることができた理由は多分私がSTRに多く振っているからだと思っている…多分…

 

それから間を開けずクエストをクリアのログが出てきて ふと泉の水面を見てみるとヒゲのペイントがなくなっていた

 

 

スキル一覧を確認してみると『体術』の名前があった

 

「これが『エクストラスキル』…」

「おめでとう 先にクリアされちゃったな」

「もしかしてたみさんって怪り…」

 

ひま猫さんが何か言い切る前に私はひま猫さんの口を押さえ顔の笑っていない笑みを浮かべた…するとひま猫さんは黙って首を全力で横に振った

 

 

 

 

そして私はニ人より先に主街区へと戻り、お風呂付の宿屋で休んだ

 

 

 




というわけで第2層編最初のお話でした

タコミカ怪力説浮上…?

※ひま猫は『体術』を取ったがセットしたとは一言も言っていない

それではまた次回に~

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