ソードアート・オンライン ~PotetoEdition~   作:水名(仮)

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タイトルがネタ切れ感が凄い…(今更感)

それではどうぞ


8話:『二刀流』対『神聖剣』

キリトさんとヒースクリフさんのデュエルが行われる日…

 

私達も観戦しようと、先日開通したばかりの第75層主街区である<コリニア>へとやってきた

 

転移門広場はとても賑わっており、広場の前にそびえたつ巨大なコロシアムで2人のデュエルが行われるので、多くの人がコロシアムに向かっている

 

「〖火吹きコーン〗10コル! 10コルだよ!」

「〖黒エール〗冷えてるよ~!」

「〖バブルサイダー〗いかがっすか~!」

「〖ボア肉の串焼き〗1本8コル! 1本8コルで売ってるよ!」

 

コロシアムの入口では商人プレイヤー達の屋台が所狭しと並んでおり、長蛇の列をなしている

 

勿論やる気君もこのイベントに乗らないわけがなく、ポテトさんとエルさん、意識さんと朱猫さんがヘルプに入って並んでる人たちにフライドポテトっぽいものをメインに売っている

 

私は〖ボア肉の串焼き〗を早速5本ぐらい買って、始まるまでの暇つぶしがてら、食べながら適当に歩いていると、本日の主役であるキリトさんとアスナが話しているのが見えた

 

「…層辺りの広い田舎に隠れて畑を耕そう」

「私はそれでも別に構わないけど…」

 

声が聞こえるほど近づいたが2人共私に気が付いていない様子だったので、アスナの言葉に続けるようにして話しかける

 

「そんなことしたらすっごい悪名が付きますよ~」

「うおっ!? …ってなんだ タコミカか…驚かすなよ」

「こんにちはです」

 

私が急に話しかけたので驚いたキリトさんとアスナに対し、挨拶をすると辺りを見回しながら話す

 

「それにしてもかなりたくさん人がいますね~」

「くそ… タコミカもまるで他人事のように言いやがって…」

「実際他人事ですし」

「うぐっ…!」

 

キリトさんがぼやくようにして言った愚痴をひらりと躱すようにして返すと、何でこんな大ごとになったのかをアスナに対して訪ねた

 

「でもなんでこんなことになっちゃったの?」

「実は…

~~~~~~

…ということなの」

 

アスナから、どうしてこんな大ごとになったのかを大雑把に説明してもらった、私の頭に思い浮かんだのはまぁ挑発に乗ったキリトさんが悪い デュエルの申し込みを受けたんだから逃げるなんて言ったら駄目だと思う

 

「キリトさんはヒースクリフさんの挑発に乗ったんですから逃げるなんて言ったら駄目ですよ」

「だ…だって まさかこんな大ごとになってるなんて思ってもみなかったんだぞ…」

「でもタコミカの言う通り、自分で蒔いた種だからね …あ ダイゼンさん」

 

私達が話をしていると、KoBの制服を着ているぽっちゃり系の男性がお腹を揺らしながら、こちらに向かってきた

 

「いや~ おおきにおおきに!」

 

そして満面の笑みを浮かべながらキリトさんに声を掛ける

 

「キリトはんのおかげでえらい儲けさせてもらってます! あれですなぁ! 月1ペースでやってもらいますと[血盟騎士団](うち)の財布も大助かりするんですがね!」

「誰がやるか!」

 

ダイゼンさんの提案にキリトさんは大声を出して拒否する

 

「さ 控室はこっちですわ ついてきてください」

「じゃぁ頑張ってくださいね キリトさん」

 

そんなキリトさんを無視してダイゼンさんは歩き始めたので、脱力した様子でついて行くキリトさんと同じくダイゼンさんについて行ったアスナに対し、私は激励の言葉を掛けると、コロシアムの入口へと歩き始めた

 

 

~~~~~~

 

 

「結構いい場所取れましたね」

「ね まさか最前列が取れるなんて思ってもみなかったよ」

 

円状のコロシアムの観客席はかなり埋まっていたが、運よく最前列に全員座ることが出来た

 

「ておさんは今回どっちが勝つと思います?」

「うーん… 身内びいきするわけじゃないけど やっぱりキリトかな~ たみは?」

「私もキリトさんが勝つと思います」

 

私とておさんは2人が出てくるまでどっちが勝つかを予想していた

 

「やっぱりたみさんとテオさんもキリトさん予想なんですね」

「あれ? ポテトさん フライドポテト類売り切ったんですか?」

「お陰様で先ほど完売です」

 

凄いなイベントパワー… 確かにこれは月1でやって欲しいかも…

 

私が余計なことを考えているとやる気君が声を掛けてきた

 

「僕はヒースクリフさん予想かな」

「どうしてです?」

「やっぱり攻防一体っていう響き なんかかっこいいじゃん? 無論キリトさんが劣るってことを言いたいんじゃないけど…」

「僕もヒースクリフかな 剣技自体は67層のフロアボスの時にも見たけどハッキリ言ってあれは体に馴染んでると言って過言じゃないと思う」

 

私とやる気君の会話に、自然な感じでめらさんが入ってきたのでそこからは3人でだれが勝つかを予想していた

 

 

しばらくするとキリトさんが闘技場に入ったので、観客席のボルテージが一気に上がる

 

[月夜の黒猫団]のように普通の応援をしている人もいれば、クラインさんやエギルさんのように少々物騒な応援をしてる人もいる

 

そして闘技場の中央らへんで立ち止まると、今度は反対側からヒースクリフさんが出てきたので、再び観客席の声援が一際高まった

 

ヒースクリフさんも闘技場の中央まで向かうと立ち止まり、何かを話してから10メートル程度の距離まで下がると、右手を振って出したメニューを操作した

 

60秒のカウントダウンが始まると、キリトさんは背中から2本の剣を同時に抜き、ヒースクリフさんも盾から剣を抜いて構える

 

ヒースクリフさんの構える様は無理な力がかかってるようには見えず、メラさんの言ってた通りまるで体に馴染んでいるように見える

 

カウントダウンの間は2人共ウィンドウを見ず、カウントがゼロになり DUEL! の文字が閃くのと同時にキリトさんが先に仕掛けた

 

右手に持った剣を左斜め下から叩きつけるがそれは十字盾で防がれ、激しい火花が散るがどうやら右はフェイクだったようで、左の剣がわずかに遅れて盾の内側に滑り込む

 

しかし、攻撃が届く寸前で長剣で防がれ、円環状のライトエフェクトが弾けると、キリトさんは技の余勢で距離を取ってヒースクリフさんに向き直る

 

すると今度はヒースクリフさんが盾を構え、突撃してきた

 

キリトさんは盾の陰に隠れるために右へと回避するが、何とヒースクリフさんは盾で攻撃した

 

キリトさんのHPがわずかに減った どうやらあの盾にも攻撃判定があるらしい…

 

「実際に見てみるとやっぱりチートじみてますね…」

「そうだよね… 『二刀流』の方が手数では上かと思ってたけど『神聖剣』も同じぐらいの手数だ…」

 

私とておさんが話している間にも闘技場の中央では、2人の攻防が続いているのが見える

 

しばらく見ていると、ヒースクリフさんがソードスキルを放ったが、そのソードスキルはキリトさん持ち前の反応速度だけで防ぎ切られ、技の後の硬直時間にすかさずキリトさんは≪ヴォーパル・ストライク≫を放つ

 

キリトさんの放ったソードスキルはヒースクリフさんの十字盾を突き抜けたが、わずかに頬を掠めるだけで決着には至らない

 

 

2人は一旦間合いを開け、少しの間双方ともに膠着状態に陥ったが、今度は2人同時に動いた

 

そこからは再びお互いに攻撃の応酬が続き、キリトさんの剣は盾で防がれ、ヒースクリフさんの攻撃はキリトさんの剣に弾かれる

 

2人の周囲では様々な色の光が絶え間なく飛び散り、攻防の激しさも相まって思わず見入ってしまう

 

時折、お互いの弱攻撃がヒットし、HPバーがじわじわと削られていく

 

それに伴ってキリトさんのスピードも上がっていき、攻撃の激しさも増していく

 

2人のHPバーは更に減少を続け、とうとう5割間近まで減った

 

そろそろ決着がつきそうかな…? そう思っているとキリトさんが遂にソードスキルを発動させ、決着をつけに動いた

 

ヒースクリフさんはすかさず十字盾でガードするが、一撃、二撃と攻撃がヒットするたびに徐々に遅れ始め、遂にヒースクリフさんの体勢が大きく崩れ、盾が右に大きく振れる

 

そのタイミングを逃さず、キリトさんはまだソードスキルの続く左手に持つ剣をヒースクリフさんに突きつけようと動いた

 

その剣はヒースクリフさんの体へと吸い込まれていったので、私はキリトさんの勝利を信じて疑わなかった

 

 

―――しかしその時、ヒースクリフさんが一瞬ブレたかのように見えた次の瞬間には、キリトさんの剣は何故か右に大きく振れたはずの盾によって防がれて、大技を防がれて硬直時間が課されたキリトさんに対し、ヒースクリフさんは的確に単発の付き攻撃を与えるとキリトさんはその場に倒れこんだ

 

デュエル終了のメッセージとヒースクリフさんの勝利を示すウィンドウが表示されると、観客席からの歓声がドッと沸くようにして上がった

 

キリトさんに駆け寄ったアスナがキリトさんを助け起こすのを横目に、私は先ほどの場面の不審な点について考えていた

 

その時、やる気君が声を掛けてきた

 

「キリトさん負けちゃったね~…」

「えぇ… そうですね…」

「どうしたの? たみ」

 

私が考えているとておさんが声を掛けてきた

 

「…なんか最後のヒースクリフさんの動き…変じゃありませんでしたか?」

「? どこが?」

「なんて言ったら分からないですけど…なんだか一瞬、ヒースクリフさんがブレたような気が…」

 

私の言葉に首を傾げているておさんに対して感じたことをそのまま伝えるが、いまいち伝わっていないようだった

 

そこにめらさんが話に加わってくる

 

「やっぱりたみもそう思う…?」

「…ってことはめらさんも見たんですか?」

「見たっていうか…リオンと話してたっていうか…」

 

違和感を感じたのは私だけじゃなかったんだ…

 

「それで… 何か分かりましたか?」

「うーん… 結論から言っちゃうと何もわからなかったよ」

「そうですか…」

 

リオンさんなら何か掴んでいるかもと思ったけど、何もわからなかったらしい

 

 

嵐のような歓声の中、ゆっくりと闘技場から去っていくヒースクリフさんを見ながら、私は何とも言えないような感情を抱いていた

 

 

…すっかり忘れていたけど、これでキリトさんが[血盟騎士団]に入らなければいけなくなった…のかな?

 

そんなことを思いつつ、私達はギルドホームへと戻っていった




今回登場したオリジナルアイテムの紹介

〖バブルサイダー〗
簡単に言えば甘めの炭酸にタピオカのような食感の食材が入った飲み物

次回からは朝露の少女編になります(血盟騎士団の件ではタコミカ達は絡まない為)

それではまた次回に
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