ソードアート・オンライン ~PotetoEdition~   作:水名(仮)

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やっと主人公サイドをやるという…

それではどうぞ

P.S.:あけましておめでとうございます! 今年も何卒よろしくお願いします


6話:回廊を往く火妖精族(サラマンダー)2人

エギルの店で別れた後、キリト達とチャットで相談し合って俺は当初の予定通り、一先ずフィレイスと共に先に央都<アルン>へと向かうことに決めた

 

 

フィレイスに対して、少し世界樹へと急ぐこと、そして<アルン>でキリト達と合流をすることになったことを伝えた(たみ達のことは伏せて)

 

そして午後7時に<アルン>側の門の近くで待ち合わせすることになったので、俺はその時間に間に合うようにALOへとダイブした

 

 

□■□■□■□■

 

 

宿屋から出て消耗品等の準備を済ませていると、約束の時間の5分前になっていたので、急いで<アルン>側の門へと向かった

 

午後7時を少しだけ過ぎてもなお待っていると、フィレイスが少々小走りでやってきた

 

「悪い! 少し遅れた!」

「大丈夫 気にしてないよ」

 

手を合わせながら頭を下げたフィレイスに対して、俺は首を横に振る

 

「…」

 

すると何故かフィレイスは無言になってしまったので、何事かと思って訊ねた

 

「? どうした?」

「気付いたけどなんかそのセリフ、デートの待ち合わせのテンプレみたいじゃね?」

「…あっ」

 

確かにこのセリフデートの待ち合わせの時のセリフだな…

 

そのことに気付いた俺は多少慌てながらもあくまででも冷静に、話題を切り替えることにした

 

「それで…どうする? 俺は準備が出来てるからいつでも行けるけど」

「そ…そうだな 俺も準備自体は昨日のうちに済ませたから出発するか」

 

どうやらフィレイスも準備を済ませていたみたいなので、俺達は門の外へと歩き始めた

 

 

~~~~~~

 

 

「そういえばテオは魔法を使わないのか?」

 

しばらく歩いていると不意にフィレイスがそんなことを訊ねてきた

 

「なんで急にそんなことを聞くんだ?」

「いや… そういえばここに来るまで使っているのを見たことないなと思って」

 

確かに今まで使ったことないな…

 

薄っすらとそう思っていると、フィレイスが人差し指を立ててとある提案をしてきた

 

「回復魔法や攻撃力増加魔法なんかは使えるから、もし魔法のスペルを知らないだけなら教えるぞ?」

「うーん… 前にやってたゲームが魔法なかったからなぁ… 今の戦闘スタイルが安定してるんだ」

「そうか? 魔法が無いゲーム…まさかな…

 

フィレイスが小声で言った言葉に少し焦ったが、気のせいだと思いあまり気にしないことにした

 

話題を買えるようにフィレイスは軽く咳払いをすると、俺に話しかけてきた

 

「まぁこの話は置いておくとして、今日中に回廊の外にある中立村まで進んでおきたいから急ぐぞ~」

「了解!」

 

そしてフィレイスが走り始めたので俺もその後に続き、走り始めた

 

 

 

しばらくの間、洞窟のカーブを右に曲がったり、左に曲がったりしていると少しだけ開けた場所へと出る

 

それと同時に大量の黄色のカラー・カーソルが見えてきた

 

因みにALOでは黄色がエネミーの印となっているらしい(道中でフィレイスから聞いた)

 

 

俺は咄嗟にどうするのかをフィレイスに訊ねた

 

「この先エネミーが大量にいるけどどうするんだ?」

「あーっと… 多分オークだろうし適当に処理していくか」

 

すると、フィレイスは若干視線を逸らしながら答えた

 

さては考えてなかったな…?

 

 

俺が疑わしい視線を向けていると、フィレイスはその視線を避けるようにしてオークの群れに対し、突撃して行った

 

 

 

 

「お! 外が見えてきたな!」

「よし! 速度上げるぞ!」

 

適度にオーク他を倒しながら道なりに走りながら進んでいると、遠くに回廊の出口と思われる白い光が見えてきたので、俺達は更に速度を上げて出口へと向かって行く

 

 

 

大分出口に近づいた時、突然フィレイスが片頬を吊り上げて言った

 

「飛ぶぞ!」

「へ?」

 

一瞬意味が解らなかったが、視界が真っ白に塗りつぶされ、ようやく目が慣れてきた頃には断崖絶壁が目前に迫っていたので、俺は先程フィレイスが言ったことを思い出し、崖のギリギリで思いっ切り跳躍する

 

 

 

そして跳躍が頂点に達した所で翅を広げ、滑空体勢へと入った

 

「いや~… びっくりした…」

 

しばらく飛んだ後、俺は後ろを振り向きながら呟き、次いで少しだけ前を飛んでいるフィレイスを睨みつける

 

「全く… 崖あるんだったら事前に予告ぐらいしてくれ!」

「ハッハッハッ 悪い悪い! でも多少のスリルがあった方が楽しいだろ?」

 

しかしフィレイスは全く悪びれる素振りすらなく、高笑いで返した

 

 

ある程度落ち着いてきたところで、改めて前方を見てみると眼下には平原が広がり、所々にある湖から河が流れ、それを目で追っていくと…

 

「いよいよ見えてきたな…世界樹…」

「あぁ…久々に見るが圧巻だな…」

「行ったことあるのか?」

「あぁ 前の世界樹攻略挑戦の時に必死に志願して参加させてもらった …クリアはできなかったけど」

 

 

枝が雲海まで伸びている世界樹(それ)はまだかなり遠くにあるはずなのに大きく、手を伸ばせば届きそうな気がする

 

あの頂上に彼女が―――たみがいる

 

 

逸る気持ちを抑え、俺はここに来るには{竜の谷}もあったなということを思い出して、隣を飛んでいるフィレイスの方を向いて話しかける

 

「そういえば今更だけどわざわざ{ルグルー回廊}を通らずとも{竜の谷}からもこの{アルン高原}に来れたんじゃないのか? そっちの方が火妖精族(サラマンダー)領からも近かっただろ」

「そうだけど… あー… ほら 火妖精族(サラマンダー)に鉢合わせしたくなかったんだよ 今鉢合わせしたら物凄く面倒なことになる 特にジンさんが…」

「成程 …ジンさん?」

「ユージン将軍 火妖精族(サラマンダー)領主モーティマーさんの実の弟で全プレイヤー中最強の実力を持つという噂だ」

「確かにそんな奴に目をつけられたら厄介だな… 領主と繋がってるということは下手すれば実質火妖精族(サラマンダー)全体を敵に回すこともあり得るな…」

「まぁそういうことだ 近々また世界樹攻略目指すって噂だし」

 

あれ? じゃぁなんでこいつ領地を抜けたんだ?

 

「じゃぁなんで領地を抜けたんだ?」

 

俺がそう問いかけるとフィレイスは俯きながら答えた

 

「…その為の資金の集め方がちょっとな 気に入らないって言ったらあれだけど…問題だったんだ」

「問題?」

「領地が隣り合っている 風妖精族(シルフ)を手当たり次第に組織的に狩るって方法だよ …確かにこのゲームでのPvPは推奨で実際俺も何回か抵抗してきた風妖精族(シルフ)を倒したことは少なくないし、なりふり構ってる場合じゃないのは解ってる でも無抵抗の奴を狩るっていうのだけはどうしても認めることはできなかったんだ」

 

俺は火妖精族(サラマンダー)の内情に関してはよくわからないが、隣を飛んでいるフィレイスからは何か強い意志のようなものを感じた

 

「だから領地を抜けたと」

「まぁそういう事だ お前がちょうどいいタイミングで領地を出ようとしてくれてよかったよ」

 

 

 

少しだけ重くなってしまった空気を変えるようにして、フィレイスが冗談交じりに俺に向かって笑いかけてきた

 

「さてと… そろそろ… お! 見えてきた見えてきた」

 

そして正面を向くと、何かを見つけたようで安堵したような声を出したので、俺もそちらを向くと、先ほどの<ルグルー>よりはかなり狭い中立村が見えてきた

 

俺達はその村に徐々に降下しながら近づいて行く

 

「ここが道中で言ってた所か?」

「そうそう ここは前回も寄ったからな」

「前回の村じゃないと駄目なのか?」

「別に駄目って言う訳じゃないけどな… この{アルン高原}には村に擬態したエネミーがいるんだよ」

「え? 村に…?」

「そうそう だから昔、休憩地点に使った村を使ってるってこと」

 

フィレイスの言葉を少しイメージしてしまって、思わず冷や汗が出る

 

「俺は今、お前がいてくれて本当に良かったと思ってる」

「褒めても何も出ないぞ?」

 

そんな会話をしていると、村の入口に辿り付いた

 

「着いた~ お疲れさん!」

「お疲れ~」

 

 

フィレイスの案内の元、歩いていると宿屋に到着したので店に入ってチェックインを済ませると、部屋のある2階へと上がる

 

「明日は何時ぐらいにする?」

「そうだな… 19時…いや、やっぱり20時に宿屋の1階で頼むわ」

「解った」

 

そして今日は部屋の前で解散することになり、結構いい時間になっていたこともあって俺はそのままログアウトした




やっぱりオリジナルの話って難しいですね…

それではまた次回に
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