ソードアート・オンライン ~PotetoEdition~ 作:水名(仮)
それでは本編どうぞ
しばらく私たちは何が起こったのか理解できなかったがネズハさんが先に土下座をしたことでキリトさんも動き始めた
「すみませんっ…! 本当に申し訳ありません!」
「ちょ…ちょっと待ってくれ! こんなの絶対あり得ない! 説明してくれ!」
「2人とも少し落ち着いてください!」
私がそう言ってしばらくすると2人とも落ち着いたみたいで無言の状態が続いたため、状況確認も兼ねて1人ずつ説明してもらうことになった
「まず キリトさんからお願いします」
「俺はβテスト出身なんだけれども強化失敗のペナルティは最悪でも-1されるだけだ これは俺も何回も経験しているからまず間違いないと思う 今回の件で言うと〖ウィンド・フルーレ〗+4が+3になるだけで済むはずなんだ」
キリトさんがβの話を持ち出すなんて珍しい… そう思っているとネズハさんが口を開いた
「正式サービス版で新しいペナルティが追加されたのかもしれないです… 前にも1度だけ同じようなことが起こって… 確率はかなり低いのかもしれませんが…」
「そうか…」
キリトさんがアスナさんの方を見てそう言うとネズハさんはさらに続けた
「本当に何とお詫びしたらいいか… せめて同じ武器をお返ししますと言いたいんですけれども〖ウィンド・フルーレ〗も〖ガーズ・レイピア〗も置いてなくて… せめて〖アイアン・レイピア〗を…」
「いいよ… こっちで何とかできると思うし…」
ネズハさんがウィンドウを操作し〖アイアン・レイピア〗を取り出そうとするとキリトさんがそれを制した
「ではせめて 手数料の返還だけでも…」
「それも大丈夫 あんたは一生懸命やってくれただろ? 偶々ごくわずかな確率を引き当ててしまっただけなんだから あんまり自分を責めないでくれ」
「本当にすみません…」
ネズハさんがせめて手数料だけでも変換しようとしたがそれもキリトさんに止められた
その間もアスナさんは無気力な顔をしていた…
~~~~~~
それから私はキリトさん主導のもとアスナさんを引っ張って宿屋へと着いた
「主武装を失った状態で圏外に行くのは危険だ 今日はここで休んでくれ 剣は明日、別のものを探す タコミカ お前はアスナに付いていてくれ 人がいたほうが彼女も安心すると思うし…」
「わかりました」
キリトさんがそう言うと私はアスナさんを宿屋の部屋の中へと案内した
「あのさ… これは自惚れかもしれないけどさ… 置いて行ったりしないから」
それだけを言うとキリトさんは扉を閉めた
~~~~~~
そこから私は何も喋らず、かといって部屋から出ていくことはせず、ベッドで寝転んでいるアスナさんの近くにいた
〔バンッ!〕
そんな時扉を勢いよく開く音がした
「誰!?」
この時の私は気が動転していたためドアを開けられるのは1人しかいないことをすっかり忘れていた
「持ってるアイテムを… 全部出せ…!」
そんな声が聞こえ 私は思わず戦闘態勢を取り(武器は装備しなかったが)、侵入者に対して攻撃を仕掛けた
「せい!」
「ぐべらっ!」
私は≪閃打≫を侵入者に撃ち込んで大きくノックバックさせさらに追撃した
「この! この!」
「いてっ! いたっ! タコミカ! やめろ! タコミカ! 俺だ! キリトだ!」
そんな時キリトさんの顔がはっきりと見えた
「キリトさん!? すみません!」
「とにかく話はあとだ! 時間がない! アスナ! ウィンドウを可視モードに!」
「はいっ!」
私がキリトさんに謝るとキリトさんはすぐにアスナさんの元へと駆け寄り指示を出した
「あと1分だ! 急げ! ストレージボタン! セッティングボタン!…」
そこから色々と指示をしていき…
「何か出た! イエス オア…「勿論 イエース!!」」
あれ…? この手順って確か…
「何これ…? 『コンプリート・オール・アイテム・オブジェクタイズ』…?」
やっぱりそうだよね…? 『所持アイテム全オブジェクト化』だこれ!
「コンプリートって… どこからどこまで…?」
「何から…何まで ありとあらゆるもの…全部!」
「あぁぁ!!!」
そんなことを言っているとふと私の頭の上に何か降ってきた…
ふと頭の上に手を当ててみると下着があった… すぐに私はそれをアイテムの山の中に戻した
「失礼!」
そしてアイテムがすべて出終わるとキリトさんはアイテムの山の中を漁り始めた
「ね…ねぇ…? 君ってもしかして死にたいの…? 殺されたい人なの…?」
「違う!」
さすがにそれは怒るよね… 私でも怒るもん
そうしているとキリトさんは何かを引っ張り出した
「嘘…」
それはロストしたはずの〖ウィンド・フルーレ〗だった
キリトさんはこれをするために『所持アイテム全オブジェクト化』を… でもそれとこれとは話が別だ
「…キリトさん…」
「どうした? タコミカ」
「ひとまず 歯ぁ食いしばれ」
「え?」
私はキリトさんのお腹に≪閃打≫を撃ち込んだ
~~~~~~
そこからキリトさんを追い出し 私は部屋着へと着替え、アスナさんと話していた アスナさんは頭からすっぽりと布団を被り武器を抱えたけど
「武器戻ってきて良かったですね」
「えぇ… タコミカさんもありがとうございます」
「私はほとんど何もしなかったけどね」
「でも私を守ろうとしてくださったんですよね?」
「あの場には私しかいなかったんで…」
〔コンコン〕
しばらくするとドアをノックする音がした
「誰…!」
「俺です… キリトです… 入っていいですか…」
アスナさんがそう聞くとどうやらキリトさんみたいだった
「御夕食を買ってきたので 冷める前にいかがでしょうか…!」
「入って」
〔キィ…〕
「お…お邪魔します…」
どうやら夕食を買ってきたみたいでアスナさんから許可が出ると入ってきた
「タコミカさんの分も買ってきましたので…」
「何ですか? これ」
「<
「中身は何ですか?」
「俺はお肉だと考えています…」
私がこれは何かについて聞くとキリトさんは近くにあった机の上に置きながら丁寧な口調でを教えてくれた
私とアスナさんが1つずつテーブルに置いてある〖タラン饅頭〗を取り、食べると…
「うにゃぁ!?」
「ふにゅ!?」
中から温かいものが勢いよく出てきた
「!? クリーム!? 待ってろ! 今拭くものを…!」
〔ガタ…〕
キリトさんが拭くものを取り出そうとするとアルゴさんとておさんが部屋の前にいた…
「キー坊… アーちゃんだけじゃなくターちゃんにも手を出しやがったナ!」
「キリト君…少し表に出ようか?」
「ちが…これは誤解だ! というかテオ! お前は武器を叩くのをやめてくれ! 心臓に悪いから!」
アルゴさんはキリトさんに怒鳴って、ておさんは剣を取り出して手のひらに打ち付けながら言った
~~~~~~
そこから私たちは顔を拭き キリトさんが誤解を解き、アルゴさんが部屋着に着替えて(勿論キリトさんとておさんを部屋の外に追い出してから)アスナさんと同じベッドに入った
「今日は災難だったネ~ アーちゃん… オネーサンが来たからもう安心だヨ~」
そう言いながらアルゴさんがアスナさんの頭をなでるとアスナさんはアルゴさんに抱き着いてきたためキリトさんに向けてVサインを送った…
「それで? そっちの収穫はどうだったんだ?」
「エ?」
「御自慢の
「お前どうでもいいけどその貧乏ゆすりやめろよ…」
キリトさんはアルゴさんに収穫を聞いてきた 貧乏ゆすりをしながら…
「あの後すぐに店じまいをしてコソコソ誰かと会っていたヨ」
「相手は!?」
「全身フーデッドマントに身を隠した4人組ダ」
どうやらネズハさんは誰かと会っていたみたいだった
「何かを受け渡そうとしていたケド 何かあったみたいでえらく慌てていたナ… その後は三々五々 鍛冶屋クンは安宿に直行だっタ 今日はそれ以上の収穫は無かったヨ」
「その慌てていたのって 午後8時の鐘の後じゃなかったか?」
「アァ そういえば鐘の直後だったヨ」
キリトさんが質問をし、アルゴさんは答えた
そのすぐ後にキリトさんはさらにアルゴさんに質問した
「相手は4人で間違いないか? 5人じゃなくて?」
「4人だったヨ 5人だったら何かあるのカ?」
「いや…ちょっと勘が外れただけだ ありがとう お疲れさん」
「イヤイヤ…勿論 剣がだまし取られていたことが分かった以上引き下がるつもりは無いヨ 彼の背後関係は徹底的に洗わせて貰ウ そういった仕事は任せてくれたまエ…」
キリトさんが相手は本当に4人だったのかについて聞くとアルゴさんは確実に4人だったと答えた…
「…ただ どうすル? 一時的にとはいえアーちゃんの剣が騙し取られたのは事実ダ これ以上被害が出る前に公表するべきじゃないのカ? オレッちの
「いえ…ここは慎重に行くべきだと思います アスナさんの剣がなくなって強化詐欺がバレたことはネズハさん達も気付いたはずです しばらくは控えるかと…」
「そうだな それに今、下手に追い込んだりしたらもっと厄介な事態になるかもしれないし…」
「どういう事ダ?」
私がここは慎重に行こうと提案するとておさんが同意してくれた アルゴさんが質問するとキリトさんがておさんの言いたいことを代弁してくれた
「これまでに騙し取った武器をどうしているか… それ次第になるが 隠し持っているんだったらまだしも、その武器を換金していようものなら…」
「その武器は永遠に失われることになるナ そうなれば武器を盗られたプレイヤーの怒りを鎮めるのはほぼ不可能ダ 彼らが満足するような
「いや…ひとつだけあるだろ? 事態が公になってさえいればそれこそ誰だって思いつくようなものが…」
「「「『PK』…」」」
アルゴさんがキリトさんの言葉を続けて言い終わるとておさんが1つだけあるといい私たちはPKのことを言った
「何の話…? PKって何…?」
「プレイヤーキル つまりはプレイヤーがプレイヤーを殺すこと 今回の件を例にするとネズハさんの処刑です」
「今のSAOでそんなことしたら… 人殺しに…」
「そうだ だから俺たちはそれを阻止しなければならない」
「そのためにもまずは真相を知る必要があるんダ 強化詐欺のトリックに動機… 盗られた武器の行方モ」
「そして取り返しのつく形で償わせる」
「彼が罪を認めるんだったらまだ幾分にもやりようはあるからな」
確かにアスナさんに言ったように言葉で言うのは簡単かもしれないけれども今のSAOでそんなことをしたらただの人殺しである
だからこそまずアルゴさんの言った通りに真実を知り、そしてキリトさんやておさんの言ったようにやり直せる形で償わせるのがベストかもしれない
そう考えているとアスナさんが口を開いた
「でも私…あの人が好き好んであんなことをやってるとは思えないの」
「確かに実直で気弱な人そうだったけど 彼が犯人というのは紛れもない事実だ それとも何か情状酌量の余地があると言いたいのか?」
キリトさんがそう聞くとアスナさんが小さく頷いた
「もしかしたらだけれど前にどこかで会ったような気がするの 顔は見えなかったけど…」
そう言うとアスナさんは起き上がりウィンドウを操作した
「アルゴさん 調査のついででいいのでこれを調べてもらえますか?」
そう言うとアスナさんは投擲用のナイフを取り出した
テオロングさんがなぜアルゴさんと一緒にいたのかと言うと少しだけ彼女の仕事を手伝っていたからです
それではまた次回に