ソードアート・オンライン ~PotetoEdition~ 作:水名(仮)
それではどうぞ
第1層の時と同じくその言葉が出るとしばらく静かだったが
「みんな生きてる! 完全勝利だ!」
リンドさんのその言葉をきっかけとしてボス部屋は一気に歓声に包まれた
「お疲れ」
「お疲れ様」
「おつ」
「お疲れ様です」
私達が同時に労いの言葉を言うと私達は笑い、そして静かに拳を合わせた
そんな私たちに向かってくる影が3つあった
「お疲れ様です! キリトさん! アスナさん! テオロングさん! タコミカさん! 最後本当に息ピッタリでしたね!」
1人目は今回のMVPであるネズハさん
「お疲れ~ いや~… ほんと…流石としか言えないね」
2人目はめらさん
「メラ坊の言う通りだヨ… 4人とも息ピッタリすぎだロ…」
そしてアルゴさん
キリトさんの前に向かったネズハさんはキリトさんの手を掴み大げさに振っていた
「止してくれ…」
キリトさんは照れながらネズハさんに言った
「本当にすごかったのはあなたよ? ぶっつけ本番であそこまで扱えるなんて見直したわ」
「ほとんどシステムアシストの力ですけれどもね…」
アスナさんがネズハさんを褒めるとネズハさんは照れながら話した
そして[レジェンド・ブレイブス]の人たちのいるほうを見て
「それでも やっと僕もずっとなりたかったものになれました ありがとうございました 僕の背中を押してくださって… これでもう…」
ネズハさんはキリトさんの方へと向き直角はありそうな角度でお礼を言ってきた
そんな時エギルさんと複数のプレイヤーたちが集まってきた
「おつかれ」
「おう! コングラチュレーション! …だけで済ませたかったが…」
エギルさんは最初こそ1層のボス戦後と同じく穏やかな感じだったが急に顔を真剣にした
そしてネズハさんの方へと向くと質問をした
「あんた 少し前まで鍛冶屋をやっていたよな?」
「…はい」
それにネズハさんも覚悟を決めた様子で答えた
「何で戦闘職に転向したんだ? 鍛冶屋っていうのはそんなに儲かるのか?」
エギルさんがそう言うと集まったプレイヤーのうちの1人が
「あんた知らないだろ あんたに強化を依頼された剣が破壊されてから俺たちがどんだけ苦労したか」
「止せ 別に今更恨み言を言いたいわけじゃない ただどうもみんな俺と同じ経験をしていて 俺と同じ懸念を持っているみたいでな…」
それをエギルさんが止め、エギルさんが続けた
「聞いてくれ! みんな! この〖チャクラム〗は…「いいんです キリトさん」」
キリトさんがかばおうとしたがネズハさんが止めた
「皆さんのおっしゃる通りです 僕が皆さんの武器をエンド品にすり替えて騙し取りました」
ネズハさんは土下座しながら謝罪した
「それを金に替えたのか?」
「はい 全て替えました」
「金での弁償は可能か?」
「いえ 出来ません… お金は全部残らず高級レストランでの飲み食いや高級宿屋で使ってしまいました」
そんなエギルさんとネズハさんのやり取りを聞いていた恐らく被害者の一人がネズハさんに掴みかかった
「お前! わかってんのか! 大切に育ててた剣なくして俺たちがどんなに辛い思いをしたのか!」
「俺も もう前線にいられないかもって思ってよぉ…でも仲間が頑張ってくれてよぉ… 強化素材集め手伝ってくれて… 迷惑かけまくってよぉ…」
「わかってんのか!? お前が俺達みんなからどれだけのもんを奪ったのか! それを‥俺たちの大事な武器を奪ったお金で… うまいもん食っただと!? 高い宿屋に泊まっただと!? 挙句自分はレア武器を手に入れてボス戦でヒーロー気取りかよ!?」
「やっちゃだめだけどよぉ… 俺は今すぐあんたを叩き切りたくて仕方ねぇんだよ…」
「覚悟の上です 恨みません どうか皆さんのお気のすむまで…」
ネズハさんはそんな彼らの言葉を受け止めていた
そんな時
「待たれよ」
オルランドさんから声がかかった
「貴卿らが手を汚すには及ばん」
そう言うと[レジェンド・ブレイブス]の人たちは武器を持ったままネズハさんの元まで行くと…
「この者は我らの… いや… こいつは俺たちの仲間です 俺たちがこいつに強化詐欺をやらせていました」
武器を置き、兜を脱いでからネズハさんと同じように土下座した…
「えーっと… 一つだけ提案があるんですけれどいいですか?」
そんな時ポテトさんが手をあげて発言した
「今[レジェンド・ブレイブス]の人たちの装備はこの中でもかなりの最上級品だと思います だからもしそれを売ったら被害に遭った人たちの被害額を超えるんじゃないですかね?」
「確かに…金額的な問題はそれで解決できるな… 提案感謝する」
そして
これで丸く収まりそう… そう思ったとき
「そいつらが奪ったのは金や時間だけじゃねえぞ!」
第1層でも出てきた奴がまた出てきた
「確かに金はそいつの言う通りそいつらの装備を売ればいいし 時間も大した問題じゃねぇ! でもなぁ! 死んだ人間は帰ってこねぇんだよ!」
え…? 人が死んだ?
「俺…オレ 知ってるぜ! そいつらに武器を騙し取られたプレイヤーは他にもいて、その中の一人が店売りの安物で狩りに出て 今まで倒せてたMOBに殺されたんだ! それが! 金だけで償えるはずないよなぁ!?」
「人が死んだ…?」
「それじゃぁまるで…間接的な…ピ…」
「それってもうPKじゃねぇか!」
誰かがその単語を言った瞬間に静まり返った
「おい!さすがにその理論はやべーだろ! 1層の時とはワケがちげーんだぞ!」
「でも今回は犯人もいて罪も認めてるっていうことは…」
そう誰かが言ったときに奴が一言言った
「責任取れよ 詐欺師共」
その一言で一気に広がった
「そうだ! 責任取れ!」
「死んだ奴に謝ってこい!」
「PK集団ならそれらしく終われ!」
やがてその言葉は「殺せ」という一つの結論に至った
「詐欺師野郎どもを殺せ!」
「死んで詫びろ!」
「命で償え!」
そして[レジェンド・ブレイブス]の公開処刑が始まろうとしていた時
〔ガンッ!〕
誰かが武器を叩きつける音が響いたため、全員がその方向を見るとリオンさんがいた
そしてリオンさんはそんな目を気にせず最初に発言した奴の元へと向かっていった…
「さて? 君に1つ質問いいかな? 確かジョー君と言ったかな…?」
「な…なんだよ?」
「その死んだ奴の名前は分かるか? 彼らがターゲットにするぐらいだ、それなりにレベルは高いはずだろう? たとえ私が知らなくてもリンドかキバオウならわかると思うが… どうだ?」
「確かにリオンはんの言う通りやな… のぉジョー? この場で出したんや ワイらが知ってて当然やわな?」
「いや…俺も噂で聞いた程度なので詳しくは…」
「なんやと!? おどれその程度で…!」
リオンさんがジョーに質問するとキバオウさんが便乗して質問したが答えられなかったため頭をグリグリされていた
その光景を見たのかプレイヤーたちの怒りはすっかり冷めていた
そしてリオンさんはプレイヤーたちの方に向いた
「さて… 君たちは確証もない噂程度で人を殺すのか? 君たちに1つ質問をしようではないか…このまま彼らを殺すか それとも彼らにはこれ以上危害を加えずあとはこのまま任せるか 好きに選べ」
リオンさんのその言葉にしばらく無言が続いたがふとアルゴさんが口を開いた
「任せるつもりだったらオレッチに任せてもらっていいかい?」
「あぁ 無論そのつもりだ 調査過程と結果はリンドとキバオウに伝えてくれ」
「ワカッタ」
「コホン! では調査の結果がわかるまではこの問題は俺達が預かる! それでいいな!?」
「よろしく頼む… そのうえで出来るだけの償いをしたい」
~~~~~~
そこからとんとん拍子に話が進みボス部屋はオークション会場へと変わった
「さぁさぁ お立合イ! こちらの商品+0の店売りで5万コルの逸品ダ それが最大強化の+6! デバフ耐性の高さはさっきのボス戦でご覧の通リ! オレッちの見立てでは第4層ボスまで通用するネ!」
「ほならまずは5万スタートやな!」
私は特に欲しいものはないため離れているとリンドさんとエギルさんとキリトさんが話しているのが見えた
しばらく話しているとエギルさんが「彼女らも相当性格が悪いな! HAHAHA!」と言ったためキリトさんはアスナさんの方向を向いた…
するとアスナさんとリオンさんが答えた
「政治の基本は根回しと演出ね」
「あとは情報通も抑えておくと完璧だ」
そしてアルゴさんも加わり3人してお嬢様口調で笑い始めた
「お前らも知ってたのか!?」
そうキリトさんが言いながら私たちの方向へ向いた
結論から言うと全部知ってました☆
「おほほほほ」
「ふはははは」
「図ったな!?」
私とておさんも笑っておいた
だってキリトさんすぐ顔に出るんですもん…
~~~~~~
そして私たちはリンドさんの伝言通り3層へと続く階段を上っていたけど…
私、高いところ駄目なんです…
なので私は一番後ろを壁伝いでついて行った
時折強風が吹くため1回叫びそうになりましたもん…
しばらくすると3層への扉が見えた その時アスナさんとておさんがキリトさんを追いかけて走り出したため私も泣く泣く走り始めた
そんな中私は[レジェンド・ブレイブス]が新たなスタートを切れるように心から祈っていた
この1件でタコミカはリンドのことを見直しています
タコミカは高いところが駄目です(え? 前まで問題なく行動していた…? あれは実はタコミカは怖かったでしょうね☆)
次回から3層編に入ります~
では次回に