ソードアート・オンライン ~PotetoEdition~ 作:水名(仮)
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私達は特に何事もなく黒エルフの野営地へと戻ってきた
「では報告の件よろしく頼む… 私の我儘だが肉親の死を報告する立場にはどうしてもなりたくなくてな…」
「分かったわ 報告は私たちがしっかり行っておくから」
そうして私達は一旦キズメルと別れ、司令官さんに巣穴で見つけた微章を渡すとクエストが次のステップになったためておさんが〖女王蜘蛛の毒牙〗を渡すと問題なく進み、この章のクエストはクリアとなった
そのクエストの報酬で私は〖月の髪留め〗を貰い、ついでに第3章のクエストを受けて私達は外に出た
「どうする? もういつでもキズメルをパーティに戻せるけど…」
「しばらくは一人にしてあげたいかな… 先にやりたいこともあるし」
「何かあったっけ…?」
「武器作成をやっておきたくて」
「あ! 私もやっておきたいかも」
キリトさんがいつでもキズメルをパーティに戻せると言ったがアスナはもう少し1人にしてあげたいと言い、同時に武器作成をやっておきたいと言ったため私もそれに便乗して武器作成をやっておくことにした
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そして鍛冶屋に着くと私達は驚いた 何と鍛冶屋さんが昨日戦った森エルフの男性の色違いだったからである
こういった色違いはゲームにはおなじみだけどまさかここで出てくるとは思わなかった…
「…フン」
「ね…ねぇ? ほんとに大丈夫でしょうね? この人私達に恨みとかありそうな顔してるけど…?」
「大丈夫だよ… 武器制作にペナルティはない…はずだから」
アスナも気が付いたようでキリトさんに質問していたがキリトさんは多分大丈夫だと言った
「この剣をインゴットに戻してください」
アスナは悩んでから覚悟を決め、〖ウィンド・フルーレ〗をベルトから外して鍛冶屋さんに手渡した
鍛冶屋さんが〖ウィンド・フルーレ〗を受け取ると鞘から抜き、後ろの炉にそっと載せ しばらくすると剣が輝き始めた
やがて剣は閃光を放ち、インゴットへと姿を変えた
そしてアスナはそのインゴットを素材に武器作成をお願いした
インゴットが眩く輝き始めた時アスナは
「3人共 バフ頂戴」
と言ったため私の左手とキリトさんの右手の薬指と小指を繋いだがておさんの繋ぐ場所がなくなったため私の右手を繋いだ
しばらくすると鍛冶屋さんが熱せられたインゴットを叩き始めた それが10回…20回…30回と続き、40回叩いたところで叩くのをやめた
すると純白に輝くインゴットはゆっくりと形を変え、白銀に輝くレイピアができた
鍛冶屋さんがそのレイピアを手に取ると「…いい剣だ」と言い、後方にある無数の鞘から明るい灰色の鞘を取り出し、その鞘にレイピアを収めた
私たちが手を放し、アスナがそのレイピアを受け取るとお辞儀をしながら
「ありがとうございます」
と言った
少しだけ移動しながらレイピアを眺めていたアスナがそのレイピアをベルトに吊るそうとするとキリトさんが止めた
「どうしたのよ?」
「ちょっとその剣見せてくれるか?」
アスナが若干不満そうに聞くとキリトさんがその剣を見せてほしいとのこと
「まさか欲しいとか言い出さないですよね?」
「少しプロパティを確認するだけだよ」
私が少し呆れながら聞くとキリトさんはちょっとだけプロパティを確認したいと言った
そしてアスナがレイピアのプロパティを開くとキリトさんは確認した
「成程… 名前は〖シルバリック・レイピア〗で残り試行回数は15か…15!?」
プロパティを確認していたキリトさんは突然大声をあげた
「15回!? っていうことは…」
「あぁ 超強くなるぞ」
「どのぐらいだ?」
「俺やテオの〖アニール・ブレード〗やタコミカの〖グラス・ブレード〗なんかよりも確実に強くなる」
「へぇ…?」
私たちがそうやり取りをしているとアスナが笑い始めてそこから全員笑い始めた そしてひとしきり笑い終えた後にキリトさんが言った
「一先ず主武器の更新おめでとう 〖ウィンド・フルーレ〗は確かにその剣の中で生きてる…と俺は思う」
「ありがとう 私もそう思うわ この子とならまだやっていけるって気がするもん」
「そっか…」
アスナがキリトさんの言ったことに同意するとキリトさんは小さくそう言った
少しだけ無言が続いたが不意にアスナが口を開いた
「…正直に言ってしまうとまだ大きな希望は持ててないわ、百層への道のりはあまりにも遠すぎるから…最初は私も折れかけてたのかもしれない タコミカとテオ君は知らないかもしれないけど私はあの攻略会議に参加する前は〖アイアンレイピア〗を何本も買って迷宮区に何日も潜って、そして行けるところまで行ったら死のうと考えていたの それこそ切れ味が悪くなって途中で捨ててた〖アイアンレイピア〗みたいに…」
私達はアスナの話を黙って聞いていた
「でもキリト君と出会って、攻略会議でタコミカ達に出会って そしてキリト君が〖ウィンドフルーレ〗に会わせてくれてから少しずつだけど何かが変わってきた気がするの ゲームクリアとか現実世界に帰るとかじゃなくて1日1日を生き抜く希望を持とうって そこから武器も防具も大切にして、いろいろ勉強もして… そして自分自身に必要なメンテもしていこうと思えるようになってきたの」
「自分自身のメンテか…」
アスナの話を聞いている時にも私はこの世界で出会った人たちのことを考えていた
今から1ヵ月と数日前に茅場からデスゲームのことを告げられた時、私は絶望していたのかもしれない…
そんな中でも色々な人たちがいたから私は今までやってこれたのかもしれないと思った
その人たちがいなかったら今頃私はこの世界の重圧に押しつぶされて、でも帰らなきゃいけなくてどうしたらいいのかが分からなくなっていたのかも…
「だからもっとみんなも自分自身のことを大切にしてね? 辛かったり苦しかったりするときはポテトさんが言ってたように1人で抱え込まずに誰かに相談してみるのもありだと思うわ」
「もし言ったらどうなるんですか?」
「キリト君だったら熱々の〖タラン饅頭〗ぐらいだったら奢ってあげるわよ」
「さいですか…」
アスナが誰かに相談してみることが大切だと言うとキリトさんが言ったらどうなるのかを質問するとアスナは〖タラン饅頭〗ぐらいだったら奢ると言ったためキリトさんはそうかと言った
「じゃぁいつかよろしく それでここからが本題なんだけど…」
「まだ本題じゃなかったの!?」
「そうだけど…」
そしてキリトさんがここからが本題だと言うとアスナはまだ本題じゃなかったのと驚いていたためキリトさんはそうだと言った
「繰り返すようで悪いけどこの〖シルバリック・レイピア〗は3層ではありえないぐらい強い だからちょっと強化するだけでタコミカの使っている〖グラス・ブレード〗+4よりも一撃で与えられるダメージが強力になる それ自体は寧ろいいことなんだけど問題はなぜここまで強い剣ができたのかについてだ」
「あの鍛冶屋さん見た目はあれだけど腕はいいんじゃないの? だから頼めばいつでもこのレベルの武器を作ってくれるんじゃないかしら? 見た目はあれだけど」
「それはないんじゃないか? 3層に来てから結構戦闘したけどMOBの強さ自体はβ時代と大体同じだったよ なのに手に入れられる武器だけが倍以上も強くなってたらバランス崩壊もいいところだ」
「なら主街区の鍛冶屋さんはβ時代と変わってなくてあの鍛冶屋さんだけが強い武器を作れるようになってる…とかですかね? 見た目はあれですけど」
「この野営地はエルフクエストを受けていれば誰でも来られるから主街区と大差ないと思うんだけどな…」
「何だか釈然としないな… でも強い武器が作れてゲームバランスが崩れるのはいいことじゃないのか? 逆は勘弁だけど」
「まぁ言ってしまえばテオの言う通りなんだけどな…」
キリトさんがさっきのレイピアが異常に強かったことについて話し始めるとアスナはあの鍛冶屋さんの腕がいいからなのではないかと言ったがキリトさんがそれはないと言ったため私が主街区の鍛冶屋さんは変わってなくてあの鍛冶屋さんだけが変わってるのではないかと言うとキリトさんはここは主街区とあまり変わらないと言った…
それに対してておさんは強い武器が作れるんだったらそれでいいと言ったためキリトさんはそれに同意した ぶっちゃけここにはただゲームをやるためにいるわけじゃないからね…
しばらく私たちが考えているとアスナが口を開いた
「じゃぁ検証しましょう!」
「検証…?」
「タコミカが武器の作成をお願いすればいいのよ もうそろそろ武器更新したいって言ってたでしょ?」
「あ! そっか! それだったら一石二鳥だもんね!」
キリトさんが質問するとアスナはあの鍛冶屋さんに武器作成をお願いすればいいというと私は検証もできるし武器更新もできるため一石二鳥だと答えた
私は気を取り直してさっきの鍛冶屋さんのところまで行き、まずは武器をインゴットに戻すことにした
私は背中から鞘ごと〖グラス・ブレード〗+4を外すと私は鍛冶屋さんにお願いした
「この剣をインゴットに戻してください」
鍛冶屋さんは何も言わずに私の〖グラス・ブレード〗+4を受け取ると鞘から取り出し、後ろの炉にそっと載せ てしばらくすると剣が輝き始めてインゴットになった
私が鍛冶屋さんからそのインゴットを受け取りちょっとだけ名前を確認してみるとどうやら〖リーフインゴット〗というらしい
そしてその〖リーフインゴット〗を心材として両手剣を作成することにした
「3人共 お願いします」
ぶっちゃけこの手を繋ぐ動作はいらないんだけどね… さっきのお返しにアスナとておさんの手を握った(キリトさんは場所がなくなったためておさんと繋いでた)
そして鍛冶屋さんが先ほどのように熱せられたインゴットを叩き始めた… そして42回叩くとインゴットが姿をゆっくりと変え、刀身がうっすらと緑色に輝くの両手剣になった その剣を鍛冶屋さんが手に取ると
「…いい剣だ」
と言った後、後方にある無数の鞘から濃いベージュの鞘を取り出してその両手剣を収めるとパチンと言う音を出して綺麗に収まった
その両手剣を受け取ると私は
「ありがとうございます」
と言いながらお辞儀をし、その両手剣を受け取った
「さてと… ここからが本番だな プロパティを開いてくれ」
「了解です」
私はプロパティを開き、可視モードにしてからキリトさんに見せた
「えーっと…? 名前は〖フォレスト・ブレイド〗で残り試行回数は14!?」
「やっぱりあの鍛冶屋が…なのか?」
「そうとも言えないわね… 検証したタコミカには悪いけどこういったデータは100回ぐらい剣を作ってもらって異常に強い武器ができる確率を調べないといけないし… 1回や2回作ったぐらいじゃしっかりとしたデータは取れないわ」
「あー… 確かにそうかも…」
キリトさんとておさんはやっぱりあの鍛冶屋さんが特殊だと思ったらしかったがアスナは前回と今回が偶々だったかもしれないと言い、もっと調査しないと意味がないと言ったため私は納得した
そこから私達は集めた素材や、キリトさんが手に入れたバラン将軍のLAの牛印のプランクを使ったりして武器の強化を行って私とアスナは+5に、キリトさんとておさんは+8にした
武器の強化も終わり、残ったのはあの鍛冶屋さんの腕前の謎だけになった…
「うーん… 残りはあの鍛冶屋さんの腕前の謎だけになりましたね…」
「せめてシステムの異常かどうかだけでも調べられたらいいんだけど…」
「誰かに聞いてみるとか?」
「聞くって誰に?」
「キズメル」
「「「あっ…」」」
私とアスナがあの鍛冶屋さんの腕前の謎を調べられたらいいなと言うとキリトさんが誰かに聞いてみると言う選択肢を言ったておさんが質問するとキリトさんはキズメルに聞こうと答えたため、私達はその手があったかと思い私達はキズメルのいる天幕へと向かった
今回出てきたオリジナルアクセサリー、武器紹介
アクセサリー紹介
〖月の髪留め〗
月の形の銀細工が付いた髪留め VITが0.2上がる
武器紹介
〖フォレスト・ブレイド〗
刀身がうっすらと緑色に輝くの両手剣
〖フォレスト・ブレイド〗の残り試行回数いくつにしようか悩みました…
それではまた次回に