ソードアート・オンライン ~PotetoEdition~ 作:水名(仮)
それではどうぞ
やれるだけクエストをやっておき、私達は攻略会議が始まる前に会場へと到着した
周りを見渡しているとキリトさんとアスナ、エギルさん達も会議に来ていた
そこから少し時間が流れ、リンドさんとキバオウさんが挨拶を済ませると攻略会議が始まった
まずリンドさんの隊とキバオウさんの隊が本格的なギルドになったこと、次にそのギルドの頭文字が発表された 因みにリンドさんの隊の[ドラゴンナイツ]がDKBでキバオウさんの隊の[アインクラッド解放隊]がALSである
そしてリンドさんは声をあげた
「ギルドメンバーを募集するにあたり、できるだけ広く門戸を開きたい そのため当面はレベル10に達していることを参加条件としたい」
「ほんならうちはレベル9や!」
それに便乗してキバオウさんもこの場にいる人(と言ってもほとんどが[ドラゴンナイツ]か[アインクラッド解放隊]なので おそらくキリトさんやアスナ、エギルさん達の事だと思う)に対して募集をかけた
「この会議に参加していて尚且つどちらのギルドにも参加していない人たちは全員その条件を満たしているはずだから参加の意思を示してくれれば喜んで受け入れたい ただ…1つだけ 特定の人に関しては条件を付けさせてもらう これはキバオウさんとも話し合って決めたことだ」
リンドさんはそう言うとキリトさんに視線を向けた
「キリトさん」
やっぱりとは思っていたけどキリトさんが名指しされた キリトさんも分かっていたみたいで返した
「あぁ…」
「それとアスナさん」
リンドさんは更にアスナの名前も呼んだ
「君たち2人のギルドへの参加を認めるにはレベル以外にもう1つ条件がある それはALSとDKBに1人ずつ加入してもらうことだ」
「1人ずつ?」
リンドさんがキリトさんとアスナのギルドの参加を認めるには1人ずつ加入することを条件とした キリトさんが質問するとリンドさんは理由を説明し始めた
「先日のフロアボス戦を見ても明らかなようにキリトさんとアスナさんの実力は我々トッププレイヤー集団の中でも突出していると言ってもいいと思っている それ自体は別に問題はない ただ、今後のことを考えてしまうと2人共が片方のギルドに参加するという事態は非常に宜しくない 現状では一応対等と言ってもいい2ギルドのバランスが崩れてしまう …これが理不尽な要求であることについては十分に承知はしているがどうか理解してもらいたい」
リンドさんには申し訳ないけどキリトさんとアスナがそちらに入るとは私は思ってない 現に両ギルドメンバーと思わしき人たちはざわついているし、エギルさんに至っては何言ってんだこいつみたいな反応をしてるし…
「えーっと… 評価していると言ってもらって申し訳ないけど俺はギルドに加入するつもりは無い… という答えはある程度予測してたんじゃないか?」
キリトさんがそんな中でやんわりと断るとリンドさんは続けた
「了解した 因みにこの状況でギルドに入らないという選択をした理由を聞いてもいいかな」
「別に大した理由じゃないよ ただ俺の性には合わないっていうだけさ」
「つまりキリトさん あんたは今のところはギルドに参加するつもりも率いるつもりもないと言うことでいいのかな?」
「そう思ってもらっていいよ しっかりとしたギルドメンバーになれる気もしないのにギルドを率いるなんて俺には重圧すぎる…」
キリトさんはギルドは性に合わないと言うとリンドさんはキリトさんがギルドに参加するつもりも率いるつもりもないのかと言うとキリトさんはそうだと言った
私達的にはキリトさんがギルドを率いてもいいと思っているんだけどね…
ふとアスナの方を見てみると少し遠くからでもわかるぐらいに怒っている感じがした
私が会場にいる人たちを見ているとリンドさんは口を開いた
「あんたはギルドにかかわるつもりは無いと言うことでいいんだな キリトさん」
「それでいいよ 無論ボス戦には参加させてもらう…つもりだけど」
「了解した こちらから確認したいことは以上になる ボス戦に関しては次の会議で話し合うつもりだ」
続けてエギルさん達にも確認したが彼らは断った
そして私達にリンドさんが確認をした
「ポテトさん達に関しては3層の攻略に取り掛かる前にリオンさんからギルドを立ち上げるという申し出があった それに関しては双方で話し合い、許可を出している しかし…「勿論ボス戦等の判断はALSとDKBが決めてもらって構わない そこに関しては先ほどメンバー全員で話し合い確認もしているし、私達はあくまで中立というスタンスだ 協力の要請があれば協力はさせてもらうさ」…了解した」
そこに関初を入れずリオンさんがリンドさんの質問したいことの答えを言ったためリンドさんは一言を言うしかないという状況になった
「俺からは以上だ ではそろそろ次の議題に入ろう ここからの進行はキバオウさんに任せたい」
リンドさんが指名するとキバオウさんは待ってましたと言わんばかりに前に出てきた
「ええか! 3層のクリア目標は1週間や! あと4日で迷宮区までたどり着いて残りの2日でフロアボスを倒す! そのために必要なんは人数や! いつまででも40人程度でやってたら埒が明かへん、せやからワイらと一緒にこんクソゲーと戦おうっちゅう奴らを積極的に増やしていかんとあかんのや!」
キバオウさんが熱弁をすると主にALS側から「そうだそうだ!」という声が聞こえてきた
私はアスナの様子が気になったためポテトさん達に一言言ってからキリトさん達の方へと向かった
「キリトさん アスナ こっちで聞いても大丈夫かな…?」
「いいけど…」
私がこっちで会議を聞いてもいいかと聞くとキリトさんは許可してくれたがアスナは無言のままだったため私はアスナに声をかけた
「えーっと… アスナ…?」
「2人共止めても無駄よ あの人の発言には何度も辟易とさせられたけど今回ばかりは一言言わないと気が済まないわ」
「今回って言うとギルドに入るんだったら別々のギルドにっていうやつ?」
「ギルドに入るとか入らないとか、誰かと一緒にいるとかいないとか それは私自身が決めることだわ…百歩譲って押し付けるようにあれこれ言うんだったら我慢するけど、あの人は心の底で自分が他人を導かなきゃって思い込んでいるのよ 相手に厳しく命令することが最終的には相手のためになるって信じてるのよ そしてそういった自分の行いを指導者としての自己犠牲とさえ思っているんだわ」
アスナがそう言うとキリトさんが質問すると更にアスナは続けた
確かにアスナの言う通り、リンドさんには悪いけど今のリンドさんにはそんな感じがした
そんな時にキバオウさんの話が終わりそうになっていた
「…無さそうやな ならこの会議はこれで終いや ほんなら最後に全員で一発気合い入れんで!」
キバオウさんが会議を終え、右拳を上に揚げるとリンドさんは渋々立ち上がった
その時にアスナが上体を前に傾け突進する準備をしていた
「一週間で三層突破するで!」
『おー!』
キバオウさんがそう言うとこの場にいるほぼ全員が大声を出した
そしてキリトさんはアスナを止めるとアスナはキリトさんの方を向いた
「止めないで」
「いや 止める」
「今更あの人に…ううん、ギルドの人達全員に嫌われたってかまわないわ 私はギルドに入る気なんて全くないから あんなことを言われて押し黙るぐらいだったら、<はじまりの街>に戻った方がましだわ」
アスナがそう言うとキリトさんは首を横に振った
「彼らと対立しちゃ駄目だ アスナ」
そこからしばらく無言が続いたがキリトさんが口を開いた
「もし俺が仮に今日死んだら2人共どうするんだ…?」
「何も変わらないわ ただこのまま走り続けるだけ」
「私も戦います いつか帰れるその時まで…」
本音を言ったら2人共死んでほしくはないけどもし仮にそうなってしまったら私もただ走るだけだ
私が話して少しするとアスナは話した
「私が死んだらあなたこそどうするの?」
「俺は…」
キリトさんが何か言いかけて黙ったが、しばらくすると口を開いた
「俺は君に…君達には死んでほしくない だから今は我慢してほしい 彼や彼のギルドが俺たちの命を助けることだってこの先きっとあるはずなんだ 彼に助けられるぐらいならとか、そんなことは考えないでくれ」
「…なら今は我慢しておくわ」
アスナはキリトさんの言葉を聞くと少し動揺したが答えた
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会議が終わり、エギルさん達挨拶を済ませてポテトさん達にしばらく主街区を離れると伝えるとておさんを連れてキリトさんとアスナについて行った
そして主街区を離れ、圏外の森をしばらく歩くとキリトさんが唐突に足を止めた
「いるんだろ キズメル」
「えっ!?」
キリトさんがそう言うとアスナは周りを見渡した しばらくするとキリトさんが向いている方向とは真逆の方からキズメルの声が聞こえた
「気付いていたか」
「気付くも何も…」
キリトさんはキズメルに話しかけるとそこからは何から話せばいいのかについて悩んでいる様子だったがふとアスナは驚きながら質問した
「キズメル!? いつから私たちのそばに…?」
そう質問すると少しだけ顔を赤くしながら続けた
「もしかして 宿屋のお部屋から…?」
「宿屋…? もしかしてキリトさんと…?」
「あっ! ち…違うの! 流れで!」
私が宿屋にキリトさんと泊まったのかと聞くとアスナは更に顔を赤くして否定した
「いや、そなたたちを見かけたのはあの街の集会場からだよ 野営地から転移のまじないで近くの森まで飛んだのが夕刻になってからだったからな」
しかしキズメルは私達を見かけたのは会議からだと言った…あれ? ということはキズメルは姿を隠していたとはいえ圏内に入ってきたっていうことだよね…? 何のために?
キリトさんもそう考えたみたいでキズメルに質問した
「えぇっと… どうしてまた人族の街まで…?」
「任務だからな」
「任務?」
「そうだ 私が今司令から与えられている任務はそなたらの世話と護衛だ 今朝に野営地を出てからなかなか戻ってこないので少し様子を見てこようと思ったまでだ」
「さいですか… でも大丈夫なのか? あんな町の奥まで入ったりして もしハイ…隠れ身のまじないが破れたりしたら…」
キズメルが主街区に来たのは任務のためだったらしくキリトさんはそうかと言ったがキリトさんはキズメルのハイドがバレた場合は大変なことになると思ったため心配していたがキズメルは得意げな顔をしてマントに触れながら話した
「この〖朧夜の外套〗のまじないは陽の光と月の光が入れ替わる夕刻と夜明け前に最も強くなる そのためちょっとやそっと体に触れたぐらいでは簡単には破れんさ」
「へ…へぇ~ 成程…」
キリトさんが右手を眺めながら話すとアスナは少し不穏な顔つきになりながら呟いた
「触れられた…?」
「うむ キリトもこう見えて中々…「中々のものだな! このマントは!」」
キズメルが返そうとするとキリトさんはキズメルのマントを見ながら少し大声で言った
「…あーぁ」
「たみちゃんも察したか…」
私とておさんは小声でそう話した
ここまでくるともうめらさんの言う通りそういう体質なのかもしれない
そしてキリトさんは私達に向き直ると私達に訊ねた
「俺はこのまま野営地に戻ろうと思うんだけど 3人共それでいいか?」
「さっきの話はあとで聞くとして 私はいいわよ 折角キズメルが迎えに来てくれたんだし」
「私もいいですよ 元々そういう予定でしたし」
「え? そうなのか? …まぁいいけど」
私達は特に問題ないので了承した
するとアスナは追加で何か言いたげそうだったので聞いてみた
「アスナ? 何か他に言いたそうだけど…」
「えっ? えーっと… タコミカ達には悪いけど私はもういっそのことボス戦までこのまま野営地を拠点にしたいなって思ったんだけど…どうかな」
「私は大丈夫だよ」
「そうだな 攻略の進み具合はアルゴやエギル、ポテトから連絡があると思うし補給面も商店があるから問題ないだろうけど…でもいいのか? あの宿の景色随分と気に入ってたみたいだけど」
「景色なんて1回見ればそれで満足よ それより今はギルドの人たちの近くにいたくない気分なの」
「そっか…」
アスナがこのまま野営地を拠点にしたいと言ったので私は快く了解し、キリトさんも問題ないと言ったが本当にいいのか聞くとアスナはギルドの人たちの近くにいたくないと言ったためキリトさんは小さく頷いた
キリトさんはキズメルに向き直り、質問した
「キズメル 今夜から多分一週間ぐらい天幕に止めてもらっても大丈夫かな」
「構わないさ 自分の家だと思ってくれれば私も嬉しい それぞれの務めを果たすまで共に暮らそう」
「あぁ ありがとう」
キズメルが優しい笑みを浮かべながら言うとキリトさんはお礼を言い、私達も頷いた
キズメルが使った転移のまじないは残念ながら一方通行のため私達は野営地まで歩いて帰ることになった
基本的にはタコミカも自由主義です
それではまた次回に