ソードアート・オンライン ~PotetoEdition~ 作:水名(仮)
それではどうぞ~
翌日の12月24日土曜日午後3時 私達はフィールドボスの【バイセプス・アーケロン】戦のためにティルネル号に乗り込んだ
そんな時船の側面を叩く音が聞こえてきたためそちらを見てみると朱猫さんがいた
「よう 朱猫…って… 何でここにいるんだよ!?」
「やっほ キリト 実は面白いものを見つけてね」
「面白いものですか?」
キリトさんは突然朱猫さんが来たため驚いていたがそんなことを気にせずに朱猫さんがティルネル号に乗り込むと面白いものを見つけたと言ったので私は朱猫さんに質問した
すると朱猫さんは足を上げてフローターのついたサンダルを私達に見せた
「アルゴに教えてもらってね~ やってみたら案外楽しくて」
「そんなの売ってたのかよ!? だったらわざわざ船造らなくても良かったじゃないか…」
「ところがこれ装備するのにAGI物凄く必要だし服装も軽量化が必要なんだよ」
朱猫さんがアルゴさんに教えてもらったと言うとキリトさんはなぜか落ち込んだが朱猫さんが言うには素早さと軽量化がかなり必要で「実際私のAGIでギリギリだったし…」と付け加えた
「にしては今までと同じように見えるけど…?」
「同じだね~ 私の場合はいつも軽めの装備だし」
アスナが今までと同じのように見えると言うと朱猫さんはそうだと言った
「まぁ 流石にこの状態で戦闘は不可能だからその時は船に乗るけど」
「成程」
朱猫さんが流石にフローターサンダルでの戦闘は無理だと言うとキリトさんは納得した
しばらくすると銅鑼が鳴ったので朱猫さんは「じゃぁまた後で!」と言うと例のサンダルで水面を走ってポテトさん達の船へと戻っていった
因みにその船の船首両側にはcreepと描かれていた 多分名前はあれから取ったと思うけどそれだと別の意味にならない…?
そして私が銅鑼の音の方に注目すると丁度リンドさんが右手を掲げて銅鑼を止めさせているところだった
「時間だ! それではこれより第4層フィールドボス【バイセプス・アーケロン】戦を開始する! 船を使ってのボス戦は全員が初めてだと思うが恐れる必要はない! 雑魚戦でも経験した通りモンスターの攻撃はほとんど船が緩和してくれるからな!」
確かにリンドさんの船の耐久力は高そうだけど…
「事前の会議の通りボスの行動パターンは単純だ! 2つの頭の向きにさえ注目していれば突進攻撃を喰らうことはない! 回避のタイミングはこの船の銅鑼で知らせるから聞き逃さないでくれ!」
ぶっちゃけるとその情報手に入れたの私達なんだけどな…
まぁうだうだ言っても仕方ないのでここはセオリー通りエギルさん達やポテトさん達と共に側面からの攻撃に専念しよっと
私がそう考えているとそろそろ移動を開始するみたいだった
「では移動を開始する! ボスが出たら打合せ通りに包囲する! ドラゴンナイツ艦隊…発進!」
リンドさんがそう言いながら右手を挙げ、それを前に下ろすとDKBの旗艦と左右の2隻が発進したのですかさずキバオウさんも声をあげた
「しゃぁ! ワシらも行くで! 解放隊全艦発進や!」
それを聞いたALSの旗艦の操舵手が「アイアイサー!」と言い、櫂を漕ぎだすと左右の僚船もそれに続いた
「はー… それじゃぁこっちも行きますか…」
キリトさんが意気の上がらない声を出すといつの間にか隣にやってきていたエギルさんがにやりと笑いながらこちらに拳を突き出してきた
「俺達も連中に負けてないってとこ見せてやろうぜ!」
エギルさんのパーティメンバーの人達もそれに同調するように「おう!」と言うとポテトさん達もそれに同意するように拳を高く挙げたので私達も深く頷いた
キリトさんは微妙な角度でエギルさんと拳を合わせながら「おー」と声を出した
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情報通り【バイセプス・アーケロン】は嚙みつきとヒレでの水面叩き、突進攻撃以外には目立った攻撃はしてこなかった
突進攻撃に関してはリンドさんが銅鑼で警告をして、仮に間に合わず転覆した場合も30秒程度で復元するため大した問題はなかった
ボスのHPは半分を切っており、あと20分ぐらいで討伐できそうだった
私達は移動した双頭亀を追いかけるため(キリトさんが)船を動かすとレイピアを持ったアスナが振り向いた
「ねぇ βの時のフィールドボスは何だったの?」
「亀は亀だったけどゾウガメみたいなやつだったよ あんまり苦労した記憶はないけど」
「じゃぁやっぱり4層が水浸しになったのは予定通りっていうことかしら?」
「だと思う 玄関は最初っから2階にあったし」
アスナはβ時代のフィールドボスは何だったのかと聞くとキリトさんはゾウガメみたいなやつだったと答えた
それを聞いたアスナは4層が水浸しになったのは予定通りなのかと聞いてきたので私はそうだと思うと言った
その時にすぐ傍をものすごい勢いでALSの船が通過し、ティルネル号は大きく揺れた
「流石のビーター様も今回ばかりはLA取れねーかもな!」
しかも追い越しざまにそう言って
「ちょっと! 危ないじゃないですか!」
「フォーメーション決めたのはそっちじゃないの!」
「まぁまぁ2人共… ずっとサイドにいれば船はノーダメージで済むんだからさ」
私とアスナは憤慨して追い越した船に対して文句を言ったがキリトさんはそれを宥めた
そして再び左側面に到着するとアスナは≪パラレル・スティング≫を私は≪カタラクト≫をておさんは≪バーチカル・アーク≫を放った
「キリト君! もうすぐでゲージ赤くなるよ!」
「分かった!」
キリトさんは何か考え事をしているように見えたがアスナがゲージが赤くなると伝えると船を少し後ろに後退させたがメインアタッカーの4隻の船は亀の前面に張り付いたままより一層攻撃を激しくさせた
そしてHPバーが残り1割を切った時エギルさんが亀の甲羅越しに叫んだ
「おい! 全員離れろ!」
十分な全体像は見えなかったが2本の首と前と後ろのヒレと尻尾を甲羅に巻き付けるようにしていたのが見え、次にフロアボスが何をするのかが分かった…
キリトさんもそれに気づいたらしく叫んでいた
「やばい! 回転するぞ!」
でもエギルさんとキリトさんの声を聞いてもALSとDKBの人達は撤退しようとせず、HPを削り切ろうとしたが防御が上がっているのかなかなか削り切れなかった
「キリト君! このままじゃ!」
アスナが鋭い声をあげるとキリトさんは何かを覚悟したように頷いた
「3人共しっかり掴まってろ!」
キリトさんは私達にそう言うとおもむろに船を全族力で前進させ始めた
そして【バイセプス・アーケロン】の横っ腹に突撃する寸前
「知ったことか! 俺だってこのポジションは譲る気はないからな!」
とキリトさんが叫んだため私は何のことかと一瞬考えたがティルネル号のついている衝角がフィールドボスに突き刺さり、その直後に爆散したため私はすぐに考えるのをやめた
そして私達が武器を鞘に納めるとアスナがさっきキリトさんが叫んだ内容が気になったのかキリトさんを奇妙な目つきで見た
「…わ…悪い… いきなり突進しちゃったけどボスが不味そうな攻撃をしようとしてたから…」
「それは別にいいんだけど… さっき言ってたこのポジションって何のこと?」
「そりゃぁ勿論船頭…じゃなかった ゴンドリエーレのポジションだよ」
キリトさんもそれに気が付いたのか焦りながらそう言ったがどうやらアスナが聞きたいのはさっきキリトさんが言っていたことだったらしい
アスナの質問に対してキリトさんはゴンドリエーレのポジションのことだと答えた… ほんとかな…?
そんな私の考えを知ってか知らずかキリトさんはそそくさと船を進め、不機嫌なDKBとALSの前を通ってエギルさん達とポテトさん達に手を振って私達は次の村の<ウスコ>へ向かうことにした
途中で朱猫さんと同じ方法でやってきたアルゴさんを船に乗せ、キリトさんは次の村に向かうためゴンドラの速度を上げた
フローターサンダルの要求AGIはこの時点での朱猫で本当にギリギリです
それではまた次回に