ソードアート・オンライン ~PotetoEdition~   作:水名(仮)

5 / 141
結構頑張りました(色々と)

それではどうぞ


2話:真の始まり

気が付いた時には私たちは<はじまりの街>へと転移していた

 

少し見失ったけれどもすぐにポテトさんたちを発見できた

 

「みなさん!」

「たみさん! 良かった 無事だったんだ」

「何が一体どうなっているの?」

「私もわかっていないです…」

「というかこれ全プレイヤーが集められてるんじゃ?」

 

めらさんがそういうのも無理もないほど多いプレイヤーが集められているしこうしている間にも次々とテレポートされてきている

 

「何が起こっているの?」

「ログアウトできないことへのお詫びとか?」

「だったらいったん全員ログアウトさせるのが先決じゃない?」

「ですよね…」

 

ポテトさんが言ったことも一理あるし実際、「これでログアウトできるのか?」や「早くしてくれよ!」といったような声が聞こえてきている

 

でもそれだったら普通にログアウトさせるのがベストだと思うし…

 

そんな時誰かが「お…おい! 上を見ろ!」と言ったため私たちは自然と上を見た

 

そうすると深紅色のあれは市松模様って言ったっけ…? そんな感じの模様が夕焼けの空を埋め尽くし、そこから赤い液体が流れてきてローブをまとった人型を形成した

そのローブ自体はβテストで何回も見たことあるが出てきたそれはとにかく大きく顔や袖の中は暗闇が広がっているだけだった まるでローブと手袋だけを形成したみたいに…

 

「あれGM?」

「なんで顔無いの…?」

 

周りの人たちも不思議に思っているらしい… でもそれよりもさっきから嫌な予感しかしていない、まるでこれから()()()()()()()()()()()()みたいな

 

 

『プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ』

 

確かにあのローブはGMという証ということはわかるけれども… それだったら私たちというべきなんじゃ…?と場違いなことを考えている間にもそれは話を続けた

 

『私の名前は茅場晶彦 現在この世界をコントロールできる唯一の人間である』

 

茅場晶彦って確か…

 

「茅場晶彦って確か SAOの開発者だったよね?」

「そうだけれども…」

 

『諸君らは既にメインメニューからログアウトボタンが消失していることに気付いていると思うが、これはシステムの不具合ではなくこのソードアート・オンライン本来の仕様である 繰り返す これはゲームの不具合ではなく、このゲームの本来の仕様である』

 

え…?

 

「これが仕様…? じゃぁ…」

 

『プレイヤー諸君はこの城の頂を極めるまでこのゲームから自発的にログアウトすることはできない…また外部の人間の手によるナーヴギアの停止、あるいは解除も在り得ない もし仮にそれが試みられた場合…』

 

少しの間を置き…私の予感は的中することになる

 

『ナーヴギアの発するマイクロウェーブが諸君の脳を破壊し、生命活動を停止させる』

 

…。 つまり死ぬっていうこと…?

 

「どういうこと?」

「つまり茅場は外部で外すような操作があった場合は着用している人物を殺す そういいたいんだと思う」

「でもそれって可能なの?」

「確か重量の3割はバッテリーセルって説明書に書いてあったからたとえ電源を抜いても問題ないはずだし、それに加えてナーヴギアの原理は電子レンジと同じだって誰かが言ってたような気が…」

「あー 可能なのかぁ」

 

ポテトさんの疑問になぜかめらさんが解説してくれた

 

『具体的には10分間の外部電源切断、2時間のネットワーク回線切断、ナーヴギアのロック解除もしくは分解、破壊の試み 以上のいずれかの条件に当てはまった場合、脳破壊シークエンスが実行される』

 

『この条件は既に当局やマスコミを通じて公表されている しかし、現時点でプレイヤーの家族、友人等が警告を無視しナーヴギアの強制解除を試みた例が少なからずあり、その結果…』

 

一呼吸置き…

 

『残念ながら既に213人のプレイヤーがこのアインクラッド及び現実世界から永久的に退場(ログアウト)している』

 

嘘… もう213人も…?

 

「嘘だろ…」

 

ておさんがそう呟いたような気がした

 

『諸君らが向こう側に置いてきた肉体の心配をする必要はない 現在、あらゆるテレビ、ラジオ、ネットメディアがこの状況を重く受け止め、繰り返し報道している 諸君のナーヴギアが強引に外される恐れは限りなく低くなっている 今後、諸君らの現実の体はナーヴギアを装着し2時間の猶予時間のうちに病院やそれらに準ずる施設へと搬送され、厳重な介護体制の下に置かれるはずだ、諸君には安心してゲーム攻略に励んでほしい』

 

茅場がそう言い終わったと同時ぐらいにどこかから「ゲーム攻略しろだと!? ログアウト不可のこの状態で呑気に遊べっていうのか!?」という怒号が聞こえてきた 強く同感だと思った

 

そんな声が聞こえたのか

 

『しかし十分に注意してもらいたい 諸君らにとって、ソードアート・オンラインはもはやただのゲームではなくもう一つの現実というべき存在だ 今後このゲーム内においてあらゆる蘇生手段は機能しない ヒットポイントが0になった瞬間に諸君のアバターは永久に消滅し、それと同時に…諸君らの脳はナーヴギアによって破壊される』

 

え…? 今なんて…? HPが0になったら現実でも死ぬの…? それってまるで…

 

「まるでデスゲームじゃん… それって…」

 

私の思っていたことをひま猫さんが代弁してくれた

でもそれじゃぁ全員圏内に引きこもるし… 何か解放される手段がある?

 

『諸君がこのゲームから解放される手段はたった一つだけ存在する 先に述べた通りこのアインクラッド最上部である第100層にたどり着き、そこで待つ最終ボスを撃破すればよい その瞬間に生き残った全プレイヤーが安全にログアウトされることを保証しよう』

 

「クリア… 100層? できるの? そんなこと…」

「因みにたみさんたちは何層まで?」

「えーっと… 確か…」

「9層までのボスは倒したから 10層までは…」

「何回もリスポーンしての話ですけれども」

「まじか~…」

 

うん… みんなの言いたいことはわかる… 100層に行くまでに一回でも死んだらそこで終わり そんなの鬼畜以外の何物でもないしこのゲームはRPGのため上の層に上がるにつれて敵やボスも強くなっていく

 

でも落胆の声はまだ聞こえてこない… まだほぼ全員が演出なのか実際に起こっていることなのかわかりかねているらしい そんな私たちの思考を読んだのか否か茅場は続けた

 

『では最後に諸君にとってこれが現実であるという証拠を見せよう 諸君らのアイテムストレージに私からのささやかなプレゼントを用意しておいた 確認してくれたまえ』

 

私はすぐにアイテムストレージを確認した 全員同じようにアイテムストレージを確認していた すると見慣れないアイテムがあった

 

名前は〖手鏡〗と書いてあった

 

私はそれをオブジェクト化し鏡の中をのぞいたがとくに何もなかった 正確には私のアバターの顔が映るだけだった

 

「何こっ…!」

「わっ!?」

 

何これって言おうとしたら突如としてポテトさんが白い光に包まれた 次の瞬間には私もとい全員がポテトさんみたいに白い光に包まれた

 

その光は数秒で収まりさっきまでの景色が… いや少しだけ低くなってる…? 何か嫌な予感がして周りを見てみたがさっきもほんの少しだけ景色が高く、否 私が縮んでいた… ふと足元を見てみたらさっきまで控えめにしていた胸が大きくなっていた

 

「えーっと… もしかしてたみさん…?」

「そうですけれども… ポテトさん?」

「そうですね」

 

あれ…? 目の色以外変わってなくない? ふと見まわしてみたらておさんやめらさん、やる気君も髪の色や目の色が変わっただけであんまり変わっていなかった…

 

ふと鏡を見てみたらリアルの私の顔が映っていた

 

「そういえばひま猫さんは?」

「ここです」

 

そこには茶髪で黒っぽい色の目の男性がいた

 

「もしかしてあなたがひま猫さんですか?」

「そうだけれども… たみさん女性だったんだ…」

「そうですよ~ 驚きました?」

「驚いたけれども… でもなんで俺たち以外は変わってないの…?」

「そういえば確かに… 皆さんあんまり変わってないですね」

「いや~ あんまり変える必要ないかなって…」

「同じく」

「右に同じく」

「色々と悩んだけれどもやっぱりさっきのがしっくりくるかなって」

 

えぇ… なんか微妙 でもなんで?

 

「でも皆さんよく元の姿を再現できましたね」

「そこは元の自分の顔をスキャンして、それをベースに作っていったからね 茅場も同じ方法で元の顔の再現をしたんだと思うよ」

「なるほど~ でも身長は?」

「ナーヴギアのセットアップステージにキャリブレーション?っていうのあったでしょ」

「あー! 確かにありましたね!」

 

すっかり忘れてた… そういえばそんなのあったや

 

「でもなんでこんなことを?」

 

ポテトさんがそんなことを言ったため私は黙って茅場のほうを指さした

 

『諸君は今 なぜ? と思っているだろう なぜ私は ソードアート・オンライン及びナーヴギア開発者である茅場晶彦はこのようなことをしたのか? これは大規模なテロなのか?あるいは身代金目的の誘拐なのか?とそう思っているだろう』

 

場違いにもほどがあるがなぜか私には語っている茅場の声が私には夢を語る子供の声みたいに聞こえた

 

『私の目的はそのどちらでもない それどころか今の私は何の目的や理由を持っていない なぜならこの状況こそが私の最終的な目標だからだ この世界を作り出しそれを鑑賞するためにのみ私はナーヴギアをSAOを造った そして今、すべては達成せしめられた』

 

そして…

 

『…以上でソードアート・オンラインの正式サービスのチュートリアルを終了する …プレイヤー諸君の…健闘を祈る』

 

それだけを言い残し茅場は出てきた手順とは逆の手順で姿を消した…

 

そして空には始まる前の夕焼けだけが残った

 

 

しばらくするとここに至ってようやく全員が今の状態を理解したのか…

 

「嘘だろ…なんだよこれ! 嘘だろ!」

「ふざけんなよ! 出せよ! ここから出せ!」

「ふざけんな茅場! 戻ってこい!」

「こんなの困る! この後約束があるのよ!」

「ざけんな! 明日からどうすりゃいいんだよ!」

「嫌ぁぁ! 帰して! 帰してよぉぉ!」

「出してくれよ! 明日プレゼンなんだぞ! クビになったらどう責任取ってくれんだよ!」

 

悲鳴や怒号、罵声などといった声が広場全体を包んでいた

 

今、私はどんな顔をしているだろうか? それすらもわからず私はどうしたらいいのかがわからずその場に立ち尽くしてしまった

 

「…みさん! たみさん! こっち!」

 

ふと誰かが私のことを呼びながら手を引っ張ったような気がした

 

「ついてきて!」

 

言われるがまま私はついて行った

 

 

 

~~~~~~

 

 

 

「とりあえず状況確認を」

「えっと…? まず茅場の言ったことは本当だと思う」

「それを踏まえてこれからどうするかっていうところだね」

「じゃぁ僕から提案いいかな?」

「何かいい案があるんですか? めらさん」

「僕はこの街から出るのがいいと思う」

「それには俺も賛成だけど出るのは明日でも大丈夫かな…?」

「どうして?」

「今日は少し色々とありすぎて疲れたのとたみちゃんがこの状況じゃ…」

「あー 了解」

「近くの宿屋ってどこでしたっけ?」

「僕が知ってるから案内するよ」

「じゃぁ 案内してもらってもいいかな?」

「了解! ではいざ!」

 

今日はひとまず宿屋に行くということが決まって私はておさんに引っ張られて宿屋に着き、それぞれ部屋を確保した

 

「えーっと じゃあ たみさんまた明日に」

 

 

〔パタン〕

 

私は一人部屋に通されポテトさんがそういうと扉を閉めた

 

 

私は何もやる気が起きずそのままベッドに寝転がった

 

ふと顔を拭うと水滴で濡れているのがわかった 多分涙だと思う

 

あの日常はもう戻ってこない… そう思うと涙があふれてきた

 

 

 

 

 

 

そして泣き終わると私は一つの決意を抱いた

 

 

 

 

 

『何年かかっても絶対にあっちの世界に帰る』と

 

 

 

 

 

その日は眠るに寝れず結局寝たのは2時を過ぎたあたりだった

 

 

 

 

 




茅場のセリフが案外大変でした…

因みに茅場の説明が終わった後のセリフは一部オリキャラのセリフが混ざっています

それではまた次回に
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。