ソードアート・オンライン ~PotetoEdition~   作:水名(仮)

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最近銭湯とか行ってないや…

それではどうぞ

追記:UA5000突破ありがとうございます!


16話:大浴場!

キリトさんに着いて行き、3層の西翼の奥に行くとアーチを境目として赤い絨毯から大理石のタイル変わっていた

 

そのアーチをくぐり、道なりに進むと左側の壁に再びアーチ状の入口があって奥からエコーのかかった水音が聞こえてきた…

 

なんか嫌な予感がしたためアーチをくぐってみるとそこには豪華な脱衣所があった…

 

「お風呂…分かれていないみたいね」

「そうだね」

 

嫌な予感が的中したため私は半ば諦めの状態でそう言った

 

「ま…まぁ 俺たちは部屋のお風呂使うから2人はここを使えばいいよ それじゃぁまた後で…「待って!」」

 

そんな私達の様子を見てキリトさんとておさんは部屋に帰ろうとしたがアスナがキリトさんの腕を掴んでそれを止めた

 

「私達だけだと誰か来たら…!」

「誰かって…俺とテオ以外はNPCしかいないぞ?」

「NPCにも男の人はいるでしょ!」

「だからと言って通さないわけにはいかないだろ?」

「それは…そうだけど…」

 

アスナは誰かが来るかもしれないと思ったらしくそのことをキリトさんに伝えたがキリトさんは自分たち以外はNPCしかいないと言ったがアスナはNPCにも男性はいると反論したがキリトさんは正論を言ったためアスナは少し落ち込みながら何かを考え始めた

 

「うー…あっ! そうだ!」

 

しばらく唸っていたが突然何かを思いついたみたいで籐椅子に座るとメニューウィンドウを操作して色とりどりの布地と裁縫道具の入った小箱をオブジェクト化した

 

布地の山の中から無地純白の布地を、小箱から裁ちばさみを取り出すと作業を始めた

 

ハサミをタップして開いたウィンドウから作りたいアイテムを選択するとハサミを布にあてると勢いよく断ち切った

 

すると布が発光し、全く同じ形の2枚布パーツになった

 

その2枚の布パーツをぴったりと重ねると今度は小箱から銀色の針を取り出し、縁をかがり始めた

 

そして手慣れた手つきで縫い合わせを終えると再び発光し始め、平面的な形から衣服のような立体的な厚みが出てきた

 

アスナが持ち上げて出来を確認したそれはどこからどう見てもワンピースタイプの水着だった

 

「できた! 我ながらいい出来ね!」

 

満足そうな様子のアスナに恐る恐るキリトさんが質問した

 

「もしかして水着を着てお風呂に…?」

「別に問題はないはずよ? それとも私が水着を着てお風呂に入ったら何か不都合なことが?」

「ありません…」

 

キリトさんの質問に対してアスナは不機嫌そうに返すとキリトさんは首を横に振った

 

そこからチラッとキリトさんの方を見ると不穏な笑みを浮かべてからすぐにすまし顔になった

 

「そういえばキリト君にお返ししてなかったわね」

「えっ!? いや お気遣いなく 別に形のあるものをプレゼントしたわけじゃないから…」

「ううん 店売りのものより何倍も嬉しかったわ だからしっかりとお返しはしないといけないじゃない?」

 

アスナは何かキリトさんに対してお返しがしたいようだったけどキリトさんはお返しはいらないと言ったがアスナはこういうのはしっかりとお礼がしたいタイプのようで「折角のクリスマス・イブなんだし」と付け加えた

 

「ま…まぁ くれるって言うんだったら有難く…」

「折角だしタコミカ達の分も作るわね?」

「ありがと! でも特に何にも用意してないけど…」

「別にお返しとかはいいからね?」

 

キリトさんは少し警戒しながら答えた

 

そしてアスナは私達の方を見ると私達の分も作ってくれるみたいだったけどお返し等は特に用意してないということを伝えたがそういうのは別にいいと答えてくれた

 

 

 

そこからしばらくすると出来たみたいで私達にそれぞれ水着を渡してきた

 

「はい! メリークリスマス!」

 

私にくれた水着はオレンジと若草色のワンショルダータイプのビキニだった

 

「お~ 可愛い!」

「ふふっ ありがと」

 

私が素直な感想を言うとアスナは笑顔で返してくれた

 

チラッとておさんとキリトさんの水着を見てみるとておさんのは藍色のサーフトランクス、キリトさんのは黒色のサーフパンツみたいだった

 

でもキリトさんの海パンには裏にフレイムオレンジのクマ型のアップリケがあった…

 

なんじゃこりゃぁあああ!!

 

キリトさんもそれに気が付いたみたいで大声を上げていた

 

ふとアスナの方を見てみると口を押えて笑っていた

 

 

私達はそんなキリトさんを放置してアスナが作ってくれた水着に着替えると脱衣所の奥にある曇りガラスの扉の元まで向かい、扉を開けると私達は思わず声を出していた

 

「わぁ…!」

「凄い…」

 

 

浴室は透明感のあるアイボリーホワイトのタイルが床に敷き詰められて、その奥にあるのは湖を囲んでいた岩を加工したと思われる細かい横縞の入ったエボニーブラック色の浴槽だったがそのサイズがあからさまに大きくちょっとしたプールみたいだった

 

壁にある黄金色の吐湯口からはお湯が絶えず注がれていて、溢れたお湯は浴槽の縁を超えて床タイルに流れていた

 

しかも浴槽に面している壁は全面ガラス張りで舞い散る雪と湖が一望できた

 

ふと見まわしてみたが先客はいなさそうだった

 

「お先に!」

 

そう叫んだアスナはダッシュで大浴場へと向かって行ったので私も歩いて行こうとすると凄い勢いで黒い影が私を追い越していって浴槽手前で立ち止まったアスナを飛び越えてそのまま大浴場に盛大な水柱を上げてダイブした

 

2人とも危ないって…

 

~~~~~~

 

案の定アスナは不機嫌だったが数分後にようやく機嫌を取り戻したみたいで私達は雑談をしながらお風呂を楽しんでいた

 

その時後方の方で扉が開く音がした

 

「だ…誰か入ってきた…?」

 

そう言ったアスナは素早く口元までお湯に沈んだ

 

ふと入口の方を見てみると立ち込める湯気で詳しくは分からないがほっそりとした影がこちらに近づいてくるのが分かった

 

そして黄色いカラー・カーソルが出現した時、聞き覚えのある女性の声が聞こえてきた

 

「キリトにアスナ それとテオロングとタコミカもここにいたのか」

 

なーんだ キズメルか… うん!? キズメル!?

 

キズメルの声が聞こえたておさんは自ら潜り、アスナも咄嗟にキリトさんの頭を掴むとお湯に沈めて自分はキズメルを一緒に脱衣所の方へと戻っていった…

 

 

 

しばらくすると2人は脱衣所から戻ってきたがキズメルは紫色のビキニを着ていた

 

多分アスナはキズメルを説得して水着を着させたのかな

 

私がそう考えているうちにキズメルはいつの間にかお湯から顔を出していたキリトさんの隣まで来ると浴槽の縁に腰を掛けた

 

「キリトとテオロング、それからタコミカも下着…いや、水着を着ているのか 人族には不思議な習慣があるのだな」

「ま…まぁね…」

「あぁ…」

「そ…そう!」

 

キズメルがそう聞いてきたので私達は短く答えた

 

するとキズメルは口元に淡い笑みを浮かべるとキリトさんの方を向いた

 

「しかし 野営地の風呂天幕では確か…「いやぁ! それにしてもでっかい風呂だなぁ!」」

 

キズメルはキリトさんに対して何かを言おうとしたがキリトさんが話の途中で遮った

 

アスナがそんなキリトさんを怪しい目線で見ているがキリトさんはそんなことを気にせず続ける

 

「4層の城でここまで凄いんだったら女王様がいる9層のお城のお風呂はさぞかし豪華なんだろうなぁ!」

「勿論だとも この城より遥かに高いところにあって9層全体を一望できる それは豪勢なものだよ」

 

キズメルが頷くとアスナは風景を想像しているのか目をキラキラとさせたがその様子を見ていたキズメルが少し気の毒そうな表情をつくった

 

「しかしその浴場を使えるのは貴族の文官達と女王陛下によって叙任された上位の騎士だけなのだ だから人族であるそなた達が立ち入ることは難しいだろうな…」

「そうなんだ… でもこのお風呂も十分素敵だわ それこそこのお城でずっと暮らしてもいいって思えるぐらい」

「確かにそうかもね 食事も美味しかったし部屋も良かったし…」

 

アスナがこの城でずっと暮らしたいかもと言ったので私もそれに便乗していいかもと答えた

 

「この城を気に入ってくれたのは嬉しいが…あまり長居しないほうが良い」

 

そんな私達の声が聞こえたのかキズメルは俯きながら答えた

 

「えっ? どうして…?」

「ここまで来たお前たちなら知っているとは思うがこの{ヨフェル城}は四方を湖水と崖に囲まれた難攻不落の城だ 古の頃からゴブリンやオークはおろか、森エルフの大軍にさえ攻め入られたことはないと聞く」

 

アスナがキズメルの方を向いて理由を聞くとキズメルはそう答え、一旦言葉を区切ったところにキリトさんが質問した

 

「でも難攻不落なのは良いことなんじゃないのか? 3層で苦労して取り戻した〖翡翠の秘鍵〗も今はこの城に保管されているんだろ?」

「うむ… だがそれ故にこの城の駐屯部隊は弛み切っている 森エルフを何度も撃退したとはいえ陸に砦を構えている彼らはあまり船を持っていないからな 一方的な有利にものをいわせた勝利では意味がないさ …その上 神官共に至っては音が耳障りだから城内で金属の鎧は身に着けるな等と言い出す始末だ あのような連中がのさばっていては城の空気が緩むのも当然だな…」

 

キリトさんの質問にキズメルは答えながら続けた

 

「それでキズメルはずっとドレスを着てたのね」

「似合っていなかっただろう?」

「そんなことないわよ でも自分がしたい恰好をするのが一番ね」

「私達もフルプレートアーマーとか着てたら注意されてたのかな…?」

「恐らくはな 試す必要は無いが」

「えぇ そうね」

 

私達がそんな会話をしていると…

 

あっ!

 

突然キリトさんが叫んだため

 

「どうしたんだよ?」

 

ておさんがキリトさんにどうしたんだと聞くとキリトさんはアスナに質問した

 

「なぁ アスナ 今日って24日だったよな!?」

「そうに決まってるでしょ クリスマス・イブなんだし」

 

アスナからそう聞くと今度はキズメルの方を向いた

 

「大変だ キズメル! 3日後にほぼ間違いなく森エルフの軍がこの城に攻めてくる!」

 

キリトさんがそう言うとキズメルは軽く眉をひそめながらキリトさんに対して言った

 

「さっきも言ったが彼らはあまり船を持っていないし上の層から霊樹の門を使って運んでくることもできない ましてや泳いで来ようと彼らが考えていたとしても上陸前にこちらに蹴散らされるだけだ」

「それが…」

「もしかして あの箱を使ってフォールンエルフ達が造ろうとしてたのって…!」

「何だと!? この層でフォールン共を見たのか!?」

 

それに対してキリトさんがフォールンエルフの件を説明しようとしていたので私はキリトさんに確認しようとするとキズメルは私達に対して質問してきたので私達は頷いて水運ギルドの件を順番に説明していった

 

~~~~~~

 

そして10分ぐらいかけ説明し終えるとクエスト進行の効果音が鳴って私はレベル16に上がったが喜ぶ暇なくキズメルが立ち上がって私達に鋭い声で叫んだ

 

「こうしてはいられん! 4人共!一緒に来てくれ!」

「構わないけど… どこに行くの?」

「この城の城主のヨフィリス閣下の所にだ」

 

キズメルがそう言ったので私達はお風呂を出ると大急ぎで着替え、大浴場を後にした

 

 




あからさまに書くペースが落ちてるけど4層編を終えるまではこの投稿ペースを続けたいです…

それではまた次回に
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