ソードアート・オンライン ~PotetoEdition~   作:水名(仮)

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タイトルが思いつかない…

それではどうぞ




20話:防衛戦の終結

しばらく奮戦し、敵も何体かは倒したがこちらも危うい…と思ったとき、森エルフの兵士たちのうちの一人がアスナの近くをすり抜けようとしていた

 

しかし攻撃を受け、水に落ちたため攻撃を受けた方向を見ると今までいなかったキリトさんがいた

 

「悪い! ちょっと遅れた!」

「こっちは大丈夫! でも船が…」

 

アスナが主戦場の方を向きながら話したので私も攻撃を剣で受けながらそちらの方向を見るとゴンドラは無事だけど船の上にいる黒エルフの兵士がもう各船3~4人ぐらいしかおらず、このままだと追加で50人ほどの森エルフの軍勢が押し寄せてくる…

 

「キリト君 そっちはどうだったの!?」

 

アスナがキリトさんに対して聞くとキリトさんは一瞬迷ったような顔をしたが直後に後方で雄風にも似た声が響き渡った

 

私はリュースラの騎士にしてヨフェル城主! レーシュレン・ゼド・ヨフィリス!

 

途端にキズメルは鋭い呼気を漏らしたが振り返らずに戦いを続ける

 

その後、レイピアを抜刀する音が聞こえ再びヨフィリス閣下は大声を出した

 

リュースラの兵士たちよ! 私は長きにわたる不在を詫び、そなたらに希う! この戦いには王国の未来が懸かっている! 女王陛下の為! 家族や友の為! 今一度立ち上がり 私と共に戦ってくれ!

 

瞬間戦場は静寂に包まれた…

 

直後フロアの奥底から湧き上がってくるような圧倒的な声量の雄たけびに包まれた

 

船上にいる兵士たちは勿論、水上にいる兵士たちも剣や拳を突き上げて叫んでいてその様子が凪いだ湖に波紋として現れ、それらは融合して大きな波になると同心円状へと広がっていく…

 

突然勇ましい効果音が聞こえてきたので咄嗟にHPバーを見てみると私たち全員のHPバーに幾つかのバフが追加されていた

 

ATK上昇にDIF上昇にノックバック効果上昇に更に幸運判定ボーナスまで付いていた

 

形勢逆転を狙うなら今しかない!

 

「反撃開始と行こうか!」

「了解!」

 

ておさんの言葉に私は返すと≪サイクロン≫を発動させ、近くにいた2人の森エルフの兵士を湖へと落とした

 

キリトさんやておさん アスナやキズメルも目の前の敵を吹き飛ばして前線を押し上げた

 

怯むな! 城主一人増えたところで我らの優勢は変わらぬ! このまま押し切れ!

 

そう叫んだのは後ろで控えている森エルフ側の指揮官だった 大振りのロングソードを抜き、前方へと振り下ろすと敵兵6人が横に並び、全く同じ動作で剣を上段に構えた 恐らく≪バーチカル≫を発動させるつもりとは思う

 

私達が応戦しようとした時ヨフィリス閣下から声…もとい命令が聞こえてきた

 

左右に避けなさい!

 

その為私達はすぐに桟橋の縁ぎりぎりに避けた

 

目の前の兵士たちはそんな私達の様子を気にせず技を発動させようとしたがそれは決まらなかった

 

後方から純白に輝く巨大な槍がすさまじいスピードで飛翔して私達が作った隙間を本当にギリギリで通過すると6人の兵士たちに眩い閃光と衝撃波の中で接触して宙高く舞い上がらせた

 

そしてしばらくすると左右の水面にそれぞれ3人ずつ落ちた

 

光が収まるとそこには体を限界まで前傾させ、レイピアを真っ直ぐ突き出した状態で静止するヨフィリス閣下がいた

 

「今の…ソードスキルなの!?」

 

アスナが驚くのも無理はない 私だって驚いてる

 

あのソードスキルは確か公式サイトで見たけど…細剣の最上位スキルの≪フラッシング・ペネトレイター≫だった気がする

 

でも上位のスキルになればなるほど硬直時間が長いので今攻撃されてしまえばかなり不味い 現に敵の指揮官が憤怒の表情を向けていた

 

「行くぞ! アスナ!」

 

キリトさんもそれに気が付いたのかアスナに呼びかけると走り出したので私達も走り出した

 

ひざまついたままのヨフィリス閣下を追い越してキリトさんはヨフィリス閣下を討ち取るため走り出してきた指揮官を迎え撃った アスナは同じく向かってきた副官を私達は兵士たちを相手にした

 

どうやら私とておさんが相手にしている兵士は今まで相手にしてきた兵士たちより少し強めらしいということが少し戦って分かった

 

鍔迫り合いになったところを≪水月≫で敵の体勢を崩し、そこに≪トーレント≫を打ち込んで湖に落とすことで私の戦いは終わりを告げることになった

 

ておさんも≪レイジスパイク≫を敵に撃ち込んで敵を湖に落としていた

 

ふとキリトさんの方を見てみると敵の攻撃をいつも私がやっているように剣を真横に倒しその剣の先を左手で支える通称2H(ツーハンド)ブロックをやっていた

 

攻撃を受けきったキリトさんは≪ホリゾンタル・スクエア≫を放った

 

「いっ…けぇ!!」

 

そして討ち取るとその様子を聞いた副官がキリトさんの方を向くと「指揮官殿が討ち取られた!? くそっ! 総員撤退しろ!」と言い、乗ってきた船に乗ると森エルフの軍団は総員撤退していった

 

そこでバフの効果が切れたことによってこの戦いが終わったと改めて実感できた

 

副官と戦っていたアスナがこちらに向かって走ってきた

 

「キリト君!」

「アスナ! 無事か!?」

「こっちは途中で撤退してくれたから大丈夫だけど…」

 

アスナが晴れない表情でキリトさんの持っている〖アニールブレード〗を見ていたので私も見てみるとキリトさんの持っている〖アニールブレード〗が真っ二つに折れていた

 

「あぁ… そろそろ寿命だったからな… むしろよくここまで頑張ってくれたよ ありがとな…」

 

キリトさんが〖アニールブレード〗に対して感謝を述べていると私達に気が付いたようで声をかけてきた

 

「タコミカとテオも無事だったか」

「何とかですけど」

「それよりその剣どうするんだ?」

「まぁ… 何とかするさ」

 

キリトさんに対して私は返事をして、ておさんは折れた剣について質問するとキリトさんは何とかすると答えた

 

私達が会話をしているうちに湖で立ち泳ぎしていたダークエルフの兵士たちはほとんど大桟橋へと戻ってきていた

 

そしてキズメルがキリトさんに話しかけた

 

「見事な戦いだったぞ キリト」

「…これでよかったのかな…」

 

キズメルの言葉にキリトさんは視線を落として呟くとキズメルはキリトさんの傍まで寄ってキリトさんの左肩を勢いよく叩いた

 

「もっと誇れ フォレストエルフの襲撃があることを伝え、劣勢だった戦局を立て直し敵の指揮官を1対1で退けたのはお前だぞ キリト そして何より城に保管してある2つの秘鍵は無事守られた これ以上何を望むというのだ」

 

キズメルに対してキリトさんは無言でうなずくとその動作がきっかけとなったのかクエストクリアを知らせるウィンドウが表示された

 

私はそのウィンドウを消すとておさんに声をかけた

 

「ておさん メッセージ受信してきますね」

「りょ」

 

ておさんが短く返すと同じくキリトさんに対して声をかけたアスナと合流してティルネル号へと向かった

 

「今回はどっちが漕ぐ?」

「今回は私が漕ごうかな?」

「じゃぁお願いするわね」

 

ここはダンジョンと同じく外部からのインスタンス・メッセージが届かないので、ここで寝泊まりしている間は1日3回外に出てメッセージを受信するようにしているが今回は丁度襲撃と重なってしまったのでまだメッセージを受け取れていなかった

 

そしてティルネル号の櫂を握ると若干ゆっくりと漕ぎ始めた

 

~~~~~~

 

マップ切り替えの目印である濃霧を抜けると同時に大量のメッセージを受信した

 

「なんかいっぱいメッセージが来てる…」

「中身確認してみたら?」

「そうだね…」

 

アスナにそう言われたので確認してみると差出人はポテトさんやらひま猫さんやらやる気君やら様々な人から来てた…

 

中身を確認するとそこにはフロアボス攻略レイドが出発したということが書かれていた

 

メッセージが届いた時間を確認してみると55分前だった

 

「い…今すぐ戻るよ!」

「どうしたの? そんなに慌てて…」

「55分前にフロアボス攻略レイドが出発したって!」

「え!?」

「詳しいことは戻りながら説明するから!」

「解ったわ!」

 

私はすぐにUターンすると全力で櫂を漕ぎ始めた

 

 




4層編は次回でラストになると思います

それではまた次回に
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