ソードアート・オンライン ~PotetoEdition~ 作:水名(仮)
それではどうぞ
SIDE:朱猫
この第4層が解放された次の日、私は転移門広場にあるベンチに座るといつも通り意識とどこに行こうかという相談をしていた
「意識 今日はどこ行く?」
「そうだな… 今日は狩りかクエストか…」
意識は徐々に声を小さくしながら顎に手を当てると考え込む
しばらくするとどっちにするのか決めたのか「よし」と呟くとこちらに向いた
「狩りにしよう」
「了解 今から出る?」
私が聞きなおすと意識は今の時刻の確認のためウィンドウを開き、頷く
「今が11時36分だから 昼食食べたら行こうか」
「じゃぁ商業区に行かないとだけど…」
そう言いながらゴンドラ乗り場の方に眼を向けると今はお昼時より少し時間は早いけどそれでも多くの人が並んでいる
「うわぁ… どうする…?」
「どうするって言われてもなぁ… 並ぶしかないだろ」
私がため息をつきながら立とうとすると意識ではない誰かが私の頬を指で突いたのでそちらを見てみると「ニヤリ」とまるで悪戯成功と言わんばかりに笑っているアルゴの姿があった
「アルゴ? 何でここに?」
「ホントに偶然だヨ 丁度お昼時だし何にしようかと考えてる時にいし坊とシュネっちの姿が見えたからちょっと声を掛けようと思ってナ」
「へ~」
意識がアルゴに返すとアルゴはゴンドラ乗り場の方に眼を向け、その後私達の方を向く
「成程ナ 昼食食べるために並ぶのが億劫なのカ」
「億劫って程じゃないけど…時間取られるな~って」
アルゴの言葉に私はそう返すとアルゴは軽く何回か頷くと意外なことを言った
「オイラの知ってる店でよかったら紹介しよっカ?」
「「えっ!?」」
どうでもいいけど声揃ったな…
ふと我に返った意識は怪しむような視線をアルゴに向ける
「アルゴの事だからタダっていう訳じゃないよな…?」
「ニャハハ! やっぱりいし坊はそうでなくちゃナ~ じゃぁ案内するから着いて来てくレ」
そう言われて私達は(意識は渋々)アルゴの後に着いて行った
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着いた場所は現実で言うところの純喫茶のようにお洒落なお店だが入り組んだところにあるので私たち以外に人はまばらで私達は空いていたテーブル席で食べることにした
第4層は水が多いということもあって魚料理が多い、勿論このお店も例外ではなくメニューに書いてある数ある魚料理の中から私はアクアパッツァを頼み、意識はムニエルをアルゴはトマトと白身魚っぽいもののスープを注文していた
そして注文したものが来たので私達は食べ進めながらアルゴの要求を聞くことにした
「それで…何をしてほしいんだ?」
「簡単に言えば調査だナ」
「調査?」
アルゴが言ったことを思わずオウム返しする
「詳しく言えばこの街周辺のエネミーの調査だナ 姿形、大きさ、強さ、ドロップ品等々…」
「多いな… でももうやるしかないんだろ?」
「ニシシ そういうことダ 話が早くて助かるヨ」
アルゴから詳しいことを聞き、食事を食べ終わると会計を済ませると早速フィールドへと向かった
~~~~~~
そして3時間ぐらいかけて6種類のエネミーの調査を終えた
「お疲レ いやぁホント助かったヨ~」
「疲れた…」
意識の言う通り結構疲れた…
「一先ずこれで終わり? アルゴ」
「終わりだヨ ありがとナ」
アルゴは私達に対してお礼を言いながらウィンドウを操作していると、急に「そうだったそうだっタ すっかり忘れるところだっタ」と言ってウィンドウを閉じると私達の方(正確には私の方)を向いた
「折角手伝ってくれたのにお礼をしてなかったヨ」
「え? あのレストランを紹介してもらってその見返りが調査の手伝いじゃなかったっけ?」
「まぁナ でもそれじゃぁちょっと不平等ダロ?」
「俺的には別に不平等には感じてなかったけどなぁ…」
「オネーサンの好意は素直に受け取っとくべきだゾ」
アルゴは「ニシシ」と笑いながら言うと私に羊皮紙のスクロールを投げ渡してきたのでタップして開いてみると第4層主街区の地図が描かれていたが一か所にバツ印が付けられている
「これは…?」
「シュネっちのステータスだったら扱えると思うヨ」
「何のこと?」
「それは行ってみてからのお楽しみということデ」
私達が首を傾げているとアルゴは「じゃぁナ~」と言うと手を振り、去っていった…
風邪のように去っていったアルゴをしばらく眺めていたがそのままでいても仕方ないので取り敢えずバツ印の所へと向かってみることにした
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ついた場所は水の都である<ロービア>には珍しい行燈が置かれているお店だった
「行燈…?」
「どういうことだろ?」
この層では風変わりなお店の前で私達はしばらく顔を見合わせていたが埒が明かないと思ったので私は扉に近づくと扉を開ける
中はこれまた和風っぽい感じの武具屋で様々な武器やらが壁に掛けられている
私達はお店の中に入ると店内を物色し始めた
しばらく物色しているとある一つの商品が目についた
それはまるで忍者が使う水蜘蛛のようなサンダルで名前は〖フローターサンダル〗というらしい
タップして値段を見てみると結構いい値段だった…
恐らくアルゴの言ってたものはこれのことだろう
「アルゴが言ってたのってこれの事かな?」
「恐らくな 買えなくはない値段してるな…」
しばらく迷ったが結局一つだけ買うことにした
そして店の外に出ると早速ウィンドウを操作してプロパティを開くと意識にも見えるよう可視モードにした
「えーっと 何々…? やっぱりこれ装備すると水の上を歩けるのか 要求AGIが…うっわほんとにギリギリだ…」
要求AGIを見てみるとほんとに私のステータスギリギリだったがそれ以上に受けられる恩恵が大きい 特にこの第4層では
「俺は装備できないけど水の上を歩けるっていうのは大きいな」
「だよね これからも水が多い層はあるだろうし そう考えると安かったかも」
しばらく〖フローターサンダル〗のプロパティを見ていると少し試してみたくなってきた
そんな私の表情を読み取ったのか意識が言った
「どこか人目が付かないとこで試してみるか?」
「そうしよっか」
私は意識の提案に頷くと街の人通りが少ないとこかつ水路のある所へと向かった
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周囲にゴンドラが通ってないことを確認すると早速〖フローターサンダル〗を装備して念のためベストを装備解除し、ゆっくりと水路へと降りた
しばらくはローラースケートの練習の時のように壁を伝って歩いていたけど少しすると壁伝いじゃなくても水の上を歩けるようになった
思っていたよりも楽しいやこれ
私が水の上を走って楽しんでいると私が水路に降りたところに腰かけている意識が声をかけてきた
「どんな感じだ?」
「すっごく楽しい!」
それに対して私は語彙力が低下した返事を返すと意識は少しだけ苦笑いする
そこからまた水の上を走って楽しんでいたが辺りが夕暮れになってきていたのに気が付いて陸地へと戻った
「あー 楽しかった~」
「そっか」
私の感想に意識はあまり興味無さそうに答える
「意識暇だったでしょ?」
「そりゃぁね 途中でお使い系のクエスト受けようと思ったぐらいだからな…」
私が楽しんでいる間暇だったかと聞くと意識は素直に答えた
「暇させたのは悪かったよ その代わりと言っては何だけど今日どこで夕食にするかは意識が決めていいから」
「そうか? じゃぁ…」
意識が歩きながらどこにしようかと悩んでいる様を横目に私は歩き始めた
アルゴのオリキャラ勢の呼び方
タコミカ→ターちゃん
テオロング→テオ坊
ポテト→ポテト
ひま猫→ひー坊
メラオリン→メラ坊
きるやん→きる坊
意識→いし坊
朱猫→シュネっち
リオン→リオン
キャラメレ→キャラメレ
たまぶくろ→たま坊
じんじん→じん坊
それではまた次回に