ソードアート・オンライン ~PotetoEdition~   作:水名(仮)

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この話は最前線が第11層のお話になります

それではどうぞ~


☆盾の剣士と南瓜

SIDE:きるやん

 

 

僕は今第2層の主街区である<ウルバス>へと戻ってきていた

 

何故かというとひま猫さんに第2層の{南瓜荒野}という場所に生っているザクロっぽい実を数個ほど取ってきてほしいと頼まれたからである(勿論ひま猫さんから料理を作ってもらうという交渉)

 

因みに{南瓜荒野}は西の平原を抜けた先にある荒れ地エリアのわずかな場所にあるらしい(特に何かレアアイテムを落とすモンスターもいないのでよく見落とされるとのこと)

 

主街区を足早に抜け、地図を確認する

 

「えーっと… ここを曲がって…? 荒れ地エリアを左側に行けばいいのかな…?」

 

ひま猫さんからもらった地図と現在位置を照らし合わせながら一先ず荒れ地エリアへと進む

 

~~~~~~

 

道中では勿論モンスターが出てくるが今更相手ではなく1~2回盾もしくは体術で攻撃するだけで倒せる

 

そうして何回か戦闘しながら走っていると巨大な南瓜が見えてきた

 

「あそこかな?」

 

辿り着いた場所は3~5メートルはありそうな巨大な南瓜と通常サイズの南瓜が大量にあり、枯れ樹も所々にある場所だった

 

先程のようにひま猫さんからもらった地図と現在位置を照らし合わせるとほぼほぼ一致した

 

「ここで合ってるみたい」

 

そう呟くと早速ザクロっぽい実を探すことに決めた

 

その中で目的のものを探していると{南瓜荒野}の中で一番高い樹に目的のザクロっぽい実が複数個生っているのが見えたがかなり高い所に生ってる…

 

そのため樹の近くにある巨大な南瓜に登って実を取る

 

どうやら名前は〖クナット・フルーツ〗というらしい

 

一先ず〖クナット・フルーツ〗3個は普通に取れたのでストレージにしまい、4個目も回収しようと手を伸ばして掴んだが直後にバランスを崩して巨大南瓜から落ちてしまった

 

「わわっ!?」

 

それによって少しだけHPバーが減ってしまい、持っていた実も手放してしまったが幸いというかその実は消滅せずに数メートルほど離れたところに落ちていた

 

「良かった…」

 

僕はそれを回収しようと近くに向かい拾い上げようとするがその前に別の何かが〖クナット・フルーツ〗を拾った

 

それは丁度ジャック・オー・ランタンのようにくりぬかれた南瓜を被っており緑色の右手にはショートスピアを持っている一頭身のエネミーだった

 

恐らくここでのみ湧くタイプのエネミーだろう

 

カーソルは敵を示す赤色で名前は【パンプキン・スピアソルジャー】と書いてあった

 

そいつは特に僕に対して攻撃するわけでもなくただただじっと拾った〖クナット・フルーツ〗を見つめている

 

珍しいなと思いつつその様子を見ているとなんとそいつは持っていた〖クナット・フルーツ〗を食べた

 

「えっ!? ちょっと!?」

 

突然の行動に僕は声を上げるがそんな声などお構いなしにそいつは実を完食した…

 

 

それに対して呆れ半分で視線を向け、残りの実をどうやって取ろうかと考えていると僕の耳にウィンドウが開いた音が鳴ったのでウィンドウに目を向けると〘パンプキン・スピアソルジャー をテイムしました 名前を入力してください〙と書かれてた…

 

 

一瞬意味が解らなかったがこれは一時期有名になったテイムイベントだということを理解し素っ頓狂声を上げた

 

嘘ぉおお!?

 

かなり大きい声だったがそれによってモンスターが寄ってくるということはなかった(もしそうなっても第2層に出てくるモンスターだったら問題ないけど…)

 

 

といってもこのままだと何も進展しないので取り敢えず名前を考える

 

「名前何がいいだろ… パプキン…は…そのまますぎるか… パズ…やめておこっと…」

 

 

色々と考えているうちにある一つの名前が思い浮かんだ

 

確か南瓜ってラテン語でククルビタって言ったっけ?でもそのままだと長いし…ククルでいいかな?

 

名前の所にククルと入れ、決定ボタンを押すと先程まで赤色だったカーソルが黄色に変わった

 

「にしても本当に驚くよ… 実を取りに来たつもりがまさかモンスターをテイムするなんて…」

 

でも本来の目的の実も3つは回収できたのでいいかな?

 

予想外なことはあったけどこれ以上ここで用事もないので僕はこの辺で帰ることにした

 

~~~~~~

 

そして最前線である11層の主街区<タフト>にある僕たちが泊っている宿へと戻ってくるとひま猫さんに〖ヒース・フルーツ〗を渡しに向かう

 

「これでよかった?」

「そうそうこれこれ ありがと」

 

トレードで〖クナット・フルーツ〗をひま猫さんに渡すと合っていたようで頷いていた

 

そしてウィンドウを閉じると僕の方を向いた(と言っても注目してるのは僕の後ろにいるククルだけど)

 

「ところでさっきから後ろにいる【パンプキン・スピアソルジャー】って…もしかしてテイムしたの?」

「だと思う」

 

そもそもモンスターをテイムしたという前例がたった1件しかないのでそう答えるしかない…

 

「前例が少ないから分からないってこと?」

「なのかなぁ?」

「なのかなぁって…」

 

ひま猫さんが理由を訊ねるが僕は首を傾げたためひま猫さんは若干呆れたような表情を見せる

 

 

しばらく2人で考えていたがこのままだとずっと平行線だと思ったのかひま猫さんは切り上げた

 

「この辺はあとでアルゴに聞くか」

「そうだねアルゴさんだったらわかるかもね さぁ僕は頼まれたもの持ってきたよ?」

「解ってるって じゃぁ作るから待ってて」

「はーい」

 

ひま猫さんに料理を作るように催促するとひま猫さんは料理場を借りに向かった

 

少し待っているとひま猫さんはタルトを持ってきたので雑談を交えながら美味しく頂いた

 

 

因みに<ウルバス>にククルを連れて帰るところを見られていたのか翌日には南瓜使いという2つ名が広まっていた




今回出てきたアイテム紹介

〖クナット・フルーツ〗
ザクロみたいな見た目で味はココナッツに近い
Eランク食材


テイムモンスター紹介

ククル(【パンプキン・スピアソルジャー】)

通常攻撃

持っているショートスピアで攻撃する といってもダメージはほぼ皆無(出来るとしたらタゲ取り)

バフ掛け

主人に対して防御力上昇2のバフをかける


次回は黒猫団編へと行きたいですがその前に1話挟みます

それではまた次回に
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