ソードアート・オンライン ~PotetoEdition~ 作:水名(仮)
それではどうぞ
2024年3月6日 第56層 <パ二>にあるとある場所にて攻略組はフィールドボスを倒すためにアスナが主導して作戦を立てていた
因みに私達のギルドは前線から降りたやる気君と脱退したひま猫さん以外は全員参加している(と言ってもひま猫さんは[月夜の黒猫団]として参加はしているのだが)
私がテーブルに広げられた地図を確認しているとテーブルを強く叩く音が聞こえた
「フィールドボスを村の中に誘い込みます」
アスナの言葉に少なからずどよめきが広がる… 彼らの気持ちは分かるし私もアスナの作戦には反対だが反論しようにも代案がない
私がどうしよう的な視線をディアベルさんに向けるとディアベルさんは困っているような表情を私に向ける
すると咄嗟にキリトさんが反論した
「ちょ…ちょっと待ってくれ! そんなことしたら村の人達が…!」
「それも作戦のうちです フィールドボスがNPCを殺している間にボスを攻撃して倒します」
アスナはNPCの人達を度外視したような反論をするがキリトさんは更に怒りの声を上げる
「NPCは岩や樹みたいなオブジェクトじゃない! 彼らは…「生きている…そうおっしゃるつもりですか」!」
この頃アスナとキリトさんは衝突している…が今回ばかりはキリトさんの味方をしたい
「あれは単なるオブジェクトです 殺されてもまたリポップするのだから」
「俺はその考えに従えない」
「今回の作戦は私 [血盟騎士団]副団長のアスナが指揮を執ります なので私の作戦には従ってもらいます」
どっちも引きそうにない…そう考えているとリオンさんから声が上がった
関係ないが今のリオンさんはまるで看守のような服装をしている(これも無論私製作)
「一つだけ言いか副団長さん」
「何ですか?」
「今回のボスの件 あんたはどこまで掴んでいるんだ?」
「一通りは」
アスナが冷淡にリオンさんの質問に返すとリオンさんは反論する
「そうか…ならなぜこの強硬作戦で行こうと思った?」
「え?」
「こういったボスに近い村では必ずボスを弱体化できるようなヒントがあっただろ? それは見つけたのか?」
「いえ…そういったものは…」
そこでリオンさんは確信に変わったのかアスナに告げる
「NPCに攻撃している最中にボスを攻撃するという案は下手をすればこちらにも危害が及ぶ可能性がある そのような作戦を私はお勧めはできない」
「なら代案を出してください!」
リオンさんがそう言うとアスナは大声を出してリオンさんに代案を出すように言った
「それらしいことを話すNPCがいる場所は大雑把ではあるが掴めた」
「それで…?」
「…詳しい調査はまだだ」
リオンさぁん… そこまで言ったんだったら最後まで頑張ってよぉ…
「詳しい調査も終えていないのに今この場で発言しないでください! とにかく 今回は私の作戦で行かせていただきます」
「…なぁ副団長さん 何をそんなに焦っている? 私としては村の調査が完全に終わってからでも遅くはないと思うのだが」
「リオンさん それは今は関係ないでしょう」
頼むから2人共これ以上衝突しないでぇ…
私は今にも衝突しそうな2人の出す空気に耐えかねて多数決を取るという案を出してしまった
「ストップ! じゃぁ こうしましょう! 多数決で決めます! アスナさんの案に賛成の方はこちらに! リオンさんの言う通り村を全部探索してからでも構わないという方はこちらに集まってください!」
私は今回の発言を後悔した これは…真っ二つになる…
予想通り攻略組は真っ二つになってしまった… アスナの案に賛成という人は主に大型ギルドの人達でリオンさんの案に賛成という人たちは主にソロや少数ギルドの人達だった
アスナの案に賛成という人たちの中で一部の人達(ディアベルさんやノーチラスさん、リーテンさんやシヴァタさん等)はリオンさんの言う通り、村を調査してからでも遅くないんじゃないかという顔をしていたが立場上はアスナの案に賛成しなくてはならなくて渋々アスナの方に集まているという姿が私の眼に映った
私は申し訳なさそうに村の調査優先組に声をかける
「皆さんすみません… 私がこんな提案したばっかりに…」
「それを言うなら私が原因だ たみは険悪な雰囲気を何とかしようとしてくれたのだろう?」
「いや… 元を辿れば俺がアスナに噛みついたことが原因だし…」
「でもこうなっちゃった以上はどうにかしないとこれからの攻略に響きますよ…」
私が落ち込みながら言うとリオンさんとキリトさんが私に対して謝り、ポテトさんがアスナの案に賛成の人達を見ながら呟くと口々に私は悪くないと言ってくれた…
やめてみなさんその言葉は私にとても良く効く
しかし私は気持ちを切り替えると私は事の不始末をしようと案を出した
「半々ですね… じゃぁお互いの代表1人同士のデュエルで決めましょう」
~~~~~~
アスナ側から選ばれたのは予想通りアスナで私達側から選ばれたのはキリトさんだった
因みにキリトさんが出た理由は珍しく自分から立候補したからである
それ自体に文句はないけど… 私はただアスナとリオンさんを止めようとしてただけなんだけどな…
そうして今は2人のデュエル1分前になったので離れた所から様子を見守ることにした
私が先ほどのアスナとリオンさんの言い争いを思い出しながらため息をついているとておさんが声をかけてきた
「心労な様子だね… そりゃそうか…」
「あはは…」
私はそれに穏やかに笑って返したが内心かなり穏やかではない
「まぁここから先はキリトに任せよう 俺らができることはもう何もない」
「そうですね… 個人的にはキリトさんに勝ってほしいですけど…」
「アスナには負けてほしくないってか?」
ておさんが私の言葉の先を見透かしたように言ったので私は黙って頷く
私達が話し合っていると2人のデュエルが始まった
先に仕掛けたのはアスナで確か≪スター・スプラッシュ≫って言ったっけ? それをキリトさんに向けて放つ
キリトさんは何とか回避したが一部に掠ってしまいダメージを受ける
その後もアスナの猛攻は続くが一向にキリトさんは反撃する素振りすら見せなかった
キリトさんのHPゲージが2割を下回った時、アスナが痺れを切らしたのかキリトさんに対して何か言っていたがここからは聞こえなかった
しかしキリトさんの言ったことに対してここからでも見えるほどアスナは怒り、それに比例するように攻撃の速度も上がってはいたが精度は先ほどに比べ格段に落ちておりキリトさんはそれ以上ダメージを受けなかった
しばらくはアスナの猛攻を回避し続けていたキリトさんだったが一気に勝負を仕掛けた
2本目の剣をいつの間にか装備しておりアスナがそれに気が付いて剣を抜刀したところをレイピアで落とそうとしたがキリトさんは2本目の剣を抜かずにそのまま右手に持っていた剣でバランスを崩したアスナのレイピアを弾き、そのままクリティカル攻撃をアスナに加えて決着をつけた
私は決着がついたことに喜んだのと同時に座り込んだままのアスナへと駆け寄った
「大丈夫…? アスナ…」
「えぇ 大丈夫 デュエルの結果はそちらの勝利ですので約束通りリオンさんの案でいきます」
「そうだな… 村の調査と言ってもあまり時間を掛けるつもりは無い 1日ほど待ってくれれば 結果を出そう」
いつの間にか私達の近くに来ていたリオンさんがそう告げるとその日はそれで解散となった
~~~~~~
翌日、宣言通りリオンさんがボスの弱体化情報を掴んできた
どうやら楽器スキルを持っているプレイヤーがボスの察知範囲ギリギリからとある歌を歌いながら演奏することでボスを眠らせることが出来るという
なのでリオンさんは[血盟騎士団]に入団したユナさんにそれを頼み、しっかりと護衛をつけた上(リオンさんが珍しく護衛に立候補した)でその歌を歌うとあれだけ苦戦したボスをあっさりと眠らせることが出来、そこからは眠っているボスにひたすら攻撃するという消化試合だった
その後は打ち上げをし、私達は迷宮区へと攻略を進めた
タコミカは基本的に中立を保ちたいですがこの話の前と直後は概ねこんな感じの為ストレスマッハですね☆
それではまた次回に