日本神話が他の神話よりも人の営みに関わらないとは言っても、流石に他勢力に自分達の土地を侵略されれば阻止にも動く。
勝手に土地の所有権を主張したり、この国の人間に混ざって『魔力を使って』人の営みを操ろうとしたり、自分の所の民が誘拐されたり殺されたり等、流石に許容範囲外だ。
現在租借地に於けるリアス・グレモリー及びソーナ・シトリーは領地と言っているが、経験の無い物達の集まりであり、冥界の領地に於ける領地運営の実地訓練としても、実家から運営の補佐又は無経験の者達への指導者が居ない事には問題しかないと判断され、龍斗達が監視の為に派遣されたわけで有る。
要するに、一人で出来ると言い張って領地運営の練習がしたいなら他所の租借地では無く自分の親の領地から始めろ、と言う事で有る。
そもそも、仮にも魔王の妹と言う(名前だけならば)ビッグネームが二人もいる場所にはぐれ悪魔やら下っ端の堕天使やらが入り込んでいる時点で、二人は舐められているわけで有る。
そして、舐めている相手にはきっちりと絞める必要がある。特に悪魔との契約者とはいえ日本神話の領地内で殺人を犯した堕天使には……徹底的に。
「あれ? レイナーレ様、あれ見てくださいっす」
「あれは、何かしら?」
悪魔との契約者を配下のはぐれエクソシストが始末した際に、悪魔と交戦したと聞いたレイナーレ他三人の堕天使が其処に来た時、既に悪魔は逃げたと聞いて拍子抜けして帰ろうとした時、ゴスロリの幼女の堕天使ミッテルトに言われて、彼女はそれを見た。
星の様に夜の闇に光る無数の『X』の文字を。
「星には見えない、わね?」
更に浮かぶ無数のXの文字。何かと思っているとその中の一つから、物凄い光量の光の奔流が飛んできた。
「え?」
近くを通るそれにより肌が焼かれる様な熱量を感じるレイナーレ達。運悪くドーナシークが光の中に飲み込まれて行った。
堕天使にとって光は祝福。何なのかと疑問に思っていると、ドーナシークは跡形も無く消えていた。
Xの文字から放たれた光の奔流。それの犠牲になったのは唯一の男のドーナシークだ。
「「「ええ!?」」」
悪魔とは違い堕天使にとって光は祝福である。それなのに堕天使で有る自分達が光に飲み込まれて消滅したのだ。
異常と捉える他ないだろう。だが、それはアレは敵だと捉えるに足る状況だ。
「やってくれたわね」
不意打ちに部下を殺された事に怒りを覚えるレイナーレ。同時にあれだけの攻撃をそう直ぐに使えないだろうと、相手に逃げられる前に近づいて報復を加えようと考えたが、
「っ!?」
直ぐに第二射が飛んできた。
「ちょっ!? 何なんすか、これ!?」
「何でこれだけの威力の攻撃を連発できる!?」
「どうなってるのよ!?」
必死に無数に連射される極太のビームから逃げ回るレイナーレ達の姿があった。
その日、駒王町では正体不明の光が近隣十人から目撃され、UMAのフライングヒューマノイドが光の中で踊っていたと言う怪現象が目撃されて、暫くTV番組のネタになるのだが、それはそれ。
実際には光の中で踊るのでは無く、凶悪な破壊光線から必死に逃げ回っていただけなのだが、真実は当人達以外、誰も知らない事だったりする。
夜の闇を照らす無数の破壊の光の発射元、無数のエックスの光の正体は、白いボディにXを描くバックパックを持ったロボット『ガンダムX』とそれが従えるGビット達の姿があった。
「うん、やっぱり、織田信長は偉大だな」
人型サイズのガンダムXとなった龍斗はそう呟く。交代でサテライトキャノンを撃つGビットの軍団を一瞥しながら、笑みを浮かべる。
「罪には
一体一体交代で撃ち、その間に他の個体がチャージする。正にそれは、
「これが、魔王(に強化予定)のサテライトキャノン10段撃ちだ!」
なお、実は一発目を撃った後のチャージは既に三発目の段階で終わってる模様。
必死にサテライトキャノンの奔流を避けるレイナーレ達に向かい聞こえていない宣言を響かせるのだった。
必死に逃げるレイナーレ達の姿が消えるとサテライトキャノンの連射を止めた。
「あー、成る程、其処が隠れ家か」
当てることも出来たが態とギリギリで放ちサテライトキャノンの嵐の中を逃げ帰らせた。上空で街を監視している衛星から敵の位置情報も確認済みだ。
以前ガオガイガーで殴り飛ばした堕天使の男以外に女が三人。取り敢えず、下っ端っぽい男は問答無用で消しとばしたが、残りは他に親玉がいる可能性を考えて敢えて逃した。
うっかり殴り飛ばしたせいでトドメ刺し損ねたドーナシークだけは必ず殺すと言う殺意マシマシで有る。
「さて、と」
敵の拠点も確認したし、そこは廃墟となった教会でどう料理しても問題ない場所で有ることを確認した。いっそ事故で人がいない時に倒壊すれば後始末も楽だろう。
「あとはどう連中を始末するか。それを考えるだけだな」
序でに上役で有る日本神話側に今回の経緯を報告。堕天使の始末のGOサインを待つだけだ。
取り敢えず、後日偶然この日の映像を特集するオカルト番組を見た堕天使総督のアザゼルが唖然とするのだが、龍斗としてはアザゼルの胃やら毛根がどうなろうと知ったことではないので有る。
神への冒涜。それを目的に拠点として選んだ廃墟の教会に逃げ帰ったレイナーレ達はすっかり少なくなった手下のはぐれエクソシスト達を見る。フリードと言う白髪の少年神父はいつも通りだが、他のはぐれエクソシスト達は憔悴しきっていた。
「……ワイバーンが……ワイバーンが」
「何でドラゴンが? 日本にいるんだよ? ドラゴンが」
「は、はははははは……天使が、天使が」
具体的に言うと神社を襲撃しようとして、デュナスモンに返り討ちにされたり、インペリアルドラモンに返り討ちにされたり、ウォーグレイモンに返り討ちにされたり、セラフィモンとオファニモンに返り討ちにされた連中で有る。
他にも、天照館を襲撃しようとして、メタルガルルモンに氷漬けにされた連中はそのまま警察署の前に殺人犯と称して送られたので、自然解凍された日には即刻逮捕される事だろう。
龍斗の生み出した究極体デジモン軍団、日本神話に絶賛貸出中であった。なお、普段は成長期にも退化できるのでコスパも良かったりする。
日本神話の究極体デジモンに捕獲されたはぐれエクソシスト達は外国人のテロリスト集団として警察のお世話になっているそうだ。もう、当人達には究極体デジモンに追いかけ回されるくらいなら刑務所もユートピアであった。
そんな訳でまともに使えるのが、色々とイカれたフリードだけと言うのがレイナーレ側の戦略であった。
内心、さっさと神器を抜く儀式を終わらせて帰りたいと思い始めているレイナーレであった。そんな彼女の願いを裏切る様に、いつの間にか神器を宿した少女『アーシア・アルジェント』は隠れ家から逃げ出していたので、慌てて連れ戻しに走る羽目になる。
儀式も近いのにこれ以上、変なのに関わったらどんな目に合うか分からないからだ。
最早レイナーレにとって日本は魔境にしか見えない。
幸いにもアーシアと一緒にいたのは先日レイナーレが始末したイッセーだけ、悠々と連れ戻す事に成功したレイナーレはやっと運が向いてきたと喜んでいたりする。
「その様子じゃ、無事の様だな?」
「テメェ、その声はライオン野郎……? ライオン……じゃ無い?」
今回龍斗は胸にドラゴンの意匠のあるゴセイグレートの姿である。ガオガイガーでは無いのは特に意味はない、単純に空中での動き易さを重視した結果である。
なお、人型サイズも本来の巨大ロボのサイズも自由に選べるが、流石に巨大ロボサイズでは派手すぎるので人型サイズだ。
今までライオン野郎と呼んでいた奴からライオン要素が一切なくなっていれば流石に戸惑ってしまう。足に黄色いネコ科の動物らしき顔が有るが、多分これは虎だろう。
「あの堕天使の拠点は無人の廃教会だ。今夜、オレ達の方で排除に当たる。お前の主人にも伝えておけ。……邪魔だけはするな、ってな」
まだリアスを馬鹿にする様な言葉を告げる龍斗に怒りを覚えるイッセー。だが、それよりも、
「おい、待てよ! それじゃあ、アーシアはどうなるんだ!?」
「……誰だそれは?」
そもそも、会ったことの無い龍斗にとっては文字通りの見ず知らずの相手だ。今回イッセーに接触したのは、偶々見つけたので、助ける序でにリアスへの伝言をさせる為に接触した程度だ。
レイナーレ達を今夜にでも始末すると言う伝言を、はぐれ悪魔とは違い一応教える必要も有るだろうと判断したからでしか無い。
必要な事を告げてゴセイグレートは飛び去って行く。
「畜生、今に見てろ、これ以上部長を馬鹿にさせねえし、アーシアも犠牲にはさせねえ!」
そんなゴセイグレートの背中を睨みつけながら、急いで学園へと向かうイッセーだった。
VS一誠戦、どのドラゴンを使うか?
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ボルシャック・ドラゴン
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ドラゴニック・オーバーロード
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龍皇ジークフリード