闇の鏡「この者たちからは魔力の波長が一切感じられない。魂のかたち・・・心の有り様は見えたが・・・」
闇の鏡「ツカサの方は、ショーを演じ続ける遊園地のような有り様・・・マフユの方は何もなく殺風景な有り様・・・これらの心に該当する寮は存在しない・・・故にどの寮にもふさわしくない」
司/まふゆ((心の有り様って・・・もしかして(もしや)・・・))
クロウリー「そんな馬鹿な!?魔法を使えない人間を黒き馬車が迎えに来るなんてありえない!!生徒選定の手違いなどこの100年ただの一度もなかったはず。一体何故・・・」
グリム「モゴモゴ・・・ぷはっ!!
だったらその席、オレ様に譲るんだゾ!」
クロウリー「あっ、待ちなさい!この狸!」
司まふゆ「「!」」
グリム「オレ様はそこのニンゲン共と違って魔法が使えるんだゾ!!だから代わりにオレ様を学校に入れろ!魔法ならとびっきりのを今見せてやるんだゾ!」
赤髪の青年「!みんな伏せて!」
ボウッと言う音とともに青い炎が周囲を焦がす!
グリム「ん゙な゙〜〜〜〜〜!!」
そして炎が赤い目をした褐色の青年の方へ向かっていく!
褐色赤眼の青年「う、うわぁ!?」
司「危ない!!」
ドン!
ボウッ!
炎は青年を庇った司の纏っているローブに燃え移る!!
司「あちちちちちっ!!!!」
褐色赤眼の青年「だ、大丈夫か?!待ってろ!今消してやる!!それっ!」
シャァァァァァァ!!
ジュワァァ!!!
炎は周囲のも含めて青年の放った水魔法で消え去る!
司「き、消えた・・・すまない!助かった!」
褐色赤眼の青年「いいってことよ!助けてくれたお礼だ!」
グリム「まだだ!こんなんで俺の魔法は止まらないんだゾ!」
ボウッ!
また炎が燃え広がる!!
クロウリー「このままでは学園が火の海になってしまいます!誰かあの狸を捕まえてください!」
眼鏡を掛けた青年「おまかせください。学園長。いたいけな小動物をいたぶって捕獲するというみなさんが嫌がる役目、この僕が請け負います!」
タブレット越しの人物「流石アズール氏。内申の点稼ぎキマシタワー」
赤髪の青年「僕も行くとしよう・・・違反者は見逃せないからね」
アズール「おやおや、リドルさん。ご協力感謝しますよ」
グリム「ふなっはっはっはっ!オレ様こそ大魔法士になる男、グリム様なんだゾ!見ろ!オレ様はこんなに強いんだゾ!!」
ボウッ!ボウッ!
リドル「はっ!」
ピュン!
リドルと呼ばれた赤髪の青年の持っている赤い宝石がついたペンから光弾が放たれる!そして、その光弾はグリムの足元に命中する!
ピシュン!!
グリム「わわわっ!?」
リドル「僕の目の前でルールを破るとは、大層度胸がお有りだね。」
アズール「さあ、早く捕まえてしまいましょう。ぐずぐずしていると夜が明けてしまいますから。」
こうしてグリムと二人の生徒達の競争の火ぶたが切って落とされた。
ピュン!ピュン!
ボウッ!ボワッ!
ピシュン!ピチュン!
光弾と青い炎が鏡の間を交差する。
リドルとアズールがグリムを追いつつ、光弾を繰り出す。グリムもそれを避けつつ、炎を繰り出すが、二人に防がれる。
グリム「ん゙な゙〜〜〜!!弾が多すぎるんだゾ〜!ってあぶねっ!!」
リドル「アズール?ちょっと遊び過ぎじゃないかい?」
アズール「リドルさんこそ楽しんでいるのではありませんか?」
リドル「馬鹿をお言い。僕は君とは違うさ。」
二人の攻撃に苦戦するグリムとは裏腹に、二人は軽口まで言い合う程に余裕が感じられる。
それもそのはず、グリムは小さくすばしっこいため、大抵の攻撃は避けられるが、攻撃の威力、そして避ける以外の防御方法に乏しい。また、一つの攻撃を避けても別の攻撃が襲ってくるので息つく暇もないのだ。
反対にリドルとアズールはふたりとも寮長、学園の中でも凄腕の魔法の使い手である。攻撃には威力と正確性があり、グリムからの攻撃も防御魔法で難なく弾いたり、防ぐことができるのである。
この勝負、最初からグリムにとっては不利な勝負なのだ。
グリム「ふな゙〜〜〜!!これでどうだ!!!」
ボウッ!ボウッ!ボウッ!ボウッ!
グリムは4連撃の火炎弾を繰り出す。
しかし、
アズール「ふふっ。こんなの子供騙しですねぇ」
アズールによって、すべて弾かれる。
しかし、
弾いた方向がまずかった。
まふゆ「・・・えっ?」
司「!
まふゆ!!」
チュドン!
火炎弾のひとつがまふゆの近くに被弾した。
アズール「おやおや、すいません。ただの置物かと思ってしまいま・・・えっ?」
リドル「な?!」
麗しい青年「え!?」
褐色赤眼の青年「んなぁ!?」
タブレット越しの人物「ファ?!」
猫耳の男「・・・やっぱりな」
まふゆ「・・・うぅ・・・危なかった・・・」
クロウリー「ちょ、ちょっと待って下さい!?貴方
女性だったんですか?!」
まふゆは火炎弾の被害を受けたが、奇跡的にかすり傷で済んだ。
しかし、ローブはそうは行かなかった。
焼け焦げたローブの下から、水色のガーディガンとベージュ色の女性向けズボンが覗いていた。
恐らく彼女の普段着なのだろう。
そしてガーディガンの上からでもわかる女性特有のプロポーションが彼女が女性であることを物語っている。
リドル「・・・・はっ!危ない!」
まふゆ「え?・・・あっ」
そう、火炎弾は一つではないのだ。
他の火炎弾もまた、まふゆの方に向かっていた。
まふゆ(あっ・・・これ本当に死んだかも)
もはや彼女の命は風前の灯
と思われたが、
司「うおおおおおおおおおお!!」
チュドン!チュドン!チュドン!
火炎弾はすべて、まふゆに命中した
と思われたが、
まふゆ「・・・え?・・・司くん・・・どうして」
司「ゲホッゲホッ!なぁに!先程知り合ったとはいえ友人が傷つくのを見たくなかったのでな!それに、オレはいずれスターになる男!女性の一人や二人、助けられなくてはこの夢は語れないだろう?」
そう、火炎弾はすべて司がその身を呈してすべて防ぎきったのだ。
しかし、不運とは続く物である。
ビキッ、ビキビキッ!ベキン!
褐色赤眼の青年「!
あぶねぇ!!」
シュイン!ガン!
火炎弾の影響でひび割れた石柱が崩れ、司達の方に倒れてきたのだ。
しかし、先程司が助けた青年が防御魔法で石柱を防いでくれた。
しかしその重さの為か、長くは持たなそうである。
褐色赤眼の青年「くっ・・・大丈夫か?!今のうちに早く離れろ!」
司「ああ・・・うっ!!(ガクッ)・・・悪い・・・流石に動けそうにない・・・」
まふゆ「司くん、大丈夫!?」
司「オレのことはいい・・・まふゆは離れておけ・・・」
まふゆ「・・・だけど、それだと君を見捨てることになる。助けてもらったのに見捨てるのは・・・自分でもよくわからないけどヤダ。」
司「・・・だが・・・」
ピシッ!ピシピシッ!
防御魔法で作ったバリヤーにひびが入る
褐色赤眼の青年「くぅぅ・・・もう限界か?・・・いや!俺もさっき助けてもらったんだ!ここで諦めるわけには行かないぜ!」
司「お前・・・」
ピシピシピシッ!
ひびがどんどん大きくなっていく
褐色赤眼の青年「くぅぅぅぅぅ・・・」
猫耳の男「カリム、下がってろ」
褐色赤眼の青年「!」
先程まで傍観していた黒髪の左目に傷がついている猫耳の男が崩れた石柱に触れ、小さな声で呟いた
猫耳の男「
ザラザラザラッ!
突然、男が触れていた石柱が砂となって崩れ落ちた。
カリム「た、助かったぜ!レオナ!」
レオナ「ふん・・・勘違いするな。ただ、雌は敬うもんだからなぁ」
まふゆ「雌って・・・」
レオナ「いいだろうが別に・・・」
麗しい青年「レオナ・・・あんた気づいてたわね?彼女が女の子だって」
レオナ「・・・テメエみたいに男でも香水付けてる可能性が合ったからな。確信はしてなかった。」
麗しい青年「そう・・・あんた、意外といいところあるじゃない」
レオナ「うるせぇ・・・さてと・・・」
麗しい青年「?衝撃魔法と拡声魔法?何を・・・まさか!」
レオナ「−−−−−−−!!!」
レオナと呼ばれた男は大きな雄叫びをあげた。
その雄叫びはまるで・・・
司/まふゆ「・・・ライオン・・・!!」
リドル「くぅ!!み、耳が!」
アズール「くうううぅ!!」
タブレット越しの人物「ひぃぃぃぃ!」
麗しい青年「うるさ・・・!」
カリム「うわぁぁぁぁぁ!」
クロウリー「なんとぉ!?」
グリム「ん゙な゙ぁぁぁ?!」
そこにいた全員はあまりの爆音に耳をふさぐ。
そして、音が収まった頃、
レオナ「・・・おい、リドル。さっさと捕まえろ。」
リドル「・・・あっ!はい!」
リドル「
ガシャン!
グリム「ん゙な゙ぁ?!なんだ!?この首輪!?
(ガシャガシャ)は、はずれねぇ?!」
リドル「ハートの女王の法律23条"式典の場に猫を連れ込んではいけない"。猫である君の乱入は重大な
グリム「オレ様は猫じゃねぇ!こんな首輪すぐに燃やして・・・あ、あれ?炎が出ねぇんだゾ!?」
リドル「僕がその首輪を外すまで、君は魔法が使えない。ただの猫同然さ。」
グリム「にゃ、にゃにー!?オレ様はペットじゃねえんだゾ!」
リドル「心配しなくても君みたいなペット、こっちから願い下げだ。ま、学園からつまみ出される頃には外れてるよ。」