俺はゲートの先の世界に着いた。俺の目の前に広がっていたのは・・・・・・・・・・ただの森だった。
裕翔(ついて、目の前にあるのは森かよ。一体何処だよここ。しかも夜だし。最悪だ。)
俺は辺りを見渡した。
裕翔(木以外なにもない)
本当に自分が何処にいるか、見当もつかない。まして、ここはゲートの先の世界つまり異世界というわけだ。地図などももちろんない。
裕翔(考えても仕方ない。とにかく歩こう。)
俺はコンパスを取り出して、
裕翔「とりあえず、北に行こう。一か八かだが。」
こうして北の方へ、歩き出した。
3時間後
全く景色が変わらない。あれから、ずっと歩き続けている。
裕翔「本当にここ何処だよ。道も無いし、いい加減に何か見つけねえと洒落にならん。」
そう言っていると、太陽が昇り始めた。
裕翔「もう、朝か。少しは何か見つけやすくなるだろう。」
そう思って、再度歩き始めると
裕翔「あっ!道だ」
少し奥に進んだ先に道が見えた。
裕翔「よし、この道を進もう。」
すぐに、森を抜けて道に沿って進んだ。
1時間後
太陽も完全に昇り、周りはとても明るかった。
かれこれ4時間歩き続けている。
裕翔「そろそろ、街が見えても良いんだが?」
そう、思っていると
裕翔「あっ、街だ。」
俺はついに街にたどり着いた。
俺はついに街にに辿り着き、街を探索していた。どうやらこの国はアティスマータ新王国と言うらしい、そして俺がたどり着いたこの街は
城要塞都市クロスフィードと言うらしい。この街いや、この都市の真ん中には、大きな城があるのが特徴だ。建物の大半はまるで中世時代の建物ばかりで、俺の故郷日本とは技術の差がありすぎる。しかし、言語は日本語だった。この都市についてからは、資金調達のために商店でボールペンを売る事にした。店主に見せると、案の定高額で取引してくれた。おかげで銀貨8枚手に入れた。そこからは、また都市の探索を始めた。少し歩くと、真ん中に噴水がある広場に出た。付近には、店がいくつか出されており朝飯を買う事にした。早速目に入ったのは、林檎などの果物を売っている店だった。
店主「いっらしゃい。」
裕翔「これを1つください。」
俺は林檎を1つ買うことにした。
店主「銅貨3枚だよ。」
裕翔「これで。」
そう言うと、俺は銀貨1枚出した。
店主「はいよ。銀貨1枚だね。はい、お釣り」
俺は店主から銅貨7枚受け取った。
裕翔(銀貨1枚は、銅貨10枚分なんだ。)
俺はそう思っていると、変わった制服姿の少女2人を見かけた。俺は気になったので、店主にあの少々2人について聞いてみる事にした。
裕翔「店主。あの女の子たちは?」
店主「あぁ、あの子達かい。あの子たちは、王立士官学園の生徒だよ。あの学園は、貴族の女の子たちが通うだからね。」
裕翔「ふーん。なるほど。」
(つまり、お嬢様学園の生徒というわけか)
店主「でも、ああ言う子達って、時々誘拐されたりするからね。貴族は基本お金持ちだから。」
裕翔「教えてくれて、ありがとう。助かったよ。」
店主「また、いつでもおいで。」
そうして、俺は店を後にした。
10分後
街の大通り
俺は、林檎を食べながら、街を探索していた。すると、
?「・・・・ください!」
?「・・・・・・・いよ。」
裕翔(ん?)
裏路地の方から、誰が言い争っている声が聞こえてきた。
気になったので、裏路地の方に向かうと
さっき噴水で見かけた王立士官学園の生徒2人が男2人に絡まれていた。
裕翔(やっぱりいるんだな。ああ言う奴って。)
流石に見過ごす訳にもいかないので、顔を見られて無いように、黒いボロマントとフードを被った。
そして男達に向かって
裕翔「お前らやめてやれ。2人が嫌がってるだろ。」
と言ってやった。
少女2人「‼︎」
すると、男が
男A「何だテメェ!?」
裕翔「嫌がってるからやめてあげろと言ったんだが」
男A「うっせえ。部外者は引っ込んでろ。」
裕翔「悪いが、俺はこういう事は見逃せない人間なんでね。」
男B「ふん。正義の味方気取りか?」
裕翔「別に、そんなつもりは一切ないんだが?」
男A「なら、死にたくなかったら、とっとと失せな。」
そう言うと、男はナイフを見せる。
裕翔「君達2人は、離れてて。」
少女A「えっ!でも・・・・・・・・・・」
裕翔「これぐらい大丈夫だから」
そう言うと、俺は少女達の前に立った。
すると、ナイフを持った男がこちらに、走って来た。
男A「死ねえぇー」
俺も男に向かって走り出しそして
男に腹パンを喰らわした。
男A「カハッ‼︎」
男は地面に手をついた。
すると、もう1人の男が
男B「テメェ!よくも!」
と言いながら、俺にパンチを喰らわそうとしてくるが、
俺は男の顔面におもいっきりキックを喰らわした。
そして男は、倒れて沈黙した。
もう1人の男を確認するが、どうやらあまりの恐怖に白目をむいていた。
俺がすぐに立ち去ろうとすると、
?「おい!そこで何をしている!」
後ろを見ると、数人の兵士たちがこちらに走って来ていた。
少女A「兵士さん。こっちです。」
1人の少女が兵士たちを呼ぶ。
兵士A「何があったのですか?」
と質問すると、
少女B「私達がこの男に絡まれている時に、こちらの方が助けてくださったんです。」
っと少女は答えた。
すると、兵士が俺に近づいて来て
兵士A「よくご令嬢達を救ってくれた。礼を言う。」
裕翔「いえいえ、困っている人を助けるのは当然ですから。」
兵士A「そうか。だが、君が助けてくれた事は変わりない。もしよかったら、身分証を見せてくれないか。」
裕翔「えっ!」
兵士A「今回の件は、彼女たちの家にも伝えよう。その際になんらかの褒美をもらえるはずだ。」
周りからしたらいい話なのだろう。しかし、俺にとってはまずい話だ。何故なら俺はこの世界での身分証を証明できる物など一切ないからだ。ましてや、「異世界から来ました」など死んでも言えないし、まず信じてもらえない。
裕翔「え~、あのですね、自分は遠い国から来まして、この国での身分証は無いんですよ。」
兵士A「なら、その身分証を見せてくれないか?それを元にこちらでの身分証を発行しよう。」
裕翔(ヤベェ〜。この人何が何でも身分を証明しないと帰してくれないやつだ。)
兵士A「どうした?早く身分証を見せてくれないか?」
裕翔「・・・・・・・・・・。」
すると兵士が態度を変えて
兵士A「君、少し怪しいな。ご同行を願おうか。」
裕翔「あの~、その~、え~と・・・・・・・・・・すいません‼︎」
そう言うと、俺は腰に付けてあるバックから即発煙幕弾を取り出し、地面に投げつけ煙幕を展開した。
その隙に俺はCADを起動して、壁を使って左右に飛び、屋根の上に逃げた。
兵士A「うわ!何だ!煙幕か⁉︎」
兵士B「奴は!奴は何処に‼︎」
兵士C「上だ!屋根の上に逃げたぞ!」
兵士D「逃がすな‼︎奴を追え!!」
すぐにバレた。俺は屋根の上を走り出した。
裕翔(何でこうなるんだよー!)
そう思いながら、俺は必死に逃げた。
同じ頃
リーシャ視点
リーシャたちは、今日買い物をするために街に来ていた。一緒に来ているのは、アイリと三和音の3人だ。
ティルファー「よかったですね、リーシャ様お目当ての物が見つかって」
リーシャ「あぁ、やはり街には何でも揃ってるな。来た甲斐があったよ。」
そう楽しく会話をしていると、
兵士E「奴はあっちに逃げたぞ。追え!絶対に逃すな‼︎」
兵士たちが慌ただしくしていた。
ティルファー「なんでしょうかね?」
シャリス「聞いてみよう。」
そう言い、兵士たちに近づく
シャリス「何事だ。」
兵士F「これは!バルトシフト殿のご令嬢。実は先程そちら王立士官学園の生徒が不良に絡まれていた際に助けた男が、こちらが身分証を要求
した際に怪しかったため、ご同行をお願いした際に逃げたのであります。」
シャリス「別に逃げる必要もないのに、何故逃げたのだ?」
ティルファー「何かやましい事でもあるんじゃない?」
ノクト「YES。そうとしか考えられません。」
そう話していると
リーシャ「なら、そいつを私が直々に捕らえてやろう。」
アイリ「ですか、今その人が何処にいるかなんて分からないんじゃ?」
すると、
シャリス「おい!最後にそいつが目撃されたのは、何処だ。」
兵士F「はい!こっから北に向かった先の民家の屋根の上を走っているのが目撃されています。」
シャリス「よし!それならそんなに遠くに離れていないはずだ。」
リーシャ「行くぞ‼︎」
そう言うと、4人は剣を抜いた。
裕翔視点
あれからずっと逃げている。
裕翔「何だよ、あの機械。チートすぎるだろ。」
あれから逃げていると兵士たちがよく分からない機械を身にまとい追って来た。それからはずっとあれに追いかけられている。現在は追手は来ていないが、油断は禁物だ。
裕翔「とりあえず、騒動が収まるまで、どこかに隠れていよう。」
そう決めてまた、屋根の上を走っていると、
ドーン、ドーン
裕翔「うわ!」
突如俺の目の前が爆発した。
俺は足を止めると、
ティルファー「はいは〜い。動かないでね。」
上から声がしたので、上を見上げると、2人の少女が例の物を身にまとい、銃らしき物をこちらに向けている。
ノクト「YES、少しでも動けば撃ちます。」
裕翔「既に、撃ってるだろ!」
とツッコミをいれる。
2人をよく見ると、王立士官学園の制服を着ていた。
裕翔(えっ何、あの学園の生徒ってこんなのも使えるの?もはやチートだろ。)
そう思っていると、
シャリス「大人しくしていれば、何も危害は加えない。」
後ろから声がしたので後ろを向くと
同じように例の物をまとった青髪の少女が銃をこちらに向けて立っていた。
裕翔「マジかよ。」
シャリス「悪いが、大人しく捕まってくれ。」
そういわれたが、俺は
裕翔「断る。」
と返答した。
すると、
シャリス「そうか。残念だよ。」
そう言うと、大きな剣を握った。
裕翔「おいおい、そんなのありかよ。」
そして、
シャリス「行くぞ」
そう言うと、例の物で一気に近づいて来た。そして右手で大きな剣を振り下ろしてきた。しかし、
キン!
シャリス「何!」
向こうが驚くのも、無理はない。俺は相手が剣を振り下ろしてきた瞬間、ブレイブソードのダブルソードモードで相手の剣を受け止めたのだ。
そして、俺は2つのブレイブソードで相手を押し返した。
シャリス「くっ!」
相手を少し後ろに下げることができた。
後ろでは、
ティルファー「嘘でしょ。生身で機竜を押し返すなんて。」
ノクト「YES。普通の人間では不可能です。」
どうやら2人も驚いてるらしい。そして少女達が身にまとっている物は機竜というらしい。
裕翔(よし!今のうちに)
そして、俺はCADを使って速度が上昇する魔法をかけた。
シャリス「あっ!待て!」
裕翔「悪いね。俺もここで捕まるわけにはいかないのでね。」
そう言ってまた走り出した。
後ろを振り返ると、さっきの3人が追いかけて来ていた。
裕翔(しつこいなぁ。諦めてくれよ。)
そう思いつつ、前を見ると、
赤いビームがこちらにまっすぐ飛んできていた。
裕翔(まずい!)
直ぐに俺は射線から外れた。その1秒後、
ドーン
ビームが屋根の上にある煙突に命中した。
裕翔(あっぶね。ギリギリ回避できた。)
そう思っていると
リーシャ「ほう。今のを避けるか。」
前からまた違う声が聞こえてきた。
リーシャ「それがお前の素顔か。」
さっきの攻撃を何とか回避できたものの、マントとフードは焼き焦げてしまった。
目の前には、金髪の少女がゴツい機竜をまとっていた。
リーシャ「お前に2つの選択をやろう。ここで大人しく捕まるかここで私の手によって肺になるかだ。」
裕翔「悪いが、捕まる気もないし、ここで死ぬ気もない。」
リーシャ「そうか。ならここで消えろ。」
目の前の少女がこちらに銃を向ける。
ティルファー「リーシャ様、掩護します。」
後ろを見ると、さっきの3人がこちらに銃口を向けていた。
すると、俺はある案を思いついた。
そして、
裕翔「降参だ。この数では、勝てん。」
俺は手を挙げる。
リーシャ「ふん。流石に怖気ついたか。」
そして前後から距離を詰めてくる。
そして、向こうの機竜の手が届きそうになった時、
裕翔「まぁ、嘘なんだけど。」
そういうと、俺は両手に隠していたフラッシュバンを地面に落とす。もちろんピンは抜いてある。俺は目を隠した。そして、
パン
俺を中心に閃光が辺りを包んだ。
リーシャ「ッ!」
ティルファー「何これ!?すごい眩しい」
シャリス「くっ!」
ノクト「!」
その隙に俺はリーシャと呼ばれいた少女の隣を走り抜けた。
リーシャ視点
閃光が収まり、リーシャたちも前をまともに見れるようになった。
リーシャ「奴は!?」
リーシャは辺りを見回す。しかし、あの男の姿は、何処にもなかった。
シャリス「逃げられたか」
ノクト「YES。あの状況でまだ、隠し玉をつていたとは、想定がです。」
ティルファー「もう。あと少しだったのに」
リーシャ(覚えていろ。次会った時は、必ず仕留める。)
リーシャは今回かつてないほどの悔しい思いをした。
裕翔視点
何とか俺は彼女たちから、逃げることができた。
裕翔「正直、今回は危なかった。あんな奴らに会うのは2度とごめんだ。」
俺は姿を隠すことにした。
だがこの後また、彼女たちと会うことになるとは、この時の俺が知るよしも無かった。