俺は、王立士官学園に編入する事になり、今日はその初登校日である。
俺は、特注で用意された制服を着ている。そして、ついに教室に入り、自己紹介をする。
ライグリィ「今日から編入する事になった葉山裕翔だ。慣れないこともあるだろうが、よろしく頼む。」
裕翔「え~と、葉山裕翔です。まぁよろしく。」
ライグリィ「よし、では、どこか空いてる席に座ってくれ。」
裕翔「ほーい。」
俺は空いてる席を探す。その間にも、
生徒A「ほら、あの子よ。生身で機竜と戦える子って。」
生徒B「それに、幻神獣とも互角に戦ったそうよ。」
裕翔(帰りたい。)
すると、
フィルフィ「あっ、ゆーちゃんだ。」
裕翔「ん?」
声がする方を見ると、ピンク色の髪の子がこちらを見ていた。
裕翔「あの~何処かで会った?」
フィルフィ「お姉ちゃんが言ってたから。」
すると、裕翔は思い出す。
裕翔(あぁ~。この子か。学園長の妹って。)
すると、彼女の隣の席が空いていた。
裕翔「隣いいかな。」
フィルフィ「いいよ。」
俺はフィルフィの隣の席に座る。
そして、
ライグリィ「では、これより授業を始める。」
ついに授業が始まった。そして、俺は教科書がないため。
裕翔「フィルフィさん、教科書を見せてくれない?」
すると、フィルフィはへっちを向く。
裕翔「え!あのフィルフィさん?」
フィルフィ「フィーちゃんって呼んで。」
裕翔「え!?何で?クソ恥ずいんだけど。」
フィルフィ「ルーちゃんがそう呼んでたから。」
裕翔(ルーちゃんって誰だよ!?)
フィルフィ「そう呼んでくれないと、見せないよ。」
流石に、教科書無しでの授業は無理だ。仕方がないので、
裕翔「教科書を見せてくれない?フィーちゃん。」
俺は死にたくなった。
フィルフィ「いいよ。ゆーちゃん。」
すると、周りも騒めきだす。
少女A「かわい〜。」
少女B「フィーちゃんだって。」
そして、ライグリィ教官も。
ライグリィ「く、くくくくく。」
裕翔(いや、教官のアンタが笑ったらダメだろ。)
こうして授業が始まったが、その授業内容は、クソ簡単過ぎた。内容は、俺が中2で受けた内容だ。
裕翔「うわ、簡単すぎて、復習にもならんわ。」
フィルフィ「ゆーちゃんは、全部分かるの?」
裕翔「あぁ、簡単すぎて暇だ。」
フィルフィ「じゃあ、私に教えて。」
裕翔「いいよ。」
俺は、フィルフィに今受けている問題の解き方を教えた。すると、
少女A「えっ!裕翔君もう解き終わってるよ。」
少女B「えー、すごーい。」
少女C「戦闘でも強くて、勉強も強いなんて。」
周りが、また騒がしくなる。
すると、
ライグリィ「葉山裕翔。お前これが簡単なのか?」
裕翔「えー、まぁ、そうですね。」
ライグリィ「良かろう。では、この問題を解いてみろ。これが解けたら、お前は好きにして良い。」
裕翔「分かりました。」
俺は、前に書かれた問題を解く。そして、
裕翔「終わりました。」
ライグリィ「どれどれ、・・・・・・・・・・正解だ。」
周りがまたうるさくなる。
少女A「うそー!あんなに早く溶けるの!」
少女B「裕翔君天才?」
俺は席に着くと、
フィルフィ「ゆーちゃん、すごいね。あんなに難しい問題を。」
裕翔「そんな事ないよ。ただ、俺の国ではもっと難しい問題を解いてるだけ。」
こうして、午前中の授業が終わった。そして、昼休みになると、
少女A「ねぇねえ、、裕翔君。どうしてあんな簡単に問題が解けるの?」
少女B「良かったら、私の家庭教師になってくれない?」
少女C「ちょっと、抜け駆けする気じゃないわよね。」
女子生徒たちから質問攻めをくらった。すると、
ティルファー「はいはい、ゆうとっちに対する雑用依頼は、紙に書いてこの箱に入れてね。」
何か、勝手に始まった。
裕翔「と言うか、勝手にあだ名付けられるし。」
すると、
リーシャ「おい!裕翔。」
裕翔「ん?どうした、リーシャ。」
リーシャ「私からも、お前に依頼がある。」
裕翔「何だ?」
リーシャ「できたら、お前に私専属の世話係になってほしい。」
裕翔「無理です。」
リーシャ「どうして!?」
裕翔「俺は、少なくともここで働いている。お前の専属となると、色々と手が回らなくなる。」
リーシャ「では、別の件にしよう。」
裕翔「今度は何?」
リーシャ「お前の武器を売ってほしい。」
裕翔「却下。」
リーシャ「何故だ!」
裕翔「あれ、俺の物だし」
リーシャ「金なら、いくらでも出すぞ。」
裕翔「金でもダメ。」
リーシャ「だったら、少し貸してくれ。頼む。それに・・お前は、私の裸を見たんだし。」
裕翔(それ言うのやめて、俺にとって思い出したくない事だから。)
すると、フィルフィは立ち上がり、
フィルフィ「ゆーちゃんが、困ってる。お姫様やめてあげて。」
リーシャ「何だ。アイングラム財閥の天然娘か。めんどくさいなぁ。よし。私のおやつをやるから、下がっていろ。」
すると、リーシャはフィルフィにドーナツを1つ渡す。そしてフィルフィはそれを食べた。すると
フィルフィ「ゆーちゃんが困ってるのは、見れば分かる。やめてあげてお姫様。」
リーシャ「しつこいぞ。」
裕翔(地獄だ)
2人が揉めていると、
クルルシファー「忙しいところ、悪いけどいいかしら。」
ユミル教国の留学生である。クルルシファーが声をかけてくる。
リーシャ「なんだ。クルルシファーか、用なら後にしろ。私は今大事な話がー」
クルルシファー「さっき学園長から、彼を呼んでくるよう頼まれたの。だから、借りていくわ。いいわね、裕翔君。」
裕翔(ナイス。助け舟。)
そして
裕翔「おう、いいぜ。」
こうして、俺は教室を後にした。
そして
誰もいない学園の屋上にたどり着く。
裕翔「ありがとな、助けてくれて」
クルルシファー「気にしないで、私もあなたに聞きたいことがあったから。」
裕翔「ほぅ~、それで聞きたいこととは」
クルルシファー「単刀直入に聞くわ。あなたは一体何者なの、そしてどの国から来たの」
裕翔「聞いてると思うが、ここから遠い国から来た人間だ。」
流石に、異世界から来て、この国でスパイをしてるなんて言えない。
クルルシファー「なら、あなたが使っている武器を見せてくれないかしら。」
裕翔「却下。」
クルルシファー「そう。正直に言うと、あなたが使っているあの武器はどの国でも見たことがないわ。元々、ライフルは機竜の発見によって作られた武器であり、基本は普通の人が持てるようなライフルはどこでも作られてないの。だけど、貴方はそれを普通に扱っている。まるで、貴方が別の世界から来た人みたいに。」
裕翔「・・・・・・・・。」
クルルシファー「聞きたかった事はそれだけよ。それじゃあ、私は教室に戻るわ。」
そう言って、クルルシファーは屋上から下に降りる階段に向かって歩いて行く。
裕翔(アイツと接触するのは、避けよう。俺の正体がバレる可能性がある。)
俺にとって、この学園は地獄だ。
そして、
放課後
俺は、全ての授業を終えると、学園にある図書室に向かった。
図書室はとても大きくて、色々な本が揃っていた。俺は、そんな中からこの国についての歴史の本を探す事にした。しかし、図書室に入ってから、図書室にいる女子からの視線がエグい。皆、俺を見ており、正直しんどい。
そんな中、俺は歴史の本を中心に置いている本棚を見つけ、目的の本を探す。そして、
裕翔「あった、あった。」
目的の本を見つけて俺は椅子に座って読もうとしていたら、
女子生徒「う~ん、あと少しで・・・・・。」
1人の女の子が本が必死に本を取ろうとしていた。だが、ギリ届かないようなので仕方なく俺は、
裕翔「取ろうか?」
女子生徒「えっ⁉︎」
裕翔「これだろ。」
俺は本を取ると、
裕翔「はい。」
女子生徒「あ、ありがとうございます。」
彼女がそう言うと、俺はそこを離れる。しかし、それを見ていた他の女子生徒達は、
女子生徒「嘘‼︎すごい優しい‼︎」
女子生徒「ホント‼︎かっこいい。」
女子生徒「私もあんな事してもらいたい。」
などの声が聞こえてくる。
そして、その後は本を1時間かけて読み終え、それからは早速溜まっている雑用依頼を簡単なやつかからこなしていく。そして、
その夜
俺は、1人学園の外を歩いていた。そして、
ブ~ン
突如、上空を大方輸送機が飛び去って行く。その際、俺の上でパラシュートのついた補給物資を落として行く。
そして、俺は急いでその補給物資を回収して、誰にもバレない所に隠した。補給物資の中身は弾薬や食料そして、俺が頼んでおいた武器がいくつか入っていた。こうして、全て物資を回収すると俺は自分の部屋に戻った。
翌日
朝から、鳥の囀りが聞こえる中、俺は目が覚めた。
裕翔「ふぁ〜、眠い。」
そんな事を言いながら、俺はいつもベットの横に置いてあるブレイブソード見ずにを取ろうする。しかし、
ふにゅ
裕翔「んっ・・・・・・?」
明らかにブレイブソードより柔らかい何かが感触が手に残る、すると、
?「んっ・・・・・・・・。」
誰かの声が聞こえてくる。
すぐに、俺は横を確認すると、
裕翔「なっ・・・・・・!?」
俺が、触っていた女の胸だった。俺は、急いで手を離して距離をとり、相手が誰かを確認する。すると、ピンク色髪をした少女が寝ていた。そして、俺はすぐに誰かが分かった。学園長の妹フィルフィーだ。ここは、この学園の寮の部屋の一室で、この部屋は俺以外住んでいないはずだ。だが、なぜかフィルフィーが俺の横で寝ている。昨日は、補給物資を回収した後、そのままベットに倒れて寝てしまった。そっからは記憶がない。全く状況が掴めないので、俺は
裕翔「あの~、・・・・・・・フィルフィーさん?」
と肩を叩く、するとフィルフィはゆっくり起き上がり
フィルフィー「・・・・おはよ。ゆーちゃん。ふぁ。」
裕翔「おはよ、じゃ、ねぇよ‼︎なんで、フィルフィーが寝ているの⁉︎」
しかし、フィルフィーはまた寝ようとするので、
裕翔「寝るなー!!」
と強引に起こす。
そして、
フィルフィーがちゃんと目が覚めた所で、俺は、ベットの上で
裕翔「なんで、俺の部屋で寝てるの?」
と質問すると、
フィルフィー「昨日、ゆーちゃんがこの部屋に入って行くのが見えたから、私もここで寝る事にしたの。」
裕翔「なるほど・・・、うん、ここで寝てた理由それだけ?」
フィルフィー「うん・・・・。」
裕翔「うん、じゃないよ!!これ他の人に見られたたら、誤解を生みかねないから!!」
そんな事を、話していると、
ドンドン
とドアのノックの音が聞こえてくる。そして、
ティルファー「ゆうとっち、朝だよ。早く起きないと、早速遅刻扱いになっちゃうよ。」
とティルファーの声がドアの向こうから聞こえてくる。
裕翔「っ・・・・⁉︎」
流石に、この状況はヤバい。まだ、フィルフィーはパジャマを着たままで、このままだと俺が社会的に死ぬ。
すると、
ティルファー「あっ、鍵があいてる。入るよー。」
裕翔「えっ、鍵かけてないの!?」
俺は、さらに焦る。そして、
ティルファー「まったく、うちはただでさえフィルフィーがお寝坊さんでいつも私が大変なのに・・・・・」
ガッツリ、俺のティルファーは目が合う。
裕翔(終わった、俺の人生。)
ティルファーは、口をポカンと開けたまま、俺とフィルフィーを交互に見ると、
パタン
ティルファー「お邪魔しましたー!」
裕翔「ちょっと、待てー!!」
とティルファーが部屋を出て行ったので、俺はすぐに後を追った。
その後、俺とフィルフィーとティルファーは遅刻した。
俺とってここは地獄だ。
裕翔(帰りたい。)
そして、俺が王立士官学園に来て、数字後。
俺にとって初めて休日で、俺はアイリ・アーカディアに食堂に来るよう言われた。そして、食堂に着くとアイリと対面する形で座った。
アイリ「だいぶ、ここでの生活に慣れてきたようで何よりです。ちょっと、仲が良すぎるような気もしますが。」
と、紅茶のカップに口をつけて、皮肉を言ってくる。
裕翔「あれは、誤解だ。と、いうかフィルフィーに俺の部屋で寝ていいと言ったのは、学園長だ。」
アイリ「ふぅん、だから学園長の妹を自分の部屋に連れ込んでいいと。ふしだらです。貴方はそんな人だったんですね。」
裕翔「ひどくね。」
そんな話から1分1秒でも、逃れたかったので、
裕翔「あのさぁ、前にフィルフィーが俺の事をゆーちゃんと呼んできて、その名前で呼ぶ理由を聞いたらルーちゃんが昔そう呼んでた言ってたんたけど、何か知らない?」
アイリ「おそらく、それは私の実の兄である、ルクス・アーカディアの事だと思います。兄は彼女と幼馴染なので。」
裕翔「そうか。お前も前に言ってたけど、俺ってそんなにそいつと似ているのか?」
アイリ「少なくとも性格は似ていませが、後ろ姿は似ています。それに、少し兄の面影もあります。」
裕翔「なるほどね。」
アイリ「私は、これで失礼します。」
裕翔「もう、いいのかよ。」
アイリ「これ以上、貴方を見ていたら、本当に貴方を兄と思ってしまいそうなので・・・・。」
そう言って、アイリは去って行った。
裕翔「本当の兄ね・・・・・。」
俺はそう呟いた後、軽く朝食を済ませて、雑用の仕事を済ませに向かった。
雑用の仕事は、様々で買い物の荷物持ち、マッサージ、お茶会の話し相手、お着替えの手伝いなどが雑用の依頼としてきていた。
裕翔「買い物の荷物持ちなんかはいいけど、着替えの手伝いはアウトだろ。」
そんな中から、マシな依頼を探していると、
裕翔「これなら、俺でもできるな。」
と良い依頼内容を見つけた。
内容は、機竜運用のテストで、場所は工房で、依頼主は機竜開発研究所長からだ。
裕翔「これをやるか。」
俺は、この依頼を受ける事にして、早速工房に向かった。
工房
俺は、工房に着くと扉をノックして中に入り
裕翔「すいませーん。依頼で来た葉山裕翔ですが、誰かいませんか。」
と大きな声で挨拶して、工房の奥に進む。中には、見たことのない機竜が置かれていた。
裕翔「なんじゃ、この機竜は。」
と言いながら、機竜を眺めていると
?「ううん・・・。一体何だよ。騒々しい。」
と声が聞こえてくる。
俺は、声がする方を向くと、
裕翔「リーシャ。」
そこには、一晩ここで寝ていたのか、全身汚れてブラウスがずれているリーシャの姿があった。俺は、すぐに目を逸らしたが。
裕翔「なんで、お前がここにいるの?」
リーシャ「裕翔?・・・そうか、依頼で来たのか。」
裕翔「そうだけど、ここの所長に用があるんだけど。」
リーシャ「何を言っている。お前の目の前にいるぞ。」
裕翔「・・・・はっ!?」
リーシャ「だから、私がここの所長だと言っているのだ。」
正直言うと俺は驚いた。この姫様がここの開発所長だからだ。
裕翔「マジかよ。」
リーシャ「貴様、私のことが信じられないのか。なら、見せてやろう。私の実力を!!」
そう言うと、
リーシャ「見ろ、これが私がオリジナルで開発した「キラメック・ワイバーン」だ!!」
と先程の見たことない機竜に向かって指を指す。
裕翔「これオリジナルかよ。・・・・・通りで、見たことないわけだ。」
リーシャ「どうだ。少しは見直したか?」
と自慢げに言っているが、
裕翔「なら、後ろの焦げた後みたいなのはなんだ。」
工房の奥では、何かが爆発したみたいな後が残っていた。
リーシャ「失敗は、成功の母だ。」
と何か言っているし、すると、リーシャは
リーシャ「なぁ、裕翔やっぱりお前の武器を貸してくれ。」
前に、断った事を再び言ってきた。
裕翔「はぁ!?やだよ。あれ壊されるの嫌だし。」
リーシャ「なら、その剣を。」
裕翔「もっとダメだ。これは、俺が世話になった人が俺ためにわざわざ作ってくれた剣なんだぞ。」
リーシャ「そこを何とか頼む。」
裕翔「無理なものは、無理だ。」
リーシャ「むう、わかった。前に助けてくれた事に免じて今回は諦めてやる。」
裕翔「今後も諦めてくれ。」
すると、
リーシャ「よし、なら行くか」
裕翔「はっ!?どこに?」
リーシャ「決まってるだろ。お前の新しい仕事場だ。」
俺は、全く理解ができなかった。その後、リーシャと共にある場所に向かった。
演習場の控え室
俺はあれからリーシャついて行ったら、なぜか演習場の控え室にたどり着いた。そこには、同じクラスのクルルシファーとフィルフィー、そして三和音の3人がいた。他にも、学年関係なく多くの女子生徒がいたが、半分以上は名前も知らない生徒だった。
女子生徒「本当に彼を「騎士団」に入れるつもりですか、リーシャ様。」
リーシャ「当たり前だ。実力はこれから示してやる。そのためにコイツをここに連れてきたんだ。」
などと言っているが、俺自身は全く状況が理解できなかった。
裕翔「えっ、どういうこと。」
シャリス「リーズシャルテは、君をこの部隊に推薦したいそうだ。士官候補生でありながら、実技演習以外でも装甲機竜を扱える遊撃部隊。『騎士団』という特殊ふたいにね。」
裕翔「はっ!?俺の了承もなしに勝手に推薦してるの?」
シャリス「それは、・・・・・・姫のことだから仕方がない。」
裕翔「おい、助ける努力しろ。」
そんな話をしていると、
女子生徒「なぜ、今なんですか?3年生が帰ってきてからでもいいのでは?」
すると
クルルシファー「それは、逆だと思うわ。もし、3年生が戻ってきてからやると、おそらく3年生のほとんどは、彼を認めないと思うわ。特に団長さんは。」
俺は、少し気になる事があったので、
裕翔「なぁ、なんで3年が今はいないんだ?」
ノクト「はい、今、3年生は王都の方に行っており、その中で最も強いといわれているのが、セリスティア・ラルグリスです。」
裕翔「へえ~。」
シャリス「私と同い年で、公爵の令嬢だ。」
裕翔「ほいほい。」
ティルファー「しかも、セリス先輩って、すっごい男嫌いなんだよね。」
裕翔(うわー、ソイツがここに帰ってくる前に早く任務を終わらせてここからおさらばしてぇー。)
と思っていると
リーシャ「なら、これからコイツと一緒に実戦演習をして決めようではないか。私とコイツで組むから、あとは全員でかかってこい。」
裕翔「・・・・・・・ハァ!?」
こうして、実戦演習をする事になり、リーシャと俺がタッグを組み、ほかの騎士団のメンバーを相手した。結果は勝ったが、俺は相手の攻撃をかわしていただけで、全てリーシャが倒してしまった。俺が戦えば相手に怪我をさせてしまう可能性があったからだ。
昼
俺とリーシャは、町出て昼食を取ることにした。
リーシャ「どうして、攻撃をしなかった!?お前ならあれぐらい簡単に倒せるだろ!!」
裕翔「俺が、戦えば明らかに負傷者を出していた。悪いが、俺は相手を傷つけるのは嫌なんで。」
と先程の演習において、俺の行動が気に入らなかったのか、リーシャに罵声を浴びせられていた。
リーシャ「それでも、男か!?なぜ、幻獣神時みたいに戦わない。」
裕翔「あれぐらい力を出せば、あの子達を殺してしまうかもしれないからな。」
リーシャ「・・・・・。」
裕翔「冗談だ。」
リーシャ「そ、そうか。」
流石に、空気が気まずいので、
裕翔「で、どこで飯を食べる?」
と質問すると、
リーシャ「任せろ、私が知ってる最高の店を教えてやる。」
とその店に向かう。
約10分後
あれから、店には着くには着いたが、明らかに庶民が行く店ではない。絶対金持ちが、行く店だ。
裕翔「お前、ここで昼食を取るつもりか?」
リーシャ「そうだ。」
裕翔「俺、そんなに金持って来てないぞ。」
リーシャ「安心しろ。それくらい私が出して・・・・・あれ?あれ!?」
と明らかに財布を探す仕草を見せる。
裕翔「お前、財布を忘れたの?」
結果、リーシャが財布を忘れたことによって普通の店で飯を買うことにした。
裕翔「ほら、食べろよ。」
リーシャ「すまない。」
裕翔「気にするな、誰にでも一度はあることだ。」
と言いながら、俺たちは飯を食べる。
リーシャ「裕翔、お前この辺りでいいところはないか?」
裕翔「ん、あるにはあるが、あそこってお前らに追いかけられている時に隠れていた所だから。」
リーシャ「・・・・・・。」
こうして、俺はリーシャと飯を済ませた後、ある所に向かった。
約20分後
俺たちは、ある塔の頂上についた。
裕翔「まぁ、ここなら街を一望できるだろ。」
すると、
リーシャ「なぁ、裕翔。お前、私の腹につけられた帝国の紋章を覚えているか?」
裕翔「あぁ、覚えているよ。」
リーシャ「そうか。なぁ、裕翔。王女とはどんなものだと思う?」
裕翔「ん〜、まぁ国の象徴で、いづれは国を背負う者なんじゃないか?」
リーシャ「そうか。聞いてくれ裕翔。私は今から5年前、クーデターを考えている父の交渉として、帝国に捕らえられた。そして、私は父に見捨てられ、この紋章を腹につけられた。」
裕翔「・・・・・・・。」
リーシャ「私は、助けてほしかった。例え国が大事でも・・・・・・・。そして、クーデターは実行された。結果、帝国は滅び、私は救助された。しかし、クーデターの実行した父は怪我で亡くなり、本来私の代わりに王女なるはずだった妹も殺された。そして、父の代わり叔母が王となり私はその養子として今の立場についた。」
裕翔「・・・・・。」
リーシャ「私には、分からない。王女とは、どんな風にあるべきか。私なんかより、妹が王女を継ぐべきたった。」
そんな、弱音を吐くリーシャを聞いた俺は、ある物を取り出した。そして、それをリーシャに見せた。
リーシャ「これは?」
リーシャの目に映ったのは、ペンダントの中に入っていた白髪の少女の写真だった。
裕翔「コイツの名前は、葉山雪。俺の妹だ。」
リーシャ「・・・・・・。」
裕翔「妹は、俺の1つ下で、いつも俺に甘えてばかりで、どうしようない子なんだ。でも、俺にとっては大切な妹だ。だから、親父が死んだ時、絶対に妹は守ると決めたんだ。だが、5年前、妹が通っている学園でテロが起きた。相手は、学園に爆弾を設置し、生徒を人質に取った。俺もすぐに向かったよ。だが、着いたときにはテロリストは爆弾を起爆させ、多くの生徒を巻き込んだ。そんな中に妹もいた。俺は学園で妹を見つけた。だが、重症を負っていて助かる可能性はなかった。だけど、医者による懸命な治療によって一命を取り留めたよ。でも、意識不明の状態で今でも目を覚ましてないんだ。妹は、元々葉山家の当主になる人間だった。だが、妹が意識不明になったことで、結果、俺が当主の座に着くことになった。でも、周りの人間は、俺が当主の座に着くことにをよく思ってなかった。そして、俺が当主の座に着くと、次々に俺を見捨てていった。俺は、今でも自分を恨んでる。母や父を目の前で守られずさらに、守ると決めた妹までも、こんな事になってしまった。俺は、あの時の自分を許せない。」
リーシャ「裕翔・・・・・・・。
裕翔「だから、リーシャの気持ちもわからない事もないんだよな。」
リーシャ「そうか、ありがとな話を聞いてくれて。」
裕翔「別にいいよ。そろそろ、戻るか。」
こうして、俺たちは学園に戻った。
だが、まだこの時の俺は知らなかった。この国に危機が迫っていることに。
つつく