あの反乱軍の攻撃から2日後、俺は学園長室に呼び出された。
裕翔「ああ、だるい。絶対に2日前の事について聞かれるパターンじゃん。ああ、どうやって誤魔化そう。下手すれば、俺の正体がバレかねない。」
そんな事を言っていると、いつ間にか学園長の扉の前に着いてしまった。
裕翔「しゃあねぇ。行くか。」
そして、
コンコン
裕翔「失礼します。」
ガチャ
そう言うと、俺は学園長室に入った。中には、学園長、リーシャ、クルルシファー、フィルフィー、三和音の3人、アイリがいた。そして、入って早速
レリィ「ごめんね、裕翔くん。まだ、仕事が残ってるのに。」
裕翔「気にしてないので、大丈夫です。」
レリィ「そう。なら、よかった。では、早速だけど貴方が使ったあの力の事を教えてくれないかしら。」
裕翔「はぁー、やっぱりその事でしたか・・・・・。あの力は、竜の力を利用したものです。」
レリィ「じゃあ、貴方が使った力も竜の力によるものなの。」
裕翔「はい。俺が住んでいる国や隣国でもごく僅かにいます。あの力は、その竜自身に認められる事によって使えるようになるのです。そして、その竜の力を使う際に、その人間はその竜と全く同じ目になります。それで竜の力を本格的に使えるようになるのです。ですが、その使った分の代償もあります。」
レリィ「その代償はどんなものなの。」
裕翔「大抵は、寿命を削られます。使いすぎたらの場合ですが。ですが、俺が知っている限りの事例では、体が動かなくなったり、目が見えなくなったりします。そして、最悪の場合は死に至ります。」
リーシャ「そんな・・・・。」
アイリ「それが、力を得た者の代償なのですか。」
裕翔「そうだな。この力を俺たちは竜の目と呼んでいます。」
レリィ「竜の・・・・目・・・。」
裕翔「また、竜の種類もたくさんあり、その頂点に立つ竜もいます。」
レリィ「それは、何という理由なの。」
裕翔「命天竜《ゼルクレア》と死天竜《アークウェルザ》です。」
全員「!!」
裕翔「その様子だと、皆さんも聞いたことがあるようですね。」
シャリス「だが、それはおとぎ話では・・・・・。」
裕翔「確かに、俺の国でもおとぎ話ででてくるよ。だけど、この2体の竜は存在する。」
アイリ「世界の生と死を保つ最強の竜・・・・・。本当に存在したとは・・・。」
クルルシファー「その力を持つ者は、貴方は知っているの。」
裕翔「いや、知らないね。だが、俺が知ってる限りだとこの2つ竜の力を同時に持ち使える人物はいたよ。」
リーシャ「本当か。」
裕翔「ああ、だが、居たと言っても今から1000年前の話だがな。」
テイルファー「せ、1000年前。」
ノクト「つまり、今はこの竜の力を持つ人間は存在しないと・・・・・。」
裕翔「そうだな。今ところだが・・・・・。」
レリィ「偽りだと思われていた竜が存在したなんて・・・・。」
裕翔「後、その1000前にいた人は命天竜と死天竜、この2つ竜の目を使えました。」
アイリ「そんな、人が・・・・」
クルルシファー「少しいいかしら。」
裕翔「どうぞ。」
クルルシファー「竜の目にはどれほどの種類があるの」
裕翔「さあ、自分もそこまで詳しいわけではありませんから種類までは・・・・。」
レリィ「まぁ、細かい事はもうおしまいにして、裕翔君。貴方に話があるの。」
裕翔「何でしょうか。」
レリィ「貴方には、騎士団に入ってもらうわ。」
裕翔「・・・・・。」
この時、俺は全く理解が出なかった。元々、騎士団は機竜を扱える者だけが集められた学園の部隊だ。正直、俺がうまくやっていけるわけがない。
裕翔「あの~、俺は機竜を使いないし、前に騎士団の採用試験で逃げてばかりだったので落とされたはずだったんですが・・・・。」
すると、
リーシャ「あの時の戦い見ていた全員が、君の入隊を認めてくれたんだよ。それにこれは私の父から聞いた話なんだが、どうも女王陛下は、君を探しているらしい。」
裕翔「なんで。」
ティルファー「ほら、ゆうとっち前の戦いでその竜の目を大胆に使ったじゃん。」
裕翔「あぁ。」
ティルファー「それが王都からも見えてたらしくて、今必死に王宮の人達が探しているらしいよ。」
裕翔「マジか。」
すると、リーシャが俺に近づいてきて
リーシャ「すまない、裕翔。この国の者ではないお前を巻き込んで・・・。だから、お前が騎士団に入れば、ある程度は庇ってやれる。だから事が落ち着くまで騎士団に入ってくれ。」
ようやく、状況を理解した俺は、
裕翔「分かった。しばらく、騎士団入るよ。」
リーシャ「本当か。」
裕翔「あぁ、少し世話になる。」
こうして、俺は騎士団に入る事になり、一時的に匿ってもらう形になった。
その日の夜
俺は、自室で密かにパソコンを使って任務の状況を上層部へ報告していた。そして、全てが終わり、スマホを開くと何件か着信が来ていた。俺は、着信履歴を開くと、全部ある人物からだった。
その人物は、七草真由美だ。彼女は、七草家の長女で昔から家の関係で合流がある人物だ。すると、再び真由美から電話がかかってきた。
真由美『ああ、やっと出てくれた。遅いわよ裕翔君。」
裕翔「仕方ないだろ。お前と違って俺は忙しいだから。」
真由美『何よそれ。心配してかけてたのに。』
裕翔「お前に心配されるほど、野暮じゃねぇよ。」
真由美『ふう〜ん。で、何で学校に登校してこないの。もう、ドイツからは帰ってきてるはずでしょ。』
裕翔「悪い。日本に帰ってきてからすぐに新しい任務がきて、今はその任務のために動いている最中だ。」
真由美『もう、なら少しくらい連絡くれればいいのに。摩利が裕翔君がいないと手が回らないって言ってたわよ。』
裕翔「アイツ。それくらい1人でやれよ。」
真由美『まあまあ。でも、摩利だけじゃなくて、キリト君や十文字君も裕翔君がいないから心配してたわよ。それで、いつ帰ってくるの。』
裕翔「今は、まだ未定だ。だが、そんな長い間いる事はないと思うぞ。多分、夏休みまでには帰れると思う。」
真由美『ふう~ん。何だか寂しいわ。裕翔君いないなんて。」
裕翔「早めに帰れるように努力はするよ。じゃあ、切るぞ。アイツにもよろしく頼んだぞ。」
真由美『分かったわ。じゃあね。』
そういうと、電話は切れた。
そして、俺は外の空気を吸いに行くために、外に出る事にした。
王立士官学園の校庭
俺は、外の空気を吸うために歩いていた。すると、
裕翔「おい、そこに隠れてやる奴出てこい。居るのは分かってるぞ。」
すると、
前の茂みから
?「いやあー、バレちゃったか。」
裕翔「何でお前が居るんだよ。M16A1。」
そこには、戦術人形のM16A1の姿があった。
彼女は、元々ロシアにあるグリフォンと言う民間企業の戦術人形だったが、ある日グリフォンはとあるテロ組織の攻撃を受け壊滅した。そして、生き残った戦術人形たちは寒い極寒の大地を歩き続け、最終的に海上自衛隊による救出作戦で保護された。その時、俺も救出作戦に参加していて、彼女達の救助を行った。そして、M16A1も俺に救助されたその内の1人だ。その後は、陸上自衛隊に所属する事になった。最初は陸上、海上、航空で揉めたが、結果この3つの自衛隊に所属していた俺なら彼女たちを任せられると言う事になり、今は俺の元で働いてる。
M16A1「仕方ないだろ。司令の様子を見て来いって、古田上官に言われたんだから。」
裕翔「ちゃんと、報告書は送ってるはずだぞ。」
M16A1「それでも、行けって言われたんだよ。」
裕翔「ったく。それでM4達はどうした。」
M16A1「今はゲートの近くで待機してるよ。」
裕翔「結構、距離が離れてると思うが・・・。」
M16A1「あぁ、実はゲートの操作に成功したんだ。だから今は、ここから2キロ離れた場所に前線基地を建ててる最中だ。」
裕翔「で、お前達もそれのお手伝いってわけか。」
M16A1「そう言うところだ。それで、何で司令がそんな格好をしてるだ。」
やはり、気づかれていた。自衛隊でいる時の服装と全く違うから気付くのは早かった。
裕翔「実は・・・・」
その後、今まで経緯をM16に全て話した。そして、話し終えると
M16A1「ギャハハハハハハ!!何だそれ。屋根から落たら、女風呂で王女を押し倒して、犯罪者扱いって、面白すぎるだろ。」
裕翔「お前のそういうところ。マジで腹立つわ。」
M16A1「だって、面白すぎるだろ。そして、今は騎士団に潜伏中って・・・」
すると、
?「笑いすぎよ。M16。ここの者にバレるわよ。」
?「そうだよ。油断は禁物だよ。」
再び俺が知っている人物が現れた。
裕翔「AR-15、M4SOPお前らも来てたのか。」
AR-15「えぇ、前線基地へ戻るルートを確保するために来てたわ。」
すると、
M4SOPMODⅡ「しきかーん。久しぶり。」
M4SOPMODⅡが俺に抱きついてきた。
裕翔「おっと。久しぶりだな。元気そうでよかった。」
M4SOPMODⅡ「当たり前だよ。この前だって、テロ組織の幹部に向かってグレポンを食らわしてやったから。」
裕翔「お、おう。よくやった。」
AR-15「ほら、いつまでも無駄話はしないの。バレたら大事よ。」
M16A1「そうだな。そろそろ帰るか。」
M4SOPMODⅡ「えぇ~。まだ、来たばかりなのに~。」
AR-15「文句を言わないの。ほら、行くわよ。」
すると、俺はある事を思い出したので
裕翔「あ、そうだ。M16。」
M16「何だ。」
裕翔「これを古田上官に渡してくれ。」
そういうと、俺はM16にある物を渡した。
M16「何だ。これは。」
裕翔「ここの近くにある遺跡に住んでいる化け物の体の一部だ。これを渡して調べるよう古田上官に伝えてくれ。」
M16「分かった。」
裕翔「頼んだぞ。AR小隊。」
M16「了解。指揮官。」
そう言うと、彼女たちは前線基地へ戻って行った。
裕翔「ハア~、よし。寝るか。」
こうして、俺は自室に戻った。
だが、この国の脅威はまだ去っていなかった。この国を破滅に導く者がこの時既に動きはしめていたのた。