パクパクですわ!のキャラに転生したんだけど、何か違いますわ…… 作:クレナイハルハ
パクパクですわ!!(挨拶)
沢山の人からコメントを頂いたため、2話を制作しました。それではどうぞ!!
メジロマックイーン(原案)side
アパートの中、私はアルバイト探しを続けつつゲームしたりLBXを組んだりしながらどうにか生活している。
そう言えば、今日はネットニュースが酷く賑やかでしたわね?まぁ、私には関係ないですが。
あと、私の偽名。まだ考えてないですわね。まぁ、聞いてくる人などまずいないですし。暫く暮らせるぐらいのお金はありますし、暫くは引き籠もりニートライフをエンジョイするとしますわ。
まさか、スイーツを買うかLBXを組む以外は貯金していたお金が今役立つとは。
次はアキレスD9でも作ろうかしら?
そう言えば、あと少ししたらVTuberの配信もありますわね?それにAPEXもしたいですし、近々ネットの動画で見たのを真似てタンポポの葉やカキの葉を天ぷらにして食べてみたいですわね。
調味料はアレがあれば大抵は味付けに困りませんし。取り敢えず今はグータラ生活を………あら?もうこんな時間ですのね。
時計を見れば夜の10時を越えていた。この時間帯のコンビニの商品はある程度が半額ですし、スイーツでもあるか見に行きますか。
そう思いながら軽く身支度を整え、上着を着て財布と携帯を持ってアパートを出る。まだ暖かい季節とは言え、夜は冷えますわね。
「せっかくですし、帰りは軽く散策するといたしますか」
この時間ならタンポポの葉やカキの葉を取っても見られないでしょうし。
コンビニに入り適当に商品を見る。あら?限定のプリンが2割引きですね。他にも割引のシールが張られているスイーツを探しては買い物カゴにいれる、これは当たりの店を引いたわね。
あとは暫く分のご飯ですわね。あら?おにぎり系統はほとんど売れてしまってるじゃありませんか。
ですが割引シールの張られたパスタやうどん、お弁当は結構残っていますのね。美味しいのに、残ったら廃棄されるこのお弁当達は見てられませんわ!私の胃袋に収まって貰うとしましょう。唐揚げ弁当にのり弁当、ハンバーグに豚肉のしょうが焼き、本当に沢山ありますわね?暫くは引きこもってられますわ。
パパッと会計を済ませ、コンビニを出る。携帯のライトで周りの木を照らし柿の木やタンポポが無いか見て回る。
あら?タンポポ、発見ですわね。
「早速葉っぱを失礼して」
葉っぱを三枚ほどちぎり、動画で見た通りの危険が無いか確認する。うん、特に問題ありませんわ。取り敢えず手に持って行きましょう。さすがにコンビニで貰った袋に入れるわけにはいきませんし。
あら?柿の木もあるじゃありませんか!早速帰ってから天ぷらにして食べてみましょう。本当に動画投稿者の言う通り美味しいか気になりますわ。
柿の木から葉っぱを二枚ほど採取してタンポポと一緒に持つ。と言うかもうめんどくさいですし、コンビニの袋に入れますわ。早く家に帰ってダンボール戦機でも見ながらダラダラするとしましょうか。
そう言えばダンボール戦機のダンボールってダンボールの中で戦うからダンボール戦機なのかしら?でも途中からダンボールの中で戦う事なんて滅多に無かった気が………。
「ん?」
帰り道を歩いていると、向こうからウマ娘の通っているトレセン学園の制服を着たウマ娘らしき誰かが歩いてくるのが見えた。
そう言えばトレセン学園って寮制ですわね?だとしたらこの時間に外にいるのはとんでもない勇者ですわね? 後からのフジキセキやションボリ、ではなくシンボリルドルフさん達生徒会やたづなさんのお叱りが怖いことになりますわよ?
さてさて、一体どんな方なのか拝見させて貰いましょうか。
すると段々と寮から脱走する勇気あるウマ娘が見えてきた。小柄でウマ娘の中でも比較的大きな耳、頭にかぶっている青い薔薇が付いた帽子。
ライスシャワーさんだった。
そうメジロマックイーンと同じく、沢山のファンアート。量産型ライスシャワーやカゲロウライスシャワー、ついてくついてくが制作されるほどに人気なキャラクターである。
こんなところでアニメに関わる重要なキャラと会うことになるとは思いませんでしたわ。いやぁリアルで見るとまた可愛い……ん?
酷く思い詰め、苦しそうな今にでも壊れてしまいそうな感じが……。なんか、夏休みの課題が終わらなかったり面接で失敗したりして自殺しようかな………って本気で考えてそうな顔をしてますわ。
ううん、このまま放っておいたら流石に人として……今はウマ娘ですわね。一応、アニメとしてはミホノブルボンさんにどうにかして貰うしか無いのですが、放っておくのはウマ娘としてアウトですわね……。
一応メジロ家?としてウマ娘のカウンセリングとまでは言いませんが相談くらいなら乗れると思いますし?まぁ、喋り方は原案マックですけど。
「ちょっと、そこの貴方。そんな沈痛な面立ちで歩かないで下さる?」
「ヒィッ!?ごめんなさい!ごめんなさい!ライスのせいで!ライスのせいで!!」
うーん、軽い文句で涙さえ浮かべて頭を下げるとは……これは酷く追い詰められてますわね?しかもちゃんと私の顔を認識せずに謝罪が先に出るようになっていますし。
それにこの時間に寮を抜け出したなら、泊まれる場所なんて無いでしょうし、拉致と言う名の保護でもしますか。そうでもしないと、ライスシャワー推しのトレーナーに殺されてしまいますわ。明日にでもトレセンに連絡するとしますわ!
「まったくよ。貴方のせいで私の夜の優雅な散歩が台無しですわ。罰として私に付いてきなさい、拒否権は認めませんわ。」
「………はい」
そう言うとすんなりと付いてくるところ、この子の今後が心配ですわ。将来幸運になる壺とか買わされないと良いのですが。あ、強欲な壺なら買いますわ、制限が解除されたらですが。
取り敢えず、家に付いたらさっき買ったスイーツでも上げてみますか……割引シールは剥がしておきましょう。
「後ろを歩かれると歩きづらいですわ、隣を歩いてくださる?」
「ごめんなさい……」
むぅ、謝られるのは何処かむず痒いですわね。どうにか元気を出して貰わなければいけませんわね。
そんなことを考えながらアパートの自室へと階段を昇る。それにしても先ほどから本当に何も言わずちゃんと付いて来ますのね。
部屋の鍵を開けて扉を開け、ライスシャワーさんを先に部屋にいれ居間のクッションの上に座らせる。そして座らせている間に台所で先程のコンビニで買っておいたプッチンプリンを二つだしてスプーンも二つ出して今のテーブルの上に置く。
コトッと言う音がするがライスシャワーさんの反応は無い。
取り敢えずプリンに反応はありませんわね?一応、今なら私もウマ娘ですし近付くのもある程度は許されますわね?
取り敢えず膝と膝が合う距離で座ってみますが、効果はありませんわね?
顔と顔をあわせて視線をあわせてみる。これでも反応無し。
「これはあくまでも彼女を普通の状態に戻すためにやってるんですし合法ですわね」
ライスシャワーさんの顔に近付き超至近距離で見つめ合う。いわゆるガチ恋距離ですわ、と言うかライスシャワーさんが何か話さないと私このままですの?
「ちょっと、目を覚ましてくださる?」
そう言ってコツンとおでこ同士をぶつけてみる。困ったときは頭突きって何処かに書いてあった気がしますし。
でも意味ないみたいだ、それどころかおでこを押さえる事すらしないとは。
これは思いきった事をするべきですかね?創作物でよくあるヒロインを目覚めさせるには
これでも私ファーストはまだ誰にも捧げていませんでしたし。せっかく動かないのであればヤッてしまっても構いませんこと?
「ん…………んぅ…へ!?ま、マックイーンさん!?」
あら?目が覚めてしまいましたわね。
本当に頭突きに効果があるとは思いませんでしたわ………。取り敢えずこれでさっきの謝るモードのライスシャワーさんではありませんわね?
「全く、ようやく気が付いたのかしら?」
「マックイーンさん!?ライスあれ?なんでライスはここに?」
「ちょっと、一息吐いた方が良いのではなくって?此方をよろしければどうぞ、糖分を取れば少しは落ち着きますわ」
そう言って机においてあるプリンを片方ライスシャワーさんへと差し出す。
「あ、ありがとうございます」
そう言って二人でプリンを食べる、ライスシャワーさんはチョビチョビ食べてますが、もっとガツガツと食べても良くてよ?
暫くしてプリンを食べ終えたライスシャワーさんはさっき歩いていたときと同じような顔をして俯く。
「そっか、ライスは……」
「どうやら思い出したようですわね? 全く、トレセン学園を抜け出すなんて。皆さんのお叱りが怖いですわよ?」
「……もう、戻らないからいいんです。ライスは走りたくないから」
なるほど、もしかしなくても最近のニュースが酷く賑やかだったのはミホノブルボンの菊花賞でミホノブルボンのクラシック三冠制覇を阻止したライスシャワーさんのニュースやバッシングでしたか。
「それは、貴方の本心ですの?」
「だってライスが走るのを誰も望まない。ライスはみんなを不幸にする、だってライスはヒールだから……」
そんなことをまるで消えてしまいそうなほどの声量で呟くライスシャワーさん。
はぁ、本来ならミホノブルボンさんに説得して貰うのが一番ですがこのまま放って置くと嫌な予感がしますし。少しぐらいなら、励まして差し上げますか。
「まったく、本当にそれで良いのですか!」
「ヒゥ!?」
「良く聞きなさい、ライスシャワー。私が助言するなんて、滅多に無いことですのよ?光栄に思いなさい」
コホン、と咳払いしてから口を開く。
「己の進む道は自身で切り開く物ですわ。貴方の事をヒールやら何やら騒ぐのはただの他人です、誰も自身が何者か、何故走るのかは教えてくれません。そして誰かに、他人に決められるような事でもないのです。」
ライスシャワーを悪く言っているのは、飽くまで他人。
ライスシャワーと言う存在が『ヒール』なのか『ヒーロー』なのかはライスシャワーさんの行動次第なのだ。
他人に罵倒され止められるような事ではない、そして他人の声で決められることじゃない。
「ライスの走りで、みんなを幸せに。笑顔にしたいし、走るのは好き……でも」
「自分自身の事を信じ走り抜いた者こそ、その答えを結果と言う形で見出だすことが出来るのですわ。」
そう、彼女の夢。
レースに出て走る事となった
彼女の走りで沢山の人を幸せに、笑顔にしたい。
それを叶えるのはライスシャワーさんの思いと行動次第。
「貴方という、ライスシャワーという存在の価値観を変えるのです。罵倒を受け、沢山の人を不幸にするヒールではなく、罵倒すら力に変えてファンの思いに応え、沢山の人を笑顔にするヒーローに」
「ライスが、ヒーロー……なれるのかな…」
私がほしいのは、そんな不安げな答えじゃない。
「それを私は今聞いているのです!ライスシャワーさん、答えなさい!!貴方は誰ですか!!ヒールのままですか!!それともヒーローになるんですか!!今、この場で決めなさい!!」
強く少し大きな声でそう言うと、ライスシャワーさんは俯いて震えだした。え!?ちょ、もしかして私強く言い過ぎました?それとも何か心を折るような発言でもしちゃいました!?
「ラ、ライスは………たぃ」
「?もっとはっきり話してくれなければ分かりませんわ」
「ら、ライスは!」
そう言ってライスシャワーさんが顔を上げる。涙を流しながら此方を見る瞳には静かだが、燃え上がる決意の炎が見えた気がした。
「ライスは変わりたい!沢山の人を笑顔にするヒーロー、そんな
「どうやら、迷いは吹っ切れたようですわね。この私が助言したのです。忘れるんじゃありませんよ。今日はもう遅いですし、泊まっていくと良いですわ。」
「あ、ありがとうございます!マックイーンさん!」
その時だった、ギュルルルルゥっと体から栄養を求める音が鳴り響く。見れば、ライスシャワーさんは顔を真っ赤にして俯いていた。
「晩御飯はまだですの?なら少し待っていて下さいね、私も夕食にするところですので半額」
「え?はんが」
「ん”!ん”!!コンビニのお弁当ですが、よろしくて?」
その後に、ライスシャワーさんにはハンバーグ弁当。私はカルボナーラを食べ眠りました。明日にはライスシャワーさんは自分でトレセン学園に戻るらしいので良かったですわ。
タンポポと柿の葉を使った天ぷらは出来ませんでしたが、明日にでも試したら良いですわね。
ライスシャワーがトレセン学園を抜け出した翌日に学園へと帰って来た。
ライスシャワーは寮長のヒシアマゾンや生徒会のシンボリルドルフ、学園長やたづなさん様々な場所へと謝罪して回っており、誰もが彼女の変化に驚いていた。
前日は悲しみに満ちていたはずの彼女だが、後日にはやる気十分といった様子でトレーニングを頑張っていた。
練習場をランニングするライスシャワーにとあるウマ娘がトレーナーと話しているのが見え、ライスシャワーは思わずその場へと駆け出していた。
自分にとって、大事な言葉。
『ライスシャワーさん、答えなさい!!貴方は誰ですか!!ヒールのままですか!!それともヒーローになるんですか!!今、この場で決めなさい!!』
そう言ってライスシャワーを鼓舞し、走る理由を
思い出させてくれて、その上に自分が変われると教えてくれた恩人。
「あの!“メジロマックイーン”さん!!」
「あら?貴方は………」
「昨日は、ありがとうございました!!」
そう言ってライスシャワーが頭を下げた。
「ちょ!?」
「マックイーンさんが助言してくれて、教えてくれたお陰でライスはまた走れるようになりました!!」
少女にとってあの言葉は、何よりも自身を導いてくれた言葉。
「見ててください! ライスは必ず、罵倒すら力に変えてファンの思いに応え、
そう言ってライスシャワーは駆け出した。
自分の夢を叶えるため、ヒーローになるため。
そして何より恩人に報いるため。
その場にいた沖野トレーナーはポンとメジロマックイーンの肩に手を置き感心した様子で口を開いた。
「本当にあの昨日までのウマ娘とは思えないな。な、マックイーン?」
「いえ、あの………私、何もしていませんわ!?」
その日、練習場に一人のウマ娘の突っ込みが響き渡った。
一方その頃
「………っ!いけますわ!」
実際に助言していた当のウマ娘は本当に柿の葉とタンポポの葉を天ぷらにして食べていたのだった。
ご愛読ありがとうございます
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