パクパクですわ!のキャラに転生したんだけど、何か違いますわ…… 作:クレナイハルハ
いつもご愛読、誤字報告、感謝していますわ!
なんとか今日の内に滑り込みセーフで投稿できましたわ!
本編を読む前に今日が何の日か、調べた方が良いですわ!それが新たな答えですわ!
それでは本編へどうぞ!ですわ!
一人のウマ娘は、一人のウマ娘の走りに憧れた。
あの日、ボクはあの人の走りを見た。
誰よりも前を走り、圧倒的な強さを魅せていたあの人に憧れたんだ。
あの人のように走りたい、無敵の三冠ウマ娘になりたい。
だから、ボクはここへとやってきた。
「フフ!ここから始まるんだ、ボクの無敵のテイオー伝説が!!」
これから三年間の、期待と夢がいっぱいのトレーニングセンター学園生活が始まった。
トレーナーが決まり、ボクは早速レースに出られるようになった。
最初は良かった、BBQしたり手鏡くれたりして優しかったトレーナー。
全てのレースで良い結果を出して、憧れに向けて上手く走って行っている……そう思っていた。
ずっと、ずっとずっと自身より大きなタイヤを引いて炎天下を走り続けた。
汗と血と涙を流しながら、すぐに壊れるお守りを握りしめて走って、休日も走って走って走ってはしってはしってハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテ──。
バレンタインやクリスマスなんて関係なく、ただレースの練習。青汁とカップケーキを食べて休んだら即座にレースの練習を再開する。
休んだらトレーナーにメガホンで怒鳴られる。レースが終わったら、次のレースに向けて走るだけ、骨折等の怪我もしない、ただ走るだけ。
体調が悪くて、上手く行かなくて、肝心のレースで勝てなかったら、それは夢だった。そんなのが何度も何度も、ナンドモ……ナンドデモあった。
憧れは過去になった。
レースの全てを走り、負ける事なく勝ち続けた。
全レース無敗の帝王、それが今のボク。
あぁ、何故ボクは七冠程度のあの人に対して憧れたのだろうか。
もうこれ以上レースに勝って、得られるトロフィーなんていらない。既に倉庫の中には沢山のトロフィーがいっぱいだ。
そうしていつの間にか、3年の月日が経っていてトレーナーはもう終わりだと告げた。
何言ってるのトレーナー?ボクはまだ走れるよ、勝てるんだよ?ねぇ、その子は誰?
終わりなんて嘘だよね?いつもみたいに青汁とケーキ、肌荒れ用のクリームを用意してよ?
段々と目の前が真っ暗になっていき、気が付けばボクは走り出していた。
ただ我武者羅に走って、走って、ハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテハシッテ走り続ける。
ボクは、ボクは無敗の───。
メジロマックイーン(原案)
「ふぅ、食べ物系の店は賄いがついて、しかも持ち帰れるなんて素晴らしいですわね」
そう呟きながら暗い夜、雨の降る通路を歩く。今日の天気予報は大雨、天気予報を信頼して傘を持ってきていて良かったですわ。
そう思いながら差していない方の手に持っているビニール袋の中身を見る。様々な惣菜の入ったフードパック、まだほんのり温かく、作ってからあまり時間が過ぎていない事が分かった。
店長が残りだからと沢山くれたお陰で今夜はご飯を炊くだけで良さそうですわね。シオンも待っているでしょうし、早く帰って晩ご飯の準備をしないと……?
ふと、少し先で誰かが此方へと向かってくるのが見えた。
見えたのはウマ娘らしき姿、このザーザーと降る雨の中で傘すら差さずに、フラフラと走っている。見るに服や髪、ウマ耳や尻尾もずぶ濡れだ。おかしい、いくらトレーニングだとしても今日は大雨、休みになるはず……なら彼女はそこで一体なにを?
先ほどからフラフラと覚束ない様子で走る彼女に不安と心配が大きくなっていく。
ウマ娘が近付いてくる、とても見覚えのある小さなマントが付いた真っ白な皇族のような服を身に纏ったウマ娘。
頭に浮かんだのは、ウマ娘についてにわかな私でも知っている彼女の名前。
『トウカイテイオー』、よくシンボリルドルフと共に行動しているイメージがある。メジロマックイーンのライバルで、骨折から奇跡の復活をしたウマ娘。
原案の姿である私が彼女に話しかけるのは不味い、でも何故大雨の中で?それに何故勝負服姿?ニュースでは彼女がレースに出るだなんて事は放送していなかったはず……雨に打たれたい気分にでもなったのだろうか?
「ッ!?」
そう思いながら彼女が横を通りすぎようとして、俯いて走る彼女の顔をチラリと見た瞬間。
気が付けば私は傘とビニール袋を他所に、彼女の腕を掴み引き留めていた。
「いったい、一体何があったんですの!貴方!!」
両手で彼女の肩を掴み、問いただすようになってしまった。だって、彼女は──泣いていた。
夢や憧れに輝いていた瞳ではなく、この世の全ての絶望と闇を集めたような、一筋の光すらない暗い漆黒の瞳を開いたまま涙を流していた。
肩を揺するが全く反応しない彼女に思わず手を掴み、体が酷く冷たくなっている事に気が付いた。
「………マックイーン?」
「人違い………そんな事を言ってる場合じゃ無いですわ、早く体を温めないと………」
取り敢えず近場で体を温められる場所、でもこんな状態の彼女を銭湯には連れていけない。かといってトレーニングセンター学園に向かうのは私の容姿関連で色々と不味い。
「こんなの、青汁とカップケーキがあれば直ぐに治るから───」
「バカなこと言うんじゃありませんわ!ほら、走りますわよ!」
私は彼女の手を引いて走り出す。早く体を温めないと風邪ならまだ良いが低体温症になってしまう。
彼女の手を引き、自身の家であるアパートに走って帰り、玄関を開き家に入る。手を引かれているからなのか彼女、トウカイテイオー?は大人しく私に着いてきていた。
「お帰り、アーリ……。タオルでも持ってこよう、取り敢えずアーリは彼女をお風呂に」
私が手を引いているトウカイテイオーを見たシオンは一度目を見開くと、そう言って部屋に戻っていった。
「助かりますわシオン、ほら靴を脱いで」
何処かボーっとした様子のトウカイテイオーを風呂に入らせ、彼女の着ていた服を洗濯機に放り込む。そして私の服の中で彼女が着れそうな服を用意する。
「アーリ、持ってきたよ」
「助かりましたわ、シオン」
彼女から受け取ったタオルを置いておいた着替えの上に置いて置く。
「アーリ、彼女は………」
シオン、いやアグネスタキオンが言おうとしていることは分かる。トウカイテイオー、彼女は果たして、
アニメ、アプリそして私とシオンが該当する原案。
「分かりませんわ……でもあのような目をしていたので」
「そうか……取り敢えず彼女自身の口から聞くまではどうにもならない、か。」
そう言って私とシオンは浴室前から離れ、私は取り敢えず台所で晩ご飯を作り、シオンは私のパソコンでトウカイテイオーについて調べる事になった。
雨の中、走ったりしたから大丈夫か不安でしたが、惣菜の中身は大丈夫らしい。もしかしたらトウカイテイオーも食べるかもしれない、そう思いながらいつもより多くご飯を炊いておく。
「それにしても………あんなに濁った、いや真っ黒な瞳は初めてみましたわ」
そう呟いたのと時を同じくしてカタッとシオンがパソコンを打つ音が止まった。
「アーリ、彼女についてだが」
「何か分かったんですの?」
調理をしながらシオンの声に耳を向ける。
「恐らく彼女は私達側だろう、この世界の彼女が現在着ている勝負服は赤を基調とした物だが彼女の勝負服は彼女が以前使っていた物、そして私達の知る彼女と同じだ」
つまり、シオンの考えとしては私達側(原案)のトウカイテイオー、と言う事だろうか?
だとしたら何故あのような目に?ネットで見た闇落ちテイオー……いや違う気がする。どちらかと言えば、私がメジロマックイーンの原案に成る前に読んだ二次創作で彼女のトレーナーが死んだときのような気がする。
「貴方に、一体何が………」
………それにしても、いくら同性になったとは言え未成年?のウマ娘を連れ帰るのって、他の人からみたら誘拐や拉致のように見えるのでは?
これってアパートのお隣さんとかに見られてたら社会的にヤバイですわね……。
そんな事を考えながら、私はシオンと共に彼女が風呂から上がってくるのを待つのだった。
と言う訳で、皆さんお待たせの新キャラですわ!
皆さんはお分かりですわね?
TS(トゥインクルスタークライマックス)闇落ちトウカイテイオー、出走ですわ!
ご愛読、ありがとうございますわ!
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