パクパクですわ!のキャラに転生したんだけど、何か違いますわ……   作:クレナイハルハ

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パクパクですわ!!(挨拶)

以上挨拶終わり、本編どうぞ!


皇帝ですわ!(恐怖)

 

メジロマックイーン(原案)side

 

 

昨日の映画が忘れられず、何度も主題歌を歌いながらパソコンを起動する。最近は忙しくてイベントがあまり進められていないから、久しぶりにがっつりとゲームするとしますわ。

 

パソコンが起動し、操作するマウスカーソルがApex Legendsと書かれたアプリとMinecraftと書かれたアプリの間で揺れる。

 

うーん、最近新しいキャラも加わりましたしFPSもしたいのですが、問題は以前に使っていたヒトミミ用のヘッドフォンが使えるかどうかという問題ですわ。

 

もしもの時はイヤホンを繋がないといけませんわね……それに対してクラフトはアップデートで更に作れる物が増えましたし、グラフィックも綺麗らしいですわね。

 

「どちらをプレイしましょうか……」

 

臨時収入(やきうじょー)のバイトもけっこう貰えましたしスーパーレジェンド狙うのもありですわねぇ、クナイも欲しいですし朱雀も欲しいですわ。

 

「アーリ、今日の予定はあるかい?」

 

「シオン?特に、ゲームする以外はありませんが……」

 

「だったら今から近くの公園に3人で運動しに行こうか?表向きは運動だが、君のウマ娘としてのスペックを少し調べようと思ってね。」

 

「あ、圧が強いですわよ圧が……そんなに力説しなくても行きますわよ?」

 

起動していたパソコンの電源を落とし、動きやすい服。以前に自然薯掘りに行ったときに着ていたジャージに着替える。そしてスマホ……この世界ではウマホですわね?と財布をリュックに入れ、汚れた時用に着替えの服も入れる。

 

シオンとナナもジャージに着替えたのを確認し、私たちは家の近くにあったアスレチックの置いてある公園へと向かう。

 

ついでだが、ルクシオンとテイオーからの説明はこうだ。これからも、闇レースで稼いで生きていくのなら少しはレースの為に走ったりして体を鍛えないといけない。だからみんなで走ろう、と言う物で。

 

本当の目的は私(メジロマックイーン原案)のスペックの確認である。そのために私が今背負っているリュックにはシオンの入れたストップウォッチとメモ帳がはいっている。

 

ついた公園はけっこう広く、公園を一周できるコースを他のウマ娘達が走っているのが見えており、コースの円周の内はジャングルジムや滑り台、ブランコに鉄棒といった遊具が設置されている。

 

「公園で運動……いつぶりだろ?」

 

「そ、そうなんですのね?」

 

ナナが懐かしむような声色でそう呟くが、表情は無表情で瞳には光が無いために少しホラーである。

 

それに対して私は、シオンにリュックを預け軽く体を動かす。うろ覚えで小中学校で行っていたラジオ体操を行う。

 

見ればシオンは首からストップウォッチを下げ片手にはメモ帳、もう片方の手にはペンを持っている。

 

「さて、アーリ。このコースを軽く一周してきてくれ」

 

「分かりましたわ」

 

そう言ってシオンの合図と共に駆け出す。正直、持久走はいつもビリだった私がこんなにも速く走れて、体力のある状態になった。今考えると、本当にウマ娘の体って凄いですわねぇ。

 

そう思いながらゆっくりとコースの地面を踏みしめて走った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンボリルドルフside

 

今日テイオーだけではなく、メジロマックイーンやアグネスタキオンと共に銭湯へと向かうため、外出していた。

 

最近は彼女達とそっくりなウマ娘達により、共同生活となったテイオー達だが思ったより上手く生活は出来ているようで良かった。

 

そう安堵しつつ、動画で見たテイオーにそっくりなウマ娘『ナナシノテイオー』を思い出した。

 

今私と共に居るテイオーとは真逆で、ずっと静かで無表情。見ることが出来た動画で唯一彼女が表情を変えたのは、アーリースタイルと呼ばれたウマ娘が倒れそうになったのを支えたときのみだ。

 

何より気になるのは彼女の瞳。まるでこの世の終わりを見てきたかのように暗く、絶望に溢れていた。

 

全てのウマ娘の幸福を願う私にとって、あのような目をする彼女は心配でならなかった。

 

テイオー達と雑談をするなか、通りすぎようとしていた公園に見覚えのあるウマ娘が見え足を止めた。

 

「カイチョー?」

 

「どうかしたんですの?」

 

足を止めた私に対して不思議そうに首を傾げる彼女達。悪いと思いつつも返事をせず先程見た走るウマ娘の姿を探す。

 

見つけたのは、私の近くにいる彼女とそっくりなウマ娘。ジャージ姿で公園のコースを走っていた。腰まで延びた芦毛、キリッとした顔で走るアーリースタイルの姿だった。

 

「あれって!?」

 

「アーリースタイル!?」

 

メジロマックイーンとテイオーが驚きの声を上げる中、私とアグネスタキオンは彼女の走りを見ていた。

 

どうやら全力で走っている訳では無さそうだ。だが、なぜ彼女がこの場所に?

 

見えたのは彼女が走りを終えたのか、近くでストップウォッチを持っているアグネスタキオンと瓜二つの姿を持つアグネスルクシオンとトウカイテイオーとそっくりな姿のナナシノテイオーと話している姿。

 

今まで見付けることが叶わなかった彼女達が目の前にいる。そう言えば、理事長の考えはどうなったのだろうか?いや、いまは取り敢えず彼女達に接触してみるしかない。

 

そう思いながら私は彼女達に話しかけるタイミングを見計らい始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メジロマックイーン(原案)side

 

 

あれからシオンに言われた課題を次々とこなしていき、最後にコースを全力で走った。

 

どうやらシオン曰く、体の筋肉の付け方は完璧であり、何かアドバイスすることは無いらしい。こうしてメジロマックイーン原案スペックを確認するのは、少し不思議な感覚だ。

 

今となっては自分の体だけど、元の自分とは何も関係の無い体。あの時とは力も違うし、勝手がかなり違う。

 

自分の手を握ったり広げたりを繰り返す。異世界の人に憑依する主人公達はみんなこの感覚を味わっているのだろうか?

 

「少し、話を良いかな?」

 

その声が聞こえ、振り返ればそこには()()が立っていた。

 

流石にウマ娘のゲームをしていなくても、トウカイテイオーのイラストを通してその存在は知っていた。

 

皇帝、シンボリルドルフ。ネットではダジャレを言うイラストでエアグルーヴと言うウマ娘のやる気を下げたり、タヌキのションボリルドルフ等が有名なウマ娘。

 

見れば彼女の後ろには、見覚えのありすぎるウマ娘達の姿がある。

 

「何でしょうか?これでも私達は忙しいんですが」

 

「動画は、見たのかな?」

 

「動画?」

 

急に何の話ですの?私の動画?それとも某動画サイトの事ですの?私、常にVTuberやゆっくりな実況の通知が来るので、流れてくる動画はほぼ見ないのですが……。

 

「何の事ですの?」

 

「そうか………単刀直入に言わせて貰う、アーリースタイル、アグネスルクシオンそしてナナシノテイオー。私たちと共にトレセン学園へ来て貰いたい」

 

は?なんで私達が学園に?いく必要ありませんわよね?そもそも呼ばれるような事なんて……がっつり闇レース出てましたわね、私達。

 

「悪いですが、お断りいたしますわ」

 

「なら、勝負で決めないかい?」

 

勝負(デュエル)

 

私はその言葉を聞き、即座に腰のベルトにつけていたカードケースからデッキを取り出して構える。

 

決闘者(デュエリスト)ならば、カードを引く手にプライドを!デッキに魂を宿し私に挑んで来なさい、覇王龍で受けて立ちますわ!」

 

この時の為に常にカードデッキを持ち歩いておいて良かったですわ。やっぱり日常で決闘と書いてデュエルを挑まれることもありますわね。これなら自転車でライディングデュエルをしている人がいるのも頷けますわ。

 

そう思いながらデッキを構えていたのですが、何故か相手がデッキを出してこない。不思議に思いながら回りの目を見る。

 

困惑した様子のナナ、クスクス笑っているシオン。ポカーンと口を開けているシンボリルドルフにトウカイテイオー、俯きプルプルと震えているメジロマックイーン、シオンを見てぶつぶつ呟きながらメモを取るアグネスタキオン。

 

「………?」

 

「アーリがすまないねぇ、さてレースで勝負しようとしていた様だけどハッキリ言うと意味がない。こちらにメリットが無いのだから、受けるわけないんだよねぇ」

 

デッキで返されなかったことに思わず耳をペタリとさせながらデッキケースにカードをしまう。せっかく環境とも戦えるように調整したのに………。

 

「そんな事言って、カイチョーに負けるのが怖いんじゃないの?」

 

やっと発言したシンボリルドルフの後ろにいるウマ娘の一人、トウカイテイオーはシンボリルドルフが負けるはずがないといった自信満々の様子でそう話すが、シオンはまるで子どもを見るような目で口を開いた。

 

「幼いねぇ、じゃあ私たちは帰るとしようか」

 

「待ちたまえ」

 

そう言って彼女達に背を向けて帰ろうとするがシンボリルドルフの声に止められ振り返る。

 

「なんだい?私たちだって暇じゃあない。時間を取るならそれなりの筋ってものを通したまえよ」

 

「……君たちは一体何者だ。なぜ三人と同じ姿をしている」

 

質問と言うよりは、問い詰めるような声で話すシンボリルドルフに少し必死さを感じる。

 

「ボク達だって驚いてるよ。まったく、なんでこんなのが居るんだか……ね」

 

シオンは受け流すように、ナナは吐き捨てるように話すなか、私はシンボリルドルフに笑顔で返す。

 

「話はこれで終わりですわ。それでは皆さまごきげんよう」

 

まるで異世界アニメの悪役令嬢のような声色でそう言ってから、彼女達に背を向けて帰り道を進む。取り敢えず予定より早く終わりましたし、家に帰ったらやろうと思っていたゲームでもするとしますわ。

 

……やっぱり常にデッキを持ち歩くのって変なんですの?

 

 

 

 






ご愛読ありがとうございました

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お待ちしています。








エル〈エルの勝ちデェース!

アヤベ〈カードは拾ったわ。キリッ!(クリクリー♪)

理事長〈強靭!無敵!!最強!!

みんなはどのウマ娘が好き?

  • 雑穀精神!?ライスシャワー
  • 鹿毛嫌い!?スペシャルウィーク
  • 妹現る?アドマイヤデネブ
  • 闇の化身?ヤミノビジン
  • 元モブ娘?ブリッチコンプ
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